千歌「おはっよー!先行ってるねー!」
制服を着た千歌が漣のボンネビルT120に乗っていた。トライグライドウルトラに乗ってる千幸も一緒だった。
梨子「早いのね!?」
千幸「おい千歌、行くぞ。」
千歌「うん!おはようしいたけ!美渡姉も志満姉も行って来まーす!」
漣「じゃあ美渡さん志満さん行って来ます。」
エンジンを噴かして、浦の星女学院へ向かう。
美渡「早・・・」
しいたけ「ワン!」
志満「今日は雨かしら?」
放課後の浦の星女学院。雨が降ってる。千歌が雑巾で部室の窓を拭いてる。
ダイヤ「随分機嫌良いですわね。」
善子「こんな時に・・・」
漣「でもまさか俺達より先に起きるなんて珍しいな。」
梨子「もしかして忘れてるのかも・・・?」
曜「その可能性が高い気がする・・・」
鞠莉「リアリー?」
千幸「曜、試してみろ。」
曜「うん。千歌ちゃん。」
千歌「ん?」
曜「今日、何の日か覚えてる?」
千歌「ん・・・ラブライブの予備予選の結果が出る日でしょ?」
8人「おぉ!」
花丸「覚えていたずら!」
漣「お前ら千歌をバカにし過ぎじゃね?」
ルビィ「緊張しないの?」
千歌「全然!だって、あんなに上手く行って、あんなに素敵な歌を歌えたんだもん!絶対突破してる!昨日、聖良さんにも言われたんだよ。」
昨日の夜。スカイプで聖良と通話していた。
聖良『私が見る限り、恐らくトップ通過ね。』
千歌『本当ですか!?』
現在。
千歌「って。」
梨子「・・・本当?」
ルビィ「何時の間にそんな仲良しさんに・・・?」
漣「聖良ともう仲良くなりやがって・・・」
千幸「コミュ力半端無え・・・」
するとノートパソコンにメールが受信された。
ルビィ「来たー!」
ラブライブ予備予選の結果が来た。
8人「ごくり・・・」
漣「結果が来たか・・・」
千幸「うわぁ〜俺達までも緊張する・・・」
花丸「緊張するずら・・・」
ルビィ「い、行きます!」
予備予選の結果を見る。そこには。
Aqoursの名前があった。
8人「おぉ〜!」
漣・千幸「おお!」
梨子「もしかしてこれ、トップって事!?」
千歌「ね!」
花丸「やったずら~!」
果南「うむ!良きに計らえ!」
漣・千幸「よっしゃ!」
拳をぶつけ合う2人。
善子「鞠莉!」
鞠莉「オーイエス!」
その中でダイヤが何故か戸惑っていた。
千歌「ダイヤさんも!」
ダイヤ「え?あっ、はぁ・・・」
気乗りしないまま、千歌とハイタッチした。
無事に予備予選を突破出来たAqoursだが、千歌がガッカリしていた。
千歌「とは言ったものの・・・」
曜「また!?」
梨子「今度は何!?」
千歌「ほら、説明会とラブライブと2つもあったでしょ?だからお金が・・・」
果南「この前千円ずつ入れたのに・・・」
ルビィ「もう無くなっちゃったの?」
漣「足りない分は俺達が出してあげただろ?」
花丸「このままだと、予算が無くなって・・・仮に決勝に進出しても・・・」
千歌『東京に向けて、出航だー!』
8人『おー!!』
花丸「なんて事態ずら・・・」
善子「沈むわい!」
千幸「何でスワンボート!?何で俺達は水上オートバイ!?」
梨子「幾ら残ってるの・・・?」
貯金箱の中から5円玉が出た。鞠莉がキャッチした。
鞠莉「わぁ~、綺麗なコインデ〜ス!」
千幸「5円かよ!」
果南「ご縁がありますように!」
漣「上手い事言ってる場合か!」
その中で、ダイヤは寂しそうにボーッとしていた。
千歌「どうしたんです?」
ダイヤ「え・・・いえ、果南さんも鞠莉さんも、随分皆さんと打ち解けたと思いまして・・・」
花丸「果南ちゃんは、どう思うずらー?」
果南「そうだねぇ・・・」
ダイヤ「果南・・・ちゃん・・・?」
神社で神頼みする事に。
梨子「って、いきなり神頼み?」
ルビィ「お願い聞いてくれるかな・・・?」
千歌「何卒5円を5倍、10倍、いや、100倍に!!」
曜「100倍は500円だよ?」
漣「100倍にしても予算足りねえだろ?」
善子「く・・・何、この霊圧は・・・!?」
花丸「何も無いずらよ〜?」
千幸「呑気に顔出パネルやってる場合か?」
梨子「と言うか、神頼みする位なら・・・」
7人「鞠莉ちゃん!」
鞠莉「小原家の力は借りられませーん!」
千歌「ですよねー・・・」
ダイヤ「鞠莉・・・ちゃん・・・!?」
漣(どうする?また予算出してやるか?)
