隠れ家喫茶ゆるふわ(凍結中)   作:ハマの珍人

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 どうも、今週はまさかの羽衣小町イベ、fgoでのボックスガチャイベでワタワタしちゃいましたが、なんとか執筆しました。

 最近は誤字脱字が多くなっているので、気をつけたいと思います。

今回はあの子たちがご来店。川嶋くんは乗り切れるのか。作者はかなり苦戦しました。
では、どうぞ。


人間、勉強からは逃れられない

 季節はめぐり、夏! と言っても、ジメジメした梅雨の真っ最中だけどな。

学生にとって楽しみな夏休み! ……の前の最後のイベントにして最大の壁、期末テストだ。

 他の学校だったら、期末テストの後に気晴らしにと球技大会なんかが行われるのだろうが、

 

「球技大会で体を目一杯動かしたよね? じゃあ、夏休み前に頭の運動しようか。ん?」

 

 というのが過去の校長? 経営陣? の方針らしい。げ、解せぬぅ!

 

 

 と、いうことでcloverにて勉強している。しているのだが――

 

「分からん!全く以て分からん!」

 

 ノートを開き、難問を解いているのだが、全く分からない。答えはある。あるのだが、どうしてこういう答えになるのが分からない……。

 

「こんにちは~」

 

「藍子ちゃん、いらっしゃい」

 

 どうやら高森さんが来たようでマスターが接客している。

 

 テスト期間中は部活、バイトは原則禁止。もちろん俺も例に漏れないのだが、御館様と相談して、家業の手伝いってことと、忙しいタイミングだけ入るということでお許しを頂けた。

 

 

「川嶋さんはお勉強中ですか?」

 

「うん。今は忙しくないからね。でも、今難問にぶつかっているところ」

 

「2年生ってそんなに難しい内容なんですか?」

 

高森さんが俺のノートを覗き込み……

 

「え、これって……」

 

「どうしてもこの訳が分からなくて」

 

ノートには『禁断の果実(ハンバーグ)←リンゴじゃないのか?』と書いてある。

 

「えっ?えっ?」

 

混乱している高森さん。

 

「実はね――」

 

マスターが語りはじめる。

 

 

回想

 

 ランチタイムが終わり、落ち着きを取り戻した頃。

マスターは所用で出かけて行った。

まぁ、今から夕方の分の食材調達とかだろう。

 

 今からの時間だと、お客さんはちらほら来るぐらいなので、ランチタイムの後の食器を片づけよう。

腕まくりをして、油汚れを拭き取る。

 スポンジを手に取り、油汚れに~で有名な、某ホームセンターと同じ名前の洗剤をつけて皿を洗う。表も洗い、裏も洗う。重ねてたから油ついているしね。

すすぎながら油汚れが残ってないか確認して食器乾燥機に入れてスイッチオン。

 乾燥している間に別のスポンジを取り、フライパンを洗う。

 洗い終わり、食器を棚に戻した時、ドアベルが鳴った。

 

「いらっしゃいm」

 

ホールに戻り、お客様をお迎えしたのだが――

 

「灼熱の太陽が大地を焦がす時!(こんにちは~)」

 

「なかなかに凝った内装。悠久の時を過ごすには悪くないね」

 

そこにいたのは、ゴスロリを着た難解な言葉を話す女の子と、斜に構えたお下げ髪の女の子だった。

 

「いらっしゃいませ。2名様でしょうか?」

 

何とか笑顔(苦笑いになってないよな)で接客する。

 

「我ら共に羽ばたく一対の翼なり!(はい!2人です)」

 

「キミの目に映るものが事実。まぁ、2人ということさ」

 

「で、ではお好きな席にどうぞ」

 

 俺はお冷やを注ぎに行く。何故だろう。この短時間でランチタイムばりに疲れた。食器洗いを念入りにしすぎたかなぁ。ははは。

 

「こちらお冷やになります。……ご注文お決まりになりましたらお呼びください」

 

「禁断の果実を。深紅の秘薬が魔力を高めるわ(ハンバーグをお願いします。ケチャップで)」

 

「サンドイッチとコーヒーを。悪魔の様に黒く、地獄のように熱いのを」

 

 ……え? なん……だって?

