鞠莉「え?」
部室で果南から驚きの言葉が出た。
果南「私、スクールアイドル辞めようと思う・・・」
鞠莉「何で?まだ引き摺っているの?東京で歌えなかったくらいで・・・」
そう。果南はまだ東京で歌えなかったプレッシャーを引き摺ってるのだった。
果南「鞠莉、留学の話が来てるんでしょ?行くべきよ。」
鞠莉「どうして?冗談は止めて?前に言ったでしょ?その話は断ったって・・・ダイヤも何か言ってよ!」
しかしダイヤは、何も言わない。
鞠莉「ダイヤ・・・?」
果南「ダイヤも同じ意見。もう続けても意味が無い。」
鞠莉「・・・果南!ダイヤ!」
アイドルの衣装を差し出す。しかし果南が、険しい顔で鞠莉を睨んだ。
果南「終わりにしよう。」
この事で、3人は解散したのだった。
そして現在。十千万。
ルビィ「夏祭り!?」
花丸「屋台も出るずら!」
のっぽパンを食べてる花丸。
善子「これは・・・痕跡・・・僅かに残っている気配・・・」
そして寝そべってる善子。
千幸「痕跡って何だよ。ってか何故寝そべってる?」
ルビィ「どうしよう。東京から戻って来てすっかり元に戻っちゃって・・・」
花丸「放っとくずら。」
梨子「それより、しいたけちゃん本当に散歩で居ないんだよね?」
千幸「ああ。探したが何処にも居なかった。」
曜「千歌ちゃん!夏祭りどうするの?」
千歌「そうだね〜・・・決めないとね〜・・・」
漣「しっかりしろ千歌。」
曜「沼津の花火大会って言ったら、ここら辺じゃ1番のイベントだよ?そこからオファーが来てるんでしょ?」
漣「夏祭りのオファーかぁ。」
ルビィ「でも・・・今からじゃあんまり練習時間無いよね・・・」
梨子「私は・・・今は練習を優先した方が良いと思うけど。」
漣「だそうだ千歌。お前はどうする?」
千歌「うん!私は出たいかな?」
曜「・・・そっか!」
梨子「千歌ちゃん!」
千歌「今の私達の全力を見てもらう。それでダメだったら、また頑張る!それを繰り返すしか無いんじゃないかな?」
曜「ヨーソロー!賛成であります!」
善子「ギラン!」
千歌「・・・うん!」
千幸「意見は一致したな。」
曜「変わったね。千歌ちゃん。」
梨子「うん。」
しかし千歌は、不安な顔をしていた。
漣(ん?)
その後漣と千歌が祠へ行くと、果南が居た。
果南「ん?」
漣「よう。」
千歌「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
漣「千歌、あんまり無茶すると体を壊すぞ。」
果南「練習、頑張ってね。」
激励を送って走る。
千歌「・・・やってたんだよね!?スクールアイドル!」
果南「・・・聞いちゃったか。」
漣「ダイヤから聞いた。どうなんだ?やってたのか?」
果南「ちょっとだけね。」
そう言い残して階段を駆け下りる。
漣「ちょっとだけって・・・」
十千万に戻った。
千幸「どうだった?」
漣「ちょっとだけ。ってしか言ってなかった。」
千幸「そうか。」
千歌「果南ちゃん、どうしてスクールアイドル辞めちゃったんだろう・・・」
善子「生徒会長が言ってたでしょ?東京のイベントで歌えなかったからだって。」
千歌「でも、それで辞めちゃうような性格じゃないと思う・・・」
梨子「そうなの?」
千歌「うん。小さい頃、何時も一緒に遊んでて・・・」
幼少時代。
果南『怖くないって千歌!ここで止めたら後悔するよ?』
飛び込みが出来ない千歌を励ます果南。
千歌『うぅぅ・・・』
果南『絶対出来るから!』
千歌『うぅぅ・・・』
果南『さぁ!』
千歌『うぅぅ・・・たぁ!』
