先輩、ATMはカルデアにありません!   作:れべるあっぷ

8 / 15
先輩はアルトリア・ルームにいる

 私はアルトリアさんが好きです。

 

 いえ、アルトリアさん達が大好きです。

 

 あ、いえ、愛の告白とかではなく、ただ単純に記録するのが楽だからとでもいいますでしょうか。

 

 初めは先輩との絡みを記録するのは面倒だなと思ってました。

 

 だって、あの人達が一度話し出すと誰が何を喋っているのか分からなくなってしまいます。

 

 それを記録するのが面倒でした。

 

 ですが、ある方法を使えば記録するのがとても楽になるのです。

 

 もうずっと永遠に継続的にずっとアルトリアさん達のターンでいいのではないでしょうか……と本気で思うぐらいに楽なのです。

 

 では、さっそくアルトリア艦隊が跋扈(ばっこ)はびこる『アルトリア・ルーム』へ潜入してみましょう。

 

 失礼しまーす。

 

「あぁ、マシュか……入れ。マスターならコタツで寛いでいるぞ」

 

 オルタさん、こんにちは。

 

 先輩もいらしてたんですね、コタツでくつろいでいます。

 

「マスター、次の特異点ですがこの我々をお使いになってください」

 

「セイバー。次ねえ……」

 

 ここはビリヤードやらダーツ等、一昔前に流行った娯楽が集められた部屋ですが、今やアルトリアさん達に占領されアルトリア・ルームと改名された娯楽部屋です。

 

 まぁ、どうでもいいことですが、アルトリア・ルームってなんだかアルトリウムと語呂が似てませんか?

 

「左様。マスター命名のこのアルトリア艦隊を持ってして確実に攻略するのが無難だ。誰一人被害なく他のどのサーヴァントよりも連携が取れる」

 

「まあ、同一人物だしな」

 

「正確には違いますが……思想も体質も個人を作る情報も違う私達ですが、確かにチームワークは良い方だと思います。今の我々にとって人理修復などヌルゲーです」

 

「獅子王の口からヌルゲーとか聞けるとはな。でも、なー」

 

「何を迷っておられる。マスターのそういう優柔不断なところ余は嫌いだもん」

 

「お前誰だよ……」

 

 皆さんが一斉に話し出すと個性が消えそうで怖いのはわかりますが、変にキャラ作らないでください、アルトリア・ペンドラゴン・オルタ(ランサー)さん。

 

 余計に話しをややこしくしないでください。

 

 そして、貴女にぶりっ子キャラは似合いません。

 

「ランサー・オルタ、優しいマスターのことだ。きっと、お使いになってくれますよ」

 

「そうだな。そうするしかできないような状況に追い込めばいいんだな」

 

「まずはマスターのマスターをロンゴミニアドするのはどうだろう。きっと、もうロンゴミニアドが欲しくて堪らなくなるはず」

 

「なにそれ怖いんだけど、マジで怖いんだけど。」

 

 それで言うこと聞くようになれば誰も苦労しませんが。

 

 コタツを四人で囲む先輩達はくっちゃかめっちゃかお喋りをして、手は忙しそうです。

 

 テーブルの上の稗をじゃかじゃかかき混ぜています。

 

 本当に好きですね、ドンジャラ。

 

「マスター、いますかー? お邪魔しますよー」

 

「し、師匠Xさん、いきなり本丸に攻め込むのは愚の骨頂ですよ」

 

「いいんですよ、ここはアルトリア・ルームなんですから私が入っても文句言われる筋合いはありませーん」

 

 話しがややこしくなってきましたね。

 

 謎のヒロインXさんとセイバー・リリィさんが訪ねて来ました。

 

「待て。貴様、何をイケイケシャアシャアと上がり込んでさも当たり前のようにマスターの横を座ろうとしている?」

 

「狭いんだけど……」

 

「まーまー堅いこと言いっこなしですよマスター。ほら、リリィはマスターの膝の上です」

 

「いいんですか、マスター?」

 

「うん、物理的に無理……無理だけどXをどかしてそこに座りんしゃい」

 

「そんな、マスター……っ!?」

 

 無慈悲にXさんを突き飛ばしてリリィさんを横に座らせる先輩は流石です。

 

 気の毒なXさんと気後れするリリィさんの登場で、そろそろキャパの限界が訪れかけようとしています。

 

 もう皆さんは誰が何を話しておられるか判らないじゃないですか?

