久-Hisa- 大学編 ~もし1年後に夢乃マホが飛び級して清澄高校に入学したら外伝~   作:神奈木直人

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第2話 部長

「さぁて、始めようか。2回戦を!」

部長から感じられる威圧で私達3人に戦慄が走る。部長が場決め牌を引いた。それに続いて私達も牌を引いた。

 

~場決め結果~

竹井久:東

福路美穂子:南

七瀬風花:西

清水静:北

 

~東一局~ 親:竹井久

竹井久 25000

福路美穂子 25000

七瀬風花 25000

清水静 25000

(あれ、どうして・・・)

(さぁ、始めようか。)

~4巡目~

「リーチ。」

4巡目にリーチ、やっぱり速いわね。この仕上がりの速さはまるで優希みたいね。

(ですが、片岡さんと違うところは、絶対的な安定感。部長なら多分次に和了られる・・・)

「ツモ。リーチ一発ツモタンピンドラ1。3000・6000。」

(やっぱり部長さん、速いです。それにこの状況、部長さん、一体何者なのでしょうか・・・?)

~東二局~ 親:福路美穂子

清水静 37000

福路美穂子 22000

七瀬風花 22000

竹井久 19000

~5巡目~

よしっ、聴牌出来た。さっきは親被りで多く失点しちゃったからここで巻き返すわよ!

「リーチ。」

(久のリーチ、何が通るでしょうか?右目を使いましょうか。・・・あれ?何も見えない。どうして・・・?)

~10巡目~

あれ、単騎待ちにしているのに全然和了れない、一体どうしちゃったのよ・・・

「ツモ。混一ツモ一通ドラ2。4000・8000。」

先に部長に和了られた!でも、いつもならもっと来てくれるはずなのにどうしちゃったのよ・・・

(二人とも、調子悪そうです。やっぱり二人も、私みたいになっちゃってるんでしょうか・・・?)

~東三局~ 親:七瀬風花

清水静 54000

七瀬風花 18000

竹井久 14000

福路美穂子 14000

~8巡目~

「リーチ。」

(うぅ、速すぎですよぉ!誰か止められないのですか・・・?)

(これは、またやられてしまうのでしょうか・・・)

・・・だめ、それじゃあ鳴けない。あぁ、またやられちゃうわ。

「ツモ。リーチ一発ツモタンピン三色ドラドラ。4000・8000。」

(うわっ、また倍満ツモ、この人、強すぎます・・・)

(部長を誰も止められない、普段の久ならもう少し太刀打ち出来るはずですし、風花さんなら鳴いていけるはず。という事は私以外の二人も、調子が悪いんですね。)

これは流石にこの部長の仕業でしょ。でもなんだか変なのよね。配牌が悪いとも言い切れないし、ツモは確かに悪くなってるけど天江さんとした時みたいに聴牌が出来ない訳じゃない。それなのに和了れないし、止められない。一体どうなってるの・・・?

~東四局~ 親:清水静

清水静 70000

竹井久 10000

福路美穂子 10000

七瀬風花 10000

うわっ、この点数、完全に遊ばれてるわね。本当にこの部長、何者?私と美穂子が全力でやってんのに一度も止められないとか・・・

(部長さんの親番、気を付けないとまたやられてしまいます。集中です!)

~7巡目~

「ツモ。タンヤオ一盃口。2000オール。」

(部長に連荘させてしまいました!これは嫌な予感しかしません。どうすれば良いのでしょう・・・)

これはもう、どうしようもないわね。もう諦めて負けるしか無いのかもしれない。

(部長、戦い方は高校とあまり変わらないはずなのに全く太刀打ち出来ません。それに、全然相手の手が分からない。どうしてでしょうか・・・?)

(さてと、次で終わらせましょうか。)

~東四局一本場~ 親:清水静

清水静 76000

竹井久 8000

福路美穂子 8000

七瀬風花 8000

~6巡目~

「ツモ。清一ドラドラ。8100オール。これで3人飛んだからおしまいだね!

「・・・お疲れ様でした。」

「お疲れ様です。」

「お、お疲れ様、でした・・・」

 

~試合結果~

清水静 100300

竹井久 -100

福路美穂子 -100

七瀬風花 -100

 