勇気を出して海に飛び込んだ。
そして現在。全員が浜辺に来た。
梨子「そうだったのね。」
ルビィ「とてもそんな風には見えませんけど・・・はっ!すみません・・・」
漣「確かにそうだな。あんなに明るい果南がスクールアイドル辞めちゃうなんて考えにくい話だ。」
善子「まさか・・・天界の眷族が憑依!!」
漣「そこで中二病は止めろ。」
千歌「もう少しスクールアイドルやっていた頃の事が分かれば良いんだけどなぁ・・・」
曜「聞くまで全然知らなかったもんね・・・」
漣「誰かに聞くしか無いな・・・」
千幸「誰に?」
全員「・・・ん?」
すると全員が、ルビィに目を向けた。
ルビィ「ピギ!?」
千歌「ルビィちゃん、ダイヤさんから何か聞いてない?」
曜「小耳に挟んだとか。」
千幸「分かる事だけでも良いから何か無いか?」
梨子「ずっと一緒に家にいるのよね?何かあるはずよ。」
漣「そりゃ姉妹だから一緒に居るのは普通だろ。ってかプレッシャー放つなよ。」
ルビィ「ぇ・・・ぁ・・・ぇっ・・・ピギャアアア!!」
逃げ出した。
千歌「あ!逃げた!」
善子「フッ。とりゃあああああ!!」
逃げるルビィを瞬時に確保して。
善子「堕天使奥義、堕天流拘縛!」
ホールド技でルビィを縛る。
漣「ただのホールドだろそれ。」
すると花丸が善子の頭を軽くチョップした。
花丸「止めるずら?」
善子「・・・はい・・・」
その後部室に戻って、ルビィから話を聞いた。
千歌「本当に!?」
ルビィ「ルビィが聞いたのは、東京のライブが上手くいかなかったって話くらいです・・・それから、スクールアイドルの話は殆どしなくなっちゃったので・・・」
漣「有力な情報は、歌えなかった。ってだけか。」
千幸「もっと何かあるはずだ。引っ掛かってる何かが。」
ルビィ「ただ・・・」
全員「ただ?」
以前黒澤家に鞠莉が訪れた事だった。
ダイヤ『逃げてる訳じゃありませんわ!』
鞠莉『・・・』
ダイヤ『だから、果南さんの事を逃げたなんて言わないで。』
そして現在。
ルビィ「って。」
千歌「逃げた訳じゃない・・・かぁ。」
漣「1番の課題は果南だな。何故逃げたかを聞く必要があるな。」
千幸「どうすんだ?」
漣「変質者に思われそうだが、尾行しよう。」
翌日の早朝。
果南がランニングをしてる。8人は物陰に隠れて果南を尾行する。
花丸「まだ眠いずらぁ・・・」
漣「早朝からランニングとは。」
千幸「良い運動してるな。」
ランニングする果南をバレないように追う。
ルビィ「毎日朝早くこんな時間に起きてるんですね。」
梨子「それより、こんな大人数で尾行したらバレるわ!」
漣「ってか何で皆来てるんだよ。尾行は俺と千幸だけで十分だろ?」
曜「だって、皆行きたいって言うし。」
千歌「・・・しっかし速いね・・・」
善子「一体、何処まで走るつもり・・・?」
曜「もうかなり走ってるよね?」
漣「もう軽く5キロ走ってるな。」
花丸「まる・・・もうダメずら・・・」
ルビィ「花丸ちゃん・・・」
千歌「でも何か・・・気持ち良さそうだね・・・」
気持ち良さそうにランニングしてる果南。
梨子「はぁ・・・はぁ・・・そうね・・・」
千幸「スクールアイドルを辞めた子が、あんな満面な笑みを見せるとは。絶対何かあるはずだ。」
そして神社の階段下まで来た。千歌達は息切れしてるが、漣と千幸はまだ余裕。
漣「何時ものここか。」
千幸「ん?果南?」
千歌「・・・ん?」
何と果南が踊ってた。
千歌「綺麗・・・」
漣「見事なステップ、華麗なジャンプ・・・」
千幸「それに今にもスカウトされそうなスタイル・・・」
