隠れ家喫茶ゆるふわ(凍結中)   作:ハマの珍人

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 はじめまして、ハマの珍人です。
今回が処女作品となります。温かい目で読んでいただけたら幸いです。
 また、デレマス知識はデレステのみですので口調なんかは目をつぶっていただければ幸いです。
 ちなみにPaPです。(ハゲてないし!!)


本編
ゆるふわは突然に


 土曜日の10時過ぎ、この時間帯っておはようございます?こんにちは? どっちなんだ? そんな些細なことを考えながら俺は買い物袋を抱えて歩いていた。

 

「卵と食パンは買った。ひき肉はまだあったはずだし……バターはまだ封開けてなかったはず」

 

 買い物メモの他にストックを一つ一つ思い出す。

昨日確認しなかったのが悪かった。いざ見てみたら在庫切れの食材もあって、急いで近くのスーパーに買いに行った。

 

「――ません」

 

 ――急がないと発注してた豆が来ちゃうな。マスターがいるとはいえ、あの人どこかしら抜けてるから不安だしなぁ――

 

 これなら自転車で来るべきだったと後悔する。

 

「すみません」

 

「ん?」

 

 声が聞こえて足を止めると同い年ぐらいの女の子がいた。

見た目は可愛く大人しい感じで着ている服はいかにも森ガールといったファッションだった。

 アンケートをとるまでもなく誰もがかわいいと表するだろう。

 

 ――まぁ待て、落ち着け俺。よくあるだろう。俺に話しかけてると思ったら後ろの人に話かけてるパターン。それで、『え、何やってるのあの人。ヤバい人だよ』と冷たい目線を向けられながら去って行くんだ。今回はそれだ――

 

 そう思い周りを見渡す。閑静な住宅街、近くに公園もあり、人がいないことはないが該当する人が見当たらない。

 もう一度彼女の方へ視線を戻すと彼女の目線は俺を向いている。

 

「えっと……俺?」

 

 自分を指差しながら確認する。

 

「はい。そうです」

 

 彼女は頷く。

 

 ――彼女に見覚えはないし、そもそも見知らぬ女の子に声をかけられる覚えは……あっ――

 

 そこで1つの可能性が頭をよぎった。

 

「壺は買えないですよ!? そんな趣味も金も無いので!」

 

 ――壺を売るデート商法か!!! ――

 

「えぇっ!? いや、そうではなくて!」

 

 そう言って持っていたカバンを探る彼女。取り出したのは……雑誌? 

 

「ここに行きたいんですけど、迷ってしまって……」

 

 付箋のついたページを見せながら恥ずかしげに苦笑い。カワイイ。

 

「えっと……喫茶clover……ね」

 

 このあたりの知る人ぞ知る喫茶店だ。いわゆる隠れ家的なカフェなのだが、外装が普通の住宅でわかりにくい。

 

「分かりました。着いてきて下さい」

 

 俺は歩き始める。

彼女も後ろをつかず離れずの距離を保って着いてくる。

 それを考慮して歩調を遅くする。歩幅の差もあるしね。

 

「えっと、買い物の途中でしたよね。すみません」

 

「いえ、もう終わったところでしたし、行く方向も一緒だから気にしなくても大丈夫です」

 

 それにこの辺、道が複雑だしと付け加える。

 

「ところでお名前伺ってもいいですか? 」

 

 ――名前? まぁお互いに名前分からなかったら話しかけづらいしなぁ――

 

「川嶋優也です。しまは山に鳥って書く方です」

 

 よく間違えられるからなぁ。公式な書類じゃない場合は「島」だったり、鳥のところが島だったり……鳥だったら明らかに誤字なんだけどなぁ。

 

「川嶋さんですか。私は高森藍子です」

 

 彼女、高森さんが微笑みながら自己紹介する。

ドラマだとこの微笑みで花が咲いたり、鳥がさえずったりしそうだな。

何人かはこの笑顔でオチるんだろうなぁ。俺はその限りではないけど。

 

「高森さん……ですか。」 

 

「あれ? 私のこと知らないんですか? 」

 

 高森さんは首を傾げる。仕草がいちいちかわいい。

 

「いえ、知りませんね。高校生……ですよね? 多分学校も違うと思いますし……」

 

 大人しいと思ったけど、意外と自意識過剰なのかな。

それか、学校に彼女のファンクラブがあって、親衛隊がいたり……。俺はそういうの疎いから分からないんだよなぁ。

 

「そうですかぁ。……私も顔が売れた方だと思ったんだけどなぁ」

 

 最後の方は何を言ったか聞こえなかったが、高森さんは何故か落ち込んでいる様だった。

 

 ――何か俺からも話題をふらないといけないかなぁ――

 

 初対面の人、それも女性と一緒に歩くことが無い俺は何を話していいか分からない。

 でも、何か話さないと気まずいだけであるのは変わらず……。

 

 そうこうしているうちに目的地であるcloverに着いた。喫茶店にしては看板やウエルカムボードの類が一切無く、ドアに『closed』の札が掛かっていることでかろうじて何かしらの店だと分かるぐらいである。

 

「つきましたよ。ここです」

 

「ありがとうございました」

 

 丁寧にお辞儀をする高森さん。高校生にしては綺麗なお辞儀だ。

 偏見かもしれないけど、ここまでのお辞儀は見たことがない。

 

「いえいえ、どうせ目的地一緒ですし」

 

「えっ、それはどういう……」

 

 高森さんの質問をスルーして店のドアを開ける。

ドアに取りつけてあるベルが鳴った。

 

「すみません。まだ開店時間じゃ……って何だ優也か」

 

 初老の男性がグラスを拭きながらこちらを見やる。

 

「ただいま、叔父さん」

 

「バイト中はマスターと呼べって言ってるだろ」

 

「えっ? えっ?」

 

 状況がまだ整理出来ずにテンパる高森さん。

 

「まぁ、そういうことです」

 

 ふうっと一息ついて、接客用スマイルを浮かべる。

 

「喫茶cloverへようこそ」




 あーちゃんカワイイヨあーちゃん。
カワイイあーちゃんもいいけど、軍服あーちゃんもいい!衣装追加されないかなぁ。
 感想などオブラートで簀巻きにしてお願いします。
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