隠れ家喫茶ゆるふわ(凍結中)   作:ハマの珍人

43 / 70
 鎌倉編第2話。
今までで最長かと……

 限定ままゆ狙いで3連引いてみる。
Rままゆ、Rままゆ、Rゆりゆり……運営さん、おちょくってやがるな!?

 スカチケ、皆さんはどなたをお迎えしました?
私は念願の! 念願の! 美嘉ねぇをお迎えしました。

 さて、鎌倉編、あと1、2回で終わらせたい。
そして、まだ8月(白目)
では、どうぞ


実家にて

 Side 藍子

 

ライブの翌日。ポジパでのお仕事のために鎌倉に来ていたのですが、なんと、優也くんもいたのでした。

鎌倉にご実家があるので里帰りしていたのでした。

 そして今は――

 

「ここが客間だよ」

 

「畳ですね! あぁ、いい匂いです!」

 

「やっぱり畳って良いよね~。こういう時、日本人に生まれて良かったって思うよね~」

 

 そう言いながら2人は寝っ転がり、コロコロ転がる。

 

「もう、お行儀悪いよ。」

 

 ――気持ちは分からなくないけどね。

 

「まぁまぁ」

 

「でも、畳って古くないかな?」

 

「未希ちゃんは畳、イヤなの?」

 

「イヤって言うか……フローリングの方が良いなぁ」

 

 ――まぁ、小さい頃ってそんな風に思うことあるよね。

 

「まぁ、気持ちは分からなくないかな。でも、まだまだこの良さが分からないうちはお子ちゃまだねぇ」

 

 むふふんと笑う未央ちゃん。

 

「どういうこと?」

 

「未希ちゃんぐらいの時は『フローリングがいい!』って思うんだけど、そのうち『やっぱり畳がいい!』って思えるようになるんだよ。まぁ、持っているうちは分からないってところかなぁ」

 

「ふぅーん」

 

 まだ未希ちゃんには実感無いのかもね。

 

「それにしても、お兄ちゃんに異性の友達。それもアイドルだなんて」

 

 畳にゴロンと寝っ転がって未希ちゃんが呟く。

まぁ、確かにアイドルの友達というのはびっくりしちゃうよね。

 

「あとは、彼女の1人でも出来るとねぇ……」

 

 未希ちゃんのひと言に思わずピクッと反応しちゃいました。

それを知ってから知らずかニヤニヤしている未央ちゃん。

相も変わらず畳をゴロゴロ転がる茜ちゃん。

 

「未希ちゃんはどんな彼女さんならいいの?」

 

 未央ちゃんがサラッと聞くけど、私と真逆だったら、どうしよう……。

 

「ん~……お兄ちゃんのことを分かってくれる人ならいいかなって」

 

「ほほう」

 

「お兄ちゃん、人見知りだし、人付き合いとか苦手だろうから、ちょっと誤解されることもあると思うんだ。

 だから、お兄ちゃんを理解してくれて、お兄ちゃんの味方でいてくれる人ならいいなって……それに、そんな人がお姉ちゃんだったらいいなって」

 

「~~~」

 

 たまらず未希ちゃんに抱きついちゃいました。

 

「あ、あーちゃん!?」

 

 未希ちゃんが驚いているけど、今は愛おしくて仕方ないんです!

 

「むぅ、こんなかわいい妹なら、うちにウェルカムなんだけどなぁ。ってなわけでそーい!」

 

「み、未央ちゃんも!?」

 

「ハグですか!? ハグですね!! じゃあ……トラーイ!!!」

 

「うぇぇぇぇ!?」

 

「わわっ!?」

 

「きゃっ!?

