ラブライブ!EXTRAサンシャイン!!   作:naogran

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ある日の沼津にあるスタジオ。雨が続くこの天気。

ルビィ「また雨が強くなってきたね・・・」

梨子「夜に掛けて、更に強くなるって言ってたし。」

ダイヤ「今日は無理して続けない方が良さそうですわね。」

千幸「だな。長時間練習してたら、強い雨の中帰らねえといけねえからな。」

漣「あ〜あ、毎日雨ってのはつまんねぇな〜・・・」

千幸「元気出せよ。俺レンタル車持ってんだからそれで帰れば良いじゃねえか。」

漣「それもそうだな。」

千歌「もうすぐ地区予選なのに・・・」

曜「入学希望者も、50人超えて来たんでしょ?」

果南「まぁ気持ちは分かるけど安全第一。今日の所は終わりにしよう。」

漣「そうだな。今日の練習はここまでだ。」

すると鞠莉が何かを出した。

鞠莉「はい。」

果南「何これ・・・?」

千幸「カイロ?」

鞠莉「待てばカイロの日和ありって言うしね。」

10人「・・・・・」

漣「ダジャレかよ・・・」






練習を終えて、停車してる3台の車に乗る。1台目は千幸がレンタルした車。2台目は十千万の車。3台目は小原家の車。

千歌「果南ちゃんと梨子ちゃんはうちの車ね。曜ちゃんも乗ってかない?」

曜「良いの?」

千歌「善子ちゃんは?」

善子「嵐が堕天使の魂を揺さぶる!秘めた力がこの羽に宿る!!」

千歌「巫山戯てる場合じゃないよー。」

漣「おーい善子ー、呑気に言ってる場合か?」

善子「拠点は至近距離にあります。いざとなれば瞬間で移動出来ますので・・・」

ルビィ「まぁすぐそこだし。」

鞠莉「バイビー!」

ダイヤ・ルビィ「ごきげんよう〜!」

千幸「じゃあな善子ー。気を付けて帰れよー。」

漣「怪我すんじゃねえぞ〜。」

3台の車がそれぞれ帰って行った。




善子「胸騒ぎがするこの空・・・最終決戦的な何かが始まろうと・・・」

すると強烈な突風が吹き始めた。突風が善子の傘を飛ばした。

善子「あっ!こら!待て!待ちなさい!待つのです!」

すると傘が異様な動きをした。

善子「何その動き・・・もしかして、何かが私を導いて・・・」

すると再び突風が吹き始めた。傘が小さな塀に引っ掛かった。

善子「っ!」

恐る恐る近付いて、傘を掴んだ。帰ろうとした時、塀の裏を見て微笑んだ。


shiny.18「犬を拾う。」

後日の十千万。梨子が怯えていた。怯えてる理由は勿論しいたけである。

 

曜「行ける!大丈夫!絶対動かないから!」

 

千幸「梨子、俺達が付いてるから頑張れ。」

 

しいたけを抑えてる千幸と曜。恐る恐る近付く梨子。手を伸ばして触ろうとした時。

 

 

 

 

しいたけ「ワン!!」

 

 

 

 

梨子「ヒィィィィィ!!!やっぱり無理ーーーー!!」

 

吠えられてびっくりして後退りした。

 

千幸「しいたけが開眼したな。」

 

ダイヤ「騒がしいですわよ?」

 

千幸「悪いなダイヤ。」

 

曜「梨子ちゃんが、しいたけと目が合って触れるかもって。」

 

漣「本当か?」

 

千歌「本当!?どーぞどーぞ。」

 

怯えてる梨子をしいたけの元まで引っ張る。再び梨子がしいたけを触ろうとした時。

 

 

 

 

しいたけ「ワン!」

 

 

 

 

梨子「ヒィィィィィ!!!ダメーー!!!やっぱり無理ーー!!!」

 

千幸「また開眼したな。」

 

千歌「うーん。しいたけ、梨子ちゃんの事大好きだと思うんだけどな・・・」

 

梨子「そんな事無いでしょーーー!!」

 

千歌「そんな事ある。犬は見ただけで、敵と味方を見分ける不思議な力があるって。」

 

