東方黒麗教 〜the Black Maiden. 作:rii11
っつ。
此処は、何処なのです?
周りを見渡すと、雪だとも勘違いしそうな程、一面真っ白な空間に私は居た。
幾ら視線を動かそうと、白が視界を染めるばかりだ。
しかし、ここで違和感を覚える。
まぶたを閉じようとしても、それが無いかのように真っ黒に染まる事は無かった。
手で自身の状態を確認しようと、腕を動かそうとするが、ピクリとも動かない。
もしかして、死んだのだろうかと思い、どうにかして動こうとする。
一応、簡単に動く事が出来る様になった。しかし、この感覚はいつまでも慣れない。
適当に移動していると、色を発見出来る。そこに近づき、入る。
そこは、見慣れた地形だった。勿論、幻想郷だ。
ちゃんと、異変が起きなくなっているかを確認したいのです。
そう思っていると、人里の上空を霊夢が慌ただしく飛んでいる。
着いて行ってみるのです。
着いて行くと、そこには空から逆さに建つ城に辿り着く。
そこには天邪鬼が居た。
霊夢と喋り合っているが、離れていて聞こえない。
しかし、暫くすれば段幕を打ち合って、戦っているようだ。
勿論、流れ弾が当たっても痛くも
不思議なものだと思いつつ、その天邪鬼は倒されてしまった。
そして、次へ進む。
そして、進んでいると小人が現れる。
そして、話し会いをしているようだ。
やはり、異変が起きているみたいなのです。
結局、私が死んだとしても異変が無くなる事は無かったのですか。
これから、この幻想郷はどうなって行くのだろうと考えつつ、神社の様子を見る事にした。
神社に行くと、そこには暁以外に一人、少女が居た。
その少女は、私がしていた格好をしていて、腰にはあの刀を下げて居た。
あの刀には、もしも能力が無くなってしまった時の為のバックアップで全ての能力を付与していて、あの刀は主人を選ぶ為、こんなにも早くあの刀を持つ人が現れるとは思ってはいなかったが、こうして現れてしまったのなら仕方がない。
それにしても、今回の異変には関係して無いのですかね。ゆっくりしてるですけど。
まあ、平和なのなら、それで良いのです。今の黒麗の巫女が、不憫な思いをしないように、私から出来るだけ全ての加護を、その少女に与える。
すると、暫くして視界が霞む。
きっと、私がこの世界に残る為の力を使い果たしたのです。
そのまま意識は朦朧とし、視界は白くなり、やがて全てが無くなってしまった。
しかし、ほんの少しだけ、雀の涙程、私の意識は残った。
それが何故かは知らないが、私はほんの小さな隙間から、この世界を覗く事にした。
これで、一応この作品は、ここで終了です。
1年間もの長い間、見てくれてありがとうございます。
次の話で、したかったけど出来なかった続きを少しだけかいてみます。
続きを書きたいって人は、タグに東方黒麗教外伝と書いてくれれば見ますので、宜しく御願いします。
それでは、またお会いしましょう。
それでは、期待しないで待たないで下さい。
ダスビダーニャ