ラブライブ!EXTRAサンシャイン!!   作:naogran

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ある日の部室。緊張の空気が漂ってる。

ルビィ「来ました!」

パソコンにラブライブ地区予選大会の開催場所が発表された。今回の開催場所とは。

花丸「見た事あるずら!」

善子「ここは・・・前回ラグナロクが行われた約束の場所・・・」

漣「名古屋市総合体育館か。」

梨子「私達が突破出来なかった地区大会・・・」

千幸「ここでまた開催されるのか。」

曜「リベンジだね!」

千歌「うん!」






一方理事長室では。

ダイヤ「57人!?」

鞠莉「そう。今日現在、入学希望者は57人。」

現在の入学希望者数は57人。

ダイヤ「そんな・・・この1ヶ月で10人も増えていないと言うのですか!?」

果南「鞠莉のお父さんに言われた期限まで、後1ヶ月も無いよね・・・」

鞠莉「ラブライブ地区予選大会が行われる日の夜、そこまでに100人を突破しなければ・・・今度こそ、後はナッシングです・・・」

果南「つまり、次の地区予選が・・・」

鞠莉「イエス。ラストチャンス。」

ダイヤ「・・・そこに賭けるしか無いと言う事ですね。」

期限まで後1ヶ月。果たして地区予選を無事に突破し、浦の星女学院を救う事が出来るのか。


shiny.19「Aqours WAVE」

沼津にあるスタジオ。

 

漣「ワン!ツー!スリー!フォー!ワン!ツー!スリー!フォー!そこでチェンジ!」

 

9人の動きがぴったり合わさった。

 

漣「よし良いぞ!腕の角度をもうちょい合わせようか。花丸、腕上がるか?」

 

花丸が頑張って腕を上げる。

 

漣「OKOK。この角度を忘れずにな。」

 

花丸「ずらぁ・・・」

 

漣「じゃあここで休憩を挟もう。終わったら各個人で練習な。」

 

 

 

 

休憩タイム。

 

花丸「疲れたずら~・・・」

 

ルビィ「大丈夫?花丸ちゃん。」

 

曜「あっ!全国大会進出が有力視されてるグループだって!」

 

花丸「ずら?」

 

千幸「お!来たか。」

 

千歌「何何?そんなのあるの?」

 

曜「ラブライブ人気あるから、そう言うの予想する人も多いみたい。」

 

千幸「毎回恒例だな。有力視は。」

 

梨子「どんなグループがいるの?」

 

曜「えっと・・・前年度全国大会に出たグループは勿論で・・・」

 

有力視の中にはSaint Snowがあった。

 

漣「Saint Snow。」

 

千幸「相変わらず凄いな。あの2人。」

 

曜「前回、地区大会をトップで通過し、決勝では8位入賞したセイントスノー。姉、聖良は今年3年生。ラストチャンスに優勝を目指す。」

 

千歌「2人共気合入ってるだろうな。」

 

漣「そうだろうな。聖良は最後のラブライブに向けて頑張ってるだろうな。」

 

曜「後は・・・あっ!Aqours!」

 

有力視の中にAqoursもあった。

 

善子「本当!?」

 

曜「ほら!」

 

花丸「まる達ずら!」

 

鞠莉「何て書いてあるの?」

 

曜「前回は地区大会で涙を飲んだAqoursだが、今大会予備予選の内容は、全国大会出場者にも引けを取らない見事なパフォーマンスだった。今後の成長に期待したい。」

 

千歌「期待・・・」

 

漣「流石だなお前達。ここまで全国に注目されてるんだから気合入れて行かねえとな。」

 

千歌「うん!」

 

善子「このヨハネの堕天使としての闇能力を持ってすれば、その程度、造作も無い事です!」

 

梨子「そう!造作も無い事です!・・・あっ!」

 

真似した自分に気付いた。

 

千幸「梨子が堕天使に取り憑かれた!?」

 

善子「流石!我と契約を結んだだけの事はあるぞ。リトルデーモン・リリーよ!」

 

梨子「無礼な!我はそのような契約、交わしておらぬわ!」

 

曜「・・・どうしたの?」

 

千歌「リリー・・・?」

 

花丸「これが堕天ずらね・・・」

 

ルビィ「うゆ。」

 

梨子「違う!これは違くてー!」

 

善子「ウェルカムトゥヘルゾーン!」

 

梨子「うっ!待てーい!!」

 

千歌「何か楽しそうで良かった。」

 

梨子「千歌ちゃんまで・・・」

 