 未希ちゃんに対して、前から私、後ろから未央ちゃんが抱きついていて、さらに覆いかぶさるように茜ちゃんが来たわけなのですが、茜ちゃんの勢いがよく、4人とももみくちゃになってしまいました。

 

「茜ちん! 勢い強すぎだよ!」

 

「ごめんなさい!」

 

「あー、びっくりした。未希ちゃん、大丈夫?」

 

「ポジパのパッションに押しつぶされるかと思ったよ」

 

 ? 言っていることは分からないけど、大丈夫かな?

 

「何してんの?」

 

 物音を聞きつけたのでしょう、優也さんが様子を見に来ました。

 

「いやー、久しぶりの畳にはしゃいじゃって転んじゃった」

 

 なんとか未央ちゃんが誤魔化します。まぁ、事実なんですけどね。

 

「あ、うん、そ、そうか。まぁ、ケガがないならいいかな」

 

 あれ? なんか優也さん。顔が赤いし、視線が泳いでるような。どこかを見たと思ったら、逸らして、また見て――

 

「ま、まぁ。ごゆっくり」

 

 そう言って、まだ痛みがあるのでしょう。ぎこちない歩き方で行ってしまいました。一体、どうした――

 

「あーちゃん、スカート、スカート!」

 

「え?」

 

 未央ちゃんに指摘されて、目線を移すと、スカートの裾が乱れていました。

 

「!!」

 

 急いで直すも時既に遅し。顔が赤くなっているのが自分でも分かります。

 

「えっと……ドンマイ!」

 

「お兄ちゃんに責任取らせるから」

 

 茜ちゃんと未希ちゃんが慰めてくれますが、ちょっと立ち直れません。

 でも、未希ちゃん。その件はお願いします。

 

「でも、かっしーなら何も言わなくても責任とるよね?」

 

 いつものように未央ちゃんが爆弾を投下する。

 

「えっ、それってどういう?」

 

「フフン、それはね――」

 

 ニヤニヤしながら説明しようとする未央ちゃん。

 

「ダメーッ!」

 

 未央ちゃんの口を塞ぐ。

 

「むぐ! むぐーっ!」

 

 暴れる未央ちゃんと押さえる私。足元が畳。つまり――

 

 ズルッ

 

「「あ」」

 

 先程のように足を滑らせてしまう。

 

「うぅー! ボンバー!!」

 

「未希もやる!」

 

 このあとめちゃくちゃもみくちゃになりました。

 

 

side out

 

 

 未希に3人を案内してもらい、母さんは夕飯の買い出し。俺だけ何もしないわけにはいかないので、風呂掃除をすることにした。

 多少の違和感はあるものの、動けないほどではない。

ただ、足を滑らせては事なので、そこは慎重にいかなきゃいけない。

 

「しかし、大変なことになったなぁ」

 

 帰省して、海に遊びに行ったら、顔なじみのアイドルに遭遇。しかも、うちに泊まるとか……。

確かに、初めてじゃないっちゃ初めてじゃないけどね。

 藍子さんに関しては、先日の誕生日の時のお泊まりもあるし、おじさん家だけども泊まったこともあった。

 

 ――でも、今回は実家なんだよなぁ。

 

 過去2回とも、泊めた際には自分1人しかいなかった。

それに加え、1度目は台風のため、2度目は誤って酒を飲んでしまったという大義名分があった。

 それが今回は実家、つまり家族がいる。そして、大義名分はない。 

 加えて――

 

 ――藍子さん1人じゃないんだよなぁ。

 

 本田さんと日野さんもいる。ひとつ屋根の下にアイドル3人と1夜を共にする。普通に考えたらうらやましいんだろうけど……男が俺1人ということもあり、いろいろ気を使わなきゃいけないこともある。当事者になると、いろいろ面倒だ。

もっとも、事を起こす気もないが。

 

 それよりも――

 

 ――本田さんが少し厄介だ。

 

 今までの爆弾発言や、過度なスキンシップの例もある。家族の、特に母さんの前では勘弁してもらわなければならない。あらぬ疑いをかけられてしまうかもしれない。

 また、日野さんも初対面であるために注意が必要だ。

藍子さんと同じユニットで、体育会系ということしか俺は知らない。彼女の口が軽いのか、はたまた堅いのか。

本田さんからどこまで聞いているかも分からない。

 

