獣耳っ娘、霊夢の妙な日常 作:kokkin
「で、何で藍の方に行かないのよ、あんたは」
「え~?だって藍の尻尾の感触はもう嫌になるくらい知ってるし」
「あっそ」
現在も、紫は霊夢の尻尾を枕に、横になっていた。
藍も来ているのだから藍の尻尾の方がいいだろう。そう思ったのだが、紫は「霊夢の方がいい!」と駄々をこね、今の状況になっていると言うわけだ。
「……世話かけてすまないな、霊夢」
「……もういいわよ、慣れたから」
「……そうか」
藍はと言うと紫を見ながらため息を吐いていた。
ちなみに2人の服はなかったので、干しておいたバスタオルをはおらせている。
さすがに何も身に纏わないままでいさせるわけにもいかないから。
「ふぁぁ……なんか眠くなってきちゃったわ。霊夢、このまま寝ていい?」
「嫌」
「ありがと、それじゃお休み~」
「……誰も了承してないんだけど
ってもう寝てるし」
紫の口から寝息が聞こえ、眠った事を理解する。
「……すまん」
「……もういいわよ
ってか、藍」
「何だ?」
「あんた謝りすぎ
別に怒ってないから、もう少しあやまんの減らしなさい」
「……むぅ、そうか
すまな……」
「はいストップ」
「……」
再び謝罪の言葉を口にしようとしたのを止める。
すると藍は言葉を中断し、不思議そうに霊夢を見る。
「では……どういえばいいのだ?」
「別に、こういうときは「ありがとう」とかでいいのよ」
「う…む」
「さて、そんじゃ、お茶わか……せないわね、これじゃ」
霊夢の尻尾の上で眠っている紫を見る。
起きる様子はなく、心地のよさそうな顔で眠っており、どうにも起こす気にもならなかった。
でも、このまま眠られていては何も出来ず、どうしようかと思い、隣を見ると、そこには藍の姿はなかった。
周りを見てみると、藍を見つける事は出来た。
どうやら台所で、お湯を沸かしてくれているようだ。
それは、多分お茶を沸かす為だろう。
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「霊夢、茶がわいたぞ」
数分待っていると、湯呑を2つ、お盆に乗せたまま藍が歩いてくる。
そして、霊夢の隣へ来ると、湯呑を手渡してくる。
それを受け取ると、「ありがとう」と感謝を述べ、湯呑に口を付けた。
「ふぅ、やっぱり落ち着くわね」
「あぁ、そうだな……
こういうのもいいものだな」
「あら、今頃気づいた?」
「あぁ……ありがとな、霊夢」
「……えぇ」
藍がはなったその言葉に、霊夢は少し照れたような声で答えた。
「どうした霊夢?顔が赤いぞ?」
「な、何でもないわよ!」
「?」
藍は不思議そうな顔をしていたが、そのあとすぐにお茶を口にした。