温かい目で読んでみてくださいm(_ _)m
現在、俺はベストプレイスにいる。
もう言わずともわかるだろう。特別棟の一階。保健室横、購買の斜め後ろ。
冬はかなり肌寒くなるが、今は桜が舞い散る春の日。
先週に入学式、始業式が行われたばかりだ。
三年になった俺は、今も昔も変わらずボッチメシを続けている。
「せーんぱいっ」
購買で購入したパンを食べていると、ふと後ろから女子特有のあざとい声が聞こえてくると同時に、肩を叩かれた。
「……あぁ、一色か」
「む〜、全然驚いてなさそうですね」
「別に……お前何回も同じことするし。もう慣れた」
「もう慣れたって……はっ!?もしかしてそれ以上のことを望んでましたか少し気持ち悪いですごめんなさいもう少し関係が良くならないと無理です」
「ちげーよ、俺はお前に何回振られればいいんだよ」
ふふふ、と相槌を打つように笑う彼女は一色いろは。俺が
隣にちょこんと座り込む拍子に、一色の亜麻色のセミロングが揺れた。
ふわっとした髪とくっとりとした大きな瞳は小動物めいていて可愛らしいが、内面は自称天然の「女子高生」の皮をかぶった悪魔だ。
膝よりもやや上のスカート丈にナチュナルさを意識した薄いメイク、袖を少し余らせたクリーム色のカーディガン、襟元のリボンは鎖骨が除くか覗かないか程度にゆるく締められ、全てにおいて自分の可愛さを惹き立てさせている。計画的に自分を見せているような輩ほど、たちの悪いものはない。
「で、今日は何の用だ?」
「ぶー、用事が無かったら来ちゃダメ何ですかー?」
「別にダメってことはないが、ほら、お前も色んな噂されそうだからな。そういうのは避けた方がいいだろ。俺って、まあなんだ……悪目立ちしてそうだし」
「…………」
「どうしたんだよ、そんな改まった顔して」
「い、いえ……その、何でもないです」
「そうか」
彼女は顔を俯けたかと思うと、手に持っていた弁当箱を開け始めた。
中に入っていた卵焼きを咀嚼し、ふと何か思い出したかのように話を始めた。
「あ、そういえば忘れてました。先輩って最近暇ですか〜?」
「あぁ、予備校がある日以外は大抵暇ちゃ暇だな」
「それならよかったですっ」
「何が……」
嫌な予感がする……
一色が俺の顔を伺って笑顔でいる時など、大抵いつも決まっている。
つまりはそういう事だろう。
「もうすぐカナダの学校から体験入学来るんですけど、その時に開くサヨナラパーティーと生徒総会について色々と手伝って下さいっ」
「やっぱり用があったんじゃないか……」
「いいじゃないですか〜先輩暇なんですし〜」
全くこいつは……まあでも、生徒会の手伝いを小町(とついでに川崎の弟)もしているらしいし、世話になってる礼として手伝うか……
それに、副会長と三年に上がってクラスが一緒になったせいか、少し親しくしている。あと一年共に過ごすのだから、恩を売って置くのも悪くないだろう。
「わかったよ。ただし、そんな大部分な事を手伝ったりはしないからな」
「はいっ、ありがとうございます!」
かくして、俺は生徒会メンバー含め一色達の仕事を手伝うことになった────。
読んでいただきありがとうございます。
これからまったりと更新していこうと思うので、何卒よろしくお願いしますm(_ _)m