東方黒麗教 〜the Black Maiden.   作:rii11

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第30話永遠に留まったままの―。

部屋に通される。

さして狭くも無く、広くも無い様な部屋。

 

「さて、では説明してもらいましょうか」

 

「そうですね。では、単刀直入に言いますね。私達は、月の追っ手がここまで来ない様にしたいんです。できそうですか?」

 

いや…聞かれてもですね…。

原作の通りにしか動かしようがないですし…。

 

「それだったら、月を偽者の月にしてしまうのはどうです?」

 

「偽者に?」

 

「そうです、大きな月にするのです」

 

「なるほどね。偽者にすり替えて、分からなくするのね?」

 

「そうなのです」

 

そういえば、アクシデントは有ったけど、一応原作通りに進んでるです。まあ、原作通りに進める必要なんてないのですけどね。でも、まだ夜を長引かせるだけの理由…。

 

「多分人間は、その変化にはきずかないはずです」

 

「そうね」

 

「そして、月の影響を受けやすい妖怪が、人間を連れて解決しようと動くはずです」

 

「そうね」

 

「そこで妖怪は、夜を止めてでも異変を解決しようとするはずです」

 

「ちょっと良い?」

 

「なんですか?永琳お姉ちゃん」

 

「なんでそんなに言えるの?」

 

「…未来から来た。って言ったら信じるですか?」

 

「そういえば、外来人でしたね」

 

「そうなのです」

 

「しばらく此処に居ると良いわ。お嬢様が”良い”と言えばだけど」

 

「分かったです。良かった場合はしばらく居ることにするです。」

 

「では」

 

数分後…

 

「お嬢様が、戦ってみたい。だそうです」

 

「分かったです」

 

「それでは、準備をして御待ち下さい。呼んでまいります」

 

数分後

輝夜を連れて永琳がやってくる。

 

「御待たせしたわね」

 

「いえいえ。さて、初めるです」

 

両方とも空高く飛びあがる。

 

「どうするの?」

 

「何がですか?」

 

「スペルカードか、戦闘をするか」

 

輝夜は、そんな2択を出してくるです。当然、この世界で行われている

 

「スペルカード。です」

 

「じゃあ、始めちゃいましょうか」

 

先に輝夜が動き始める。後ろの方へ下がって行く様だ。確かスペルカードは···。

 

難題「龍の頸の玉 -五色の弾丸-」

放たれた弾幕は様々な色を放ち始める。

 

神鬼「未来永劫斬」

 

放たれた弾幕をもろともせず、一気に斬り。そして切り刻む様にして、斬る。普通の人間なら、オーバーキルも良い所だ。が、輝夜はそうならない。振り向いて見ると、まだ輝夜はそこに居る。

 

「どうしたの?この程度?」

 

「いいえ、まだまだです」

 

「そう。···なら」

 

神宝「ブリリアントドラゴンバレッタ」

先程もそうだったが、今回はより高難易度になっている。

 

容赦の無い弾幕が漓夢に当たる。-筈だった。当たる寸前に時が止まったのだ。漓夢の能力は、その身が危うくなると自動で使われるのだ。

 

「そういえば、どうやったら私の勝ちになるんですか?」

不意にそんな考えを思い浮かび、口に出していた。でも確かに、私はどうやったら勝つのですか?まあ、勝てなくても良いですけどね。そう思い、ある程度距離を取って再開した。

 

「ふーん。厄介ね、貴方の能力」

 

「そう言えば、どうやったら私が勝ちになるんですか?」

そう聞くと、輝夜はニヤリと口を吊り上げ、まるで口裂け女の様なその口から発せられたその言葉は。

 

「私が満足するまで」




やっといい感じになって来た気がするのです。
それでは、期待しないで待たないで下さい。
ダスビターニャ

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