すると何処からか拍手の音が聞こえた。
千歌「ん?」
漣「おい、あれ見ろ。」
千幸「あれは・・・」
拍手をしてたのは、鞠莉だった。それと同時に果南は険しい顔をした。
鞠莉「復学届、提出したのね。」
果南「・・・まあね。」
漣(復学するのか。)
鞠莉「やっと逃げるのを諦めた?」
果南「っ!・・・勘違いしないで。学校を休んでいたのは父さんの怪我が元で・・・それに、復学してもスクールアイドルはやらない。」
そう言い残して歩き去る。すると鞠莉が。
鞠莉「私の知ってる果南は、どんな失敗をしても笑顔で次に走り出していた。成功するまで諦めなかった。」
その言葉を聞いた果南が立ち止まった。
果南「卒業するまで1年もないんだよ?」
鞠莉「それだけあれば十分。」
千幸(何だこの修羅場・・・)
鞠莉「それに、今は後輩や顧問も居る。」
8人(!?)
果南「だったら、千歌達に任せれば良い。」
鞠莉「果南・・・」
果南「どうして戻って来たの?私は、戻って来てほしくなかった。」
鞠莉「果南・・・相変わらず果南は頑固・・・」
果南「もう止めて!」
鞠莉「っ!?」
果南「もう、あなたの顔見たくないの・・・」
そう言い残して去った。
8人は駆け下りた。
ルビィ「酷い・・・」
花丸「可哀想ずら・・・」
曜「やっぱり、何かありそうだね。」
千歌「うん・・・」
漣「2人の会話、ピリピリしてたな。」
千幸「修羅場だったな。」
梨子「逃げるの諦めた・・・か。」
千歌「ん?」
梨子「ううん、何でも無い。」
漣「果南が復学するから丁度良い。直接本人に聞いてみる必要があるな。」
千幸「有力な情報が出そうだな。」
後日の浦の星女学院。
千歌「果南ちゃんが!?」
曜「うん。今日から学校に来るって。」
梨子「それで鞠莉さんは?」
曜「まだ分からないけど・・・」
3人は果南と鞠莉とダイヤのクラスを心配してる。
同じ頃部室では。
千幸「果南が今日から?」
漣「ああ。今日から復学だ。」
千幸「逃げるのを諦めた。かぁ・・・一体果南は何を考えてるんだろうな。それより、鞠莉とまた修羅場になりそうなんじゃないのか?」
漣「確かに。この前の2人の会話を聞いただけで嫌な予感がする。ちょっと様子見に行くか?」
千幸「ああ。」
2人は果南と鞠莉とダイヤのクラスへ向かう。
一方その頃3人のクラスでは。鞠莉が復学した果南にアイドルの衣装を差し出してた。
鞠莉「果南!」
果南「っ!」
一方千歌達3人。すると。
千歌「ん?」
上からアイドルの衣装が降って来た。
曜「クンクン・・・制服!」
衣装をキャッチした。千歌と梨子が落ちる曜を掴んだ。
千歌・梨子「ダメ!!」
落ちる事無く済んだ。
千歌・梨子「ふぅ・・・」
曜「これって・・・スクールアイドルの?」
果南達のクラスへ向かってる漣と千幸。すると。
漣「ん?」
千幸「どうした漣?」
漣「騒ぎ声が聞こえる。」
千幸「騒ぎ声?」
漣「3階からか?」
千幸「3階?この上は確か3年のクラスだったな・・・もしかしたら・・・」
漣「まさか・・・おい行くぞ!」
千幸「え!?ちょ!」
EXTRA・Aqours「ラブライブ!EXTRAサンシャイン!!」
他の生徒達が果南達のクラスを見に来てた。漣と千幸がクラスを覗く。千歌達もクラスを覗くと。
果南「もう!離して!離せって言ってるの!!」
鞠莉「良いと言うまで離さない!!」
何と果南と鞠莉が喧嘩していた。抱き付いてる鞠莉を離そうとする果南と、自分から離そうとする果南をずっと抱き付いてる鞠莉が喧嘩していた。
