僕達がオカルト研究部に入部してから数日。
僕とヴァーリはハンバーガーショップで昼食を食べていた。
いわゆるデートってやつだ。今日の朝、このハンバーガーショップの紹介がテレビでやっていて、それを見たヴァーリが行きたそうにしてたのでデートに誘って昼食はここになったというわけだ。
「うん!美味しい!ありがとうミコ!連れてきてくれて!!」
「どういたしまして。僕もヴァーリとデートできるのは嬉しいからね。寧ろこっちがお礼を言いたいくらいさ」
いやぁ、ヴァーリが美味しそうに食べる姿は可愛いからね。見てるこっちが笑顔になる。
本当に僕の彼女は最高だよ。
そんな事を思っていると、視界にふと兵藤一誠と、この辺りでは殆ど見かけない金髪のシスターが見えた。
あぁ、あのシスターはもしかして今フリードに潜入捜査させてる際の報告にあった
だとしたら何故悪魔である兵藤一誠と一緒にいるんだろうか・・・・
幸い向こうはこちらに気付いていないようだしこのまま観察するとしようか。
その方が面白くなりそうだしね!!
「ヴァーリ。そろそろ行こうか、面白いものが見れそうだ」
すると、ヴァーリは僕の言葉を聞いて、新しい玩具を見つけた時のように微笑んだ。
「了解。あの二人を尾行するんだね。接触はしないの?」
「うん。接触して見るのもいいけど僕達の性分的に観察だけにした方がいいからね」
ヴァーリとあの二人の尾行方法について話し合っていると、標的が店を出た。
「ヴァーリ。二人が店を出た。すぐに追いかけよう!」
「了解!既に片付けは済ませてあるよ!」
「パーフェクトだね。ヴァーリ!」
こんなやり取りをしつつ、僕らは標的を追いかける。
ふむ、どうやらゲームセンターに入ったようだね。
僕もやりたいゲームがあったから丁度よかった。
「ヴァーリ。観察のついでにゲームやらないかい?実は僕、今日やりたいゲームがあってね」
「いいよ!奇遇だね。私も丁度やりたいゲームがあったんだ」
そう言って僕達はゲームセンターに入ってすぐ、ちょっと進んだ場所にある某太鼓ゲームの前に立つ。
即座に二百円を入れ、二人同時に鉢を構える。
さぁ、今日こそは絶対に勝つぞ!ヴァーリ!!
―数分後―
あぁ、負けた。これでもかというくらいに叩きのめされた。
・・・・相変わらず上手いなぁ。数ヶ月前までは僕の方がリードしてたってのに。
ふと隣を見ると、そこにはピースしながらこちらに勝ち誇った笑みを浮かべるヴァーリの姿。
・・・・クッ!!ものすごく悔しいけど今のヴァーリが可愛すぎて何も言えない!!
そんなヴァーリの姿に見惚れていると、標的がクレーンゲームでラッチューくん?とかいうぬいぐるみを取っていた。
・・・・あのキャラクター。世界的に人気だったんだね・・・・
そんな至極どうでもいい事を考えていると、標的が動き出した。
ふむふむ。今日はどうやら一日中このゲームセンターで遊ぶようだね。
それじゃあ!僕達も遊び尽くすとしようか!
―⚫⚫⚫―
「・・・・遊んだねぇ」
「・・・・うん」
「おかげさまで財布の中身が空だよ・・・・」
結局あのあと、標的の事をすっかり忘れて遊び尽くした。途中、店員からすごい目で見られてた気がしたけどもそれはこの際置いておこう。
それにしても財布が軽い軽い!帰りはファミレスで夜ご飯、食べようと思ってたんだけどなぁ・・・・
仕方ない。今日は二人で自炊しようかな。
そう考えながらゲームセンターを出ると、そこには今にも光の槍で貫かれそうになっている兵藤一誠の姿。
・・・・これは状況的にアレかな?あの中級堕天使がアーシア・アルジェントを連れ戻しに来て、そこを行かせてたまるか!って感じで兵藤一誠が立ち向かったけど呆気なく返り討ちにあっているという感じだろうか。
未だに
まぁ、いくら彼が転生悪魔で僕達と敵対する勢力の一員だとはいえ、同じ学園に通う同級生。
それに、これによってリアス・グレモリーに貸しを作る事ができそうだから助けてあげることにしよう。
「その悪魔を殺すのは待ってくれないかな?」
突如として現れ、自らの光の槍を防がれたことに驚く中級堕天使。
・・・・いや、それよりも僕の存在自体に驚いているのかな?
