隠れ家喫茶ゆるふわ(凍結中)   作:ハマの珍人

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 UA200,000突破いたしました!
それと、遅くなりましたが、50話(番外含む)も突破いたしました。
 自分の妄想から始まりました駄作ですが、皆様に読んでいただき、ここまで来ることが出来ました。
 投稿当初はかなり突っ込まれることが多かったので、いまだに『新着感想』が来るとビクビクしてます(苦笑)
 これからもやや不定期ではありますが、読んでいただければ幸いです。
 書きたいことはあったのですが、例のごとく上手くまとめられず短めです。ご覧ください。


UA200,000記念

 ――高尾山――

 八王子にあり、年間多くの観光客、登山客が訪れる。

まぁ、都心に近く、標高もそんなに高くないから気軽に登山を楽しみたいって人には持ってこいだしなぁ。

 

「丘を越~え~行こ~よ~口笛吹きつ~つ~♪」

 

「しっかし元気ですね」

 

 歌を歌いながら軽快な足取りで前を歩く彼女を見てつぶやく。

 ってか、丘じゃなくて山なんだけどね。

 

「ふす~、ふす~」

 

 ――しかも口笛吹けてないし……――

 

昨日『登山しましょう』と言われた時は何事かと思ってたけど、まぁ、高尾山ならそこまで重装備しなくても大丈夫だと思うけれど……一応アイドルなんだし、バレなきゃ良いけどなぁ~。

 

「ほら、早くしないと置いて行っちゃうよ~」

 

 足を止めてこちらを振り返り呼ぶ。

 

「待ってくださいよ。そこまで急がなくても頂上は逃げませんよ『並木さん』」

 

 

※数分前

 

 高尾駅のベンチに座り、スマホで時間を確認する。

待ち合わせ時間まであと20分。

 あ、ちなみに一時間前からスタンバっておりました。

方向音痴なだけで電車の乗り換えは、そんなに苦手じゃないので、今日は1回しか間違えてないです。

 

 と――

 

「だ~れだ♪」

 

 突如後ろから視界を塞がれた。

ふっふっふ、なめてもらっちゃ困りますねぇ~。

俺が聞き慣れたこの声を聞き間違えるとお思いなのでしょうか?

そんなことがあるわけないじゃないですか~。

 では、お答えいたしましょう!

 

「あ――!?」

 

 答えようとしたタイミングで風が吹いた。

その瞬間に鼻腔をくすぐる香り――

 

 いや、待て待て! この香りは藍子ではないだと!? というか、この香りは知らないぞ!?

 なぜ匂いで分かるかって? そんなものだろ?

 

「分かりませんかぁ~?」

 

 くっ、声は藍子なのに、誰なんだこの人は……

 

「声は藍子なんだが……目を塞いでる人が分からない」

 

 ――これで外したら赦されないよなぁ――

 

「それが答えでいいですか?」

 

「……あぁ」

 

 目を塞いでいた手が外され、目の前には藍子が――

 

「正解は――」

 

 くるりと後ろを振り返る――

 

「芽衣子さんでしたぁ~♪」

 

「誰ー!?」

 

 今年1番の謎だった。

 

 

 ――並木芽衣子さん――並木さんと自己紹介を終えたのだが――

 

「あぁ! キミが噂の川嶋くんかぁ~。よろしくね♪」

 

 と、言われた。本当にどんな噂になっているのだろう? 聞きたいような、聞きたくないような……

 

 そんなこんなで登り始めたわけなのだが、高尾山って登山道が複数あるんだな。

そもそも登山自体したことがないから他の山にも登山道が複数あるかも分からないんだけどさ。

 ところで――

 

「何で急に登山したくなったの?」

 

 隣の彼女に訪ねる。こう言ってはなんだが、あまりアクティブなイメージは無く、登山をするという発想が無いんだけど……

 

「私も何か挑戦したいなぁと思いまして……」

 

 まぁ、凛さんもロードバイクにハマったようだし、鷺沢さんや蘭子さんも最近料理教室に頻繁に参加するようになり、料理の腕が上がってきている。

 そういうのを見ていて藍子にも何かしらの変化があったのだろう。

 

 

「それに……」

 

「うん?」

 

「優也くんとどこかにお出かけしたいなぁと思ったので……」

 

 あぁ! 顔を赤くしながら言うなんて反則だ!