漣「お前ら本当仲良いな。」

 

梨子「漣さんまで・・・」

 

ルビィ「今大会の地区大会は、会場とネットの投票で決勝進出者を決めるって。」

 

漣「会場とネットかぁ。」

 

千歌「良かったじゃん!結果出るまで何日も待つより。」

 

漣「千歌、呑気に言ってる場合か?」

 

ダイヤ「そうですわ。そんな簡単な話ではありませんわ。」

 

千歌「え?」

 

漣「何故なら。」

 

鞠莉「会場には出場グループの学校の生徒が応援に来ているのよ。」

 

ルビィ「ネット投票もあるとは言え、生徒数が多い方が有利・・・」

 

花丸「じゃあ、もしかすると・・・」

 

ダイヤ「そう。生徒数で言えば浦の星が一番不利ですわ。」

 

千幸「会場とネット投票と言う名の最大の壁がお前達の前に立つだろう。全力で押し切らねえと、ラブライブ地区予選突破は不可能になる。」

 

 

 

 

 

 

その日の夜のダイビングショップ。果南はただ1人、海を眺めていた。彼女の傍にあるテーブルの上には、Aqoursダンスフォーメーションアイディアノートがあった。

 

鞠莉「やっぱりそれしかないかもね。」

 

後ろに鞠莉とダイヤが居た。

 

ダイヤ「ですわね。」

 

鞠莉「懐かしい。まだ持ってたんだそれ。」

 

果南「・・・まさか、やるなんて言うんじゃないよね?」

 

鞠莉「まさか、やらないとか言うんじゃないよね?状況は分かっているでしょ?それに賭けるしか無い。」

 

果南「でも・・・」

 

鞠莉「私、あの頃の気持ちと変わってないわよ。」

 

果南「鞠莉・・・」

 

ダイヤ「今回は私も鞠莉さんに賛成ですわ。学校の存続の為やれる事は全てやる。それが生徒会長としての義務だと思っていますので。それにこれがラストチャンスですわ。」

 

果南「でも、出来る事じゃない。これは出来ない事。」

 

鞠莉「そんな事はない。あの時ももう少しだった。もう少しで・・・」

 

果南「でも出来なかった・・・それ所か、鞠莉の足まで・・・」

 

 

 

 

あのライブの事を思い出した。鞠莉が怪我をして、果南が歌わなかった事を。

 

 

 

 

鞠莉「あの怪我は私がいけなかったの。果南に追い付きたいって頑張り過ぎたせいで・・・」

 

ダイヤ「そうですわ。それに今は9人。私達だけではありませんわ。」

 

果南「駄目・・・駄目だよ・・・届かないものに手を伸ばそうとして、そのせいで誰かを傷付けて・・・それを千歌達に押し付けるなんて・・・こんなの!!」

 

 

 

 

彼女はノートを海に向かって投げてしまった。しかし鞠莉がジャンプしてノートに手を伸ばす。鞠莉とノートが海に落ちた。

 

 

 

 

果南「鞠莉!!」

 

水中から鞠莉が顔を出した。彼女の手にはノートがあった。

 

ダイヤ「よい、しょ!」

 

海から鞠莉を引き上げる。

 

鞠莉「否定しないで。あの頃の事を。私にとってはとても大切な思い出。だからこそやり遂げたい。あの時夢見た私達のAqoursを完成させたい!」

 

果南「・・・」

 

 

 

 

 

 

一方その頃十千万では。

 

梨子「ぐぬぬぬぬ・・・」

 

しいたけに両手を伸ばしてる梨子が居た。

 

漣「何やってんだよ梨子は。」

 

寝ていたしいたけが起きて、梨子の方を向いた。

 

梨子「向いた・・・」

 

千幸「向かせたいだけかよ。」

 

その近くに千歌も居た。

 

千歌「はい、出場グループの中では生徒数が一番少ない・・・」

 

彼女はSaint Snowの鹿角聖良と電話していた。

 

 

 

 

 

 

北海道。

 

聖良「確かに不利ですね。圧倒的なパフォーマンスを見せて、生徒数のハンデを逆転するしかない・・・」

 

千歌『ですよね・・・でも、圧倒的って・・・』

 

そこに風呂から上がった理亞が部屋に入った。

 

理亞「姉様、お風呂・・・」

 

聖良「・・・それは、上手さだけではないと思います。むしろ今の出演者の多くは先輩達に引けを取らない、歌とダンスのレベルにある。ですが、肩を並べたとは誰も思ってはいません。」