漣「けど恐る恐る触ろうとすると警戒される事あるからな。」

 

果南「いい加減始めるよー。」

 

千歌「はーい。」

 

梨子「ほっ・・・」

 

 

 

 

千歌の部屋で作戦会議を始める。

 

漣「今日こそはお前達Aqoursのテーマを決めねえとな。時間は余り無えから間に合わねえぞ。」

 

花丸「分かってるずら〜・・・」

 

ルビィ「でも、テーマって言われると・・・」

 

ダイヤ「かと言って、暗黒と言うのはありえませんけどね。」

 

善子「どうしてよ!堕天使と言えば暗黒!Aqoursと共に歩んだ暗黒の堕天使ヨハネの軌跡・・・」

 

千歌「やっぱり、輝きだよ!」

 

善子「聞きなさいよ!!」

 

千幸「輝きか。」

 

果南「まぁ、輝きって言うのは千歌が始めた時からずっと追い掛けて来てるものだしね。」

 

ダイヤ「ですが、Aqoursの可能性を広げる為には模索が必要ですわ。」

 

携帯からある動画を見せた。それはSaint Snowのライブ動画だった。

 

千歌「え?これってSaint Snowさんなの?」

 

ダイヤ「1つに留まらない、多くの魅力を持っていなければ、全国大会に進めませんわ。」

 

曜「そうだね。次はこの前突破出来なかった地区大会。」

 

果南「何か新しい要素が欲しいのよねぇ・・・」

 

すると誰かのいびき声が聞こえた。鞠莉だった。目のシールが貼られてるメガネを掛けていた。

 

漣「鞠莉?」

 

梨子「またこんな眼鏡で誤魔化して!・・・あれ?」

 

眼鏡を外すと、目が開いていた。

 

千幸「あれ起きてる?」

 

漣「いや、起きちゃいねぇ。」

 

目を触ると外れた。勿論シールだった。

 

漣「此奴、2重に貼ったのかよ・・・」

 

ルビィ「待てばカイロの日和ありだって。」

 

千歌「鞠莉ちゃん、長い話とか苦手だから・・・」

 

漣「授業中先生の話を聞く途中に寝る感じだな。」

 

千歌「だね。ねぇ善子ちゃん・・・わっ!?」

 

そこに居たのは善子じゃなく、しいたけだった。

 

漣「しいたけ!?何でお前が!?」

 

ルビィ「よ、善子ちゃんがしいたけちゃんに!?」

 

梨子「そんな訳無いでしょ!!」

 

千幸「入れ替わりかよ!ってか怖えよ!」

 

鞠莉「ふぁ・・・騒がしいですね・・・」

 

千幸「やっと起きたかお前。」

 

すると花丸のスマホにメールが受信された。

 

花丸「ん?善子ちゃん・・・天界の勢力の波動を察知した為、現空間より離脱・・・」

 

千歌「どゆ事・・・?」

 

花丸「要するに・・・帰るって事ずら。」

 

漣「帰ったんかい。」

 

 

 

 

 

 

その日の夕方の梨子の部屋。

 

梨子「えっ?今から届けに?」

 

梨子の母「そうなの。善子ちゃんのお母さん、携帯忘れていっちゃって。携帯はいざって時にあるでしょ?」

 

梨子「まぁ良いけど。」

 

 

 

 

携帯を届けに行った。

 

梨子「ここら辺だったわよね・・・」

 

リバーサイドホテル付近に着くと、謎のペット用のキャリーバッグがあった。

 

梨子「ん?何・・・?」

 

恐る恐る近付くと。

 

 

 

 

「ワン!ワン!」

 

 

 

 

梨子「うわあ!?」

 

突然キャリーバッグから犬の鳴き声が聞こえてびっくりした。すると後ろから誰かが梨子の口を塞いだ。

 

梨子「んんんん!!!」

 

???「静かにしなさい!」

 

梨子「ん・・・!善子ちゃん!?」

 

その正体は善子だった。サングラスを掛けてる。

 

善子「ヨハネ!何で梨子がこんな所に居るの?」

 

