現在開催中のデレステのイベントのコッヒ欲しさに必死こいてます。
最近のコッヒヤバすぎませんかね?
それはそれとして、お泊まり後編です。今回も爆弾仕込みました。
お楽しみ下さい
side 藍子
何かに包まれている感覚で目が覚めました。
「あれ、私眠っちゃったんだ……」
目を擦り、ぼーっとした頭で状況を確認します。
(昨日は、事務所での誕生会が終わってから、川嶋さんのお部屋に来て、お祝いしてもらって、プレゼントももらって……ジュース飲んでからの記憶がないや)
少しずつ頭が冴えてきて、自分がいるのがベッドだということを認識しました。
(川嶋さんが運んでくれたんですよね。 ! ……服はそのままですよね)
自分の服装を確認して、ひとまずホッとします。
(あ……でも……)
昨日、ライブの後にシャワーを浴びたとはいえ、お風呂に入っていないので、少し気持ちが悪いです。
(シャワー借りたいですね……)
そこで、私じゃない息づかいが聞こえます。暗い中、目をこらします。
「えっ!?」
ベッドの中に川嶋さんがいました。
(えっ!? 川嶋さん!? 何でベッドの中に!?)
川嶋さんのベッドなので当たり前と言えば当たり前なんですけど……一緒のベッドに寝ていたと思うと恥ずかしくなります。
(出たいところなんですけど……)
今は横向けに寝ているのですが、後ろは壁、お部屋から出るには目の前の川嶋さんを越えていかなければいけません。
(どうしましょう……あ、川嶋さん、まつげ長いんですね)
前に泊めていただいた時も川嶋さんの寝顔を見たんですが、こんなに近くで見ていなかったので新鮮ですね。
(寝顔って無防備って言うけど、本当ですね。あ、口が少し開いてますね)
と、川嶋さんの顔を間近で観察していたことに気づき、離れなきゃと思っていたところで――
「うぅーん……」
「ふきゅ!」
変な声出ちゃいました。川嶋さんが急に抱きしめてくるんですもの。
(ち、近いです! 川嶋さん起きて……ませんよね? )
「マージュ……ふへへ~」
「――!」
(マージュって誰ですか!? 首筋嗅がないで下さい!)
声を我慢するのに必死です。恥ずかしさのあまり、体が熱くなるのを感じます。
(でも、何でしょう? 川嶋さんに抱きしめられていると安心してきます)
妙な安心感を感じて、抵抗するのを止めて身をゆだねることにしました。……少しくらい、いいですよね?
side out
「ん……」
目が覚めて、時計を確認する。3時過ぎ……か。
「まだ早いな」
二度寝を敢行しようとしたところで――
「んん?」
右腕に違和感が――強いて言うなら柔らかい何かが――
「すぅー……すぅー……」
何かが聞こえた――強いて言うなら寝息のような何かが
「んん!?」
何かが視界に入った。見慣れた――強いて言うなら、常連客で、同じ高校の後輩でアイドルである子の――シルエットが。
うん、現実逃避は止めよう。ハッキリ言おう。高……藍子さんがいた。
「何で藍子さんが……あ……」
思い出した。昨夜、ささやかなお祝いをして、間違えでチューハイを飲んだ藍子さんをベッドまで運び、ソファーに寝たはず……。
「その後……起きて、トイレに行って……」
ハッとして、自分の身なりを確認する
「間違いは……ないよな?」
とりあえず、今の状況は藍子さんが起きたら、非常に、ひっじょーにまずい。ベッドから出なければ――
「出なければいけないんだけど……」
右腕に藍子さんが抱きついているんですけど! 起こさないように腕を抜こうとする――
「ん……」
おう……心臓と理性が危ない。
何とか抜いて、着替えを持って部屋を出る。
洗面所にて着替えをする。
「さて、煩悩を払うか」
玄関から出て、カギをかけ、階段で下まで降りていく。
軽いストレッチを終えてから、まだ日が昇らない町並みの中走り出した。
「ご飯はまだ炊けないね。しじみはそろそろいいかな?」
ランニングとともに24時間営業のスーパーで買い物を済まし、帰宅。シャワーを浴びて、朝食の準備をする。
今日は和食。
「便利な世の中だよな。ホント」
○ッ○パッドやら、レンチンで作り置きやらがあるから、朝に時間がなくても、バランス良く朝食がとれるありがたさ。
一人暮らしの学生でもなんとかなってます。ありがとう。
「お、おはよう……ございます」
声が聞こえ、振り向くと、藍子さんが入り口からのぞき込んでいた。なんていうか、昔話の語り部の女性は見た! のような体勢だ。
「お、おはよう」
今朝のことを思い出し、声がうわずりそうになる。
……なってないよね?