鞠莉「強情も大概にしておきなさい!!たった1度失敗したくらいで、何時までもネガティブに!!」
果南「五月蝿い!何時までもはどっち!?もう2年前の話だよ!!大体今更スクールアイドルなんて!!私達、もう3年生なのよ!!!」
ダイヤ「2人共お止めなさい!!皆見てますわよ!!」
鞠莉「ダイヤもそう思うでしょ!!」
ダイヤ「止めなさい!!幾ら粘っても果南さんは再びスクールアイドルを始める事はありませんわ!!」
そして2人の喧嘩の仲裁に入るダイヤ。
鞠莉「どうして!?あの時の失敗はそんなに引き摺る事!?千歌っち達だって再スタートを切ろうとしてるのに!!何で!?」
果南「千歌とは違うの!!」
千幸「おいおい喧嘩が勃発してるぞ・・・漣どうする?」
漣「ああもう焦れったい・・・!!」
千幸「え?」
怒った漣が歩き出す。
千幸「ちょ、漣?」
そして怒った千歌も歩き出す。
曜「千歌ちゃん?」
漣と千歌は、お互いを見て頷く。
果南「鞠莉には他にやるべき事が沢山あるんでしょ!?」
そして漣と千歌が2人の仲裁に入った。
果南「千歌?」
ダイヤ「朝霧さん?」
漣・千歌「いい加減に・・・」
漣「しやがれーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
千歌「しろーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
2人の怒鳴り声が学校中に響き渡った。
千歌「もう!なんかよく分からない話を、何時までもずーっとずーっと・・・!隠してないで、ちゃんと話しなさい!」
漣「お前ら本当にいい加減にしろ!!隠し事せずにちゃんと話せ!!」
果南「2人には関係無い・・・」
漣・千歌「(あるさ!!)あるよ!!」
ダイヤ「いや、ですが・・・」
千歌「ダイヤさんも!鞠莉さんも、放課後3人揃って部室に来て下さい!」
果南「いや、でも・・・」
千歌「いいですね!?」
漣「抜け駆けしたら許さねえからな!覚えておけ!」
3人「はい・・・」
曜「千歌ちゃん凄い・・・」
ルビィ「3年生に向かって・・・」
千歌「・・・あ。」
千幸「漣お前・・・今までに無い怒鳴り声だったぞ・・・」
漣「・・・流石にやり過ぎたか。」
放課後の部室。3人から話を聞く。
果南「だからぁ・・・東京のイベントで歌えなくて!」
千歌「その話はダイヤさんから聞いた。」
漣「何度も聞かせんなよ。」
果南がダイヤを見るが、ダイヤは外方向いた。
千歌「けど、それで諦めるような果南ちゃんじゃないでしょ?」
鞠莉「そうそう!千歌っちの言う通りよ。だから何度も言ってるのに。」
千幸「何故千歌の後ろに隠れてる?」
果南「・・・・・」
千歌「何か事情があるんだよね?」
果南「・・・・・」
千歌「ね?」
果南「・・・そんなもの無いよ。さっきも言った通り、私が歌えなかっただけ。」
千歌「あー!イライラするー!」
漣「腹立たしい・・・!!」
鞠莉「その気持ちよーく分かるよ!本当腹立つよね此奴!」
果南「勝手に鞠莉がイライラしてるだけでしょ?」
ルビィ「でも、この前弁天島で踊っていたような・・・」
その話を聞いた果南の顔が真っ赤になった。
千幸「顔赤っ。」
鞠莉「おぉ?赤くなってる~。」
果南「五月蝿い!」
鞠莉「やっぱり未練あるんでしょ~?」
ダイヤは密かに笑みを浮かべた。すると果南が椅子から立った。
果南「五月蝿い!未練なんてない。兎に角私は、もう嫌になったの。スクールアイドルは、絶対にやらない。」
そう断言して部室から去った。