梨子「いえ、ちょっと、忘れ物を届けに・・・」

 

???「あれ?珍しい組み合わせだな。」

 

 

 

 

梨子「れ、漣さん?」

 

 

 

 

後ろに漣が居た。

 

漣「よう善子。」

 

善子「ヨハネ!何で漣がここに居るの?」

 

漣「飯食ったから、景気付けにツーリングしてたんだ。そしたら梨子の姿が見えたからちょっと来てみた。ん?キャリーバッグ?」

 

「ワン。」

 

漣「犬?」

 

 

 

 

その後善子が買って来たビーフの缶詰を開けて、皿に移して犬の前に置いた。

 

善子「ほら、ご飯だよ。」

 

犬がビーフを食べる。

 

梨子「あら、可愛い・・・」

 

善子「ふふ。慌てて食べなくても良いのよ。」

 

漣「成る程。早く帰った理由は、この子の世話をするって事だったのか。」

 

善子「そうよ。」

 

漣「この犬、シェルティだな。スコットランドのシェトランド諸島を原産地とする犬の品種だな。」

 

すると善子が梨子をジッと見る。

 

梨子「・・・何?」

 

善子「見て分からない?犬よ。」

 

梨子「えっ?よね・・・」

 

すると善子がシェルティを抱いた。

 

梨子「あら・・・可愛い・・・」

 

徐々に遠退く。近寄る善子。

 

梨子「あはは・・・可愛いわね・・・」

 

また遠退く。また近寄る善子。

 

梨子「可愛いよ・・・」

 

シェルティを下ろした善子。

 

漣「おい善子まさか・・・」

 

善子「行け!!」

 

シェルティ「ワン!!」

 

梨子「うわっ!わぁぁぁ!!」

 

シェルティから全速力で逃げる梨子。

 

漣「梨子!!」

 

Uターンして戻って来た。

 

漣「よっと!」

 

梨子を追い掛けるシェルティを捕まえた。

 

漣「梨子大丈夫か!?」

 

梨子「善子ちゃん何するの!?」

 

善子「本当に苦手なのね。」

 

梨子「いいから!!」

 

漣「善子、お前この子どうしたんだ?」

 

 

 

 

ミルクを飲むシェルティ。

 

梨子「拾った?」

 

善子「違う、出会ったの。邂逅。ディスティニーが2人を引き合わせたの。」

 

漣「相変わらずの中二病台詞。」

 

梨子「そ、そう。それで、飼う事にしたのね・・・違うの?」

 

善子「私の家、動物が禁止で・・・」

 

梨子「そ、そう・・・」

 

漣「あぁ、お前の家マンションって言ってたな。」

 

善子「お願いがあるんだけど。」

 

梨子「聞かない!!」

 

善子「まだ何も言ってない!」

 

梨子「どう考えても無理でしょ・・・」

 

善子「ほんの少しの間だけで良いの!この子の生きて行く場所は私が見付けるから!」

 

漣「だからって犬が苦手な梨子に頼むのか?」

 

梨子「そうだ、花丸ちゃんかルビィちゃんに頼んだら?」

 

漣「あぁそれが良いな。あの2人なら引き受けてくれるかも。」

 

善子「ダメ!ずら丸の家もルビィの家も許可取るの面倒みたいだし・・・」

 

漣「マジか。」

 

梨子「鞠莉ちゃんは?」

 

善子「ホテルでしょ?果南の所もお店があるし!千歌と漣と千幸の所はしいたけも居るし・・・」

 

梨子「じゃあ、曜ちゃんとか・・・」

 

善子「そんなに嫌なの?」

 

梨子「嫌って言うか・・・」

 

善子「行け!」

 

またシェルティを下ろして梨子を追い掛けさせた。

 

梨子「わぁぁぁぁぁぁ!!」

 

漣「ワンパターン・・・」

 

またUターンしてこっちに戻って来た。

 

漣「よっと!」

 

シェルティを捕まえた。

 

漣「善子、いきなり追わせんなよ。」

 

そう言いながら善子にシェルティを渡す。

 

善子「兎に角お願い!この子は堕天使ヨハネにとって、神々の黄昏に匹敵する、重大議決事項なの!」

 

