久-Hisa- 大学編 ~もし1年後に夢乃マホが飛び級して清澄高校に入学したら外伝~   作:神奈木直人

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本編を書いてて、『これが終わったら大学編を書こう』と思ってたのですが、やっぱり別の物語として書く事にしました。本編を読んでくださってる方もそうでない方も最後までご覧下さい。


第1話 大学

私、竹井久は大学生になった。私は、風越女子高校出身の福路美穂子と共に私立風越大学に入学した。風越大学は風越高校の姉妹校であるため、美穂子には知り合いが多くいたが、私には殆どいなかった。美穂子が同じ学部学科だった事が唯一の救いだ。入学式が終わり、美穂子と麻雀部の見学に行く事にした。

「はぁ、やっぱり全然知り合いいないわね。美穂子がいてくれたお陰で一人でいなくてすんだけど。」

「そんな事言って、私がいなくても久だったら普通に話せていたでしょう。」

「まぁね、なんたって昨年インターハイ優勝校のキャプテンという最強の肩書きがあるんだもんね。」

「そんなもの無くても仲良くなれますよ、久なら。」

「そうかしら?」

「そうですよ。」

美穂子と話していると、部室が見えてきた。

「す、すみません!間違えてたら悪いのですが、竹井久さんと福路美穂子さんじゃないでしょうか?」

突然後ろからそんな声が聞こえてきた。振り向くとそこには、小学生くらいの女の子がこちらを見ていた。身長は優希や天江さん、マホちゃんくらいかしら?どうしてこんな子が大学にいるのかしら・・・?

「確かに私は竹井久よ。で、こっちが福路美穂子。」

「やっぱり!インターハイ見ました!二人とも格好良かったです!」

「それは嬉しいんだけど、ここは貴女みたいな小学生が来ていい場所じゃないのよ?」

「えっ、私、小学生じゃないです・・・」

「あらごめんなさい、中学生だったかしら?」

「大学生です!正真正銘の大学生ですよ!」

・・・マジで?こんなちっちゃい大学生いるんだ。あの副会長がここにいたらヤバかったかもしれないわね。

「もう!人を見た目で判断するのは良くないですよ!」

「ごめんごめん、で、私らは何をすればいいの?」

「あっ、そうでした。お二人は今から麻雀部に入部するのですか?」

「そうよ、もしかして貴女も入部するの?」

「はい!私、ちっちゃい頃から麻雀やってたんですけど、地元に麻雀部が無くて大会にも出れてなかったんです。だから部室に入るのがちょっと怖くて・・・お二人が一緒なら怖くないかなと思いまして。」

ちっちゃい頃からって、今も十分ちっちゃいじゃない。それにしても、小さい頃からやってて大会には出られてないって、なんだか咲みたいね。もしかしてオカルトの類いを持ち合わせてたりして・・・

「成る程ね、分かったわ。そういえば貴女お名前は?」

「はい!私は七瀬風花(ななせふうか)です!気軽に風花とお呼び下さい!」

「よろしくお願いします。風花さん。」

「そんな畏まらなくていいですよ。風花と呼び捨てで大丈夫です!」

「そうですか。じゃあよろしくね、風花。」

「はい!」

「畏まらなくていいとか言ってるけど、そう言う風花も畏まってるじゃない。」

「これはお二人への敬意です!」

「そう、まぁいいわ。取り敢えず行きましょう。」

「はい!」

私達3人は部室に着き、部室のドアを開けた。

「入部希望の竹井久です。」

「同じく入部希望の福路美穂子です。」

「な、七瀬風花です!よろしくお願いします!」

「あれ、美穂子じゃん!久しぶり。」

「清水先輩、お久しぶりです!」

「えっ、美穂子、知り合いなの?」

「はい、私が高校1年の時の部長だった、清水静(しみずしずか)先輩です。」

「まぁ、今も部長だから、また部長って呼んでくれて構わないよ。」

「部長をされてたんですか。では、これからもよろしくお願いします部長。」

「よろしくお願いします。」

「よ、よろしくお願いします!」

「じゃあ、早速君達3人の今の実力を見させて貰うよ。私も丁度暇だったからね。」

「そうですか。じゃあ、よろしくお願いします。」

「部長と対局するは三年ぶりですね。」

「そうだね。美穂子がどれくらい強くなったか、見せて貰うよ。」

「はい、お願いします。」

「あ、あの!お手柔らかにお願いします!」

「風花、貴女さっきから緊張し過ぎじゃない?もうちょっとリラックスしたら?」

「竹井さんがリラックスし過ぎなんですよ!」

「竹井さんとか止めてよ、久でいいわよ。あ、久さんは駄目だからね。」

「わ、分かりました、久。」

「ねぇ、やっぱり敬語だと距離を感じるからタメで話してくれない?」

「分かりました。じゃあ早速始めよっか!」

「うん。」

「じゃあ、場決めするよ。」

 

~場決め結果~

七瀬風花:東

竹井久:南

清水静:西

福路美穂子:北

 

~東一局~ 親:七瀬風花

七瀬風花 25000

竹井久 25000

清水静 25000

福路美穂子 25000

(やった!起家になれた!よしっ、頑張るよ!)

