好奇心と、もしかしたら同じような境遇で転生してきた奴かもと思って声を掛けた。(理由 だってジャージじゃん?アイツ。)
が、失敗だ。もう一人の転生者。サトウ・カズマの話を聞くと、自分の死因を散々コケにした挙句、対応が大分悪かった駄女神アクア(命名理由を聞いたところ、なんか納得)をモノとして持って行き、俺TUEEEしようとしたが全く使えないことが判明。
お金も持ってないので冒険者登録もできず、異世界生活初っ端から積み、困り果てていたところ俺が声を掛けた。今ココ。
しかし、その後カズマは気づいてしまった。そう、俺が持っているこのお金が入っている袋を…。そして、其処からの彼の行動は早かった。
「スグマ、いえスグマ様。出来るだけすぐにこの借りは返す!どうか、登録手数料をお恵みください!!」
そう、伝家の宝刀。ジャパニーズ・DO・GE・ZA!!やめて!!みんな見てるから!!悪目立ちしてるから!!ああー!!
「わ、分かった!分かったから。ほら、アクアと二人分だ。だから早く顔を上げて、行ってこい!」
「サンキュー!じゃあ俺行ってくるぜ!!ほら行くぞアクア!!」
「ちょっと!引っ張らないでも行くから!!引っ張らないでよ!」
金を受け取るとアクアを引っ張り、カズマはカウンターに向かった。あぁ、結構でかい出費だ。せっかくだ。結果を聞いてから色々準備するか。…特典の確認でもしてるか。
ー数分後ー
ん?カウンター辺りが騒がしいな。何かあったのか、どれどれ。カウンターに向かうと、カズマがまた項垂れ、アクアが他の客たちに祝われているぽかった。何故?
ーテーブルー
「‥‥。」
「‥‥。」
俺はあえて何も言わない。てか言えねぇ。だって異世界転生して冒険者登録して?トンデモスペックで覚醒して無双夢見た異世界ライフ謳歌しようとした結果。見事に真正面から粉砕、玉砕、(アクアが)大喝采!!
そんな奴にかける言葉?無いよね?よって、黙る。
しかし、前にいる現在進行形で天狗の駄女神が、騒ぐ。
「やーぱり?女神の私はこうでなくちゃ!!女神っていう職業が無かったのが少し残念だけど、それでも『アークプリースト』は私にぴったりよねぇ!ね?ねぇ二人とも!?」
そして、カズマは最弱職の『冒険者』凹むよなぁ あぁ、駄女神が煩い。
「うるせぇ!!もう何回も聞いたわ!そんなに自慢しすぎるともう騒音だ!!」
お、カズマが切れた。このまま吹っ切れれば‥
「何よ!!?良いじゃない!ここに来てから全然いい事無いんだから、自慢したっていいじゃない!!」
「普通はああいうイベントっていうのは俺に起こるべきなんだよ!!‥なのに、何でよりによってアクアなんだよ!!?」
まぁ、ラノベとかだとそうだな。‥そろそろ俺は出るかな?目的は達したし…。
「レベルが上がれば転職も可能って言うし、まぁ、頑張れ二人とも。じゃあ俺は自分の寝床の確保でも‥‥離してくれないかね。カズマ君?」
滅びの言葉言っちゃうよ?
「待てスグマ。俺達はまだスグマの登録カードを見ていない。俺達のだけ見て、自分のは見せないと言うのはズルくはないかな?んー?」
こいつ俺より年下だよな?まぁ、今更か。しかし、困った。見せないとカズマは離さないだろなぁー‥仕方ない、でも事前に一言。
「はぁー、まぁ‥見せるのは良いが、カズマ?怒んなよ?」
「「…?」」
俺は言われた通り見せた。
「‥何だよこれ!!?俺と全然違うじゃねぇかぁ!!!」
「んー?あらホント、カズマさんとは大違いねぇー。と言うか、私とそんなに違わないじゃないのぉ!!何か悔しい!!…ん?このマーク何かしら?」
「ん? あっ、何か職業『ルーンナイト』の隣にひし形のマークがある!!何だよこれ!?」
ちっ気づかれた。しかも先にアクアに、バカのくせに‥
「あぁそれ。俺の特典。」
「ん?どんな特典だよ?…見たところ特に変わったところは…」
まぁ、隠してるからな。さっき確認していろいろ分かった事だが、俺の意思で如何にかなるらしい。
「戦闘の時以外、出さない様にしてんの。」
「取り出せないのか?」
「取り出せるけど、個人的にポンポン出したくないから出さない。」
「ケチね―。いや、もしかしてホントは出せないじゃないのー?」
うぜえーこの駄女神。たた切ってやろうか‥。
「ひぅ!!?」
おや、本能で感じたか?
「スグマ…目が凄いぞ?」
顔に出ていたようだ。まだまだ俺も子供だな。
「よし。これで、俺に用はないな?じゃあこれで‥‥」
ぐいっ
またなのか!しかも!何かさっきよりも強いんだけど!!?