梨子「えぇ・・・」

 

 

 

 

梨子の部屋。仕方無く少しの間預かる事になってしまった。

 

梨子「はぁ・・・ここまで運んで来たけど、どうしよう・・・」

 

シェルティ「ワンワン!」

 

梨子「静かにして!まだお母さんにも言ってないんだから・・・」

 

シェルティ「クゥ〜ン・・・」

 

梨子「お腹空いてるのかな・・・善子ちゃんはこれが一番好きだって言ってたけど・・・」

 

シェルティ「ワン!ワン!」

 

梨子「ちょっと待ってて?」

 

 

 

 

ボウルに餌を入れてシェルティの前に置いたが、キャリーバッグに入ってる為食べられない状態。

 

梨子「これじゃ食べられないか・・・」

 

キャリーバッグの扉に紐を括り付ける。

 

梨子「私に近付いたらだめだからね・・・?ご飯食べるだけだからね?ご飯ね?」

 

部屋から出て紐を引っ張って扉を開ける。シェルティが餌を食べ始めた。しかしすぐに梨子の方へ歩いた。

 

梨子「え!?」

 

驚いた梨子が咄嗟にドアを閉めた。シェルティは悲しくなった。

 

梨子「敵と味方を見分ける不思議な力か・・・」

 

ドアを開けた。シェルティに笑顔を見せた。

 

梨子「うふふ。しっ、よ?」

 

 

 

 

その頃漣と千幸の部屋では。

 

千幸「梨子が犬を預けた?」

 

漣「ああ。善子が拾った犬を少しの間預ける事になってしまってな。」

 

千幸「だから善子、あの時先に帰ったのか。けどどうすんだ?梨子は大の犬嫌いだし・・・」

 

漣「俺に良いアイディアがある。」

 

千幸「アイディア?」

 

漣「彼奴らを使う。」

 

隅っこで遊んでるミュウとリリーに目を向けた。

 

千幸「あぁ、使えるかも。」

 

 

 

 

 

数日後の屋上。

 

漣「ワン・ツー・スリー・フォー、ワン・ツー・スリー・フォー、そこで皆近付いて・・・はい!」

 

9人がポーズを決める。

 

千幸「ルビィ、少し内側。」

 

内側に近付くルビィ。

 

漣「OK。前より良くなったぞ。」

 

ルビィ「本当!?」

 

ダイヤ「ではもう1度!と言いたい所ですが・・・」

 

曜「日が短くなってるからねぇ・・・」

 

千幸「もう秋だからな。」

 

鞠莉「怪我するといけないしね。後は、沼津で練習するだけにしよう。」

 

梨子「じゃあ、終わり!?」

 

千歌「ん、どうしたの?」

 

梨子「え、いやちょっと・・・私、今日は先帰るねー!」

 

千歌「え?また?」

 

漣「悪いな千歌。俺達も先に帰るわ。」

 

千幸「じゃあな。」

 

2人も帰って行った。

 

千歌「え?漣さん千幸さん?」

 

花丸「何かあったずら?」

 

ルビィ「そう言えば、ここの所練習が終わればすぐ帰っちゃうよね・・・」

 

 

 

 

 

 

その日の夜のホームセンター。漣と千幸と梨子が入店した。

 

 

 

 

そして家に帰った。漣と千幸がお邪魔する。部屋にミュウとリリーも居た。

 

梨子「たっだいま~!良い子にしてた?今日はお土産があるのよー。じゃーん!面白そうでしょ?」

 

おもちゃの骨を出した。扉を開けてシェルティを出してあげて骨のおもちゃを置くと、シェルティが噛んだ。ミュウとリリーがシェルティから梨子を守る。

 

梨子「ふふふ、どう?面白い?」

 

漣「いやぁ〜梨子、徐々に犬を克服してるかもな。」

 

梨子「そうですか?」

 

千幸「やはりミュウとリリーのお陰かもな。」

 

梨子「この子達本当に逞しいですね。犬とも仲良く出来るなんて。」

 

漣「本当に出来た猫だ。」

 

するとノックが聞こえた。

 