千幸(いや、もう少し様子を見てから出そうか。)
ボートに乗った。
千歌「鞠莉ちゃん!じゃあねー!」
花丸「果南ちゃん!明日本持って行くずらー!」
果南「うむ!」
ルビィ「お姉ちゃんも早くー!」
ダイヤ「・・・っ!」
1頭のイルカがダイヤの方をジッと見ていた。
鞠莉「っで、何のトークですか?」
ダイヤ「いえ、大した事無いのですが、その・・・2人共・・・急に仲良くなりましたわね・・・」
果南「仲良く?」
鞠莉「私と、果南が?」
手を繋ぎ合わせて、息ぴったりに顔をダイヤに向けた。
ダイヤ「違いますわ!1年生や2年生達と漣さんと千幸さんとです!」
果南「え?もしかしてダイヤ、妬いてるの?」
ダイヤ「ま、まさか!生徒会長としてちゃんと規律を守らねば、皆に示しが付きませんわ!」
果南「まーた、そういう堅い事言うー。」
鞠莉「ベリィハードねぇ。」
ダイヤ「ただ・・・」
果南。鞠莉「ただ?」
ダイヤ「ただ・・・何でもありませんわ!ただ鞠莉さん達も上級生である事の自覚を無くさないように!」
そう言ってボートの方へ歩いた。
果南「どう思う?」
鞠莉「スメルプンプン、嫉妬ファイア~!しばらくすれば、尻尾見せるでしょ。ダイヤは自分の事になると、へっぽこぴーだから。」
果南「へっぽこぴー?」
ボート内では、ダイヤを除いた7人が楽しく会話していた。
ダイヤ「はぁ・・・鞠莉ちゃん、果南ちゃん・・・か・・・」
数日後の沼津市。
千歌「バイト!?」
梨子「しょうがないわよ・・・」
漣「バイトするんだったら俺達が予算出そうか?」
千幸「勿論賄い形式で。」
梨子「いえ、何時もお2人に任せる訳には・・・」
影から覗いてたダイヤが5人の方に近付く。
ダイヤ「あら?今度は何ですの?」
モジモジしながら話す。
曜「あ、はい。」
千歌「お腹痛いんですか?」
漣「腹痛なら病院へ送ろうか?」
ダイヤ「違いますわ!!・・・い、いえ、何か見てらしたような・・・」
曜「はい!内浦でバイト探してて!コンビニか新聞配達かな〜って。」
ダイヤ「なら、沼津の方が良いかもしれませんわね!」
千歌「沼津でか〜。」
曜「だったら色々あるよ!カフェとか!」
漣「花屋もあるぞ。」
千幸「モデルとかもあるぞ。運が良かったら芸能界からスカウトされるかもな。」
漣「まぁ変わった場所に限るけどな。」
千歌「おぉー!なんか楽しそうー!バイトは沼津に決定~!」
するとダイヤが5人の前に立った。
ダイヤ「ブッブ~ですわ!!安直過ぎですわ!バイトはそう簡単ではありません!」
千幸「あんたブッブー好きだなぁ・・・」
ダイヤ「大抵土日含む週4日からのシフトですので、9人揃って練習って言うのも難しくなります!だいたい何でも簡単に決め過ぎてはいけません!ちゃんとなさい!」
冷たい風が吹いた。
ダイヤ「・・・あ。」
漣「ダイヤは堅いな。」
千幸「ダイヤだけに?」
ダイヤ「・・・・・」
梨子「確かに、ダイヤさんの言う通りね。」
千歌「流石ダイヤさん!」
曜「でもじゃあどうするの?」
千歌「何かあります?ダイヤさん?」
ダイヤ「え、えっと・・・」
後日。中央公園の沼津フリーマーケット。
果南「フリマかぁ~。」
ダイヤ「これならあまり時間も取られず、お金も集まりますわ!」
ルビィ「凄い、お姉ちゃん!」
花丸「ダイヤさんは、こんな事も思い付くずらね!」
曜「流石ダイヤさん!」
ダイヤ「そ、それ程でも・・・ありますわ。」
漣・千幸「あるんかい。」
