東方黒麗教 〜the Black Maiden. 作:rii11
「最後は貴方ね」
と、霊夢は言う。気が付けば、他の人は倒れていた様だ。
「本当に何もやって無いのですよ」
「そうなのかもしれないけれど、どちらにしろ倒さ無いといけないからね」
「そーなのかー」
そう、私が言葉を放った途端、霊夢は弾幕ごっこを始める。
結構長続きし、布都や神子や屠自古などが私達の弾幕勝負を見ているようだった。
「夢想天生!!」
霊夢は、叫ぶようにその言葉を放った。すると、彼女の体は半透明になり、空に浮かんだ。
そして、弾幕が放たれる。
私は、その弾幕をどんどんと避けていく。
「やっぱり、全部避けられたわね」
「想定済みだったのですか」
「そりゃあねぇ。でも、これで終わりよ」
「どうするつもりなのです?」
「こうよ」
その瞬間、何かが起こったような気がするが、多分気の所為なのです。
起きる。しかし、そこは見慣れた光景では無かった。
そこは、博麗神社の中だった。
そして、自分の身体には御札が沢山貼られていた。
「おはようなのです」
「よくそんなに護符を貼られてて、平気で喋るわね」
と、霊夢は素っ気なく言った。そして、霊夢は護符の力を強めた。
全身に、締め付けられる感覚を感じる。
「どうするつもりなのですか?」
「さあ?」
「じゃあ、なんで動きを封じるのですか?」
「それは、貴方が居る事で、異変が起こるからよ。直接の関係が無くても、貴方が居る事で、異変が起きている気がするの。だらか、こうしてどうしようか悩んでいるというわけ」
「そーなのですか」
「うーん。やっぱり、殺してしまうのが一番早いのかしら」
「物騒な事は言わないでです」
「でも、死なない可能性も有るわね。どこか、こことは違う場所にでも飛ばした方が良いかしら」
「そうしたら、その世界でも悪者扱いされるのです」
「そうね。その世界の"正義"に悪いわね」
「そういう問題なのですか···」
「そいえば、来るの遅いわね。アイツ···何してるのかしら」
「誰ですか?」
「呼ばれて飛び出て魔理沙だぜ」
「遅かったじゃないの」
「ごめんなんだぜ。寝坊したんだぜ」
「まあ良いわ。さて、始めましょう」
「で?どうするんだぜ?霊夢。やっぱり殺すのか?」
「確実なのはそれだけど、大人しく死んでくれるとは思えない」
「あの札って、能力を封じる物じゃないのか?」
「そうだけど、普通に喋れている時点で怪しいわ」
「喋れるのか」
「そうなのですよ」
「うん。そうみたいだな」
「ね?有り得なくは無いでしょ?」
「そうみたいだな」
それでは、期待しないで待たないで下さい。
ダスビダーニャ