隠れ家喫茶ゆるふわ(凍結中)   作:ハマの珍人

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 いかがお過ごしでしょうか?ハマの珍人です。
日間ランキング22位、ルーキー日間15位、週間ランキング45位・・・信じられません。毎日のことですが感謝いたします。
 さて今回は、あーちゃんに言質取られましたので、未央ちゃんサイドで書かせていただきます。
ではお楽しみ下さい。


自覚無くても、相手には誤解されることもある

 グループNG

みお『今度の土曜日って2人とも時間ある??』

 

RiN『私は開いてるけどどうしたの?』

 

みお『ちょ~っと気になるお店があってさ。1人で行くのもちょっと……ね?』

 

RiN『気になるお店? 何のお店なの?』

 

みお『喫茶店だよ。あーちゃんから教えてもらったんだ~☆』

 

RiN『藍子の紹介なら間違いないないね』

 

みお『そのとおりなんだけどなんか悲しい』

 

卯月『すみません。今レッスン終わりました』

 

RiN『お疲れ、卯月』

 

みお『お疲れしまむー。ねぇ、しまむーは土曜日どう?』

 

卯月『ごめんなさい。その日はP.C.Sで雑誌の取材が入ってて……』

 

みお『そっかぁ……』

 

RiN『どうする? 別の日にする?』

 

卯月『いえ、今回はお2人で行ってきて下さい。それでお話聞かせてくださいね?』

 

みお『ごめんね、しまむー。今度一緒に行こうね?』

 

RiN『未央の奢りでね』

 

卯月『はい♪』

 

みお『えっ!? あぁ、もう! 任しとけぇ!』

 

 

 土曜日の昼下がり、cloverの最寄り駅の改札を抜ける。

時間は約束の10分前だけど、しぶりんなら絶対いるんだよね。駅前の広場を見渡すと・・・ほら、いた。

時計台に寄りかかってる姿、それだけで絵になる。

 

「ごめんね、お待たせ-」

 

「10分前だし、私も今来たとこだし」

 

 ほら、このクールっぷり。知らない人からしたら無愛想に見えるけど、根は優しいんだよね。しぶりんが男の子なら優良物件なんだけどなぁ。

 今日のしぶりんの服装はジャケットにジーンズに黒いハット……男装の麗人ってとこだね。

 しぶりんは制服のイメージのおかげで私服着ただけで変装になるのがなんかズルい。

 

「じゃあ、行こっか」

 

「あ、もちろん未央の奢りだよね?」

 

 サングラスの隙間からイタズラっぽく笑うしぶりんの目。こういうギャップもあるんだよね。

 

「よし、未央ちゃんにまっかせなさーい!」

 

 大船に乗った気でいてくれたまえ~。

 

「まぁ、ランチタイム外した時点でそんなに高額ではないだろうけどね」

 

「ら、ランチタイムはお客さんいっぱいだからね。」

 

「そういうことにしておくよ」

 

 むぅ……バレてたか。

 

「じゃあ、着いてきて」

 

 

 あーちゃんに教えてもらった道のりで進む。

 

「未央、普通に住宅地なんだけど」

 

「だよね。いわゆる隠れ家カフェらしいけど」

 

 外見も普通の住宅だからね。あーちゃんも迷ったみたいだしっと……。

 

「着いたよ、しぶりん。ここだ」

 

「えっ? ここなの? 民家じゃないの?」

 

「ほら、営業中って看板かかってるよ」

 

この看板とあーちゃんから写真を見せてもらってなければ気づかずに通過していただろうね。

 

ドアを開けて入る。カランカランとベルが鳴る。

 

「いらっしゃいませ!」

 

すぐさま男性が現れた。写真で見たカワシマさん。

あーちゃんの想い人であろう人……。

 

「2名様でしょうか?」

 

「……」

 

「あ、はい」

 

しぶりんが答える。

 

「空いてるお席にどうぞ」

 

 周りを見渡す。ランチタイムが終わったこともあり、お客さんもまばら。

私たちは奥の席に向かう。

 

「こちらメニューになります」

 

席についてすぐにカワシマさんがお冷やとメニューを持ってきた。

思ったより身長高い。顔はそこそこかな。

 

「ご注文お決まりでしたら、お呼び下さい」

 

一礼してカワシマさんは下がる。

 

「未央」

 

「ん? どしたの、しぶりん」

 

「店員さん睨んでどうしたの?」

 

「え? 睨んでる?」

 

そんなつもりはないんだけど。

 

「サングラスのせいかな。顔も強張ってるし、睨んでるように見える。あの店員さんがどうかしたの?」

 

ん~……しぶりんに言っていいのやら。まず、注文を先にしちゃおうかな。何も注文しないのもアレだし……。

 

「先に注文しちゃおう。話はそれから。ね?」

 

「まぁ、いいけど」

 