善子「あなたにこの堕天使の羽を授けましょう。」
ダイヤ「光栄ですわ〜。(よし!これで打ち解けて、信頼を得られれば・・・)」
千歌『一緒に帰ろ?ダイヤちゃん!』
花丸『これ、読むずら!ダイヤちゃん!』
曜『はい。この前の写真だよ?ダイヤちゃん!』
ダイヤ「デュフフフフ・・・」
そんな妄想をしながら不気味に笑い始めたダイヤ。
果南「だ、ダイヤ・・・?」
漣「お前、突然どうした?霊に取り憑かれたか?」
千歌「お待たせー!」
梨子「千歌ちゃん・・・」
ルビィ「その格好・・・」
漣「何でみかんの着ぐるみ?」
千歌「美渡姉の会社で使わなくなったからって。どう?」
ダイヤ「使用目的が謎過ぎますわ・・・」
千幸「花陽を思い出す・・・」
漣「あぁ、海未が提案した部活系スクールアイドルμ`sの時にやってたな・・・」
女の子「みかんのお姉ちゃん!」
そこに女の子が居た。
千歌「あ!みかんだよ?冬にはみかん!行け!ビタミンCパワー!」
女の子「これ、幾らですか?」
ぬいぐるみを持って幾らかと問い掛けた。
千歌「え・・・どうしようかな・・・」
女の子「でも、これしか無いけど・・・」
ポケットから5円玉を出した。
千歌「えっと・・・・・・・」
女の子「ありがとー!」
千歌「毎度ありー!」
5円玉で売ったのだった。
曜「やった!倍だよ!」
千幸「2倍になったな!」
ルビィ「弁天様のお陰だね!」
千歌「だねー!」
ダイヤ「何を言ってくれてるんですの!」
ルビィ「え?」
漣「ダイヤ?どうした?」
ダイヤ「ちゃんとなさい!Aqoursの活動資金を集める為にここに来てるのでしょ?まずは心を鬼にして、しっかり稼ぎませんと!」
千歌「だって〜・・・」
漣「ダイヤ、もう鬼と化してる・・・」
女性客「すみませーん。」
千幸「あ、いらっしゃいませ〜。」
女性客「これ1000円で良いかしら?」
千幸「1000円ですか?それじゃあ・・・」
するとダイヤが割って入った。
千幸「うお!?」
ダイヤ「いらっしゃいませ!!残念ですが、原価的にそれ以下はぶっぶーですわ!」
女性客「で、でも・・・」
千幸「おいダイヤ落ち着けよ。」
ダイヤ「はっきりと言っておきますが、新品ではございませんが未使用品!出品にあたっては1つ1つ丁寧にクリーニングを施した自慢の一品!それをこのお値段!!既に価格破壊となっておりますわ!!」
また冷たい風が吹いた。
果南「お客さん指差しちゃダメだよ・・・」
千幸「えっと・・・1000円ですね?」
女性客「あ、はい。」
千幸「毎度ありがとうございます。」
夕方。
花丸「アヒルボート決定ずら・・・」
ルビィ「ピギッ!?」
曜「それにしても・・・」
梨子「何者にも屈しない迫力だったわよね・・・」
千歌「流石ダイヤさん!」
曜「だよね・・・」
ダイヤ「は、はは・・・」
項垂れてるダイヤ。
千幸「ってかもうフリーマーケットは止めた方が良いと思うぞ?」
漣「俺も千幸に賛同だ。ダイヤがフリーマーケットに参加したら偉い事になるからな。」
果南「それに引き換え、鞠莉はそんなの持って来るし・・・」
美渡「これ売る気だったの・・・?」
小原家の銅像を持って来ていた。
漣「銅像なんて売れる訳無えだろ・・・万か億になりそうだぞ・・・」
鞠莉「それ言ったら、善子も売り上げナッシングでーす!」
すると風が吹いて、無数の堕天使の羽が空高く舞い上がった。
