獣耳っ娘、霊夢の妙な日常 作:kokkin
「ふぁ……」
朝食の後、霊夢は、食後のお茶を味わっていた。
紫は朝食を食べた後、スキマで帰って行しまい、神社には霊夢1人だけ・・・。
そんな時だ、神社への石段を登ってくる音が聞こえた、まぁ、いつものうちの誰かだとは思うが、この姿を見られると少し面倒な気がして、布団の中に潜り込った。
外の様子が見えるように、少し布団と掛け布団の間に隙間をつくる。
するとやってきたのは・・・
「よいしょっと、霊夢さ~ん、遊びに来ちゃいました~」
「……早苗」
そう、神社に来たのは、山の神社の巫女、東風谷早苗だった。
その手には食材が入っているであろう袋が握られているのが見える。
最近、早苗がこの神社に来るときは、いつも何か食材の入った袋を持ってきていた。
持ってくるのは嬉しいのだが、見たことも無い食材が多く、どう使うのか迷うこともあった。
「さ~て、霊夢さんは、どこでしょう?」
早苗が鳥居を潜ろうとした時だ、その異変が起こったのは。
「ふぇ?」
鳥居を潜った瞬間、早苗の体が光に包まれる、その光が眩しくて、霊夢は目を瞑ってしまう。
数秒後、光が収まり、霊夢が目を開く、すると早苗が居た場所には……
「あ……れ?」
猫の耳を尻尾を生やした子供が・・・いた。
とりあえず霊夢は、その子供の元へ近づいた。
「あ、れいむさん」
その子供は、霊夢の顔を見たとたん顔を輝かせて、霊夢に抱きつく。やはり、この子供は早苗のようだ。
綺麗な緑色の髪、だが、そこにはいつもの蛇の髪留めは無く、蛙の髪飾りだけが飾ってあった。
抱きつかれたとき、早苗の素肌が見え、霊夢は顔をそらす。
早苗は気づいてないようで、霊夢の顔に頬を摺り寄せてくる。
だが霊夢は早苗の方を振り向けない、そんな霊夢の態度が気になったのだろう、早苗が話しかけてきた。
「霊夢さん、何で顔を背けてるんですか?」
「……それは今のあんたの格好を見てからいいなさい」
「格好……ですか?別に変な格好をしているつもり……は?」
やっと気づいたらしく、早苗は霊夢から離れ、自分の体を抱きしめて座り込んだ。
顔を真っ赤に染め上げ、涙目になっている。
「何で私、裸なんですか!」
そう、今の早苗は裸だ、早苗の服は、地面に散乱していた。
だが早苗はその服を着る事は出来ないだろう、体は小さいし、上着を切れたとしても、スカートははけないだろう・・・その尻尾がある限りは。
「……はぁ、とりあえず人に見られなくて良かったわね
とりあえず纏えるものを持ってくるから、待ってなさい」
「……はい、ありがとうございます……」
そして、涙目の早苗を残し、霊夢は神社へ戻っていった。