じゃあ、部長と風花のお手並み拝見といきましょうか!

~8巡目~

「リーチです!」

風花のリーチ、結構速いわね。取り敢えず現物を処理していきましょうか。

(捨て牌的に、そこまで高いようには見えないけど、一応オリとくか。)

(狙いは多分筒子ね。ならこっちを落としていきましょうか。)

~11巡目~

「来ました!ツモです!リーチツモダブ東で4000オールです!」

あちゃー、いきなり親満かぁ、ちょっと痛いわね。

(追い付けませんでしたか。しかし風花さん、小さい頃からやっていたというのは伊達じゃないですね。)

(よしっ、次の局も和了れるように頑張ろう!)

(・・・成る程ね。)

~東一局一本場~ 親:七瀬風花

七瀬風花 37000

竹井久 21000

清水静 21000

福路美穂子 21000

~9巡目~

じゃあ取り敢えず、風花に取られた分、取り返しますか!

「リーチ。」

(久のリーチ、また地獄単騎でしょうか?)

(でも、この人の事だからまた変な事をしていそう。ここは安牌を切りましょうか。)

「ツモ。リーチ一発ツモタンヤオドラ2。3100・6100。」

(これ、平和一盃口を捨てて途中で入ってきたドラ単騎に切り替えてる。やっぱり久は悪待ちをしてきますね。去年のインターハイと同じですね!)

(やっぱり単騎。久は単騎待ち、特に地獄単騎だとやっぱり引きが良いですね。)

(悪い待ちにすると和了れる、か・・・なかなか興味深い。)

~東二局~ 親:竹井久

竹井久 33300

七瀬風花 30900

清水静 17900

福路美穂子 17900

~5巡目~

「チー。」

風花、速く和了って親で連荘したいタイプなのかしら。それとも私を警戒しているとか?

~7巡目~

「それ、ロンです。混一、2000点です!」

あら、振り込んじゃったわ。まだ大丈夫かと思ったんだけど遅かったか。それに逆転された、これが狙いだったのか。なら、仕返ししなきゃね。

~東三局~ 親:清水静

七瀬風花 32900

竹井久 31300

清水静 17900

福路美穂子 17900

~11巡目~

(聴牌出来ました。このまま突き放します!)

「リーチです!」

「通らないな~。」

(えっ!?)

「ロン。タンピン三色、7700。」

(うぅ、やられてしまいました。やっぱり久は強いですね。)

よしっ、これで逆転ね。このままトップをキープするわよ!

~東四局~ 親:福路美穂子

竹井久 39000

七瀬風花 25200

清水静 17900

福路美穂子 17900

(そろそろ危ないかしらね。)

~9巡目~

「ツモ。2600オールです。」

あらら、やられちゃったわね。結構高い手張ってたんだけど・・・

(美穂子さん、普通に打って、普通に和了られました。やっぱりこの人も強いですね!)

(うーん、1回目は様子見のつもりだったけど、このままだと私が飛んじゃうな。20%くらい本気でやろうか。)

(あれ、なんだか一瞬部長さんが怖く感じた気がしました。気のせいでしょうか・・・?)

~東四局一本場~ 親:福路美穂子

竹井久 36400

福路美穂子 25700

七瀬風花 22600

清水静 15300

~3巡目~

「リーチ。」

(ちょっ、まだ3巡目ですよ!?速すぎませんか!?)

(部長が本気を出してきました。これは多分和了られてしまいますね。)

「ツモ。リーチ一発ツモタンヤオ三暗刻。3100・6100。」

(速いし高いです!やっぱり部長さんですね、強いです。)

(これで飛ぶ事は無くなったでしょう。じゃあ、後は様子見しましょうか。)

~南一局~ 親:七瀬風花

竹井久 33300

清水静 27600

福路美穂子 19600

七瀬風花 19500

(最下位になってしまいました。でも、南場で私の親番、ここは確実に和了ります!)

~6巡目~

「ポン!」

また鳴いてきた。鳴きが多いわね、でもそれじゃあ私には届かないわよ。

~9巡目~

「ツモ!白三暗刻対々。4000オールです!」

うわっ、捲られちゃったわね。この子、親番が得意なのかしら?

~南一局一本場~ 親:七瀬風花

七瀬風花 31500

竹井久 29300

清水静 23600

福路美穂子 15600

おっ、これは、なかなか良い手になりそうね。

~7巡目~

(また聴牌しました。ここは稼いでおきたいから、リーチします!)