善子「ふっふっふ・・・丸で傷付いた私の心を癒してくれているかのよう・・・美しい!」
美渡「バカな事言ってないで急いで拾いな!」
千幸「ダンボールに入れたんならちゃんと蓋しろよ!」
全員が堕天使の羽を拾い始める。ダイヤはまだ項垂れていた。
千幸「そう言えば、ダイヤの奴どうしたんだ?」
漣「あんなに元気だったのに、ここ最近項垂れてるな。」
千歌「果南ちゃん。ダイヤさん、何かあった?」
果南「どうして?」
千歌「何と無く・・・」
果南「千歌はそう言う所、不思議と鼻が効くよね。」
千歌「それ褒めてる!?」
果南「褒めてるよ。心配しないで?私と鞠莉が、ちゃんとやっておくから!」
漣「果南は何か知ってるのか?」
果南「う〜ん・・・どうかな〜?」
大手町のバス停。
ルビィ「じゃあ先行ってるね。」
ダイヤ「気を付けるのですよ。」
ルビィが先に帰って行った。
ダイヤ「・・・っで、話って何です?明日じゃダメなんですか?」
果南「やっぱりダイヤ、何か隠してるでしょー?」
鞠莉「下級生とレンとカズユキと仲良くなりたいなら、素直に言えば良いのにー。」
ダイヤ「違いますわ!私は別に・・・」
そう言いながら黒子をかく。
果南「どう?」
鞠莉「ブラックデース!」
ダイヤ「え?」
果南「ダイヤは誤魔化す時、必ず黒子の所をかくんだよ!」
幼いダイヤ『な、何でも無いですわ!』
鞠莉「もう逃げられないよ〜?」
果南「さぁ、話すが良い!」
ダイヤ「・・・いえ、私は・・・ただ・・・」
果南・鞠莉「ただ?」
ダイヤ「ただ・・・笑いませんか・・・?」
果南「笑う?」
鞠莉「そんな事する訳ありませーん!」
ダイヤ「でも・・・」
果南「あぁもお!」
鞠莉「何年の付き合いだと思ってるの!?」
ダイヤ「じゃあ、言いますけど・・・」
2人の耳元に本音を言った。
果南・鞠莉「ぷっ・・・あはははははは!!」
EXTRA・Aqours「ラブライブ!EXTRAサンシャイン!!」
数日後。
果南「それにしてもダイヤが・・・」
鞠莉「「ダイヤちゃん」て呼ばれたいなんて・・・」
黒澤ダイヤは、皆からダイヤちゃんと呼ばれたいのだった。それを聞いた果南と鞠莉は笑い堪え中。
ダイヤ「だから別に呼ばれたい訳ではありませんとあれ程言ったでしょう?ただ私だけ違うのは・・・」
果南「そんなにどうだって良いじゃん。」
ダイヤ「良くありませんわ!こんな形でメンバー間に距離があるのは、今後の為にも良く無く無く無いと言うか・・・」
鞠莉「羨ましいんだー?」
ダイヤ「ち・が・い・ま・す・わ!」
怒ったダイヤが鞠莉の頬を引っ張る。
ダイヤ「それより、どうしてこんな所に呼び出したのですか?」
果南「そっか。ダイヤはまだ聞いてないんだっけ?」
鞠莉「曜からの連絡で、イベントあるから今日1日だけでもバイト手伝って欲しいって話で・・・」
ダイヤ「何処でですの?」
ある場所を紹介した。
果南「ここ!」
ダイヤ「ここ?」
伊豆・三津シーパラダイス。
果南「皆で一緒に一日アルバイトだからさ。」
鞠莉「距離縮めて、「ダイヤちゃん」って呼ばれるチャンスだよ?」
ダイヤ「ダイヤ・・・ちゃん!」
果南と鞠莉がニヤニヤしてる。
ダイヤ「・・・べ、別に、そんなの求めている訳ではありませんから・・・」
鞠莉「完全に?」
果南「本音が顔に出ているけどね。」
伊豆三津シーパラダイスのイルカショー会場。イルカが高くジャンプした。
ルビィ「イルカしゃんしゅごい・・・」
漣「今日のイベントに保育園の園児達まで来るとはな。」