 

 

 

 

 

 

十千万。

 

聖良『ラブライブが始まって、その人気を形作った先駆者達の輝き。決して手の届かない光・・・』

 

千歌「手の・・・届かない光・・・」

 

 

 

 

 

 

翌日の放課後。千歌から言葉が出た。

 

善子「え?Aqoursらしさ?」

 

千歌「うん。私達だけの道を歩くってどう言う事だろう。私達の輝きって何だろう。それを見付ける事が大切なんだって、ラブライブに出て分かったのに。それが何なのか、まだ言葉に出来ない。まだ形になってない・・・だから、形にしたい!形に・・・」

 

漣「千歌。」

 

ダイヤ「このタイミングでこんな話が千歌さんから出るなんて、運命ですわ!」

 

千歌「え?」

 

漣「運命?どう言う事だ?」

 

ダイヤ「あれ、話しますわね。」

 

果南「え?でもあれは・・・」

 

千歌「何?それ何の話?」

 

漣「教えてくれダイヤ。」

 

ダイヤ「2年前、私達3人がラブライブ決勝に進む為に作ったフォーメーションがありますの。」

 

千幸・曜「フォーメーション?」

 

ルビィ「フォーリンエンゼルズ?」

 

花丸「ずら?」

 

善子「ら、ら・・・ら?」

 

梨子「しりとりじゃないから。」

 

善子「あぁ・・・」

 

千歌「そんなのがあったんだ!凄い!教えて!」

 

果南「でも、それをやろうとして鞠莉は足を痛めた。それに、皆の負担が大きいの。今、そこまでしてやる意味があるの?」

 

千歌「何で?果南ちゃん!今そこまでしなくて何時するの?最初に約束したよね!?精一杯足掻こうよ!ラブライブはすぐそこなんだよ!?今こそ足掻いて、やれる事は全部やりたいんだよ!」

 

果南「・・・でも、これはセンターを務める人の負担が大きいの・・・あの時は私だったけど、千歌にそれが出来るの?」

 

千歌「大丈夫。やるよ、私!」

 

果南「千歌・・・」

 

漣「協力するぜ。千歌がやろうとしてる負担が大きいパフォーマンスを俺が全力でサポートする。」

 

千幸「俺も。俺達2人は顧問だから。」

 

果南「漣君・・・千幸君・・・」

 

ダイヤ「決まりですわね。あのノートを渡しましょう、果南さん。」

 

鞠莉「今のAqoursをブレイクスルーする為には、必ず越えなくちゃならないゴールがありまーす!」

 

ダイヤ「今がその時かも知れませんわね!」

 

果南「・・・言っとくけど、危ないと判断したら、私はラブライブを棄権してでも千歌を止めるからね。」

 

ノートを千歌に渡した。千歌はそのノートを受け取った。

 

 

 

 

 

 

その日の夜の十千万。

 

 

 

”ドンッ!!”

 

 

 

突然響いた音。

 

千歌『いたたた・・・』

 

美渡「千歌!五月蝿いよ!!」

 

千歌『思ったより難しいなぁ・・・』

 

美渡「千ー歌!」

 

漣『おい千歌、ここでやったら駄目だ!』

 

千幸『待て止まれ!!』

 

走り出した千歌が襖を壊して、美渡にぶつかった。

 

 

 

 

1階。

 

美渡「千歌ーー!!」

 

千歌「ごめん美渡姉!!ごめん!ごめんて!

 

美渡「どーすんのよ襖!!」

 

志満「お客様の迷惑よ〜?美渡〜。」

 

美渡「はぁ〜い!」

 

 

 

 

2階。

 

漣「千歌の奴、大胆に外しやがって。」

 

千幸「まぁ襖、破れてないから直そうぜ。」

 

漣「そうだな。しかし、あのノートに書かれた内容が・・・」

 

千幸「まさかの・・・」

 

 

 

 

近くの浜辺。

 

千歌「よっ!ととと・・・だはっ!」

 

練習中に尻餅付いた。

 

千歌「すぅ・・・はぁ・・・」

 

漣・千幸「まさかのアレとはなぁ・・・」

 

 

 

 

遠くから果南と鞠莉が見守っていた。

 

鞠莉「心配?」

 

果南「やっぱり、こうなっちゃうんだなって。」

 

鞠莉「あれ、やりたかったね。私達で・・・」

 

果南「それなら何で千歌達にやらせるの?丸で押し付けるみたいに。」

 