「待ってくれ!!俺達とパーティーを組んでくれないか!?スグマが居てくれたらすごく力強い!てか俺達じゃまともにクエストをこなせない!!」
「くっ!!何となく分かるが別に俺じゃなくてもいいだろ!!?募集しろよ!何のためのギルドだよ!!」
「こんな近くに強いやつがいるのに逃して、たまるかぁぁぁ!!!」」
おい必死過ぎんだけど?火事場の馬鹿力的なの出てんだけど!?何今生命の危機なの!!?(カズマにとってはその通りである)
「そうよ!!?いくらアークプリーストである私がいてもカズマだけが仲間じゃ魔王が倒せないじゃない!!だから、私達のパーティーに…入り、なさい!!」
クソ!こいつ俺の首に腕を、く、苦しい!!
「黙れ駄女神!!お前は知力が最低値じゃねぇか!多分だが、そんなんじゃ連携も何も出来ねぇだろう!!!」
こいつはこいつで必死過ぎて気づかねぇ!?気づけーーー!!カズマ!!…だ、駄目だ。仕方ない、生きるためだ!迷ってる暇はねぇ!!
「わ、分かった!わかっから、いいがげん!!!」
ガシッ
「「ん?」」
「離せぇいい!!」
ドゴンッッッ!!
「ぎゅひゅ!!」
「ゴフッ、あ…ありがと‥‥ごじゃい‥まう」
「はぁ…はぁ…はぁ…あ、危なかった。ん‥はぁ、もう少しで落ちるところだった。」
しかし災厄は、始まったばかりだった。クソーーー!
余談だが、遠くの方で顔を赤らめた金髪美人がいた気がした。…そっとして置こう。
ー翌日ー
いやー、初めて馬小屋で寝てみたけど、あんだけ疲れると眠れるもんだ。もうね、ぐっすり♪
さて、こんな事を考えてる暇はない。すぐに対処すべき課題は‥。
「あああああ!!た、助けてくれー!!アクア―!!スグマーー!」
「プークスクス!カズマったら必死過ぎて、超受けるんですけど!!」
あいつマジで女神要素0だな。
俺達は今、クエストを受けて此処にいる。クエストで一番難易度が低いとされている『ジャイアント・トードを三日間で五匹討伐せよ』というものだった。報酬は一匹5000エリスだ。正直ちょっとしたバイトくらいだ。何と言う‥。
俺はと言うと、『魔戒剣』を抜刀して形状を変えずに、一、ニ撃で如何にかなり取り合えず一匹。すごいよ!!魔戒剣!!
「カズマーー!!?助けてほしかったらまず女神である私の事を、さん付けするところから始めましょうかーー!?」
「助けてくれぇーーー!!アクア様ーーー!!!」
まぁ生きるためだし、プライド何てすぐ捨てるよね?
「しょうがないわねーー?良いわよ。助けてあげるわよヒキニート!!その代り帰ったらすぐにアクシズ教徒に入信して、私を女神として崇めなさい?毎日祈りは三回欠かさないでね?後、私が頂戴って言ったらすぐに食べ物でもシュワシュワでも素直に寄こしなさい!後‥‥」
欲深き女神だな。?さっきまでカズマを追っていたジャイアント・トードが…!!!?アクアに行った―――!!
「もうそろそろ馬小屋生活も嫌だったから、早く家でゆったり過ごした…ひゅぐ!!?」
「「何やってんだーーー!!?」」
急ぎ俺がトードを討伐。カズマが少ない金で買ったショートソードで腹からアクアを救出。妙に見事な連携である。
「う、うぐ…あ、ありがどね‥ほ、ほんどうに、あうがどね?…ぐず、ひぐ…。」
何だこの地獄絵図。ヌルヌルまみれのガチ泣きの見た目美人と男二人って、街中じゃなくてよかったぁー
「カズマ、とりあえず二匹討伐したんだ。アクアこんなんだし‥残りは明日にしよう。」
これじゃあ続けるのは難しいだろう。
「あぁ、そうだな。…アクア?今日は帰ろう。まだ二日あるし、な?」
「嫌よ!?こんな姿にされて、ノコノコこのまま穢されたまま帰ったら女神の威厳もないし、信者たちにガッカリされて崇拝されなくなるじゃない!!」
変に図太いな。ていうか馬小屋でぐっすり寝て、欲深い女神に穢されるも威厳もないだろう‥。
すると、スッと立ち上がり、遠くにいる一匹だけのトードに全力で駆けていった。てっおい!!?
「さっきの借りは返させてもらうわ!!神を穢した事を懺悔なさい!?必ず殺すと書いて、必殺!ゴッドブローー!!」
おお、何か光を纏った拳を勢いのままに打ち込んだ。
ボヨ~~~ン
しかし利かなかったようだ。という事は…?
「…よく見たら、結構可愛い見た目よね?」
「ひゅぐっ!!」
またなのかーーーーーー!!?
二度目の救出であった。報酬は、結果的に増えた。
もう、いや。
次は爆裂娘を出そうと思います。頑張ります