東方黒麗教 〜the Black Maiden.   作:rii11

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FGO楽しー


第47話 ロンドン

ビックベンそのものであった。

 

やはりここは···。ロンドンそのものだ。

 

「どうかしたんですか?」

隣に居る紅炎が、そんな疑問を投げかけて来る。

「いえ、何でも無いのです」

 

 

 

もう、太陽が沈みかけている。黄昏時(たそがれどき)なのです。

「そろそろ帰るのですよ」

「りょうかーい」

元の世界に戻る為のスキマを開く。

 

 

 

「明日も、よろしく」

「良いのですよー」

簡単な挨拶をし、帰る事にする。

 

 

 

紫の家に着く。

「そういえば最近、どこに行ってるの?」

「外なのです」

「そう···あんまり、外の世界には関わらない方が良いわよ」

「分かったのです」

布団に入り、寝る。

 

 

 

目を覚ますと、視界が真っ黒である。

目が見えなくなったのでは無い。ただ単に、太陽が出ていないのだ。

要は、(あかつき)の時間帯なのです。

 

暇ですから、人里にでも行くのです。

 

 

 

普段通りの、人里である。ただ、違う所を挙げるとすれば、真っ暗な事だけである。

···暇なのです。

朝になるまで、とても暇なのです。

なにをするか、考えてみても、特になにも思い付かないのです。

···神社にでも行って見るのです。

 

 

 

普段から黒い神社だか、日が出ていない事で、より一層黒くなっている。

 

チリンチリン

 

呼び鈴を鳴らしてみる。流石に、こんな時間には起きていないだろうげど···。

扉が開き、中から何かが出てくる。

「はい···って、リー様じゃ無いですか!どうしたんですか?」

暁だった。

「いえ、なんでも無いのです。ただ、暇つぶしに来ただけなのです」

「えー、ここに住む準備をする為に来たのかと思ったのに」

「ただの暇つぶしなのですよ」

「そう言えば最近、何をしてるんですか?」

「外の世界で、色々としているのです」

「色々?」

「主に、街の散策なのです」

「連れて行って下さい」

「です?」

風の音に遮られ、良く聞こえなかった。

「私も、一緒に見に行きたいです」

「なんでです?」

「それは···秘密です」

「まあ、良いですけど···。取り敢えず、朝になるまで居させて貰うのです」

「はい、お茶を入れて来ますね」

 

 

 

「その子は···。どこかで見たような見てないような···」

「暁です。宜しくお願いします」

暁は自己紹介をし、私の隣に立つ。

「じゃあ、あそこで良いですか?」

「分かった」

スキマを発生させ、移動する。

 

 

 

街の外れに、出てくる。

「ここが···外の世界···」

暁は周囲を見渡し、風景を良く見ている。

「じゃあ、各自夕方まで自由行動なのです」




それでは、期待しないで待たないで下さい。
ダスビダーニャ

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