私たちはメニューを開く。分かってはいたけど、品数が喫茶店にしては多い。

 

「カフェ……なんだよね? 品数多くない?」

 

しぶりんも同じことを思ったらしい。

 

「洋食屋に近いってあーちゃん言ってたっけ」

 

「未央……洋食屋にほっけや枝豆、モツ煮ってある?」

 

 あれ、デジャヴ。

 

「かえ姉様が喜びそうだよね。」

 

「まぁ、いいか。未央は決まった?」

 

「チーズスフレとカフェオレかな。」

 

 言ってカワシマさんを確認。今は他のテーブルの片付けをしている。

 

「すみません!」

 

「はい、ただいまお伺いします!」

 

 しぶりんが呼んだことでカワシマさんが作業を止めて来る。

マスターとカワシマさん以外は店員さんいないのかな?

 

「チョコケーキとカプチーノ。……未央」

 

「……」

 

「すみません。それとチーズスフレとカフェオレで」

 

「ご注文繰り返します。チョコケーキとカプチーノ、チーズスフレとカフェオレですね」

 

少々お待ちくださいと一礼してカワシマさんは去って行った。

 

「未央、本当にどうしたの?」

 

「しぶりん、ここだけの話にしてほしいんだけどね……」

 

ことの顛末をしぶりんに話した。

 

「未央、それは飛躍しすぎなんじゃないかな?」

 

「でも、あそこまでテンション高いあーちゃん見たことないし」

 

「で? 藍子の想い人かもしれない店員さんを見に来たってこと?」

 

「まぁ、そんなとこ」

 

 どこぞの馬の骨かも分からない人にあーちゃんをお嫁にやれない!

 

「未央……年頃の娘を心配する父親みたいだよ」

 

「むぅ、年頃の未央ちゃんをつかまえて父親とは……。心外だなぁ」

 

「まぁ、それは置いといてさ。今のところまともな人にしか思えないよね」

 

 まぁ、そうなんだけどさ。

今も常連さんであろう老夫婦とお会計中に談笑している。あの笑顔もただの接客スマイルには思えない。

老夫婦がお店から出ると、それに続く感じで店を出て一礼していた。

 

しぶりんと2人で目が離せなくなった。

 

「お待たせいたしました。チーズスフレとカフェオレになります」

 

「……」

 

普通にいい人なのかもしれない。

 

「すみません、そっちです」

 

「では、こちらチョコケーキとカプチーノになります。ごゆっくりどうぞ。」

 

一礼してカワシマさんが下がる。

 

「本田さん?」

 

カチャ

 

「気づいてたんだ」

 

変装を解こうとするとカワシマさんが制して、入り口まで行って……あ、看板ひっくり返した。

 

「騒ぎになるといけないので」

 

気遣いもできる人かぁ。あーちゃんが熱をあげるのも納得してしまう。

 

その後、マスターさんが来て、サインとミニ握手会、自己紹介をした。

 

「ところでさ……」

 

ここでしぶりんが口を開く。

 

「このチョコケーキ作ったのってマスターさん?川嶋さん?」

 

「今日は僕だけど、レシピ自体は優也が考えたよ」

 

マスターさんが答える。

 

「この中に入ってるのって……」

 

「オレンジだよ。味のアクセントになるかなって。チョコばっかだと口飽きしちゃうかなって。」

 

「ですよね。私もチョコは好きなんですけど、量を食べると飽きちゃって……」

 

「ナッツ入れるのはありきたりかなぁって」

 

しぶりんと川嶋さんがチョコ談義で意気投合していた。

 

「本田ちゃん。」

 

マスターさんが声をかけてきた。

 

「はい?」

 

「こないだ、『秘密の花園』見せてもらったよ。DVDだけど」

 

「本当ですか?うれしいです」

 

「最近はドラマのお仕事多いみたいだけど頑張ってね?あと、出来ればまた来てね」

 

「はい。また来ます」

 

帰り道

 

「未央。川嶋さん、いい人だったね」

 

「うん」

 

ちょっと悔しいけどそのとおりだ。

優しくて、料理も出来て気遣いも出来る。まだ知り合って間もないけど、いい人なんだなと思う。

 

「なんか私、バカみたいだよね」

 

「知ってた」

 

「ひどくない?」

 

みくにゃんじゃなくても言いたくなるよ。

 

「でも、まだ見極めが大事かもね」

 

川嶋さんがどう思ってるか分からないけど、もし両思いだとしたら、未央ちゃんがキューピッドになってあげなきゃね☆




 なんだコレ?
正直着地地点をミスった感じです。
 今回はザ・座談会はお休みさせていただきます。
あと、カワシマさんが川嶋さんになったのは、自己紹介時に名前の説明(1話参照)が入ったからです。

俺が書いた。俺が上げた。後は俺が引くだけだガチャガチャ

では、次回の投稿でお会いしましょうノシ
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