梨子「はい。」

 

梨子の母「梨子ー?お友達よ。」

 

善子がお邪魔した。

 

梨子「善子ちゃん。」

 

善子「ヨハネ!」

 

梨子の母「あら、まだそのワンちゃん居たの?」

 

梨子「あ、うん。何かもう少しだけって言われちゃって・・・」

 

梨子の母「そう?」

 

善子「でも梨子ちゃん犬凄い苦手だから、やっぱり私の家で預かろうかなーって。」

 

梨子「あら、善子ちゃんの家はマンションだからダメって聞いたけど・・・」

 

善子「少しなら大丈夫よ?」

 

梨子「ダメって言うから私が預かったのよ?さぁご飯にしましょうねー、ノクターン。」

 

 

 

漣「すみませんお母様。度々お邪魔しちゃって。」

 

梨子の母「いえいえ。何時も娘がお世話になっております。どうぞごゆっくり。」

 

千幸「ありがとうございます。」

 

梨子の母が部屋から出た。

 

 

 

善子「ちょっと!ノクターンって何よ!」

 

梨子「この子の名前!」

 

善子「はぁ!?」

 

梨子「何時までもワンちゃんじゃ可哀相でしょう~?」

 

漣「急に名前付けたのかよ。」

 

千幸「ノクターンって、夜想曲かよ。」

 

善子「この子は私が出会ったのよ!名前だってライラップスって言う立派なのがあるんだから!」

 

漣・千幸・梨子「ラブライブ?」

 

善子「ライラップス!」

 

漣「ギリシャ神話に登場する狙った獲物は決して逃さないと言う運命に定められた猟犬だな。」

 

千幸「正しくはライラプスだけどな。」

 

善子「大体何よ!犬苦手だったんじゃないの!?」

 

梨子「苦手だけど仕方無いでしょ!面倒見て欲しいって言ったのは善子ちゃんよ?」

 

善子「ヨハネ!」

 

漣「だが善子、梨子には彼奴らが付いてる。」

 

ミュウとリリーが梨子の傍に居た。

 

善子「ね、猫?」

 

千幸「俺と漣の飼い猫のミュウとリリーだ。この前話してしばらくの間梨子の付き人ならぬ付き猫になってもらってる。」

 

善子「・・・フッ。ならこの子達もヨハネのリトルデーモンにしてやろう。」

 

ミュウ・リリー「ミャッ。」

 

2匹揃ってプイした。

 

善子「なっ!?」

 

漣・千幸「プイされたな。」

 

するとまたノックが。

 

梨子の母「皆、ちょっと良い?」

 

4人「え?」

 

漣「どうかしました?」

 

梨子の母「沼津の方で貰って来たんだけど・・・」

 

1枚のチラシを4人に見せた。

 

梨子・善子「あっ・・・!」

 

それは迷い犬探していますのチラシだった。名前は「あんこ」で、そこに居るシェルティと同じ種類の犬と同じだった。

 

漣「・・・同じですね。千幸、電話してくれるか?明日の放課後に届けに行こう。」

 

千幸「分かった。」

 

 

 

 

 

 

翌日の放課後。飼い主の元へ届けに行った。

 

少女「あんこ!良かったね〜!」

 

あんこが飼い主の少女の頬を舐める。

 

梨子「よ、良かったですね・・・」

 

千幸「見付かって良かったですね。」

 

飼い主の母「本当にありがとうございました。あんこも、御礼を言いなさい。」

 

あんこ「ワン!」

 

少女「ありがとう!」

 

梨子「え、あ・・・」

 

あんこに恐る恐る手を伸ばすと、あんこが梨子の掌を舐めた。

 

梨子「あ・・・」

 

少女「ありがとう!」

 

漣「どういたしまして。もう離しちゃダメだよ?」

 

少女「うん!」

 

漣「あんこ、もう迷子になっちゃダメだぞ?」

 

あんこ「ワン!」

 

飼い主の母「それじゃあ、失礼します。」

 

少女「ばいばーい!」

 

漣「ばいばーい。」

 

善子「ライラップスーーーー!!」

 