千幸「子供達を楽しませてあげようぜ!勿論来てくれてるお客さん達にも楽しませてあげようぜ!」
漣「そうだな。」
曜「えっと、じゃあ仕事良い?」
千歌「ん?曜ちゃん?何処ー?」
曜「ここだよーん!」
千歌「うわっ!何時の間に?」
漣「うちっちーに入ってるのか。」
曜「取り敢えず、3人ずつに分かれて?」
千歌・梨子・ルビィ「おおー!」
ダイヤ「随分曜さん詳しいのですね?」
果南「前にバイトした事があるんだってさ。さぁ、私達と居ても距離は縮まないよ?」
鞠莉「ほら、早く来る!」
ダイヤ「わ、分かりましたわ。」
レストラン。千歌・ダイヤ・花丸グループ。千幸も一緒だった。
千歌「きつねうどん!お待たせしましたー!」
女性客「ありがとう。」
千歌「うどんもう一丁!」
千幸「うどん畏まり!」
花丸「まる、麺類苦手ずら・・・」
千幸「花丸は麺類苦手なんだ。初めて知った。」
ダイヤ「ほら!のんびりしてる暇はありませんわよ!・・・っ!」
鞠莉『この前も言ったよ?ダイヤは堅過ぎ。』
果南『まずは、話しやすい話題を振って・・・』
ダイヤ「(話しやすく・・・)ち、千歌さん?き、今日は良い天気ですわね・・・」
千歌「は、はぁ・・・」
ダイヤ「花丸さん、うどんは嫌い?」
花丸「ぇ・・・?」
ダイヤ「千幸さん、料理が上手ですわね・・・」
千幸「え?まぁそうだけど・・・」
千歌「何?何かあった?」
千幸「あったな・・・」
花丸「あったずら・・・分からないずら・・・けど多分あれは・・・」
ダイヤがこっちに向いた。苦笑いしてる。
千歌・花丸「すっごい怒ってるずら~!」
千幸「よし出来た!うどんお待たせしました!」
その後千幸とダイヤは、イルカショーの会場の清掃の手伝いをする。デッキブラシで清掃する。
千幸「ゴシゴシしてピカピカにしてやるからな〜。」
ダイヤ「あれが怒っているように見えるなんて・・・上手く行かないものですねぇ・・・」
梨子「ダイヤさん!千幸さん!」
千幸「よう梨子!ルビィ!」
ルビィ「売店の方はもう良いの?お姉ちゃん。」
ダイヤ「あぁ、お昼過ぎて少し人が減ったので、此方の手伝いに来たのですわ。ん?それは何ですの?」
梨子「アシカちゃんのご飯です。」
バケツにアシカのご飯の魚が入ってる。
千幸「おぉ!生きの良い魚だな。」
ルビィ「それと、トレーナーさんに調教用の笛も借りたんだ。」
ダイヤ「良かったですわね。」
すると1頭のアシカがプールから上がって来た。
ダイヤ「あら、アシカさん。」
千幸「どうした?腹減ったのか?」
”ウオオオオ”
するとアシカが吠えた。
梨子・ルビィ「ひっ!?」
ダイヤ「ご飯が欲しいって言っているのですわ。」
千幸「ほら、ご飯あげてやれ。」
ルビィ「でも、アシカさんって近くで見ると・・・」
梨子「思ったよりも、大きいのね・・・それに・・・犬っぽい・・・」
”ウオオオオ”
アシカがまた吠えた。
梨子・ルビィ「きゃああああ!!」
2人がアシカから逃げ、アシカが逃げる2人を追う。
梨子「高い所に!高い所に!」
千幸「おい2人共落ち着け!」
ダイヤ「いけませんわ!千幸さん!」
千幸「ああ!」
ダイヤが笛を拾った。
千幸「おい梨子!ご飯借りるぞ!」
ご飯が入ったバケツを持って降りる。
”ピッ!”
ダイヤ「静かに!プールにお戻りなさい!」
千幸「ほら!ご飯だ!」
ご飯の魚を投げると、アシカが口でキャッチして食べた。
”ピッ!”