「えっと……遠くない?」
作業を止めて、近づこうとすると――
「近づかないで下さい!」
おぅ……拒絶されたようで凹む。
「あ、その……シャワーをお借りしていいですか?」
――あ、そうか、お風呂入らずに寝てしまったから、気になっちゃうよね。
「あ、ゴメン。どうぞ」
「ありがとうございます……川嶋さん」
「何?」
「覗かないで下さいね?」
言った後で、恥ずかしかったのか藍子さんは洗面所へ急いで行ってしまった。
――覗いた結果、ツルに逃げられるどころか、社会的に抹殺されるのはキツいからなぁ。
「さ、玉子焼きでも作るか」
「ありがとうございました」
食卓に朝食を並べていると、藍子さんが戻ってきた。
「制服?」
「えぇ。今日は補習で学校に行かなくてはいけなくて……」
「あれ?でもテストは大丈夫だったんだよね?」
「はい。その節はお世話になりました」
「じゃあ――」
「授業に出られないこともありますから……。と言っても、課題提出とミニテストだけですから」
「なるほど。じゃあ、すぐ終わりそうだね」
――って、終わった後で何か誘おうとしてるみたいじゃないか!
「はい!」
(終わった後で何かあるんでしょうか?)
「はははは」
「えへへへ」
「朝ごはん、食べようか」
「はい。いただきます」
「めしあがれ」
献立は、ご飯、しじみの味噌汁、レンコンの塩昆布和え、切り干し大根サラダ、玉子焼き、焼き鮭。
「いつもこのくらい作ってるんですか?」
「さすがに毎朝こんなには作れないよ。暇なときに作り置きをストックして1週間ローテーションしてるかな」
「なるほど。……この玉子焼き甘いですね」
「ゴメン!甘くない方がよかったかな?」
「いえ、私の家の玉子焼きも甘いのでちょうどいいです」
「それは良かった」
ここでふと気づく。
――制服着た子と自宅で一緒に朝ごはん……すごい……いい(語彙力低下)
藍子さんがおいしそうに食べてくれて、俺自身もうれしくて、心が温かくなる。
ここまで喜んでもらえるなら、毎日でも作ってあげたいかなぁ。
「川嶋さん、どうしたんですか?難しい顔をしてますけど……」
藍子さんが心配そうにこちらを見つめてくる。
「いや、藍子さんの朝食を毎日作りたいなって……」
「えっ!?」
「え?」
藍子さんが顔を赤くしたのを見て――
――待て、今俺は何を口走った!?『毎朝朝食を作りたい』って、プロポーズみたいじゃないか!!
さすがに結婚は早いだろうよ! 結婚は!?
まだ付き合ってもいないんだぞ!?
いや、付き合うなんておこがましいし、付き合えるとも思っていないけれども! あ-!! もう!!!
俺が熱暴走を起こしているなか、藍子さんを見ると――
「え? ぷ、ぷ、プロポーズですか? で、でもまだ早いというか、段階を踏んでからと言うか……」
目をグルグルさせて何やら呟いている。
さっきまで自分もこんな状態だったのかと思うと、少し冷静になった。
「えっと……あ、藍子さん?」
「ごちそうさまでした!」
「あ、うん。食器は流しに置いててくれればいいからね」
食器を流しに置いて、藍子さんは洗面所へ行ってしまった。
――はぁ……どうしましょ、これ。
俺はしばらく頭を抱えてしまった。
現実逃避をしていても仕方ない。残ったおかずは小さめのタッパーへ移し、食器を洗う。いつもより洗う食器が多いけど、それも嬉しい。
「何からなにまでごめんなさい」
洗面所から戻ってきた藍子さんが謝る。
やはり入り口付近にいる。遠すぎやしませんかね?
自業自得? そうだけどさ。
「いやいや、綺麗に食べてもらっただけでもありがたいよ」
「えっと……終わったら、お店に顔出しますね」
「りょーかーい」
「じゃあ……いってきます、
「はぁーい。行ってらっしゃい」
藍子さんが玄関を出てしばらくして――
「ん? 今、すごい発言された気がする」
洗い物を終えた後に反芻してびっくりする俺だった。
最近ふと思った。キュートとかクールの子は結構題材として上がってるけど、パッションの子はそんなに上がってない気がする。
パッションって実は宝島なのでは?
???「もうサメかもしれない」