ベポシリーズはPart3で終わらせりつもりです。
ベポの描写は以外と苦労しましたww
映画版ではセリフ数が少ないのもありますが、やっぱり死神は人間じゃないので、どう思ってるのかを表しにくいところがあるんですよね...
できるだけそれっぽい感じに描けるよう頑張りました...
第五章[死神ベポ Part3]
「我が名は...死神ベポだ...」
静まりかえった部屋でベポはそう言った。
デスノート保管室内は張りつめた空気で覆われていた。
我々は死神を初めて目にしたことにより...その恐怖のあまり、呆然と立ち尽くす他無かった....
ただ一人を除いては..
「ベポ...このノートの所有権は今、誰にある?」
何のためらいもなくそう言ったのは茅ヶ崎であった。
ベポはそれを聞くと、
「前の所有権を持っていた阪本 阿久比(さかもと あぐい)はもう死んでいる。...今、所有権を持っているのは...お前だ...」
と茅ヶ崎を指差しながらそう答えた。
阪本 阿久比...今回の大量殺人事件の犯人であり、このデスノートの所有権を持っていた者だ...
茅ヶ崎は笑みを浮かべながら次の質問に話を移した。
「それじゃ..この世界に存在するデスノートは何冊だ?」
ベポは六本の指を広げこう答えた。
「....六冊だ」
ベポがそう答えた瞬間、我々は絶望に陥った。
「...こんな...こんなに恐ろしいものが...世界に...六冊..?」
私は目の前が...真っ黒になった...
ー...ただでさえ一冊でもう限界なのに...これがあと五冊もあるなんて...ー
茅ヶ崎はなおも態度を変えずしゃべり続けた。
「ちなみに他のノートの場所がどこにあるのかを死神が所有権を持つものに教える事はアリなのか?」
茅ヶ崎がそう聞くと、ベポは「...それは...例え所有権を持とうが持たまいが関係なく、無理な話だ」と冷たく言った。
茅ヶ崎は不満そうな態度をとると、ノートを開きペラペラとなんページかめくった後、何枚か破り始めた。
それを見たベポは、「そんな事をしても...なんの意味もないぞ...」と見下すように言った。
私は不思議に思い、ベポに質問した
「意味がない...ということは、デスノートはページが減らない..ということか?」
ベポはそれを聞くと、吐き捨てるかのように、
「そういうことだ」
と答え...それに続き、
「....まだ何かあるか?..小僧..」
と私から茅ヶ崎に目を移し言った。
茅ヶ崎はベポの言葉が気に食わなかったのか...胸ポケットから拳銃を取り出しそのまままっすぐと銃口をベポの頭に合わせた。
「...なっ!何をする気かね!?茅ヶ崎君!!」
署長は茅ヶ崎の行動を遮ろうとしたが...当然間に合う訳がなかった...
ドォン!!! ドォン!!! ドォン!!! ドォン!!!
頭... 胸... 右手... 左足...
と一つ一つずらすかのように、茅ヶ崎は発砲した。
銃から勢いよく飛び出した弾はそのままベポの体を貫き....いや、体を通り抜け...そのまま保管室の壁にめり込んだ。
茅ヶ崎はさも分かっていたかのような顔で話し出す。
「やっぱり....死神は殺せないんだな?」
そう言うと、ベポは少し考えた後...ゆっくりと話し出した....
「我々を人間が殺すことはできない。...しかし、
死神を殺す方法ならある」
と、間をあけながら答えた。
茅ヶ崎は表情を変えずに「どんな方法だ?」と聞くが、
「それを答えることはできない」
と、言うと....続けざまに
「...もう私が話すことはない..」
と告げ、ベポはそのまま姿を消した...
私と茅ヶ崎は、ベポが消えるとデスノートを保護ケースに入れ部屋の中央に備え付けてある保管庫にそのケースを納めた...
保管庫のロックを解除する方法は指紋認証といたって簡単だが、入れるのは本部の者のみとなっており、ノートを無断で持ち出すとアラームが鳴るようになっている。
私は、死神を見て硬直してしまった署長の気を戻し...署長室へと移動した。
(茅ヶ崎は先に戻ると言い保管室を後にした)
無事署長を運び終えた後、
私は署長室から本部に戻るまでの通路で、ふと疑問に思った。
ーなぜ茅ヶ崎はあんなに冷静な態度で死神と話をすることができていたんだ?...それに死神をみただけでその死神の名を口にしていた。...もしかすると....茅ヶ崎は前に死神に会ったことがあるのでは?ー
...そう私は思ったが「考え過ぎだ...」と言い、流すことにした。
本部につくなり上の部署から帰宅指示が出され我々は帰ることとなった。
登は茅ヶ崎にあうとすぐに「久しぶりに飲みに行きましょうよ!」と言っていた。
七飯は本部の書類やらデータやらを他の部署に返しに行っていた。
その途中のことだった、
七飯はデスノート保管室のことが気になっていた。
一体デスノートとはどのようなものなんだろうと...
一応自分も本部の一員なんだしちょっと見るだけなら大丈夫だろう、と七飯は思い、行く足をデスノート保管室へと切り替えた。
幸いデスノート保管室に鍵はかかっていなかった。見張りもいないようなので七飯はすんなりと入ることができた。
保管庫のロックを解除しケースを取り出す...胸が張り裂けそうなほど緊張していた...
鼓動が早くなるのを感じる...
震える手で...ゆっくりとケースを開ける..そして...デスノートに触れた
その時だった...
「....ぐぅ!!!!」
様々な記憶が七飯の頭に流れ込んだ..
七飯は頭を抱えながら...しゃがみこむ...
すべてを...思い出した...
七飯は立ち上がり...後ろを振り返った...
「久しぶりね...ベポ..」
七飯はそう言うと誰もいない部屋で...死神と、話始めた....
真夜中11時過ぎ...
茅ヶ崎は久しぶりに酔いを感じていた...
「まさか、登があんなに飲めるなんて...」
茅ヶ崎と登は二人で居酒屋に行っていた。
ビールやら焼酎やらを飲み、話に花を咲かせ...始めはとても楽しかった。
しかし....飲めば飲むほど登の酒癖は悪くなり、結果焼酎を大量に飲むはめになった。
そんなこんなで登のもとから離れる事に成功した茅ヶ崎は一刻も早く帰って寝たいと思いながら一人夜道を歩くのであった。
家に帰った茅ヶ崎は玄関で靴を脱ぎ、懐かしの居間へと入った。
居間に入った茅ヶ崎は一瞬のうちにして酔いが覚めることとなる....
「よう...茅ヶ崎...」
細長い腕に縦長い髪をした..その死神は茅ヶ崎を見るなりそう言った。
「リューク...」
茅ヶ崎は睨み付けるようにリュークを見た。
しかし、肝心なのはリュークがここにいることではない...
茅ヶ崎はテーブルの方に目線を移した...
そこには一年前一緒に海外に調査しにいき忽然と姿を消した....Lの姿があった...
茅ヶ崎は震える拳を握りしめた....
ーこいつは....半年間...一体何をしていた...?ー
新たな物語の歯車が....軋む音を響かせながら...回り始めた...
最後にリュークやLの描写が少なかったのは次回で次章で書くつもりである結構重大なことをネタバレしてしまうかもしれなかったからです。
なるべくメインじゃないキャラも出していきたいですね...
もうひとつの悩みは、デスノートを六冊全て出すかどうかなんですけど...悩みどこですね...
次回は大量殺人が起きた一年前のLと茅ヶ崎の行動を書いていきます。