サンドイッチとコーヒーは分かった。うん。禁断の果実? 深紅の秘薬? ナンダソレ!?

 

「いかがした? よもや深淵からの呼び声か?」

 

 ゴスロリの子がこちらを見つめてくる。よく見ると、肌は白く、目は赤かった。

 

「ハンバーグをケチャップで。後はサンドイッチとコーヒーだ」

 

「あ、かしこまいりました」

 

 お下げ髪の子―よく見るとエクステみたいだ―に言われて、キッチンに戻る。

 

「おう。ただいま。お客さん来たかい」

 

ちょうどマスターが戻ってきたようだ。

 

「うん。ちょっと難解なお客さんが一組」

 

「なんだよそれ」

 

「マスター、禁断の果実って分かる?」

 

「ハァ?」

 

何言ってんだお前、という顔で見られた。

 

「禁断の果実。深紅の秘薬が魔力を高める……で分かる?」

 

「あぁ?ハンバーグにケチャップが何だってんだ?」

 

「!?なんで分かるの!?」

 

「神崎蘭子ちゃんの大好物だろ?」

 

 何で分からねぇの? って顔をされた。

 

「ん? 待てよ、ってことは、蘭子ちゃん来てるの?」

 

「多分。色白に赤目のゴスロリの子とパンク? ぽい服着たエクステの子が来てたけど。」

 

「何!? 飛鳥ちゃんも来てるのか!? ダークイルミネイトで来てるのか!?」

 

 ダークイルミネーション? 明るいのか暗いのか分からないな。

 

「ダークイルミネーション?」

 

あ、ゴミを見るような目に変わった。

 

「さて、こうしちゃおれない。お前、サンドイッチとコーヒーな」

 

そう言ってマスターはハンバーグを作り始めた。

 

 

「此度は我が城への凱旋、有難き幸せ。我が名は三浦春樹。以後お見知りおきを」

 

「ぴぃ!?」

 

マスターがノリノリで注文の品持っていったぞ。

ってか、マスターも難解な言葉話しているぞ。まだ理解は出来そうだが。

 神崎さん……だっけ? 素で驚いているけど、いいのか?

 

「コホン。我が名は神崎蘭子! 此度、時を操りし女神、蒼き色の魂を持つ者の縁により降臨した(私は神崎蘭子です。凛ちゃんと藍子ちゃんに紹介してもらって来ました)」

 

「知っているとは思うが、紹介させてもらおう。ボクは二宮飛鳥だ。まぁ、縁があったから来た。そんなところだろうか」

 

「双翼のお二方が降臨なされるとは……。なんたる幸せ。此方、此度の贄にございます」

 

 テーブルに贄……料理を並べ、一礼するマスター。マスターの直角の如きお辞儀なんて初めて見たぞ!?

 

「うむ! では、我が魔力の糧になるがよい!(ありがとうございます。うわっ、おいしそう)」

 

 大仰な口上の後、神崎さんはハンバーグと向かい合う。

まるで魔王と、捧げられた生贄(間違っちゃいない)のようだ。そして、手を合わせて――

 

「いただきます!」

 

 あ、そこは普通なのね。育ちがいい子何だろうな。

二宮さんにも、

 

「飛鳥ちゃん、ちゃんといただきますしなきゃダメだよ」

 

 って言っているくらい……って、素に戻っちゃってるね。もう魔王じゃないよ。普通にカワイイ女の子だよ。

 二宮さんも肩をすくめ、分かってるさという仕草をして、ちゃんといただきますと言った。

 それを確認して、神崎さんはフォークとナイフを手に取り、ハンバーグを一口サイズに切って食べた。

瞬間、カッ! と目を見開いた。

 