「ははっ、帰省してもゆっくり出来ないな」

 

 だれかに話したら『リア充爆発しろ!』とか言われそうだが、正直、こんな気苦労するなら、リア充じゃなくてもいいぞ。

 

『うぇぇぇぇ!?』

 

『わわっ!?』

 

『きゃっ!?』

 

「ん?」

 

 ――何か騒々しいな。騒いでるだけならいいんだけど、Gさんが出てたら大変だしな。

 とりあえず、風呂掃除を中断して様子を見に行くことにした。

 客間に着くと、もみくちゃになっていた。どうしてこうなった!? とりあえずGさんが出たわけではないので一安心だけど。

 

「何してんの?」

 

 声をかけたところで、4人が気づいた。

そして俺も、気づいてはいけないことに気づいてしまった。

 

 

 藍子さんのスカートが捲れている

 

 その結果、白い太股やら、その奥の布地やらが見えてしまっている。

 

「いやー、久しぶりの畳にはしゃいじゃって転んじゃった」

 

 本田さんが発言したことで、何とか意識を逸らそうと葛藤するが、本能なのか目線がそっちに行ってしまう。

指摘すればいいのだろうが、さすがに俺からは言いにくい。

 

「あ、うん、そ、そうか。まぁ、ケガがないならいいかな」

 

 とりあえず、この場から離れることにした。顔に出てなければいいけど、正直自信が無い。

 

「ま、まぁ、ごゆっくり」

 

 心の中で藍子さんに謝罪しつつ、なるべく早く客間を去った。

 

 

「さすがにあれはヤバいだろ」

 

 風呂場に戻り、1人呟く。

 

「破壊力ありすぎだろ。なんなの、アレ」

 

 目を閉じると、思い浮かぶ先程の光景。

いや、海で水着姿を見たし、その時に太股やら見ただろ!?

 自分に言い聞かせるも、本能はそれは別物と認識している。やはり水着と下着は別物のようだ。

 

 ――落ち着け、冷静になれ。

 

 とりあえず、風呂掃除を続行しようと蛇口をひねる。

 

 ザバー

 

 うん。確かに頭は冷えたけどね。

間違えてシャワーの蛇口をひねってしまった。

 頭から水をかぶり、上半身がずぶ濡れだ。下半身が濡れなかったのは幸いか……

 

「着替え取りに行こ」

 

 濡れた服は洗濯機にShoot! 超! Exciting!!

いや、楽しくはないけどね。

 脱衣所にあるタオルで頭を拭き、着替えを取りに……って――

 

「荷物、居間にあるじゃん!」

 

 未希たちがまだ客間にいるなら大丈夫だろうけど、万が一居間にいたら大変だ。いくら顔見知りとはいえ、半裸の男が目の前に現れたら、事案だよな?

 かといって、風呂場にいつまでもいるわけにもいかない。それに、夏とはいえ上半身裸でいたら風邪引いてしまう。

 

「未希に頼んで着替えを持ってきてもらおう」

 

 と、ズボンのポケットを探るも――

 

「スマホも居間じゃん」

 

 前にうっかりスマホを濡らしておシャカにして以来、風呂掃除の際にはスマホを持ち歩かないようにしていたのだ。

――もっとも、今回はうっかり自分自身を濡らしてしまったわけだが――

 

 風呂場もダメ、居間もダメ、助けも呼べない――

 

「そっか、俺の部屋に取りに行けばいいじゃん」

 

 当たり前の事を思いつくのに時間がかかった。

 

 

「あちゃー……見事に冬服しかない」

 

 前回、帰省したのは年末。それ以降今日まで帰っていなかったので、衣替えは当然していない。チェストの中はトレーナー、ニットセーター、厚手のパーカーなどしかない。

 