漣「善子、別れが辛いのは分かる。けど飼い主の犬を飼うなんて犯罪だぞ?」

 

善子「うぅぅ・・・・・・」

 

千幸「ん?梨子?」

 

梨子はあんこが舐めた掌を見ていた。

 

 

 

 

 

 

EXTRA・Aqours「ラブライブ!EXTRAサンシャイン!!」

 

 

 

 

 

 

翌日の部室。果南が居た。彼女の手には、Aqoursダンスフォーメーションアイディアノートがあった。

 

千歌「・・・あれ?皆屋上だよ?どうしたの?」

 

部室に千歌が入って来たと同時にノートを後ろに隠した。

 

果南「うん。どんな曲が良いのかなって・・・」

 

千歌「だよね・・・果南ちゃんはアイディアある?」

 

果南「ううん。ただ私は、後悔しないようにするだけ。これが最後のラブライブだしね。」

 

千歌「最後・・・」

 

果南「ダイヤと鞠莉と3人で、ここで曲作って、その思いが繋がって、偶然が重なってここまで来たんだもん。やり切ったって思いたい。」

 

するとそこに曜が走って来た。

 

曜「千歌ちゃん大変!」

 

千歌「ん?」

 

曜「梨子ちゃんと、善子ちゃんが・・・」

 

果南「どうかした?」

 

曜「情緒、不安定・・・」

 

 

 

 

そんな梨子と善子は今、グラウンドに居た。2人は木の棒で地面に犬の絵を描いてた。

 

梨子「ノクターン・・・」

 

善子「ライラップス・・・」

 

梨子・善子「うぅ・・・取って来い・・・」

 

木の棒を投げて縮こまった。

 

 

 

 

果南「シンクロ?」

 

ルビィ「でもどうして2人が・・・?」

 

花丸「まさか・・・悪霊に取り憑かれたずら?」

 

ルビィ「何かちょっと善子ちゃんっぽいね。花丸ちゃん。」

 

花丸「ずら。」

 

漣「いや花丸の方が悪霊に取り憑かれてるだろ。」

 

千幸(あの2人、あの子に未練があるのか?)

 

漣(頭の中から離れてないのか。)

 

 

 

 

梨子「善子ちゃん。」

 

善子「ヨハネ。」

 

梨子「練習、しよ?」

 

善子「そうね!思いっきり体動かして、このモヤモヤした気持ちを全部吹っ飛ば・・・」

 

 

 

 

 

 

練習終了後。

 

善子「せない・・・」

 

漣「まだ落ち込んでのかよ。」

 

梨子「はぁ・・・飼い主の元に戻ったのは、良かったんだけど・・・」

 

善子「やっぱりこんなの間違ってる!」

 

千幸「何が?」

 

善子「よく考えてみれば、あの人が飼い主だって言う証拠は無いはずよ!仮に飼っていたとしても、本当に飼っていたのはライラップスとは限らない!そっくりの違う犬だったと言う可能性も・・・」

 

梨子「そんな無茶苦茶な・・・」

 

漣・千幸「それお前の屁理屈。」

 

善子「取り戻しに行くわよ。」

 

漣・千幸・梨子「はい!?」

 

善子「言ったでしょ。あの子と私は上級契約の関係、ディスティニーで結ばれているの・・・」

 

梨子「無茶よ!迷惑でしょ、そんな事したら・・・」

 

千幸「止めとけ善子!」

 

善子「だったらいい!私1人で行くから!」

 

漣「おい!そもそもお前の家ペット禁止だってこの前言ってただろ!」

 

千幸「誘拐したらお前に罪が被るぞ!」

 

善子「それでも構わない!」

 

 

 

 

 

 

夕方。とある住宅街。

 

善子「何で付いて来てるのよ。」

 

梨子「だって、一応私にも責任はあるし。」

 

漣「お前が変な事しないようにな。」

 

千幸「その為にここに居るんだ。」

 

善子「流石・・・何か邪悪な気配に満ち溢れている家ね・・・」

 

梨子「そう?普通の家にしか見えないけど・・・」

 

漣「邪悪な気配は感じねえんだが。」

 

 

 

 

1軒の家の前に着いた。

 