「飛鳥ちゃん!このハンバーグ! 美味しいよ! ジューシーで、肉汁があふれ出ちゃうよ」

 

もう、キャラがブレブレだった。ハンバーグ>>>>>>越えられない壁>>>魔王 レベルだった。

よく見ると、目がキラキラして、口にケチャップがついていた。うん。ファンに見せられないような、でも等身大の女の子としてはアリな姿だった。

 

「ら、蘭子、落ち着いてくれ。ほら、口にケチャップがついてる」

 

 そう言ってケチャップを紙ナプキンで拭う二宮さん。

 

「あ、ありがとう」

 

ようやく神崎さんが落ち着いたことで、二宮さんもサンドイッチに手をつけ始める。

 

「うん。紛うことないサンドイッチだ」

 

もう少しコメントが欲しいところだけれど、まぁ、仕方ないか。

 そして、二宮さんがコーヒーを一口。と、口を抑え、プルプル震え始めた。どうしたんだろうか。

ようやく飲み込んだ二宮さんは、テーブルに置かれたスティックシュガーに手を……伸ばすか否かで葛藤している。

 まぁ、あの年頃はコーヒーをブラックで飲むのがカッコいいと思っているんだろうな。

 葛藤の末、砂糖とミルクを入れたたようだった。

 

その後、2人揃って「ご馳走様」したところでマスターがいつもの儀式を行いに行った。

 

「遺して征こうぞ、我らの刻印を!(サイン?喜んで)」

 

と、2人は快く引き受けてくれた。何気に神崎さんのサインが凝ってる。猫とカラスだろうか?

 

「では、また相まみえようぞナァーッハッハッハ(また来ますね)」

 

 と高笑いを遺して去って行った。

 とりあえず、次来るまでに神崎さんの言葉を理解しようと思った。

 

回想終了

 

 

「というわけで……」

 

「手始めに『禁断の果実』を理解しようとしてるんですか……」

 

「蘭子ちゃんの熊本弁は馴れが必要だからなぁ」

 

「ん? 熊本弁?」

 

マスターの一言に首をかしげる。

 

「蘭子ちゃんの出身が熊本なことから蘭子ちゃんの話す言葉を熊本弁ってファンの方は言ってるんですよ。」

 

高森さんが教えてくれた。

 

「熊本ってことは、熊本出身の人は話せる?」

 

「どうなんでしょう?」

 

「ちなみに、熊本出身のアイドルっている?」

 

「それなら確か――」

 

高森さんに熊本出身のアイドルを教えてもらった。あまり絡んだことない子だけれど、大丈夫だろうか。

 

 

side???

 

「お疲れ様でした-!」

 

今日最後のお仕事が終わって、プロデューサーさんの車で女子寮まで送ってもらいます。

 

「大丈夫かぁ? 眠かったら寝てていいぞ。着いたら起こすから」

 

「いえ、まだ大丈夫です」

 

「そうかぁ~」

 

ブブッ

 

と、スマホが短く振動しました。

ラインかな? スマホを確認すると、

 

優也『いきなりですが、熊本弁教えていただけませんか?』

 

 この間連絡先を交換した川嶋くんからでした。

 

「えぇ~っ!」

 

「どうしたぁ?美穂。」

 

 とりあえず、ニュース見ていて驚いたと誤魔化しちゃいました。

これはどういうことなんでしょうか……。

 

 

 

 

 

 

 

 




「ところで、テスト勉強の方は大丈夫ですか?」

「授業聞いて、毎日復習すれば何とかなるかな?」

「じゃあ、教えてもらってもいいですか?」

「え……。1年生の内容を?」

「優也、分かってるんだろうな?」ポキポキ

「ハイ、ヨロコンデ」



蘭子P及び飛鳥Pの皆さんごめんなさい。自分に熊本弁は難しかったです。
新規デレマス及びデレステPの皆さん、神崎蘭子、二宮飛鳥はこんな感じじゃなく、もっとカワイイです。
自分の描写不足ですみません。
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