再び笛を吹くと、アシカが素直にプールに戻って行った。
梨子「凄い・・・千幸さん・・・」
ルビィ「流石お姉ちゃん・・・」
千幸「お前ら、パニックになるのは分かるが落ち着けよ。ってか梨子、ご飯持って逃げるなよ。だからアシカから追われるんだ。」
梨子「ごめんなさい・・・」
ダイヤ「・・・て、ダメですわ。こんな風にしてたら、また堅いと思われて・・・」
その後ダイヤは、皇帝ペンギンを洗ってる果南と鞠莉の元へ行った。
鞠莉「上手く行かない?」
果南「まぁそうなるとは思ったけどね。」
ダイヤ「どうしてですの・・・?」
果南「大体ダイヤは、自分から近付こうとしないからね。」
鞠莉「小学校の頃も何時も私達とべったりだったしね。」
ダイヤ「そ、そんな事・・・」
果南「自分から行かなきゃ始まらないよ?」
ダイヤ「そう言われましても・・・どうすれば・・・」
鞠莉「簡単でしょ?まず!」
その後漣と曜と善子が居る場所へ行った。曜は園児達に風船を渡してる。善子は園児達に好かれてる。漣は園児2人を両肩に乗せて歩き回ってる。
ダイヤ「曜・・・ちゃん・・・」
曜「ん?ダイヤさん、何か言いました?」
ダイヤ「いえ・・・その・・・」
曜「ダイヤさんも配ります?」
ダイヤ「ありがとう、曜ちゃん・・・」
すると曜がフリーズした。
ダイヤ「善子ちゃんも、おアルバイト一緒に頑張りましょう~!」
スキップしてる。
善子「ヨハネよ・・・」
曜「そこ!?」
善子「違った!?」
漣「どうしたお前ら?急にフリーズしたてたが。」
曜「いや、今ダイヤさんが、私達の事をちゃんって・・・」
漣「ちゃん?」
善子「でも、今の背筋に冷たい物が走る違和感・・・」
曜「分かる・・・」
善子「天界からの使者によってもう1つの世界が現出したかのような・・・」
曜「それは分からない・・・」
漣「何言ってんのか分かんねえ・・・」
一方レストランの厨房では。
花丸「ダイヤさん怒ってたずらね~・・・」
千歌「だね~・・・てか泡多くない?」
花丸「早く綺麗になるように洗剤全部入れたずら~。」
千歌「賢ーい!」
花丸「ずら〜!」
千幸「何処が賢いんだよ!」
千歌・花丸「わぁ!千幸さん!」
千幸「泡溢れ過ぎだろ!掃除するのに時間掛かるだろ!」
花丸「ずら〜。」
すると花丸の手が滑って、持ってた丼が飛んで行った。
千幸・千歌・花丸「あ!」
その丼は、タイミング良く来たダイヤの頭の上にピンポイントに被った。
ダイヤ「3人共、お気を付けなさい。」
千歌・花丸「はーい・・・」
千幸「泡が多い!掃除だ掃除!」
彼女達はルビィに聞いてみる事に。
ルビィ「お姉ちゃんが変?」
花丸「何か凄い怒っていたような・・・
梨子「悩んでいたような・・・」
千幸「何かあったような・・・」
漣「ダイヤが悩み事かぁ・・・」
千歌「やっぱり何かあったんだよ。」
善子「甘いわね。あれは、闇に染まりし者の微笑み・・・」
漣・千幸「中二病発言来た。」
曜「まぁ、どうかは分からないけどね。」
その光景を果南と鞠莉が覗いてた。
果南「どうする・・・?」
鞠莉「これ以上混乱させてもしょうがないんじゃない・・・?」
2人は彼らにダイヤが言った本音を行った。
千歌「ダイヤ・・・ちゃん!?」
果南「うん。皆ともう少し距離を近付けたいって事なんだと思うけど・・・」
ルビィ「それで・・・」
花丸「じゃあ、あの笑顔は怒ってる訳じゃなかったずら?」
漣「まさかちゃん付けで呼ばれたいとは・・・」
梨子「でも可愛い所あるんですね、ダイヤさん。」
曜「言ってくれれば良いのに。」
千幸「そうそう。素直に言ってくれればそれで良いのに。」
