獣耳っ娘、霊夢の妙な日常 作:kokkin
ある夏の朝、霊夢はいつもどおりの時間に起きると寝ぼけ眼で着替えようと立ち上がろうとした。
そのとき、自分の変化に気づく。
「……あれ?」
立ち上がろうとしたときに畳に置いた手がなんか小さく見え、お尻のほうがなにやら重く感じた
そのことが気になりちゃんと起き上がってから寝室に立ててある鏡の前に立つと
「……は?」
その自分の姿に自分だというのが一瞬分からなかった
結論をいうと、霊夢のからだに狐らしき耳と尻尾が生え、しかも背が縮んでいた
だいたい、寺子屋に通う生徒より少し大きいか同じ位の体のサイズだ
「……まぁ、いっか」
とりあえず着替えた
服は小さいころの物がタンスの下の方にまだあったのでそれを引きずり出す
袴には尻尾用の穴を開けなければならなかったのがすこし面倒だったが…
着替えを済ませ、朝食を食べていると目の前にスキマが現れ紫が顔を出す
挨拶してきたと思ったら霊夢を見たとたんに不思議そうな顔をしていた。
「……はぁ、紫か
おはよう」
「ええ、おはよう霊夢
……それで霊夢、その耳と尻尾は…それに背が縮んでるように見えるのだけど…?」
「どうせ紫でしょ、これやったの」
「い、いえ、そんなことはしてないわ」
嘘なんじゃないかと紫を見てみたが、冗談じゃなく本当に驚いた顔をしていたので嘘ではないようだ
「……そう
これ、紫のせいじゃないのね」
「というかこっちも霊夢にこんな素敵なものが生えてて驚いてるところよ」
「……そう」
だとすると、誰が原因なのかしら?
そんなことを考えていると
「でもこの耳、どうなってるのかしら?」
霊夢についた耳を紫はいきなり触ってきた
「ひゃうっ!?」
いきなり体に弱い電流が走ったような感じがして【ぴくんっ】と体が少し跳ねる
「ど、どうしたの霊夢!?」
「わ、わかんないけどなんかいきなり・・・」
「う~ん……異様に敏感になっちゃってるのかしら」
「そういいながらまた触ろうとすんな!」
引っ込ませた手を再び伸ばしまた耳を触ろうとしてきた紫の手を叩く
「あら、ごめんなさい、つい」
「つい、じゃ無いわよ、もう」
「ごめんなさい、でも今の霊夢もすっごく可愛いんだもの」
「……ありがと」
尻尾が嬉しそうに上下に動いていた
「嬉しそうね?」
「……はぁ、なるほど、感情を隠そうとしても尻尾で無意識に表現しちゃうわけね
それで紫」
「なに?」
「結局のところ何しに来たの?」
「愛しい霊夢と朝食に」
「あ、そ」
「霊夢がそんなにちっちゃくなってそんな耳と尻尾が生えてるのは予想外でしたけど」
「私だって何で生えてるか分かんないわよ」
「ふふ、似合ってるわ、霊夢」
「それならいいけどね。
ご飯はおひつにたくさんあるから勝手によそいなさい」
「ありがとう、霊夢」
この日の朝食は紫と一緒で少し嬉しそうだった霊夢であった。
その間、嬉しそうに揺れる尻尾を隠すのに霊夢は苦労していたという。
……紫にはバレバレだったけど。