 

「というか、番犬は何をしているというのだ? 侵入者を素通りさせたのか?」

 

「番犬ですか? 番犬は席を外していましたよ?」

 

「やれやれ、あやつは何をさせても駄目だ……番犬失格だな」

 

 酷い言われようですね、モードレットさん。

 

「あっ、そういえば今朝、ここを通りかかった時にモードレットさんに好きなお菓子は何か聞かれたんです。もしかして、お菓子買いに行ったのかも……気をつかわせてしまいました」

 

「モードレット卿をパシリに使うとは流石だな、リリィ」

 

「パ、パシリなんてとんでもない! 私、モードレットさんを呼んで来ます!」

 

「まぁ待てリリィ。ここはこの場にいる皆でドンジャラをし、パシリを呼び行くパシリを決めようじゃないか?」

 

「それは名案だな、槍オルタ」

 

「じゃあ、席を外している私とセイバー・オルタとリリィはシード権ということで」

 

「いや、アサシンの貴様はシードどころかプレイヤーとしても認めておらんぞ」

 

「ここにいる皆と言ったじゃないですか!」

 

「貴様はアウトオブ眼中ということだ」

 

「そんな酷い!?」

 

「み、皆さん、師匠Xさんも仲良く参加させてください。お願いしますっ」

 

「リリィにお願いされたら仕方ないですね。それでよろしいのでは、マスター?」

 

「まぁアレだ。じゃんけんしてシード権を決めようぜ。Xも拗ねてないで、ほらやるぞ」

 

「ちっ、マスターがそういうなら仕方ありませんねー。まあ私も大人ですし許してやりましょう」

 

「何様なんだ貴様は……」

 

 と、もう私の手に負えません。

 

 あぁ、駄目です。

 

 同じアルトリア顔のアルトリアさん達が揃いも揃って同じ声で話すんじゃありません。

 

 もう駄目です。

 

 こうなったら裏技を使うしかありません。

 

「じゃあ、お前ら行くぞ? じゃんけん……」

 

 これはマスター。

 

「「「「「ぽん」」」」」

 

 これは皆さん。

 

「はい、私の勝ちー! やっぱりセイバーは私に負ける運命だったのです!」

「「ウザ……」」

 

 Xさんにセイバーのお二人さん。

 

「私も負けてしまいました」

 

「リリィはもっと修行しないと駄目ですよ!」

 

 これはリリィさんにXさん。

 

「運は修行でどうこうできるものではないと思うのですが」

 

「はいはい細かいことは言いっこ無しですよ! じゃあ、勝った者でもう一度じゃんけんです!」

 

「いや、丁度4人に絞られたんだ。この4人で1回戦を始めようか。それでいいな、マスター?」

 

「はぁ!? 意味がわかりません! 敗者がシード権を得るなんて聞いたことがないですよ! じゃんけんの勝者がパシりの可能性がおるだなんておかしいです!」

 

「何を言っとるんだ、貴様。対局数が増えて嬉しいだろう」

 

「あぁ、貴様は対局の数が増えるのが恐れているんだな?」

 

「なにをー!?」

 

 上から順に、リリィさん、Xさん、槍オルタさん、Xさん、槍オルタさん、セイバーオルタさん、Xさんです。

 

 もうですね、こうやって描写を省略していくしか処理できないんです。

 

 先輩、ポンコツな後輩でごめんなさい。

 

 しかし、売り言葉に買い言葉。

 

 ただ描写を省略するだけじゃ芸がありません。

 

 次は少し遊んでみましょう。

 

「私が何を恐れているですって? えぇ、上等ですよ! 1回戦から対局してやりますよ! 誰が一番のアルトリア顔なのか、格の違いを見せてやります!」

 

「一番のアルトリア顔って何だ……?」

 

「じゃあ、決まったな。一回戦は俺、乳上、槍オルタ、Xで。二回戦はセイバーにオルタ、それとリリィと一回戦の勝者。ルールは、対局をしてそれぞれの点数が一番少ない奴がパシりで」

 

「シード権だからといっても一回戦目の奴より点数が低ければそいつがパシりになる。そういうことか、マスター?」

 

「そういうこと。一回戦、親一周でいいから四回勝負な」

 

「むっ、それは一回戦で4回対局してその合計の点数を競うのですか?」

 

「まぁそんな所だ」

 

「なるほど、よくわかりません」

 

