東方黒麗教 〜the Black Maiden. 作:rii11
申し訳ありません。
「若干臭うですね」
歩きながら、そんな事を呟く。まあ、死体なんて放置していたら普通は腐ったりするですから。
あ、レミィが居るのです。···声を掛けづらいのです。仕方ないのです。
「あの、レミィ?」
「ああ、リーね。ごめんなさいね。仕方が無かったとはいえ、貴方を殺してしまうだなんて」
「仕方なかったのです?」
「ええ、どれだけ未来を見ても、貴方が死ぬ未来だったの。そこで、出来るだけ負担が少なく、かつ生き返れる未来を選んだの」
「他の未来はどんなのだったです?」
「良くは覚えていないけれど、焼け死んだり、触手で凄い事になって死んだり、色々な事があって死んだりしていたわ」
うわー。凄い事になって死んだりするのですか···。それは嫌ですね···。
「その鎌はどうしたの?」
「この鎌ですか?これは、”お迎え用”の鎌らしいのです」
「未来はいつでも変わる···ね(ボソッ」
「何か言ったのです?」
「何も言って無いわ。さて、暫く私の館に住むと良いわ」
「そうするのです」
「おかえりなさいませ、お嬢様。···とリーさん?」
「そうよ。暫くここで住む事になったから、宜しくね」
「はい、分かりました」
「暫くすれば、貴方の事も皆んな思い出すわ。個人差があるけれど···。そうね、大体1~2週間で元に戻るんじゃ無い?」
「ありがとうなのです」
「何時でも来たい時には来て頂戴ね。何時でも歓迎するわ 」
カッカッカッカッカッカッゴーンゴーンゴーン
時計の音が鳴る。今は6時である。
目を覚ます。そこは、新しい天井だった。紅魔館に居た事を思い出し、食堂へと向かう。
「頂きまーす」
今日の朝食は、目玉焼きにハムとサラダと言う、簡単な物だった。
美味しかったのです。
「あら、一足先にご飯を食べて居たのね」
「はい、ごちそうさまです」
「そういえば、あの刀はどうしたの?」
「多分有るですよ」
スキマを開き、刀を取り出して見ると、夜斬刀は茶色くなっている事が分かるのです。
「そんなに茶色かったかしら?」
「こんなに茶色く無い筈なのです」
「じゃあ、なんで茶色になったのかしら」
「私が死んだから、茶色くなったと思うのです」
「ん?」
「この刀は主人を選ぶのですが、多分、主人が死ぬと、新しい主人を探す為に、準備をしているんじゃ無いです?」
「そうだったのね。刀が主人を選ぶだなんて、随分自分勝手な刀なのね」
「そうなのです」
「そういえば、刀って何でこんな形なの?」
「それは、刀は切れ味を求めたからです」
「刀は切れ味なのね。じゃあ、剣は?」
「剣は、切れ味より丈夫さが求められるのです」
「何で?」
「剣は、そもそも血が付いたりすると切れなくなったり、盾があったりするので、切れ味を求めても無駄だと思われて、丈夫さを求めたのです」
「そうね」
「刀は、そもそも日本では鉄が少なく、盾が作られる事何てありませんでしたし、護身用として持つ物でしたから、そこまで大きい物も作れなかったのです」
「そうだったのね」
それでは、期待しないで待たないで下さい。
ダスビダーニャ