梨子「全く・・・」
千幸「そうだダイヤ。」
ダイヤ「っ!?」
千幸「あんた、何か知ってそうだな?」
ダイヤ「え・・・私は何も・・・」
梨子「じゃあどうしてさっき、果南さんの肩を持ったんですか?」
ダイヤ「そ、それは・・・」
椅子から立って逃げた。漣の怒りが更に高まった。
漣「いい加減にしてくれ・・・!!おい善子!!」
善子「ギラン!」
堕天使奥義、堕天流拘縛をダイヤに浴びせた。
ダイヤ「ピギャアアアアア!!」
善子「ヨハネだってば!!」
ルビィ「お姉ちゃん・・・」
花丸「流石姉妹ずら・・・」
黒澤家に来て、ダイヤから話を聞いた。
8人「わざと?」
ダイヤ「そう。東京のイベントで果南さんは歌えなかったんじゃない。わざと歌わなかったんですの。」
鞠莉「どうして・・・?」
善子「まさか、闇の魔じゅ・・・っ!?」
言ってる最中に花丸に止められた。千幸は花丸にサムズアップした。
ダイヤ「あなたの為ですわ。」
鞠莉「私の・・・?」
ダイヤ「覚えていませんか?あの日、鞠莉さんは怪我をしていたでしょう?」
漣(怪我?)
2年前。東京で歌う直前のステージ裏。鞠莉が怪我をしてる足に包帯を巻いた。
ダイヤ『大丈夫ですの?』
鞠莉『全っ然。っ!』
痛みが走った。包帯を巻いて立ち上がる。
鞠莉『果南、行くわよ!』
果南『・・・』
鞠莉『っ?・・・果南?』
そして現在。
鞠莉「そんな・・・私は、そんな事してほしいなんて一言も・・・」
ダイヤ「あのまま進めていたら、どうなっていたと思いますの?怪我だけでなく、事故になっても可笑しくなかった。」
千幸(事故・・・5年前の事を思い出すな・・・)
鞠莉「でも・・・」
ルビィ「だから、逃げた訳じゃないって・・・」
曜「でも、その後は?」
千歌「そうだよ。怪我が良かったら続けても良かったのに・・・」
鞠莉「そうよ・・・花火大会に向けて・・・新しい曲作って・・・ダンスも衣装も完璧にして・・・なのに・・・」
ダイヤ「心配していたのですわ。あなた、留学や転校の話がある度に、全部断っていたでしょう?」
鞠莉「そんなの当たり前でしょ!!!!」
8人「っ!?」
突然鞠莉が怒鳴った。
ダイヤ「果南さんは思っていたのですわ。このままでは自分達のせいで、鞠莉さんから未来の色んな可能性が奪われてしまうのではないかって。そんな時・・・」
2年前の浦の星女学院。果南が日誌を持って職員室へ行くと。
女性教員『本当に断るの?ご両親も先方も是非って仰ってるの。もし向こうで卒業すれば大学の推薦だって・・・』
鞠莉『良いんです。私、スクールアイドル始めたんです。学校を救う為に。』
この話を果南が静かに聞いたのだった。
そして現在。
鞠莉「まさか・・・それで・・・」
千幸「果南、鞠莉の事を考えてたんだな。」
すると鞠莉が何処かへ行こうとする。
ダイヤ「何処へ行くんですの?」
鞠莉「ぶん殴る!そんな事、一言も相談せずに!!」
ダイヤ「お止めなさい。果南さんはずっとアナタの事を見て来たのですよ?あなたの立場も、あなたの気持ちも。そして・・・あなたの将来も、誰より考えてる。」
小学校の頃、鞠莉が果南とダイヤの学校に転校して来た。果南とダイヤは鞠莉ととても仲良しだった。何時までも仲が良い友達だった。高校の時、鞠莉が海外へ引っ越す時、果南は鞠莉を心配していた。
すると鞠莉は、果南を探しに外へ飛び出した。外は雨が降っていた。
千幸「おい鞠莉!」
漣がすぐに追い掛ける。
雨の中、鞠莉は泣きながら走る。
鞠莉(そんなの分からないよ・・・どうして言ってくれなかったの・・・?)