鞠莉「千歌っちなら出来るって信じてるから。今のAqoursなら必ず成功する。果南だって信じてるんでしょ?」

 

 

 

 

 

 

EXTRA・Aqours「ラブライブ!EXTRAサンシャイン!!」

 

 

 

 

 

 

数日後の体育館。

 

千歌「行きまーす!」

 

走り出した千歌。

 

いつき「千歌ー!頑張ってー!」

 

だがしかし。

 

千歌「うわっ!」

 

出来ずにマットの上で倒れた。

 

いつき「大丈夫ー!?」

 

千歌「だ、大丈夫大丈夫・・・うぅ・・・もう1回!!」

 

梨子「少し休もう?5日もこんな調子じゃ体壊しちゃうよ。」

 

漣「そうだぞ千歌。休むのも練習の1つだ。」

 

千歌「ううん、まだ大丈夫!もうちょっとで掴めそうで・・・痛っ!」

 

しかし漣のデコピンを受けた。

 

千歌「痛ぁ・・・」

 

漣「話聞けよ。休めって言っただろ?」

 

曜「そうだよ!地区大会まで後2週間なんだよ?ここで無理して怪我したら・・・」

 

千幸「打撲するぞ。」

 

千歌「うん、分かってる。でも、やってみたいんだ。私ね、一番最初にここで歌った時に思ったの。皆が居なければ何も出来なかったって・・・ラブライブ地区大会の時も、この前の予備予選の時も、皆が一緒だったから頑張れた。学校の皆にも、町の人達にも助けてもらって・・・だから、1つくらい恩返ししたい!怪我しないように注意するから、もう少しやらせて!」

 

再び練習を始めた。

 

曜「千歌ちゃん・・・」

 

漣「穂乃果と同じだなやっぱ。」

 

千幸「ああ。彼奴にそっくりだ。」

 

 

 

 

 

 

夕方に浜辺。

 

千歌「いててて・・・」

 

曜「大丈夫ー!?」

 

千歌「平気だよー!」

 

漣「平気には思えないんだが。」

 

梨子「気持ちは分かるんだけど、やっぱり心配・・・」

 

曜「だよね・・・」

 

千幸「俺も同意・・・」

 

果南「じゃあ、4人で止めたら?私が言うより4人が言った方が千歌、聞くと思うよ?」

 

漣・千幸・梨子・曜「・・・・」

 

果南「嫌なの?」

 

梨子「言ったじゃない。気持ちは分かるって。」

 

曜「うん。」

 

梨子「千歌ちゃん、普通怪獣だったんです。」

 

果南「怪獣?」

 

漣「何でそれを連想した?」

 

梨子「普通怪獣ちかちい。何でも普通で、何時もキラキラ輝いている光を遠くから眺めてて・・・本当は凄い力があるのに・・・」

 

曜「自分は普通だって何時も一歩引いて・・・」

 

梨子「だから、自分の力で何とかしたいって思ってる。ただ見ているんじゃなくて、自分の手で・・・」

 

漣「彼奴は今、自らの手で輝きを掴もうと頑張ってる。」

 

千幸「そこが彼奴の良い所だ。」

 

すると果南が立ち上がった。

 

漣「果南?」

 

そして千歌の方へ歩いた。

 

 

 

果南「千歌。」

 

千歌「果南ちゃん・・・?」

 

 

 

 

 

 

その日の夜。梨子が部屋から千歌の部屋を見ていた。

 

梨子「ん?」

 

浜辺の方を見ると、千歌が走ってる所が見えた。すると横から。

 

志満「あら。どうしたの梨子ちゃん?」

 

姉の志満が窓を開けて、梨子に声を掛けた。

 

梨子「志満さん。千歌ちゃんは?」

 

志満「何か、少し練習するって。」

 

梨子「練習?こんな時間に?」

 

志満「漣君と千幸君も練習に付き合ってるわよ?」

 

梨子「漣さんと千幸さんが?」

 

 

 

 

浜辺に行くと。

 

漣「そこで行け!」

 

千歌「よっ!・・・痛ーっ・・・」

 

千幸「惜しいなぁ・・・行けるか?」

 

千歌「まだ行けるよ!」

 

漣と千幸が千歌の指導をしていた。曜がその練習風景を見ていた。

 

梨子「千歌ちゃん・・・」

 

曜「梨子ちゃんに頼むと、止められちゃいそうだからって。」

 

毛布を羽織る。

 

曜「ごめんね?」

 

梨子「ううん。でも、こんな夜中まで・・・」

 

 

 

 

 

 