「わ、私はわかりました。師匠Xさん、頑張ってください! 何かわからないことがあれば私がお応えします!」

 

「リリィ~……っ!!」

 

「リリィは良い娘じゃー」

 

「ふっ、無駄に足掻け」

 

「言われ無くても! とりあえず、リリィ。ドンジャラの基本的なルール説明お願いします」

 

「え、そこから?」

 

 上から順に、X→オルタ→先輩→オルタ→先輩→X→先輩→X→リリィ→先輩→オルタ→X→リリィ。

 

 なんだか、コマンド入力ぽくて私は楽できます。はい。

 

「やれやれ、これでは先が見えたな」

 

「リリィからしてみれば先が思いやられるな、だかな」

 

「では、Xの私がリリィに説明を受けている間にもう1つ取り決めを決めましょう。マスター、我々の誰かが勝者になったあかつきには次回のレイシフトはアルトリア艦隊で行きましょう」

 

「それってセコくね? 6対1じゃね?」

 

「5対1の間違えでは? Xは戦力としてカウントしていませんよ」

 

「リリィも初心者だな」

 

「なら、いつもの我々だけで4対1です、マスター。さらにマスターが勝者になればマスターのマスターをロンゴミニアドしないと誓います」

 

「いやいや、ちょっと待て。それはおかしいだろ……」

 

「あぁ、私も誓おう。我がロンゴミニアドも少しの間だけ封印してやろう」

 

「いや、封印しちゃったら、いざという時に宝具撃てないじゃん。いや、敵と戦った時の話しだぜ?」

 

「マスター……私も負けたらマスターのエクスカリバーは諦めます」

 

「アルトリアさん? あのですね、誉れ高い騎士王共が揃いも揃って下ネタぶっこんでくるもんじゃありませんよ? しれっと目を反らすな、自分で言ってて恥ずかしかったんだろ?」

 

「そ、そんなことありませんよ」

 

「ほほーん……」

 

「うっ、なんですかその目は? 本当に恥ずかしくありません!」

 

「どうだか」

 

「マスター。私はだな……そうだな…………」

 

「オルタまで何? 考えるな考えるな、別に面白い事言ったもん勝ちじゃねーんだからな」

 

「ふっ、面白いというより下ネタをどうやってシレっとぶっ込むかだがな」

 

「なに、そのドヤ顔? ムカつくんですけど。お前の、その、俺の肩にかける肘もムカつくんですけど。あと、話の流れで寄るな触るなまさぐるな!」

 

「そう固いこと言うなマスター。いや、マスターのエクスカリバーは硬くなってきたがな」

 

「やっぱりそのドヤ顔ムカつくんですけど!! やっと言えたって顔だな!!」

 

 上から順に、黒王→下乳→青王→先輩→乳上→黒王→乳上→先輩→下乳→先輩→青王→先輩→青王→先輩→青王→先輩→黒王→先輩→黒王→先輩→黒王→先輩です。

 

 格ゲーで宝具を放つ裏コマンド入力中です。

 

 え、わからりずいですか?

 

 私は楽できるからいいのです。はい。

 

 ですが、次はもう少し工夫してみましょう。

 

「マスター、貴様は先ほどから何を渋っておるのだ? 二つ返事で我らをレイシフトさせればいいだけの話だろうに」

 

「ん~、でもなー……」

 

「マスター、ロンゴミニアドとエクスかリバーはどちらが好みなのです? 両方イッときますか、それもいいでしょう」

 

「ん~そう言われてもな~~~………」

 

「強情なマスターだな。余はそういう所もキライだもん!!」

 

「だからお前のそれ、誰キャラなんだよ………」

 

「マスターがここまで渋るとは……何かワケありなんですか? あぁ、そういうことですか。我々よりレイシフト優先させたいサーヴァント達がいると?」

 

「………。」

 

「おい、貴様そこで何故黙る?」

 

「黙ってねーし。現に今喋ってるしっ!!」

 

「声が裏返ってますが? 動揺してますね??」

 

「あーそーそんな風に見えるー? 俺は至って普通だよー??」

 

「挙動不審だぞ、マスター」

 

「見るからに怪しい首の振り方だ。何か疚しいことでも隠している時のそれはまるでロボットダンスのようだ」

 

「いやいやいやっ! いやいやいやいやいやっ!! 別に隠し事とかしてねーし!! というか、別に隠し事の一つや二つぐらい、いいじゃねーか!!」

 