ダイヤ(ちゃんと伝えていましたわよ。あなたが気付かなかっただけ。)
鞠莉「あっ!!」
走ってる最中に転んだ。
鞠莉「・・・ちゃんと・・・」
彼女はあの時を思い出した。
鞠莉『え?』
果南『離れ離れになってもさ、私は鞠莉の事忘れないから。』
鞠莉「・・・果南・・・」
彼女は再び立ち上がって走り出した。
浦の星女学院・スクールアイドル部室。
鞠莉「・・・バカ・・・」
夕方。雨が止んだ。
果南「・・・何?」
部室に果南が来た。
鞠莉「いい加減、話を着けようと思って。どうして言ってくれなかったの・・・?思ってる事ちゃんと話して。果南が私のことを想うように、私も果南の事考えているんだから。将来なんて今はどうでもいいの。留学?全く興味無かった・・・当たり前じゃない・・・だって・・・果南が歌えなかったんだよ?放っておけるはずない!!」
果南「っ!・・・」
すると次の瞬間。
”パァン”
果南の頬をビンタした鞠莉。
鞠莉「私が・・・私が果南を思う気持ちを甘く見ないで!」
果南「・・・だったら・・・だったら素直にそう言ってよ!リベンジとか、負けられないとかじゃなく・・・ちゃんと言ってよ!!」
鞠莉「だよね。」
果南「え?」
鞠莉「だから・・・」
自分の頬を見せた。
果南「・・・・」
自分の右手を上に振り上げる果南。覚悟を決めた鞠莉。
すると果南が幼い頃を思い出した。
ダイヤ『み、見付かったら怒られますわ・・・』
果南『平気だよ。』
鞠莉『ん?』
ダイヤ『ピギャ!』
噴水の後ろに隠れてる2人を発見した鞠莉。ダイヤはびっくりして声を上げた。
鞠莉『あなたは?』
果南『ハ、ハグ・・・』
鞠莉『ん?』
すると果南が鞠莉に近付いて。
果南『ハグ・・・』
果南「しよ。」
彼女は鞠莉に向かって両手を広げた。
鞠莉「・・・・・・・・・・うわあああああああああああああん!!!!」
2人は泣きながらハグをした。2人の間に和解が芽生えた。
部室を遠くから見てる人物が居た。漣だった。彼は笑みを浮かべていた。
漣「ミッションコンプリートか。」
すると彼はスマホを取り出して千幸に電話する。
漣「あぁ千幸?こっちの任務完了した。残りの任務は任せたぜ。」
その後ダイヤが校門のゲートを閉めて、帰ろうとした時。
千歌「うふふ。」
ダイヤ「っ?」
千歌「ダイヤさんって、本当に2人が好きなんですね。」
ダイヤ「それより、これから2人を頼みましたわよ。ああ見えてあの2人繊細ですから。」
千幸「じゃあダイヤ、あんたも入ってもらわないとな。あの2人の親友なんだろ?」
ダイヤ「え!?私は生徒会長ですわよ?とてもそんな時間は・・・」
千幸「だがμ`sの絢瀬絵里と高坂穂乃果は、生徒会長であってもμ`sをやってたんだぞ?」
千歌「そうそう。鞠莉さんと果南ちゃん。そして、6人も居るので。」
他の6人も来ていた。
ダイヤ「ルビィ?」
ルビィ「親愛なるお姉ちゃん。ようこそ!Aqoursへ!」
衣装を差し出した。ダイヤは驚いたが、すぐに笑顔を作った。彼女もAqoursに入る事を決意した。
