東方黒麗教 〜the Black Maiden.   作:rii11

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最近忙しいでござる。


第44話イッヌ

「ふわぁ」

意識を起こし、目を開ける。

まだ暗いが、日は出ている事が分かる。

紫お姉ちゃんはまだ寝ているのです。

 

さて、何をしましょう。

 

 

 

 

 

今日は暇つぶしに、黒麗神社の前まで来ているのです。

 

とっても、懐かしい感じがするのです。

「あっリー様!」

中から暁が飛び出て来て、私に向かってくる。

「久しぶりなのです」

「プリブェート」

「プリブェート」

ロシア語の挨拶なのです。

「入っても良いです?」

「勿論です」

了承を得た為、戸を開け中に入る。

 

そこは、以前とは変わらない様だったが、”何か”が足りない様だった。

 

まあ、その”何か”は何かは分からないのですけど。

 

靴を脱ぎ、床に上がる。畳ならではの感触を感じ、懐かしさを感じる。

このまま寝てしまうのです。

 

 

 

意識を覚醒させ、目を開ける。

そこに広がっていたのは、何時も見ていた天井である。

 

私の見ていた懐かしい何時もの風景。

 

 

此処は···

 

 

 

幻想郷だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幻想郷なのか?

 

ふと違和感に駆られ、体を起こす。しかし、その違和感はもう通り過ぎてしまった。

 

一体何だったのだろうか。気になるけど、どうしようも出来ない。

 

まあ、気にした方が負けなのです。

 

そう思い、今日はもう寝ることにするのです。

 

 

 

朝になって起きる。

日はもう出ていて、とても明るい。

しかし違和感がある。なぜなら、知らない女の子が私の体の上に乗っかっているのです。それに、起き上がれないのです。

「どいて下さいのです」

「いや」

「何でですか?」

「何でも」

退いてくれないのですか。なら、

「血は血に!命は命に!回る!回る!世界は回る!変わる!変わる!世界は変わる!バージョンルーミア」

漓夢は黒い粒子になり、少し離れた所にルーミアの姿をした漓夢がいた。

そのまま飛び去ろうとすると、足を掴まれ、こんな声を聞く。

「異変は、終わってない」

言い終わると、手を離し、自由になる。

そしていつのまにか、居なくなっている。

 

夢だったのだろうか。いや、確かに掴まれた感触があったから、夢では無い筈なのです。

 

不可思議な現象なのですが、私も似たような事が出来るので、不思議では無いのです。

 

さて、何をしよう。

暇なのです。

 

 

ひまなのです

 

 

『とまるんじゃ······ねえ···ぞ』

 

どこかから、そんな声が聞こえてくる。

 

『ものがたりには······おわりがある···から··さ』

 

『とまるんじゃ······ねぇ···ぞ』

 

ミカァ〜

 

さて、気を取り直すのです。

 

何をしよう。そう言えばさっき、異変はまだ終わってないって言ってたですね。何だったのです?




それでは、期待しないで待たないで下さい。
ダスビダーニャ

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