「おい。開き直ったぞ、このマスター」

 

「まぁ、待て。お前ら、オオカミの群れに囲まれた子豚の話を知っているか? 知らないなら耳の穴をかっぽじって良く聞け。令呪使うぞコノヤロー」

 

「「「「………」」」」

 

「さて、オオカミ達は狩りのプロだ。子豚的に絶対絶命のピンチだ。だがしかし、本当に子豚は弱いのか? 弱者なのか? いや、美味しいのか?? 旨みのある部位はちゃんとあるのか? オオカミ達は相談するだろ? 子豚にそんな価値があるか? 襲ってまで食べたいと本当に言えるのか? 何故、この子豚が美味しいと言えるのだ? その根拠は? もっと太らせてから食べるのがベターだろ? 仮にどうしても食べたいとしても、子豚は本当に弱者なのか? 弱いフリをしているだけなのかもしれなくない? 実はオオカミ達を服従奴隷にさせてしまう恐ろしい特殊能力があるかもしれなくなーい? それってチョーうける~。だから、答えはノーだ!」

 

「いや、よくわからん」

 

「話をすり替えるな」

 

「もういい、時間の無駄です。ドンジャラ始めましょう」

 

「そうですね、どうせ我々の誰かが勝つに決まっているのですから」

 

「ふははー、最後に勝つのは俺だけどねー!!」

 

「あの、とても言い辛いんですけど……」

 

「どうしたリリィ? Xの躾は終わったか??」

 

「誰が躾ですって?」

 

「あ、いえ、皆さんに謝らないといけないと思いまして……そのマスターに口止めされていたことがあります。実は次回のレイシフト、アルトリア顔の中で私だけが呼ばれているんです」

 

「なんと……」

 

「それは本当ですかリリィ!?」

 

「貴様ぁ………」

 

「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやっ!! 落ち着けどうどうどう!! え、リリィ、なんで今?? ホワイ?? このタイミングでゲロんちょすなっ!!」

 

「最早、貴様に喋る資格無し! リリィ、全て吐け!」

 

「ノーーーーー!!」

 

「往生際が悪いぞマスター! 静かにしていろ!!」

 

「仕方ない。私の谷間で沈めてやろう」

 

「んんんゆーーーー!??」

 

「さっ、リリィ。五月蝿いマスターが大人しくなったところで、話してください」

 

「は、はい。次回のレイシフトですが、呼ばれるサーヴァントは……私にジャックちゃん、ナーサリーちゃんにジャンヌ・サンタ、あと小学生のあの2人です。名づけて『我がカルデアが誇る最強ロリ艦隊』です。ですが、私は皆さんを裏切ることができませんでした!! ごめんなさいマスター!!」

 

「リリィ、何も貴女が謝る必要ないのです。そして、裁かれるべきは……」

 

「「「「「「このロリコンだ!!」」」」」」

 

「マスター、お覚悟!!」

 

「だから言いたくなかったんだよチクショー!!」

 

 もう勝手にやってください。

 

 あと、モードレットさんのことも忘れないでやってください。

 

 では、今回はここまで。

 

 次回からは真面目に実況しようかと思いました。

 

 そして、最後のコマンド入力をして締めくくろうかと思います。

 

 それではポチっとな……

 

 スタート

 ↓

 黒王

 ↓

 先輩

 ↓

 上乳

 ↓

 先輩

 ↓

 下乳

 ↓

 先輩→青セイバー→先輩→黒王→先輩

                ↓

                上乳

                ↓

                先輩

                ↓

                黒王

                ↓

 先輩←全員←先輩←黒王←先輩←下乳

 ↓

 黒王

 ↓

 下乳

 ↓

 上乳

 ↓

 青セイバー

 ↓

 先輩

 ↓

 リリィ

 ↓

 黒王

 ↓

 X

 ↓

 リリィ

 ↓

 青セイバー

 ↓

 X

 ↓

 黒王

 ↓

 先輩

 ↓

 黒王

 ↓

 先輩

 ↓

 黒王

 ↓

 下乳

 ↓

 先輩

 ↓

 青セイバー

 ↓

 リリィ

 ↓

 青セイバー

 ↓

 全員

 ↓

 青セイバー

 ↓

 先輩

 ↓

 ゴール




ご質問、ご感想等あれば、カルデア窓口まで(>_<)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。