あの時果南が言った言葉は。

 

果南『千歌。約束して。明日の朝までに出来なかったら諦めるって。よくやったよ千歌。もう限界でしょ?』

 

千歌『果南ちゃん・・・』

 

果南の言葉で、千歌の心に火が点いた。

 

 

 

 

 

 

曜「2年前、自分が挑戦してたから尚更分かっちゃうのかなぁ、難しさが。」

 

千歌が走る。

 

漣「行け!頑張れ!」

 

そして・・・

 

千歌「あぁ!」

 

しかし出来なかった。

 

 

 

曜「後少しなんだけどな・・・」

 

梨子「うん。後少し・・・」

 

 

 

千幸「やはり千歌には早過ぎかもな。」

 

千歌「まだ行けるよ!もう1回!」

 

漣「強いな・・・」

 

再び走り出して、再び挑戦。しかし。

 

千歌「あぁ!」

 

 

 

梨子・曜「惜しい!」

 

 

 

千歌「あぁっ!もお!」

 

疲れて仰向けになった。

 

千幸「もうちょいだったのにな・・・」

 

漣「ああ。動きは完璧だったけど、コツが掴めればな・・・」

 

千歌「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・何処が駄目なんだろう、私・・・」

 

するとそこに。

 

梨子・曜「千歌ちゃん!」

 

千歌「え?」

 

2人が励ましに来た。

 

梨子「焦らないで。力を抜いて、練習通りに。」

 

千歌「梨子ちゃん・・・」

 

曜「出来るよ。絶対出来る!!」

 

千歌「・・・」

 

2人が千歌を起こす。

 

曜「頑張って!」

 

梨子「見てるから!」

 

千歌「うん!」

 

 

 

 

再び練習に入る。

 

漣「千歌、お前は良くやってる。梨子から言われた通り、焦らず落ち着いてやれば出来る。」

 

千幸「気持ちを落ち着かせれば不可能を可能に出来る。」

 

千歌「漣さん、千幸さん。」

 

漣「それに、応援してくれる人はまだ居るぞ。」

 

千歌「え?」

 

 

 

善子・花丸・ルビィ「千歌ちゃーん!ファイトー!」

 

花丸「頑張るずらー!」

 

 

 

その言葉を受けて、再び走り出した。そしてジャンプして体を捻る。しかし。

 

漣・千幸「っ!!」

 

5人「あ!!」

 

千歌「あぁ!!」

 

転んでしまった。

 

千歌「あぁー!!出来るパターンだろこれー!!何でだろう。何で出来ないんだろう・・・梨子ちゃんも曜ちゃんも、皆こんなに応援してくれてるのに・・・嫌だ・・・嫌だよ!!私、何もしてないのに!!何も出来てないのに!!」

 

悔しい気持ちがいっぱいだった。しかしそこに。

 

曜「ピー、ドッカーン!」

 

梨子「ズビビビビー!!」

 

千歌「っ・・・?」

 

曜「普通怪獣ヨウソローだぞー!」

 

梨子「おっと、好きにはさせぬ!りこっぴーも居るぞー!」

 

漣「そうはさせるか怪獣ヨウソロー!怪獣りこっぴー!お前達の相手はこの顧問怪獣レーンが相手だ!」

 

千幸「そして同じく顧問怪獣カッズーも相手してやるぜ!!」

 

曜「なぬ!?ズドドドドーン!」

 

梨子「ドーーン!!!」

 

漣「ギューンギューン!!」

 

千幸「ビシュンビシューン!!」

 

そんなやり取りをしてる4人。

 

曜「まだ自分は普通だって思ってる?」

 

千歌「え・・・?」

 

梨子「普通怪獣チカチーで、リーダーなのに皆に助けられて、ここまで来たのに自分は何も出来てないって。違う?」

 

千歌「だって・・・そうでしょ・・・」

 

曜「千歌ちゃん、今こうして居られるのは誰のお陰?」

 

千歌「それは、学校の皆でしょ、町の人達に、曜ちゃん、梨子ちゃん・・・顧問の漣さん・・・千幸さん・・・それに・・・」

 

曜「一番大切な人を忘れてませんか?」

 

千歌「何・・・?」

 

漣「おいおい、リーダーなのに忘れてどうすんだよ。」

 

梨子「今のAqoursが出来たのは誰のお陰?最初にやろうって言ったのは誰?」

 

千歌「それは・・・」

 

曜「千歌ちゃんが居たから、私はスクールアイドルを始めた。」

 