「ってなると……押し入れの中だよなぁ」

 

 押し入れを開けて、夏服が入った衣装ケースを引っ張り出す。

 

「あった。あとは、さっさと着れば……」

 

 ガタッ

 

 ここで物音が聞こえ、振り返ると――

 

「あ、ご、ごめんなさい!」

 

 藍子さんがいて、急いで襖を閉めた。

とりあえず、さっさとTシャツを着る。防虫剤独特の匂いがするけど、この際仕方ない。

 

「えっと……藍子さん? もう大丈夫ですよ~」

 

 部屋の外にいるか分からないけど、声をかけてみる。いなかったら、それはそれで虚しいけれど……。

 少しして襖がわずかに開いて、顔を赤くした藍子さんがこちらの様子を窺う。涙目なのもあって、どこか小動物的だ。

 

「し、失礼します」

 

「弁解させて下さい! とりあえず、裁判は勘弁で! 示談! 示談でどうか!」

 

 土下座してひたすら懇願する。さすがに前科持ちにはなりたくない。俺には恋人がいるんだ! その相手が被害者なのだが……

 

「ええぇ!?」

 

 とにかく、事の経緯を話した。

 

 

「で……藍子さんは何故俺の部屋に?」

 

 そもそも、俺の部屋教えてないよね?

 

「優也さんのアルバムを見ようという話になりまして……未希ちゃんにお部屋を聞いて探しに来たんです」

 

 あれ? ってことは他の3人もいるの?

スーッと入り口に目線を移す。

 

「あ、私だけですよ」

 

 意図を察したのか、そう告げた。

ホッとした。これ以上の醜態を晒さずにすみそうだ。

 

「で……アルバムだっけ?」

 

「はい!」

 

 え、なんでこの子こんなに目をキラキラさせてるの?

 

「俺の昔のアルバムなんて見ても、面白くないよ?」

 

「面白いとか面白くないとかじゃなくて、私の知らない優也さんが知りたいんです」

 

 ニッコリ笑う彼女が尊すぎて、どこにも行かないように抱きしめそうになったけど、なんとか自重した。

 

「んじゃあ、はい」

 

 とりあえず、数冊のアルバムを差し出す。

藍子さんはそれを受け取ると、俺の隣へ――

 

「なんで!?」

 

「え?」

 

「え?」

 

 俺の疑問に、どうしたんですか? とでも言うように首をかしげる藍子さん。

 かわいい! 確かに可愛いのだけど……あれ? 俺が間違っているのかな?

 

「あれ? アルバムを(みんなで)見るんだよね?」

 

「はい! (私が)見ます」

 

 ん? なんか齟齬が生じてるような……

 

「みんなで見るんじゃないの?」

 

「あ、あの2人なら――」

 

 

未希’sルーム

 

「ここの振り付け、いいよね! こうかな?」

 

「そうです! 中々筋がいいですね!!」

 

「将来の後輩候補だね」

 

「ホント!? あれ? ここは?」

 

「ここは、こんな感じです!」

 

「おおー! 茜ちゃんスゴイ!!」

 

「むむっ、未央ちゃんも本気出しちゃうよ!」

 

 

「なるほど」

 

「はい。と、いうわけで……」

 

 再びスススッと隣に座る藍子さん。

 

「えっと……何で隣に?」

 

「優也さんに教えてもらわないといつの頃のか分かりませんから」

 

 一理ある。

 

「うわぁ、優也さん小さくてかわいいです」

 

 生まれたばかりの時の写真を見て、声を上げる藍子さん。

 

「赤ん坊はみんなそんなもんじゃないかな?」

 

「そうなんですけどね。優也さんにもこんな時代があったんですねぇ」

 

「さすがに生まれたばかりで今の状態だったら驚くよ」

 

 次の写真は海で母親に抱っこされている写真。

 

