東方黒麗教 〜the Black Maiden. 作:rii11
「まず、何からすれば良いのです?」
「船は漕げるか?」
船ですか?だったら、一応漕げるのです。
「漕げるです」
「なら大丈夫だな。あと、あんまり鎌を振り回すなよ。人の体くらい、簡単に切れるから」
「分かったのです」
「なら、あたいは寝とくから、適当にやってくれ」
「ノルマを達成出来なくても知らないのですよ(ぼそっ)」
「さーて亡者はどこだい?」
変わり身が凄いのです。さて、私もそこら辺に居る人を捕まえるのです。
あれ?そういえば、ノルマって何人なんです?一応、一人運んできたのですが…。
「あの、着いたのですよ。起きるのです」
起きないんですが…。どうするです?ううん。鎌の柄の先で突いてみるですが、反応は無いのです。運ぶしかないのですか。お姫様抱っこをして運ぶのです。
「次の亡者は…っと。なんで入ってるの?」
「起きなかったのです。だから、運んで来たのです」
「なら、そこに置いてくれる?」
「分かったのです」
少年を地べたに置き、踵を返す。
今日はこれをして、合計5人運ぶ事が出来たのです。因みに、ノルマは3人だったのです。
「こちらが、今日から住んでもらう部屋になります」
映姫に連れられ、部屋に入るのです。部屋の感じは、可も無く不可も無くと言った所です。
「食事は、食堂が有るから好きにして」
そして、映姫は返ってしまう。
どうしたら良いのです?···取り敢えず、ベッドに飛び込んで寝るです。
ん?今何時です?
···って、この部屋には時計も無いのですね。
今日は休みなのです。···この部屋を出て、他の死神さんと挨拶しに行ってくるのです。
コンコンコン
「はーい」
扉が開くと、白い袴の女性の死神が居るのです。
「こんにちはです」
「貴方が映姫が言ってた新人なの?」
「はい、そうです」
「宜しくね。私は幻想郷のもう一人の方の閻魔の死神」
名前が何なのかが気になるのです。
「そうなのですか」
「これから仕事だから、後でね」
行っちゃったのです。次は食堂に行くのです。
「パン一つ下さいです」
「はいよ」
そして、渡されるのはパンと牛乳である。
「何で牛乳です?」
「まだまだ成長期じゃないの」
失礼なのです。私はこれで良いと思っているのです。
今日は仕方ないので、パンと牛乳を食べたのです。
能力を使えないのが一番体に来てるのです。せめて何か有ればいいのですけど···。弓道場が何故地獄に有るのです?
まあ良いのです。有るのなら、やってみるだけです。見よう見まねですが···。
当たったのです。しかも真ん中に当たったのです!
それから何ヶ月か死神として働き、慣れてきた頃に、それは訪れた。
それでは、期待しないで待たないで下さい。
ダスビダーニャ