こう見えても僕の事は堕天使達の間では結構知られてたりする。
余程の下っ端でなければ確実に知っているだろうからね。
「・・・・何故貴方がその悪魔を助けるのですか?所持する
ふむ、流石に疑うよね。
まぁ隠す程の事でもないし正直に答えることとする。
「いやぁ、この悪魔とは同級生でねぇ。ほら、僕は人間界の学校に通っているからさ。流石に同級生が目の前で死にかけていたら助けるだろう?ただそれだけの理由さ」
どうやらこれに納得したようで、目の前の堕天使は僕に一礼すると、アーシア・アルジェントを抱えて飛び去っていった。
「さて、とりあえず言いたい事はたくさんあるのだけど。まずは一つ。大丈夫かい?」
「・・・・尊!?お前・・・・助けてくれたのか?」
「言わなきゃ分からないかい?それ以外ないだろう?」
「ッ!!そんなことよりアーシアを!!」
そう言って兵藤一誠は飛び出した。僕は兵藤一誠の腕を掴んで行かせないようにする。
すると、兵藤一誠はこれに納得行かないようで。
「離せ!!俺はアーシアを「助けに行くとでも?」っ!」
本っ当にわかってないなぁ。この変態は。
今だって僕が助けてあげなきゃ死んでいたというのに・・・・
「あぁ、そうだよ!俺はアーシアを助けに行く!文句あるか!!」
・・・・これ以上は何か言っても無駄そうだね。
僕が忠告したところでこれは助けに行くことをやめないだろう。
なので、説得できそうな人物のところに行って頭を冷やしていただこう。
僕は兵藤一誠に気付かれない程度に薄く霧を展開してオカルト研究部部室まで転移する。
「!?お、おい!!なんで俺達部室にいるんだ!?」
突然転移したことに驚く兵藤一誠。
兵藤一誠だけでなく、今現在部室にいる部員たちも突然現れたことに驚いているようだ。
「!尊とヴァーリ!?それにイッセーまで!?これはどういうことかしら!?」
僕は驚くリアス・グレモリーとその眷属達に事の詳細を話した。
すると、兵藤一誠とリアス・グレモリーの口論が始まった。
内容はアーシア・アルジェントを助けに行くかどうかだ。
案の定リアス・グレモリーはその案を却下したが、兵藤一誠は一歩も譲らない。
そんな口論の中、姫島朱乃がリアス・グレモリーに耳打ちをした。
ふむ、会話の内容を読み取るに、どうやら乗り込むらしいね。
そして、リアス・グレモリーは僕とヴァーリも含む部員を全員見渡すと用事があるから少し出かけると言って魔法陣で何処かに行ってしまった。
その際、兵藤一誠に
そんな中、兵藤一誠が僕とヴァーリに近づいてくる。
「なぁ、尊。ヴァーリちゃん。俺達今から教会に乗り込むんだけどついてきてくれるか?」
・・・・まさかの一緒にアーシア・アルジェントを助けようという勧誘だった。
すると、ヴァーリと
『ねぇ、ここは話を蹴って兵藤一誠にあの中級堕天使をぶつけて
『うむ、それには私も賛成だ。我々が参戦しては赤いのはまた当分目覚めないだろうからな』
『おぉ!いい案だね!ならそれでいこうか!』
念話によって僕達の方針が決まったので、僕は兵藤一誠の勧誘を断った。
兵藤一誠はかなり渋りながらもこの返答を受け入れ、木場裕斗と塔城子猫と共に外に飛び出していった。
さて、そうと決まればあの堕天使達の監視をしているフリードにも連絡を入れておこう。
『もしも~し。こちらフリード・セルゼン!そんで尊さん。どしたの?』
『いやぁ、実はこの前話した
『ほうほう!それはその所持者を覚醒させるために!?』
『あぁ、その通りさ!ちなみに、その所持者と一緒にいる悪魔達も殺しちゃだめだよ?』
『わかってますよ〜んで要件はそれだけですかい?』
『あぁ、あと。もう監視任務は終了していいよ。父さんからもあの堕天使四人は悪魔の管理地で事に及んだから切り捨てるって通達が来たからね』
『うっし!これで一息つけるんすね!いや〜、やっとあの至高の堕天使(笑)達からおさらばできるぜ!』
『じゃ、頼んだよ!』
『ほいほーい!』
とりあえず、兵藤一誠とあの中級堕天使を対峙させるようにする事と、監視任務終了のお知らせをしておいた。
さて、準備は整った!あとは兵藤一誠の
ありがとうございました!!次回もお楽しみに!!