「これは?」

 

「初めて海に行ったときの写真かな? 今でこそ目の前だけど、前に住んでたところは海から離れてたから」

 

 この頃はまだ親父が運転して遠出してたんだっけ……写真撮ったのも親父だろうな。

 

「あら?」

 

 次の写真は家の庭で撮ったのだろう。ただ、女の子とのツーショットだった。

 

「この子は?」

 

「幼なじみだよ。同い年ではないけどね」

 

「そうなんですねぇ。幼なじみっていいですよねぇ」

 

「少なくともマンガみたいなことは無いけどね」

 

 この頃は『私がお姉ちゃんだからっ!』って言うのが口癖だったなぁ……

 

「これは……七五三ですか?」

 

「そう。『どうせなら一緒に』って」

 

 ふたりで千歳飴の袋を持っている。

 

「これは?」

 

「2家族合同のキャンプだね。前の週の予定だったんだけど、台風で中止になったんだっけ」

 

 ふたりで手をつないで山道を歩いている。

 

「あ、これ! もしかして……」

 

「うん。未希が生まれたときの写真だね」

 

 このあたりから、『責任感が出てきたね』って言われたっけ。

 ただ、このあとからは――

 

「……」

 

 藍子さんも黙ってしまい、ただページをめくる音だけが部屋に響いた。

 しばらくして藍子さんがアルバムを閉じて、俺の両肩をつかんだ

 

「優也さん。私、写真を撮るの好きなんです! だから、一緒に思い出作りましょ?」

 

 この人は、本当にズルい。ズルくて優しくて、まぶしい。

 スッと、藍子さんが隣に座り――

 

「はい! パシャリ」

 

 いきなりだった。

 

「え!? え!?」

 

「ふふっ、ツーショットいただきました」

 

 うれしそうに笑う藍子さん。

 

「待った! 絶対変な顔してるから撮り直しを要求します!」

 

「そんなことはないんですけどねぇ」

 

 と言いつつ、再びくっつく。

 

「いいですか~? ハイチーズ」

 

 撮って藍子さんが確認する。

 

「はい、今度は大丈夫ですね」

 

「確認させて下さい」

 

「ふふっ、ダメでーす」

 

「仲むつまじいところごめんなさい」

 

「わっ!?」

 

「きゃっ!?」

 

 気づいたら母が襖が開いていて、母が覗いていた。

 

「夕飯のお時間ですよ~」

 

「い、いつから見てたの?」

 

「内緒で~す」

 

 ふふっと微笑みながら去って行った。

 

 

 夕飯の時も俺に安らぎは無かった。

 

「でね、その時の優也ったらね……」

 

「そんなことがあったんですか!? あ、そういえばこの間――」

 

「えぇっ! 本当?」

 

 母と未希と本田さんが3人で談笑している。それだけならいい。内容が俺の情報交換なのだ。

 安らぎの夕食のはずが、家庭訪問で自分の目の前で行われる情報交換のような物になっているのだ。居心地悪いったらありゃしない。

 そんな中、日野さんはおかず1品1品に対して、食レポばりのコメントを述べる。

通常ならありがたいことなのだが、状況が状況だけにカオスだ。

 唯一の救いは藍子さんの笑顔だけだ。まぁ、日野さんの笑顔も悪くはない。右ほほに米粒付いてるぞ。

 

「もう、みんな良い子たちねぇ。どう? うちの娘にならない?」

 

「ブフッ」

 

 母親の天然爆弾発言に思わず吹き出す。

 

「いきなり何言い出すんだ、母さん」

 

「だって、こんなに良い子たちそうそういないわよ? うかうかしてると他の人のところに行っちゃうわよ!?」

 

「ごちそうさま。頭痛くなってきたわ」

 

 食器を流しに置いて、部屋に戻ることにした。これ以上は敵わん。

 

 

side 藍子

 

「ごちそうさまでした。あの、お手伝いしますよ?」

 