「さて、じゃあ一人ずつ本気の私と打ってみてどうだったか聞いてみようか。まず美穂子から。」

「はい、いつもならもっと相手の手牌が読めてたのですが、今回は全く分からなかったです。」

「じゃあ竹井さんは?」

「さっきリーチした時、いつもみたいに単騎待ちしてたのに来てくれませんでした・・・」

「ふぅん、じゃあ七瀬さんは?」

「あの、字牌が一個も来なかったです!」

「えっ、本当に?」

「はい、まったくもって来なかったです。」

「という事は、3人とも、いつもなら出来ていた事が出来なかったって事よね。これってやっぱり・・・」

「そう、私の能力のせいだよ。能力という言い方は好きじゃないけれど。」

もう大体どんな能力なのかは予想は付いてるけど一応聞いてみましょうか。

「それはどんな物なんですか?」

「私のこの力は、対局相手を凡人にする能力、と言った感じだろうか。対局相手の普通ではない能力を消し、更に普通ではない運の良さをも減らす力。こんなところかな。」

「凄いですね、それでいてあの実力の高さなら、勝てる人なんているのかしら・・・」

「今のところはいないよ。」

「えっ?」

「だって私、インカレの個人戦で2連覇してるし。」

「へぇ、インカレ2連覇ですか・・・2連覇!?」

「本当ですか!?」

「えぇそうよ。」

「それってあれですよね、大学生の中で一番強いって事ですよね?」

「そうだけど。」

「わぁ!部長さん凄いです!」

「ここ数年で一番びっくりしたわね。」

「私は知ってましたけど。」

「えっ、美穂子知ってたの?」

「はい、インターカレッジに先輩が出場していると聞いたので見ていました。」

「知ってたなら言ってよ・・・」

「いや、聞かれなかったので・・・」

「まぁ、美穂子さんは悪くないです!たとえ知っていたとしても負けてましたから。」

「それに、全員きれいに-100で終わらすなんて舐めプもされてしまったしね・・・」

「そうなんですか!?わぁ!本当です!凄いです!」

「えっ、今頃気付いたの!?」

「えっ!?お二人は気付いてたんですか!?」

「逆に気付いてなかった事に驚きです。」

「えぇ!気付いてなかったのは私だけですか!」

「逆によく気付かずに対局してたわね。」

「試合中は自分の点数と部長さんの点数しか見ていなかったので・・・」

「確かにさっきの試合は、部長の点数に目が行って他が見えなくなってもおかしくは無いですね。」

「そうです!おかしいのは皆さんの方ですよ!」

「いやいや、全体の点数はちゃんと確認するべきでしょ。」

「そうだな、七瀬さんはもっと周りをよくみた方が良い。」

「そんなぁ・・・」

「そんなんでは、大会で活躍出来ない。」

「大会・・・そういえば部長、インカレの選手はどのように選出されるのですか?」

「そうだね、団体戦についてだけど、団体戦では残念だけど1年生は出れない。」

「えっ!?どうしてですか?」

「それはね、1年生は1年生大会に出て貰うからだよ。」

「1年生大会?それはどんな大会なんですか?」

「1年生大会は文字通り1年生だけの大会で、1チームに先鋒と中堅と大将の3人で団体戦を行う大会だよ。丁度あんたら3人なんだから出てみたらどうだ?」

「えっ、でもでも、大会って事は風越大学代表って事ですよね?お二人は強いですけど、私よりももっと適任な人がいると思います。」

「あぁそれは大丈夫だよ。この大会は大学で3チームまでだったら出しても大丈夫だから。それに、1チームだったとしてもあんたらなら代表になれると思うしね。」

「そうでしょうか?」

「七瀬さん、貴女は自分に自信を持つべきよ。だって貴女、最初の対局で断トツ1位だったじゃない。」

「それはたまたまです。それに、2回戦では部長さんにめちゃくちゃにやられてしまいましたし・・・」

「美穂子はたまたまで飛ぶような奴じゃないよ。それに、部内成績2位の奴だって私が本気出せばさっきみたいに負けてたよ。」

「そうなんですか。」

「そうそう、自信を持ちなさい、貴女は十分強いんだから。」

「分かりました。私、頑張ります!」

 

 

1週間後、大学でチーム戦が行われ、見事久達3人は1位になり、Aチームとなった。そして、十日後に行われた県予選でも1位になり、全国大会出場になった。

「いやぁ、トントン拍子のように勝っていったわね。」

「私達の活躍が3行くらいでまとめられた気がします!」

「よく分からないけど、二人ともそういう発言はあまりしない方がいいかも・・・」

「・・・それより、各都道府県の出場大学は見た?」

「はい。私は見ました。」

「私も見ました。」

「私は見てないです!」

「正直でよろしい!さてと、まず、この1年生大会の優勝候補と言われている大学が4つある。」

「永水大学と千里山大学と姫松大学、白糸台大学ですね。」

「そう、永水大は去年活躍した石戸霞と薄墨初美、そして狩宿巴の3人が出てくる。千里山は園城寺怜、江口セーラ、清水谷竜華と強いメンバーが揃っている。姫松も去年インハイで活躍した3人が出てる。そして、問題の白糸台大学だ。」

「白糸台だけは別格ですよね・・・」

「あぁ、宮永照がいるだけで優勝候補になりうるのに更に弘瀬菫がいて、臨海女子の辻垣内智葉が出ている。ここに勝つのは厳しいだろうな。」

「でも、福岡の新道寺大学も、リザベーションこそ無いものの、白水哩の実力はかなり高いですから侮れませんね。」

「それに、岩手の宮守大学も小瀬川白望、臼沢塞、姉帯豊音の3人ですからかなりレベルが高いですね。」

「わぁ、凄い人がいっぱいいて目がぐるぐるしてきました・・・」

「まぁ、相手が誰だろうとあんたら3人が全力でやれば、せめてベスト8には入れると思うよ。」

「善処します・・・」

「が、頑張ります!」

「努力します。」

軽いミーティングが終わり、練習に戻った。因みに、個人戦は3人とも出たが、私は8位、美穂子が9位、風花は11位で終わった。高校と大学ではレベルが全然違っていた。高校ではかなり強いと自負していた私が県予選で8位だったんだからかなりレベルが高い。しかし、その中で長野1位は勿論静部長だった。部長は2位とダブるスコアを取って優勝した。更に、風越大学は長野の1位2位3位を独占した。風越大学強すぎでしょ・・・まぁ、部長みたいな強い人がいれば自ずと他のメンバーも強くなるか。まぁ、そんなこんなでインカレの県予選と1年生大会の県予選が終わった。




大学名は考えたくないので作中の高校名をそのまま使わせていただきます。そしてこれ以上オリキャラは作れそうに無いので1年生大会は3人の団体戦とさせていただきます。1年生大会のルールは次回詳しく書きます。感想と評価お待ちしてます。
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