果南「でしょ〜?」
鞠莉「だから小学校の頃から、私達以外は、中々気付かなくて・・・」
果南「真面目でちゃんとしてて、頭が良くてお嬢様で、頼り甲斐はあるけど何処か雲の上の存在で・・・」
鞠莉「皆そう思うから、ダイヤもそう振舞わなきゃって、どんどん距離を取っていって・・・」
果南「本当は、凄い寂しがり屋なのにね・・・」
漣「そうだったのか・・・」
一方ダイヤは海を眺めていた。すると、園児達の声が聞こえた。
中で園児達が走り回っていた。
保母「こら!待ちなさい!」
女の子「もう皆!ちゃんとしてよ!」
しかし園児達は話を聞く事無く走り回っている。それを見たダイヤが何かを閃いた。
千歌「うわっ!何これ!?」
梨子「大変!こらダメよ?」
漣「皆!静かに!」
しかし園児達は走り回るばかり。
ルビィ「どうしよう・・・全然言う事聞いてくれない・・・」
千幸「収拾付くのに時間が掛かりそうだ・・・」
すると1人の女の子が善子のお尻を触った。
善子「こらっ!!」
女の子「・・・うわああああん!!!」
怒られた女の子が泣き出し、何故かルビィも泣き出した。
花丸「泣~かした、泣~かした~。」
千幸「おい善子!子供には優しくしろよ!」
鞠莉「どうしよう・・・」
果南「収拾が付かないよー・・・」
漣「どうするんだ・・・?このままじゃヤバいぞ・・・」
千幸「反抗期に入ったのか・・・?対処が困難だ・・・」
女の子「うぅー・・・皆、ちゃんとしてよー・・・」
するとその時。
”ピピッ!”
笛の音が聞こえた。
ダイヤ「さぁ!皆!スタジアムに集まれー!」
イルカショーの会場にダイヤが立っていた。園児達が一斉にイルカショーの会場に集まった。
ダイヤ「園児の皆、走ったり大声を出すのは他の人に迷惑になるからぶっぶーですわ!皆、ちゃんとしましょうね!」
園児達「はーい!」
ダイヤが園児達に踊りを見せた。
漣「凄えダイヤ・・・おかあさんといっしょみたいだな。」
千幸「でもこれで収拾付いたな。」
漣「ああ。ダイヤのブッブーが役に立ったな。」
その日の夜。
ダイヤ「結局、私は私でしかないのですわね・・・」
千歌「それで良いと思います!」
ダイヤ「え?」
千歌「私、ダイヤさんはダイヤさんで居て欲しいと思います。たしかに、果南ちゃんや鞠莉ちゃんと違って、巫山戯たり冗談言ったり出来ないなって思う事もあるけど、でも、ダイヤさんはいざとなった時頼りになって、私達がだらけてる時は叱っくれる!ちゃんとしてるんです!」
ダイヤ「っ!」
千歌「だから皆安心出来るし、そんなダイヤさんが大好きです!ね?」
7人「ふふふ。」
漣「そうだな。ダイヤは今のままでも十分だ。」
千幸「俺も同じく。」
千歌「だからこれからもずっとダイヤさんで居て下さい!宜しくお願いします!」
ダイヤ「私はどっちでも良いのですわよ!別に・・・」
千歌「せーの!」
10人「ダイヤちゃん!」
ダイヤちゃんと呼ばれたダイヤは、笑顔になった。
「END」
キャスト
朝霧漣:荒井敦史
城戸千幸:池岡亮介
高海千歌:伊波杏樹
桜内梨子:逢田梨香子
松浦果南:諏訪ななか
黒澤ダイヤ:小宮有紗
渡辺曜:斉藤朱夏
津島善子:小林愛香
国木田花丸:高槻かなこ
小原鞠莉:鈴木愛奈
黒澤ルビィ:降幡愛
高海志満:阿澄佳奈
高海美渡:伊藤かな恵
鹿角聖良:田野アサミ
保母:芹澤優
園児:小原好美
伊達朱里紗
女子生徒:永沢よしこ
鈴代紗弓
今泉りおな
河瀬茉希
小泉瀬名
中林新夏
二ノ宮愛子
原口祥子
樋口桃
米山明日美
武田羅梨沙多胡
杉浦しおり
雨宮夕夏
篠原侑
浜崎奈々
大本久留美
成岡正江
赤司よしか
次回「犬を拾う。」