善子「感じる・・・ライラップスの気配が、あの壁の向こうから・・・」

 

漣「そうか?」

 

梨子「善子ちゃん・・・」

 

善子「ヨハネ!」

 

梨子「その家じゃなくて、こっちじゃない?」

 

隣の家に指差した。

 

善子「え?」

 

 

 

 

隣の家の前。

 

梨子「・・・やっぱりこっちよ。」

 

善子「確かに!感じる。」

 

千幸「ワンパターンまた入ったな。」

 

善子「五月蝿いわね!呼び寄せる!来ーい来ーい・・・リトルデーモンライラップス、主の下に~・・・」

 

飼い主の母「あら!この間はどうも!」

 

横からあんこの飼い主の母が帰って来た。

 

漣「あ!どうもお久し振りです。」

 

梨子「あっ・・・!その・・・あの・・・失礼しましたぁーー!」

 

漣「おい!?」

 

千幸「すみません騒がせてしまって。失礼します。」

 

2人もその場から去った。

 

 

 

 

パーキングエリア。

 

梨子「出て来ないわねぇ・・・」

 

善子「やはり何者かに妨害されているようね。こうなったら・・・」

 

梨子「こうなったら?」

 

善子「出て来るまで・・・待つ!」

 

梨子「本気!?日が暮れるわよ?」

 

漣「お前まだ諦めてねえのかよ?」

 

千幸「もういい加減に諦めろよ。誘拐犯として名乗り出たいのか?」

 

善子「嫌なら帰りなさいよ!前にも言ったけど、あの子は私にとって特別なの!」

 

梨子「でも・・・」

 

すると梨子のスマホが振動した。

 

梨子「っ。」

 

母からのメールだった。『何時頃帰ってくるの?』が来た。梨子は『もうすぐ帰る』と打って送信した。

 

漣「千幸、俺善子と残る。」

 

千幸「え?」

 

漣「千歌に言っておいてくれ。しばらくツーリングでヒャッハーして帰るって。」

 

千幸「分かった。」

 

近くの駐輪場に停めてあるトライグライドウルトラに乗って帰って行った。

 

 

 

 

数分後。梨子がバス停でバスを待ってると。

 

梨子「あ、雨・・・」

 

雨が降り始めた。

 

 

 

 

その頃漣と善子はまだパーキングエリアに居た。するとそこに。

 

善子「梨子・・・」

 

漣「お前帰って行ったんじゃ?」

 

梨子「風邪、引くわよ?後これ。」

 

近くのコンビニで買ったおにぎりが入った袋を差し出す。

 

善子「いらない。」

 

梨子「はい。」

 

袋からうなぎおにぎりを出した。善子が食べる。

 

梨子「漣さんもどうぞ。」

 

漣「あぁ、すまない。」

 

善子「どうして戻って来たの?」

 

梨子「考えてみたら、帰っちゃったら、本当に出て来た時に、会えないなって・・・」

 

善子「私が先に出会ったんだからね!」

 

梨子「それは分かってるけど・・・」

 

漣「にしてもあの子、中々出て来ねえな。」

 

梨子「・・・どうして、運命なの?」

 

善子「何が?」

 

梨子「犬。」

 

善子「ディスティニーはディスティニーよ。」

 

梨子「そうかも知れないけど・・・」

 

善子「・・・堕天使って、居ると思う・・・?」

 

漣「それお前の事だろ?ってかどうしたいきなり?」

 

善子「私さ、小さい頃から凄い運が悪かったの。外に出れば何時も雨に降られるし、転ぶし、何しても自分だけ上手く行かないし。それで思ったの。きっと、私が特別だから見えない力が働いているんだって。」

 

梨子「それで、堕天使・・・」

 

善子「勿論堕天使なんているはずないって、それはもう何となく感じている・・・クラスじゃ、言わないようにしているし・・・」

 

漣(最初に見掛けた時に占いやってた癖に。)

 

善子「でもさ、本当にそう言うの全く無いのかなって・・・運命とか、見えない力とか・・・そんな時、出会ったの。何か見えない力で、引き寄せられるようだった・・・これは絶対偶然じゃなくて、何かに導かれてるんだって、そう思った。不思議な力が働いたんだって・・・」

