東方黒麗教 〜the Black Maiden.   作:rii11

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45話 すいません

まあ、良いのです。

気にしないで進むのです。

 

 

 

「ここは?です?」

そう疑わなければ、こんな光景を受け入れられないのです。

家々は焼け、人里の面影も無く、ただの焼け野原なのです。

 

なんでこんな事になってるのです?

 

···考えても無駄なのです。

早く鎮火させるのです。

 

 

 

ふー。何とか鎮火したのです。

でも、どうしてこんな事になったのです?

 

考えていると、ある言葉を思い出す。

···異変は、終わって無いのです。

でも、始まってすら無いのです。

 

どういう事なのです?

···分からないのです。

まあ、する事も無いですし、再建するですか。

 

 

 

なんとか人里を元の町並みに戻し、ひと仕事を終える。

 

「ふー。疲れたのです」

今は、紫お姉ちゃんの所に居るのです。

「あら、帰って来てたの?」

「そうです」

「随分早いのね。まあ、ゆっくりしていけば良いわよ」

 

そう言われ、ゆっくりする為に横になって眠る。

 

『異変は、まだ終わっていない』

何か聞こえた気がしたが、木の聖だと思い、眠りに着く。

 

 

 

目を覚まし、辺りを見渡す。

 

特に何も異常は無い。

 

特に何もやる事が無い為、人里を見に行くのです。

 

 

 

「···なんで、です」

その風景は、人里の物では無かった。

建物が全て、強い風でも有ったかの様に、壊れている。

 

どうしてこういう事になったのです?

人里は、再建した筈なのです。

 

「久しぶりだね」

声のした方を見ると、見た事のある人が立っていた。しかし、

「誰だったです?」

「紅炎。煉獄紅炎よ」

名前を聞いても、しっくりとは来ない。

そもそも、名前なって聞いて無かった気がして来るのです。

 

「何の用なのです?」

「えっと、もう気づいていると思うけど、私達はここから出る為に、異変を起こしているの」

「出る為、ですか?」

「そう」

「なら、私が出来るですよ?」

「へ?」

とても驚いているのです。

「私の能力で、元の世界に戻ることが可能なのです」

「どういう事?」

「体験してみたら分かるのです」

足下にスキマを発生させる。

「きゃっ」

紅炎はスキマに消え、私もスキマ空間に移動する。

 

 

 

「ここは···?」

「スキマ空間なのです。ここから、あらゆる場所に行けるのです」

「じゃあ、私達の居た所に戻れるの?」

「そうなのです」

「じゃあ、異変を起こさなくて良いの?」

「はいなのです」

「じゃあ1度、見てみても?」

「いいのですよ?どこが良いのですか?」

「じゃあ···」

 

 

 

「ん···」

目を覚ますとそこは·········。




それでは、期待しないで待たないで下さい。
ダスビダーニャ

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