序章
「いい天気だねぇ」
とあるビルの屋上で、夏には合わないフードパーカーを着た女性が立っている。
「ねぇ...ベポ..楽しいことしようよ」
片手に黒いノートをもったままその女はいい放つ。
「殺り方は知ってる...ふふっ..ハハハ!!」
女はそう言ったきり、そのまま姿を消した。
第一章[二十年前の再現]
東京警察署本部
その中にある日本でただひとつの組織であるデスノート対策本部...ここにはデスノートに関する情報のごく一部が記録されている。
その情報...デスノートのルールを紹介しておこう。
これは、今の我々の持つデスノートに関するすべての情報である。
・このノートに名前をかかれた人間は死ぬ
・書く人の顔や名前が頭に入ってないと効果はない
・名前のあとの40秒以内に死因をかくと、その通りになる
・死因を書かなければすべてが心臓麻痺とされる
以上が我々のもつ情報である。この情報は20年前におきた「デスノート大量殺人事件」によって明らかとなったものであり、この事件以来このデスノート対策本部のものは皆偽名を使うことなっている。
ちなみにだが、デスノート対策本部には8人の仲間がいる。私はその8人の中の一人赤城 関(あかぎ せき)[偽名]である。
私達はこの20年近くデスノートに関する情報をあまり手にすることができていない。どうにかしてこの状況を打破せねば....
夏の始め、デスノート対策本部では今日も平和な日々が続いている。
「殺人は5ヶ月くらいに一度や二度くらいにはありますけど、どれもデスノートとは無関係とは...どうしますか?...赤城さん」
私の同期の女性警察員久慈 南(くじ みなみ)[偽名]がノートパソコンを見ながらため息まじりに言う。
私は手に持ったコーヒーの入ったカップを持ち、窓の外を見ていた。8月の空はとても清々しく落ち着けるが、デスノートに関する情報は空からは降ってはこない。
警察署内にある殺人などの記録書を見ていた余市 登(よいち のぼる)[偽名]が南の発言にしびれを切らしたらしく書類から目を離し背伸びをする。
「ここのところ殺人もなければ何の動きもありませんし...どうしたものですかね、日本は」
南はコーヒーを一口飲むと書類をつかみかかげてみせる
「このまま何の情報も入らなかったら私たち解散ですよ」
南のかかげたその書類には解散通知と書かれている。
「残された期限はまだあと2ヶ月はあるんだし大丈夫ですよ、南さん」
テレビを見て休憩をとっていた白老 七飯(しらおい ななえ)[偽名]が南に言う。
「またそんなのんきな事言って、あんたも仕事しなさいよね!何時間休憩とれば気がすむのよ!!」
南は怒り七飯にチョップをかます。
すると殺人記録の書かれた書類のファイルを棚に戻そうとした登が口を開く。
「20年前の事件でデスノートが犯人と一緒に燃えなければ....今頃いろんな事が明らかになって、沢山の情報が入ってたはずなんですけどね」
その通りである。20年前の事件で犯人がビルに立てこもりそのまま自分の体に火をつけデスノートごと燃えなければ...もっと有力な情報が手にはいったはずなのである。しかし、今となってはもう後の祭り。今はデスノートを所持している者を待つことしかできないのである。
「町を捜索している二人も何の手がかりも持ってこないし、他二人は有給休暇とって海外に逃亡するし...これじゃ「警察署のはみ出し部署」呼ばわりされてもおかしくないですよ...」
登は七飯の見ているテレビに目を移した。そのテレビではliveで町の名産物を紹介する特番が流れていた。
「ちょうどここ付近が流れていますよ南さん」
七飯が南の方を見る。
「そうね。へー街角にこんな店があったのね。知らなかったわ。今度みんなでいきましょうよ」
店の話しに花がさいたその時、登がテレビ画面のゲストの後ろを指差した。
「なんかこの人おかしくないですか?さっきからふらふらして...っ!!」
登が指差した人物は少しふらついた後急に倒れたのである。
「今...倒れましたよね?どういう...事なんでしょう?」
すると、警察署専用の通信ファイルに1通のメールが入った。そこには「僕はキラだ...君達に僕は止められない...20年前の恐怖をもう一度再現してやる」と書かれていた。このメッセージを見ていた私はすぐにテレビに目を移す。テレビに映っていたゲストやキャスター、通行人が次々と倒れていく。楽しい娯楽の番組は一瞬のうちにして地獄絵図と化した。
私はメールを読み返す。
「間違いない...こいつは...デスノートを所持している」
そのメールをみた登はすぐに私の方を見ると、震えた声で話しかける
「20年前の恐怖をもう一度再現してやるって...これ本当にヤバい奴じゃないですか.....」
20年前の大量殺人を...再現してやる...だと..?そんなことをしたら...また沢山の被害者が...
そう思った瞬間机の上においてあった携帯から着信音が鳴り響いた...
始めの出だしをどうするか悩みまくった結果下書きを大幅に変えたことで序章が変になった気が...(焦)続きの展開どうすれば...(超焦)