 

すると雨が止んだ。

 

善子「雨・・・」

 

梨子「やんだね・・・」

 

善子「はい、ライラップス。」

 

自販機で買ったあんこたっぷりぜんざいを梨子にあげた。

 

梨子「・・・ノクターン!」

 

漣「まだ続いてんのかよ。」

 

するとそこに。

 

 

 

 

少女「止んだねー!」

 

飼い主の母「萌ちゃーん!ちょっとー!」

 

萌「はーい!あんこ、ちょっと、待っててね。」

 

ロープを門扉に括り付けた。

 

 

 

 

漣「あの子、出て来たな。」

 

すると善子が持ってるあんこたっぷりぜんざいを前に出して念じる。

 

善子(気付いて・・・!!)

 

するとあんこが此方に振り向いた。

 

梨子「見た!」

 

善子「私よ、分かる?」

 

 

 

 

あんこ「クゥーン??」

 

 

 

 

しかしあんこは首を傾げた。

 

漣「あの子、覚えてないのか?」

 

 

 

 

萌「あんこ、雨あがったばっかりだからまだお散歩ダメだって・・・おうちへ戻ろうねー。」

 

あんこ「ワン!」

 

散歩が出来なくなってしまった。萌とあんこは家へ戻った。

 

 

 

 

その後漣と梨子はボンネビルT120に乗って帰って行った。

 

 

 

 

数分前。

 

善子『やっぱり偶然だったようね。この堕天使ヨハネに気付かないなんて・・・』

 

漣『覚えてないだけじゃねえのか?』

 

梨子『でも、見てくれた!見えない力は、あると思う!善子ちゃんの中だけじゃなく、どんな人にも・・・』

 

善子『そうかな?』

 

梨子『うん!だから信じている限り、きっとその力は働いていると思うよ。』

 

善子『流石、私のリトルデーモン!ヨハネの名において、上級リトルデーモンに認定してあげる!』

 

梨子『ありがと、ヨハネちゃん!』

 

漣『サンキューなヨハネ!』

 

善子『善子!・・・あれ?』

 

漣『からかい成功。』

 

 

 

 

 

 

その頃千歌は、夜の海を眺めていた。

 

千歌「偶然が重なって、ここまで来た。か・・・」

 

 

 

 

十千万に戻ると。

 

漣「よう千歌。ただいま。」

 

千歌「あ、おかえり漣さん。ん?」

 

横を見ると、梨子がしいたけに触れようと頑張ってる。

 

千歌「梨子ちゃん、どうしたの?」

 

梨子「千歌ちゃん。試してみようかなって。これも出会いだから・・・」

 

千歌「え?」

 

梨子「私ね、もしかしてこの世界に偶然ってないのかもって思ったの・・・」

 

千歌「偶然は、無い?」

 

梨子「色んな人が、色んな思いを抱いて、その思いが見えない力になって、引き寄せられて、運命のように出会う・・・全てに、意味がある。」

 

千歌「うん。」

 

梨子「見えないだけで、きっと。」

 

右手には、骨の形をした犬のご飯が握られていた。それをしいたけに寄せると、しいたけが食べた。

 

梨子「わぁっ!!」

 

漣「おぉ!梨子が克服した!」

 

しいたけを優しく撫でる梨子。

 

梨子「そう思えば、素敵じゃない?」

 

こうして犬を克服出来た梨子であった。

 

「END」




         キャスト

       朝霧漣:荒井敦史

      城戸千幸:池岡亮介

      高海千歌:伊波杏樹
      桜内梨子:逢田梨香子
      松浦果南:諏訪ななか
     黒澤ダイヤ:小宮有紗
       渡辺曜:斉藤朱夏
      津島善子:小林愛香
     国木田花丸:高槻かなこ
      小原鞠莉:鈴木愛奈
     黒澤ルビィ:降幡愛

      梨子の母:水樹奈々
      しいたけ:麦穂あんな
         萌:竹内恵美子
       萌の母:山北早紀

次回「Aqours WAVE」
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