東方黒麗教 〜the Black Maiden.   作:rii11

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え?ノベル風小説?
何の事かなー?


第42話

「じゃ、宜しく頼むよ」

「分かったのです」

諏訪子はスキマに消え、後には綺麗な夕日と街並みが残っていた。

暫くして、階段を勢い良く駆け上がる音が聞こえる。

「諏訪子様ー」

その声が聞こえる方を見ると、緑色の髪に紺のセーラー服を着た少女が見えて来る。

そう、早苗なのです。

「···」

早苗は階段を昇り、神社が無いことに気がついたのだろうか。目を見開き、絶句している。

「あな···たわ?」

「私はリーです。お引越しを手伝いに来ました」

「おひっ···こし?」

顔を傾け、言っている事が分からない動作を早苗はする。

「へ?」

突如として早苗の足元にスキマを発生させ、妖怪の山の守矢神社に飛ばす。

「うちの早苗に何の様だ?」

後ろから声がし、振り向くと神奈子が居た。私は能力を発動させ、スキマを作る···のですが。

「どうした?その程度か?」

こうやって挑発して来るのですー。どうしたら良いのですー?···弾幕ごっこをここでする理由にもいかないですし···。

「そう言えば、黒い奴が来て私達をどこかへ連れて行くという話は諏訪子から聞いたが···もしかしてお前か?」

「です!」

勢い良く返事すると、神奈子は苦笑いし始めたのです···。何ですか?

「いやぁ。腕試しして欲しいと言われたからにはやるけど、こんな小さい子供相手だとは···」

「腕試し···です?」

「ああ、諏訪子の奴から腕試しをしてくれと言われている。そう言うわけで、弾幕ごっこ?をやろうじゃないか」

強制イベントなのですー。

奇祭「目処梃子乱舞」

まずは神奈子のターン。両端からレーザーが放たれ、追い込まれて行く。

しかし、私は何とか避け、スペカを使わずに済んだ。

神穀「ディバイニングクロップ」

またしても神奈子のターンなのです。

円形の弾幕が交互に放たれる。

これも、なんとかスペカを使わずに終わったのです。

神秘「ヤマトトーラス」

またしても私のターンは無く、神奈子のターンなのです。

ナイフ弾のような弾幕が飛び交う。

これも、なんとかして避け続けるのです。

天竜「雨の源泉」

弾幕が降ってき、それが小弾になり、追いかけてくる。

なんとか乗り切り、また神奈子のスペカが発動する。

「風神様の神徳」

花形に弾幕が並び、それが飛び交う。

弾幕に追い詰められ、スペカを使わざるを得なくなる。

霊符「夢想封印」

スペカを発動し、大量に魔力を消費する。

魔力が食うから、使いたく無かったのですが···。

 

何とか凌ぎ、弾幕ごっこが終わる。

「中々撃たなかったわね」

「魔力が勿体ないのです」

「ふーん。じゃ、幻想郷とやらに連れて行ってくれ」

「良いのですか?」

「そんなに避けられたら、当てる気も失せる」

「そうなのですか。じゃあ、開くのです」

スキマを開き、そこに神奈子が消えて行く。




それでは、期待しないで待たないで下さい。
ダスビダーニャ

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