 

ポン!

 

「!? ゆ、優也くん!?」

 

グワシグワシ

 

「わ、わわ!?」

 

 聞いているこっちも恥ずかしくなり、照れ隠しに藍子の頭に手を置き、被っている帽子ごと少々乱暴に撫でる。

 髪の毛が乱れちゃうのはご愛嬌。

 

「今さらだけど、その服似合ってる。山ガールみたいで」

 

「優也くん……」

 

 

 

 

 

 

「登山なんだから山があるのは当たり前ですよ?」

 

 

 

 

 ん?

 

 はて、今のはギャグなのだろうか?

あまり藍子がギャグを言うイメージがないもんでちらりと横目で見ると、真剣だったようだ。

 

「あ、うん、ソウダネ」

 

 別な意味で恥ずかしくなってしまった。

 

 

「ところで、今さらなんだけどさ」

 

「はい?」

 

「アイドルっていろいろあるんだなぁって」

 

「えっと……?」

 

 俺の言葉の意図を分かりかねたのか、藍子が首をかしげる。

 

「いや、あぁいうのもアイドルなんだなぁって」

 

 俺が見つめる先には――

 

「こんにちは~」

 

「あぁ、こんにちは」

 

「今日はいい天気だねぇ」

 

「適度に曇ってて、暑くもないですし、山登りにはいいですよね~」

 

 と、お年寄りと会話を楽しんだり、

 

「お父さん~、もう疲れたよ~。帰ろうよ~」

 

「こんにちは~、飴食べる?」ヒョイ

 

「……うん」

 

「はいどうぞ♪」

 

「おいしい」

 

「元気出た?」

 

「うん!」

 

「よし、頑張ろ~!」

 

 と、泣いている子を励ましたり、

 

「あれ! 芽衣子ちゃんじゃない!?」

 

「嘘!」

 

「やっほ~。山頂まで行ってきたの?」フリフリ

 

「は、はい! あの、一緒に写真撮ってください!」

 

「いいよ~」

 

 と写真撮影にも応じる並木さんだった。

 

「なんというか、アイドルってお忍び、プライベートと仕事は別って思ってたからさ」

 

「確かにそういう方もいらっしゃいますけど、気にしない人は気にしないですからね。でもこれは……少し騒ぎになっちゃいますかね?」

 

 藍子が困った顔をしていた。

 

 

「ほいっ、到着!」

 

 嘘だろ……あれだけファンサービスしたりしていたのに、疲れ一つないだと!?

 

「な、並木さん……スゴいですね」

 

「芽衣子」

 

「?」

 

「リピートアフターミー。芽衣子」

 

「芽衣子……さん?」

 

「よろしい!」

 

 お気に召したのかにっこり笑った。

 

「まぁ、アイドルなる前にも旅行とかで各地に行ってたからね。慣れかなぁ」

 

 旅行すれば山登りしても疲れないんですかね!? まぁ、高いところにある観光地とかもあるし、そう考えれば慣れなのかなぁ……

 

「や、やっと着きました」

 

 俺から遅れること数分。藍子も無事に到着。やはりお散歩と登山は別物だったか。

 

「じゃあ、シート敷いて休憩しよっか!」

 

 乱れた息を整えつつ、邪魔にならないようにシートを敷く場所を探した。

 

 

 

「なにこれ……」

 

 作ってきた弁当を食べて芽衣子さんがつぶやく。

 

「えっと……お気に召しませんでしたか?」

 

 登山でかいた汗とは違う冷や汗が出てきた。

味見はしたんだけど、味の好みがあわなかったか?

