獣耳っ娘、霊夢の妙な日常   作:kokkin

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早苗変2

「はい、これを体に巻いておきなさい」

 

「……ありがとうございます」

 

 霊夢は神社の境内に入り、バスタオルをもって早苗に渡す、今の身長なら体は隠せるだろう。

 まぁ……風が吹いたら……その、女の子にとっての大事なところが、見えちゃうわけだけど。

 隣を見てみると、バスタオルを纏った早苗が真っ赤になっていた。

 小声で「れいむさんの匂い……」そう言い、バスタオルの匂いを嗅いでいて、尻尾がハートの形を作り上げていた。

 確かに早苗が巻いているバスタオルは、先日、霊夢が使用したものだ。先程も着替える前にそれを巻いていた、匂いも残っているだろう。

 早苗は、匂いをかいでいる様子を霊夢が見ているのを確認したとたん、真っ赤なまま、顔を背けてしまい。耳も尻尾も垂れてしまう。

 

「あ、あのれいむさん」

「なによ?」

「……今の、見ちゃいましたか?」

 

 "今の"とは十中八九、匂いをかいでいたことだろう。早苗は申し訳なさそうな表情で唸っていた。

 霊夢はそんな早苗の頭に手を置き、告げる。

 

「大丈夫よ、そんなことであんたを嫌いになったりしないから」

「……はい」

「でもあんたが匂い好きとはね~」

「あぅ……」

「(あう、れいむさんに知られちゃったよぉ、ど、どうしましょう・・・ち、違うんです、れいむさん、誰のでもいいわけじゃ、無いんですからね

 って、ぁぁぁ、私ってば何をぉぉぉ!)」

 

 早苗は先程から、胸の鼓動が早くなっていくのを感じていた、先程から尻尾の動きに落ち着きが無い、一応の制御は出来ても、本格的には、まだ制御できない。

 早苗が落ち着かない理由は簡単だ、大好きな霊夢がすぐそばにいて、霊夢の匂いが染み付いてるバスタオルを巻いて・・・

 早苗の胸は、もうドキドキが止まらなくて……音が、霊夢に聞かれていないか心配で……。

 でも、霊夢はそんな気持ちにも気づきはしないだろう、誰とも同じように接して、それでも誰とも付き合おうとはしなくて……。

 だから、皆、霊夢を好いている。だけど、【東風谷早苗が博麗霊夢を慕っている】という気持ちは、伝わってはいないだろう。

 

「(うぅ……れいむさんの、鈍感)」

 

 その言葉はもちろん、霊夢には届かなくて……それでも早苗は霊夢を想い続けていた。

 ―――霊夢のことが、好き、だから。始めてて会った、あの時から――――

 

「(これくらいは、いい……ですよね)」

 

 霊夢の手に触れようと手を伸ばし、指が、触れる。

 だが霊夢は気づいてない様子だった。だが、早苗は幸せそうに顔が緩んでいた。

 

「(れいむさん、大好きです!)」

 

 霊夢は服を着てるけど、早苗はバスタオルしか身にまとう布が無い状態なので、風が吹いたら、もうアウト!な状態だったが、風も吹かず、何とか無事に神社へ戻ることが出来た。

 

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