東方黒麗教 〜the Black Maiden.   作:rii11

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第58話 霊夢ぅ

「最後は貴方ね」

と、霊夢は言う。気が付けば、他の人は倒れていた様だ。

「本当に何もやって無いのですよ」

「そうなのかもしれないけれど、どちらにしろ倒さ無いといけないからね」

「そーなのかー」

そう、私が言葉を放った途端、霊夢は弾幕ごっこを始める。

 

 

 

結構長続きし、布都や神子や屠自古などが私達の弾幕勝負を見ているようだった。

「夢想天生!!」

霊夢は、叫ぶようにその言葉を放った。すると、彼女の体は半透明になり、空に浮かんだ。

そして、弾幕が放たれる。

 

私は、その弾幕をどんどんと避けていく。

 

 

 

「やっぱり、全部避けられたわね」

「想定済みだったのですか」

「そりゃあねぇ。でも、これで終わりよ」

「どうするつもりなのです?」

「こうよ」

その瞬間、何かが起こったような気がするが、多分気の所為なのです。

 

 

 

起きる。しかし、そこは見慣れた光景では無かった。

そこは、博麗神社の中だった。

そして、自分の身体には御札が沢山貼られていた。

「おはようなのです」

「よくそんなに護符を貼られてて、平気で喋るわね」

と、霊夢は素っ気なく言った。そして、霊夢は護符の力を強めた。

全身に、締め付けられる感覚を感じる。

「どうするつもりなのですか?」

「さあ?」

「じゃあ、なんで動きを封じるのですか?」

「それは、貴方が居る事で、異変が起こるからよ。直接の関係が無くても、貴方が居る事で、異変が起きている気がするの。だらか、こうしてどうしようか悩んでいるというわけ」

「そーなのですか」

「うーん。やっぱり、殺してしまうのが一番早いのかしら」

「物騒な事は言わないでです」

「でも、死なない可能性も有るわね。どこか、こことは違う場所にでも飛ばした方が良いかしら」

「そうしたら、その世界でも悪者扱いされるのです」

「そうね。その世界の"正義"に悪いわね」

「そういう問題なのですか···」

「そいえば、来るの遅いわね。アイツ···何してるのかしら」

「誰ですか?」

「呼ばれて飛び出て魔理沙だぜ」

「遅かったじゃないの」

「ごめんなんだぜ。寝坊したんだぜ」

「まあ良いわ。さて、始めましょう」

「で?どうするんだぜ?霊夢。やっぱり殺すのか?」

「確実なのはそれだけど、大人しく死んでくれるとは思えない」

「あの札って、能力を封じる物じゃないのか?」

「そうだけど、普通に喋れている時点で怪しいわ」

「喋れるのか」

「そうなのですよ」

「うん。そうみたいだな」

「ね?有り得なくは無いでしょ?」

「そうみたいだな」




それでは、期待しないで待たないで下さい。
ダスビダーニャ

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