そして9人になったAqoursの新曲が完成した。
『未熟DREAMER』
果南「いつもそばにいても 伝えきれない思いで こころ迷子になる ナミダ♪」
千歌「忘れてしまおう♪」
曜「歌ってみよう♪」
果南・千歌・曜「いっしょにね♪」
ダイヤ「言葉だけじゃ足りない そう言葉すら足りない 故にすれ違って 離れて♪」
ルビィ「しまったことが♪」
花丸「悲しかったの ずっと♪」
ダイヤ・ルビィ・花丸「気になってた♪」
鞠莉「わかってほしいと願う キモチがとまらなくて きっと傷つけたね それでも♪」
梨子「あきらめきれない♪」
善子「自分のワガママ 今は♪」
鞠莉・梨子・善子「隠さないから♪」
鞠莉・ダイヤ・果南「力をあわせて 夢の海を泳いで行こうよ♪」
千歌「きょうの海を・・・!♪」
Aqours「どんな未来かは 誰もまだ知らない でも楽しくなるはずだよ みんなとなら 乗りこえられる これからなんだね お互い頑張ろうよ どんな未来かは 誰もまだ知らない でも楽しくしたい ホントに みんなとなら 無理したくなる 成長したいな まだまだ未熟DREAMER♪」
鞠莉・ダイヤ・果南「やっと ひとつになれそうな僕たちだから♪」
千歌・梨子・曜・ルビィ・花丸・善子「本音 ぶつけあうとこからはじめよう♪」
Aqours「その時見える光があるはずさ♪」
拍手をした漣と千幸がステージに上がった。
漣「9人になったAqoursのデビュー曲、良かったぜ。」
千幸「μ`sと同じ9人かぁ。新たなAqoursのスタートだな。」
果南「Aqoursか・・・」
曜「どうしたの?」
漣「そう言えば、果南とダイヤと鞠莉のグループ名まだ聞いてなかったな。」
千幸「そうだった。それも忘れてた。」
果南「私達のグループもAqoursって名前だったんだよ。」
千歌「え?そうだったの?」
梨子「そんな偶然が・・・」
漣「同じグループ名だったとは・・・」
果南「私もそう思ってたんだけど。」
曜「じゃあ・・・」
果南「うふふ。私も、千歌達も、多分まんまと乗せられたんだよ。誰かさんに。」
EXTRAが来る前、ダイヤが砂浜でAqoursの文字を書いたのだった。これが切欠でAqoursと言うグループ名が出来た。
漣「ダイヤが原因だったとは。」
千幸「偶然じゃねえじゃねーか。」
9人になったAqoursがスタートした。
「END」
キャスト
朝霧漣:荒井敦史
城戸千幸:池岡亮介
高海千歌:伊波杏樹
桜内梨子:逢田梨香子
松浦果南:諏訪ななか
黒澤ダイヤ:小宮有紗
渡辺曜:斉藤朱夏
津島善子:小林愛香
国木田花丸:高槻かなこ
小原鞠莉:鈴木愛奈
黒澤ルビィ:降幡愛
先生:ブリドカットセーラ恵美
女子生徒:小野寺瑠奈
鎌倉有那
二ノ宮愛子
原口祥子
鈴原言美
河井晴菜
小峰華子
結名美月
春村奈々
櫻井絵美里サヴァンナ
鈴木亜里沙
杉浦しおり
ルゥティン
雨宮夕夏
続木友子
次回「シャイ煮はじめました」