「リーチです!」

「通らないな。」

(またですか!?)

「ロン。清一、一通で16300。」

(なっ、倍満!?これは、やられてしまいましたね・・・)

(久は容赦が無いですね・・・)

~南二局~ 親:竹井久

竹井久 35600

清水静 23600

福路美穂子 15600

七瀬風花 15200

(また最下位になってしまいました・・・ですが、まだ諦めません!)

「それ、チーです!」

風花、やっぱり鳴きが多いわね。そういえば、字牌が多いわね。去年の臨海女子の風神みたいなもんかしら?でも東二局の時は自風の東や北じゃなくて南だったわね。という事は、単なる偶然かもしれないわね。

~8巡目~

「ポンです!」

(また鳴いてきましたね。そろそろ聴牌でしょうか。)

「ツモです!發のみ。400・700です!」

ここにきて安手?これだけの点差があるんだからもう少し高い手を狙ってもいいだろうに・・・これはもしかしたら、咲みたいな感じなのかしら?ちょっと怖いわね。

~南三局~ 親:清水静

竹井久 34900

清水静 23200

七瀬風花 16700

福路美穂子 15200

~10巡目~

「リーチです!」

なんだか調子良さそうで怖いわね。点差もあるしオリでいきましょうか。

(一発を消しておきましょう。)

「ポン。」

(一発を消されてしまいました。でも、それでも和了ってみせます!)

「ツモです!リーチツモ中。1300・2600です!」

じわじわと迫ってくるわね、でも次はオーラス、トップを維持してみせる!

~南四局~ 親:福路美穂子

竹井久 33600

七瀬風花 21900

清水静 20600

福路美穂子 13900

(オーラス、ここで逆転出来れば私の勝ちです。絶対に勝ちます!)

「ポンです!」

風花が白を鳴いてきた、やっぱりこの子、字牌が多いわね。でも、こっちも逆転されるわけにはいかないわよ!

~6巡目~

「それ、ポンです!」

今度は中をポン。これ、まさか、大三元を狙ってる!?

(これは、危ないですね。)

~11巡目~

「ツモです。大三元。8000・16000です!」

本当に大三元を決められちゃったわね・・・

(私がトビ終了してしまうなんて・・・)

「ふぅ、なかなか楽しかったよ。お疲れさん。」

「お疲れ様です!」

「お疲れ様でした。」

「お疲れ様です。」

 

 

~試合結果~

七瀬風花 53900

竹井久 25600

清水静 12600

福路美穂子 -2100

 

 

「さてと、教えてもらおうじゃない風花、貴女のオカルトを。」

「オカルトって言い方酷くない?まぁ、いいけどさ。えっとね、私の能力?って言っていいのか分からないけど、私は東一局では東、東二局では南、東三局では西、東四局では北、南一局では白、南二局では發、南三局では中が配牌に3枚入ってるんだよ。」

「やっぱり風神みたいな感じなのね、それで、オーラスのあれは?」

「えっとね、その字牌を3枚抱えたままその局を和了ると、オーラスの配牌でその字牌が2枚来るようになるんだよ。」

「えっ、って事は、東一局から南三局まで全部風花が和了ってたらどうなってた訳?」

「それは、東南西北白發中の七対子が配牌で完成していたね。」

「えっ、じゃあ、地和だったって事?」

「まぁ、そうだね。」

「ま、マジか・・・」

やっぱり、思った通りだった。この子、風神とハーベストタイムを融合させたようなチート能力を持ってるわ・・・

「でもこれ、あんまり使い勝手が良くないんですよね。」

「えっ、どうして?」

「だって、今回は5回和了れたから大三元出来たけど、普段は5回も和了れないし、東南西北は東家か西家でスタートじゃないと風牌じゃないから荷物になるし、東家や西家でも半分は風牌じゃないから使いづらいんだよね・・・」

「成る程、確かに言われて見ればそうかもね。」

「雀明華さんや渋谷さんの劣化版を2つくっつけたみたいな感じだものね。」

「はい、部長さんの言うとおりです。あっ、そういえば部長さん、もしかしてさっきの試合、手加減していませんでしたか?」

「おぉ!よく気付いたね。」

「やっぱり手加減してましたか・・・」

「まぁまぁ、様子見だよ様子見。手加減してたわけじゃないさ。」

「それじゃあ、部長さんの本気、見てみたいです!」

「・・・本気で言ってる?きっと後悔するわよ?」

「だ、大丈夫です。多分・・・」

「ふぅん、じゃ、2回戦始めましょうか。」

「はい!」

部長の本気、どれだけ強いのかしら、ちょっと怖いけど、楽しみね。




次は本気の部長が見られます。久と美穂子と風花は部長に勝てるのか、ご期待下さい。感想お待ちしています。
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