 未央ちゃんと茜ちゃんと3人で台所にいる優也さんのお母さんのお手伝いをしに行く。

 

「あら、いいのよ。3人はお客さんなんだし」

 

「でも……」

 

 急に泊めていただいて、ご飯もごちそうになったのに、何もしないわけにはいかないです。

 

「じゃあ、私が洗うから、藍子ちゃんは濯いでくれる? で、未央ちゃんが布巾で拭いて、茜ちゃんが食器棚に片付ける。これでどう?」

 

 3人で了承します。

 

 

「それにしても、優也に女の子の友達がいるなんて思わなかったわ。あの子、人付き合いが苦手な子だから、誤解されることも多くて……」

 

「優也さんは優しい人ですよ」

 

「そう言ってくれるなら嬉しいわ」

 

「見た目は少し怖いところありますけどね」

 

 ――未央ちゃん……

 

「まぁ、それも事実よね。私もなんであんな外見になったのか分からないくらいよ」

 

「でも、素直な人ですよね。というか、嘘がつけない人?」

 

「あの子、表情出すのが苦手なのに、表情隠すのも下手なのよね」

 

 ふふっと笑うお母さん。

 

「私は付き合いが短いので分かりませんが、悪い人ではないのは確かです!」

 

「人にされてイヤなことは絶対にしない!って教えてきたからね。優也がぐれなかったのが私の自慢よ。ところで……」

 

 お母さんが洗い物の手を止め、妖しく笑う。

 

「本当に娘になる気はな~い? なんならお義母さんって呼んでくれてもいいのよ?」

 

 ――冗談じゃなかったんですね

 

「今はともかくとして、将来的に呼ぶ予定のある子なら……」

 

「あら、うれしい。どの子かしら?」

 

 お母さんが私たち3人を交互に見る。

未央ちゃんはニヤニヤしてます。

 茜ちゃんは本当に分かっていないのでしょう。首を傾げています。

 私は、お母さんと目が合って、目を伏せました。

気づかれたでしょうか?

 

「ふふっ、楽しみにしてるわね。さて、おかげさまで洗い物も終わったし、お風呂どうぞ」

 

 ――将来、呼ばせてくださいね。お義母さん。

 

 

 

 

 

 

 

 




THE ざだんかい

「ムッツリすけべー!」

「いきなりなんだ!?」

「水着と下着は別物だ」キリッ

「ケンカ売ってるんだな? そうなんだな?」

「久しぶりにキレちまったよ(金欠的な意味)ちょっと屋上来いよ」

「ワンパーンチ!」ゲシッ

「脛ェ」

「いいから、ゲスト」

「はい、火の国より参られし、微睡みの乙女!」

「小日向美穂です!」

「○世さんかと思った? 残念、美穂ちゃんです」

「いや、○世さん来る方が困るし」

「と、言うわけで、小日向美穂ちゃんです」

「こ、こんにちは」

「美穂ちゃんと言えば、日なたぼっこ、あがり症、プロ⤴デュー→サー↓、クマのプロデューサーくん、クソダサTシャツ、さくらんぼなどで有名ですが……」

「他にも何かあるだろう!?」

「何より最近はエロい!」

「あわわ!?」

「何言ってんだ!?」

「ラブ死の加蓮SRの透け服から始まり(?)先日のツインテール~での特訓後! あれが見たくてガチで頑張った!」

「あわわ!?」

「小日向さんが機能してないぞ」

「そして、本作品において優也くんに熊本弁を教える家庭教師であるとともに、あーちゃんと共に初めて優也くんの部屋を訪れた子でもあります。そして部屋で寝てしまう無防備っぷり」

「き……」

「「き?」」

「禁忌に触れるな~!!」バシィッ!

「タワバッ!」

「作者気絶のため、今回のざだんかいはこれにて終了!」

「次回も見てくれなきゃダメダメ」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。