梨子「私もそう。皆だってそう。」

 

曜「他の誰でも、今のAqoursは作れなかった。千歌ちゃんがいたから今があるんだよ。その事は忘れないで?」

 

梨子「自分の事を普通だって思っている人が、諦めずに挑み続ける。それが出来るって凄い事よ!凄い勇気が必要だと思う!」

 

曜「そんな千歌ちゃんだから、皆頑張ろうって思える!Aqoursをやってみようって思えたんだよ!」

 

梨子「恩返しだなんて思わないで!皆ワクワクしてるんだよ!」

 

曜「千歌ちゃんと一緒に自分達だけの輝きを見付けられるのを!」

 

漣「皆お前に感謝してるんだぞ?その気持ちを無駄にするな。」

 

千幸「精一杯やって、精一杯足掻こうぜ?」

 

千歌「皆・・・」

 

 

 

 

鞠莉「新たなAqoursのWAVEだね!」

 

 

 

 

そこに3年生の3人が来た。

 

果南「千歌、時間だよ。準備は良い?」

 

千歌は微笑んで走り出した。

 

果南「ありがとう、千歌!」

 

そして遂に。

 

漣「おお!!」

 

千幸「凄え!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『MIRACLE WAVE』

 

曜・梨子「限界まで やっちゃえ 最後まで♪」

 

果南・鞠莉・ダイヤ「どうなる?DOKI DOKI WAVE♪」

 

曜・梨子「じれったい自分 越えるときだよ♪」

 

果南・鞠莉・ダイヤ「そうだ!WAVE!! 越えちゃうんだ♪」

 

善子・花丸・ルビィ「ほかのこと 考えられない♪」

 

果南・鞠莉・ルビィ「どうなる? ドキドキWAVE♪」

 

善子・花丸・ルビィ「ひとつになった 夢よ 走れ♪」

 

果南・鞠莉・ダイヤ「そうだ!WAVE!! 止まれないんだ♪」

 

千歌「悔しくて じっとしてられない そんな気持ちだった みんなきっと わかるんだね♪」

 

 

 

 

彼女は見事に側転とバク転を披露した。

 

 

 

 

Aqours「できるかな?(Hi!) できる!(Hi!) 叫ぶこころが♪」

 

千歌「欲しがる輝き♪」

 

Aqours「目の前で 君に見せるんだ できるかな?(Hi!) できる!(Hi!) それしかないんだと♪」

 

千歌「決めて♪」

 

Aqours「熱い熱い ジャンプで あたらしい光 つかめるんだろうか?♪」

 

千歌「信じようよ(YEAH!)‟MIRACLE WAVE”が♪」

 

Aqours「‟MIRACLE”呼ぶよ♪」

 

 

 

 

パフォーマンスが終わり、観客席からは盛大の歓声が巻き起こった。

 

漣「やったな千歌ーー!!」

 

千幸「見事な側転とバク転だったぜーー!!」

 

ずっと千歌が練習していたのは、側転とバク転だった。

 

 

 

千歌「今日ここでこの9人で歌えた事が本当に嬉しいよ!私達だけの輝き。それが何なのか。どんな形をしているのか。私達9人が見た事。心を動かされた事。目指したい事。その素直な気持ちの中に、輝きはきっとある!皆信じてくれてありがとう!」

 

Aqours「うーーー・・・・イエーーーーイ!!!」

 

彼女達はハイタッチをした。ラブライブ地区予選が終わった。

 

「END」




         キャスト

       朝霧漣:荒井敦史

      城戸千幸:池岡亮介

      高海千歌:伊波杏樹
      桜内梨子:逢田梨香子
      松浦果南:諏訪ななか
     黒澤ダイヤ:小宮有紗
       渡辺曜:斉藤朱夏
      津島善子:小林愛香
     国木田花丸:高槻かなこ
      小原鞠莉:鈴木愛奈
     黒澤ルビィ:降幡愛

      高海志満:阿澄佳奈
      高海美渡:伊藤かな恵
      鹿角聖良:田野アサミ
      鹿角理亞:佐藤日向
       いつき:金元寿子

      女子生徒:永沢よしこ
           鈴代紗弓
           今泉りおな
           河瀬茉希
           小泉瀬名
           中林新夏
           二ノ宮愛子
           原口祥子
           樋口桃
           米山明日美
           武田羅梨沙多胡
           杉浦しおり
           雨宮夕夏
           篠原侑
           浜崎奈々
           大本久留美
           成岡正江
           赤司よしか

次回「残された時間」
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