 

「藍子ちゃん……」

 

「ふぁ、ふぁい」

 

 おにぎりを食べていた藍子は、とりあえず返事をして、ちょっと待ってくださいとジェスチャーをしておにぎりを咀嚼し飲み込む。

 

「私、女としての自信をなくしそうなんだけど……」

 

「あぁ~、分かります。私は少し諦めてます」

 

「と、いうか、うちの事務所の料理人たちしか太刀打ち出来ないよね、これ」

 

 そこまでかなぁ。

と思いながら玉子焼きを1つ取って口に放り込む。

 

 ちなみに本日は、おにぎり(しゃけ、梅、明太子)、からあげ、玉子焼き、ポテトサラダ、塩昆布とキャベツのあえもの、筑前煮、プチトマト、りんごである。

プチトマトは家庭菜園(お店のハーブと一緒に作ってる)のが実ったので収穫して持ってきた。

 

「これが『346のお兄さん』の力か」

 

「でも、『喫茶店のお兄さん』になると、さらにスゴいですよ」

 

「そうなの!?」

 

「なんと、マストレさんのレッスンも着いてくる天国と地獄です」

 

 うん。俺の料理が天国なんだよね? 地獄の方だったら……泣くぞ? 本当に泣くぞ!? とりあえず、ものすごい泣くぞ!?

 

「それは……覚悟して行かないとね」

 

 覚悟してじゃないといけない喫茶店てどんなだよ!?

まぁ、店長は毒舌ダンディのマスコミ嫌いのアイドル好きのオッサンだけど、そこまで覚悟はいらないと思うぞ。

 

「そこまで覚悟しなくても……」

 

「「優也くんは黙ってて!!」」

 

「アッハイ」

 

 

 2人に怒られたので、シートの隅っこでのの字を書くことにした。

泣いてないぞ? うん。さっき水筒からアクエリをコップに注いだときに水滴がついただけだし。

しょっぱいのはおにぎりの塩だし。

 2人が話し終わる頃には、シートの一角にたくさんの森久保さんがいた。

 

「じゃあ、帰りはケーブルカーで帰ろっか」

 

「「は~い」」

 

 ちょうどいい時間になってきたので、帰ることとなった。

 行きとは違い、帰りはケーブルカーでゆっくり景色を見ながら帰ることにしただが――

 

「お、いい景色だなぁ。登山道歩くのも良いけど、こうやって見るのもなかなか――」

 

 トン

 

 右肩に衝撃を感じ、見てみると――

 

「すぅ~」

 

 右隣に座っていた芽衣子さんが寝てしまった。

 

「え、ちょっ、芽衣子さん!?」

 

「すぅ~」

 

 あぁ、気持ちよさそうに寝てらっしゃいますね。

まぁ、ファンサービスしたり色々お疲れですしね。

とりあえず、藍子に説明を――

 

 トン

 

「ふぁ!?」

 

 左肩にも同様の衝撃を感じた。

 

「あぁ。やっぱりですか」

 

 左隣に座っている藍子も同様に寝てしまった。

いや、両手に花なんですけどね。ありがたいんですけどね、俺的には精神的にキツいんですよ。

向かえに座っている奥様方が微笑ましく見てますけどね。とりあえず軽く頭下げときますけど……

 ついでに2人の帽子を少し目深に被らせて顔が見えないようにする。

 それでも両肩にぬくもりと、吐息と2人の匂いを感じてしまうわけで、正直刺激が強すぎる。

 可能なら誰かに代わってほしい……あ、でも他の人が藍子にくっつくのは許せないかもしれない。どうすればいいんだ

 

 ――あぁ、降り口はまだだろうか! ――

 

 俺のはやる気持ちと裏腹にケーブルカーはゆっくりと下っていくのだった。

 

 

 

「みぎゃ!?」

 

「優也くん、どうしたの!? 大丈夫!?」

 

「あ、大丈夫です。はい」

 

 なお、翌日は激しい筋肉痛に襲われながらもバイトをするはめになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 前回書いた後、デレステにて、あーちゃん、加蓮、ままゆ、薫ちゃん、芽衣子さんをお迎えしました。

「お、書いたら出るんやな。うんうん。ん? 薫ちゃん……うん。書いたなぁ。芽衣子さん……書いてない」

ってことで芽衣子さんを出してみました。あーちゃんと優也くんと3人で和歌山に行かせようと思ったのですが、行ったことないので、高尾山にしました(結局行ったことない)

 次回は修学旅行編を書く予定ですが、奈緒の誕生日までかけるといいな。
 では、次回の更新でお会いしましょう。
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