不快感を示す方がいる事確実ですので"こんなの楯無さんじゃない!"と云う方は閲覧を止めた方が宜しいかと……。
キャラ崩壊容認出来る方はマリアナ海溝よりも深い深呼吸をしてからお読み下さい。
龍也side
現在放課後なう。
「そして絶賛迷子なう。何処ですかい此処は」
補足すると学園内にある森の中で迷子なう。
前後左右あるのは木。上を見上げれば茜色の空。下は土と苔。
………………可笑しい。校舎から寮に向かって歩いてた筈。そして校舎と寮までは50mと無い。目視出来る距離に居た。のにも関わらず、だ。何者かの幻術にでも掛かったのか?(※本人無自覚の極度の方向音痴です)
「(…………取り敢えず歩いていればそのうち着くだろ)」
兎に角歩く事にした。
no side
森の中を自由気ままにマイペースに歩く龍也。
寮とは真反対に位置するこの森は通称"迷いの森"。数年前に入学したばかりの新入生が行方不明になったこともあるほどの複雑さ。
そもそも、校舎からも寮からも離れているこの場所に生徒が来る事は先ず無い。来るとしたら"招かれざる客"か龍也のように道に迷った者、その他etc…である。
「……ここ、さっきも通ったよな」
龍也の方向音痴は最早救い用の無い病気の域に達していた。無自覚なのだからタチが悪い。
いつの間にやら星が見えるほど辺りは暗くなっている。完全に夜であった。
それでも彼は歩き続ける。何故歩き続けるのか。それを聞かれたらこう答えるであろう。
『そこに道があるから歩くのだ』
何処の登山家だ……………。
「……………ん?」
突然龍也は歩くのを止めた。
「…………女の歌声?」
何処からか女性の歌声が聴こえた。何か思いついたような顔をして声のする方向に向かう龍也。
世ではその行動をフラグが建つと言うのである。
楯無side
私は週に何度か夜に1人歌う事がある。"迷いの森"と呼ばれる場所にあるここは私が1人で作った親友で従者の虚ちゃんも知らない私だけの秘密の空間。
この場所で歌っている間だけ私は学園祭強の生徒会長、更識家の17代目当主"楯無"じゃない唯の"刀奈"に戻る事が出来る。
そして私は今日も歌う。
『スキと言ったまま
私を手に入れて
その気にさせておいて
ほっとかないで
私はこれから、これからだと
思っているの
まだまだ知らないことばかり。
私のことももっと色々知って欲しいのに
もっと尋ねて
もっと知って
もっと求めて
もっとスキといって
もっとキスをして
もっとわがままをいって
もっと声が聞きたい
スキと言ったまま
ふたりの熱は違って
今までどんな恋愛をしてきたか、なんてことが
少し気になり出した。
これが普通のあなただと
受け止めようとしたけれど
なんだかほったらかしのようで
一緒にいるのに寂しくなってしまう
私の熱の方が少し高いみたい
あなたの方が一歩先に行ってるみたい
安定気流に乗ったなんて
そんなこと、言わないで
私はまだ、上昇中
今までどんな人と付き合ってきたとか
誰と何をしたとか、
そういうことは聞かない主義
でもね、少しね、気になりだした。
今までの彼女も、こんな気持ちになったのかも、とか。
あなたの求める幸せと
私の求める幸せの
偏差値が違うだけならいいのだけれど
それはそれで、何か
決定的につらい
もっと夜中に飛び起きて
車走らせるくらいの情熱が
今なら許されるような
もっと今何してるとか
もっと今誰といるとか
もっと、今何を考えてるとか
求めて欲しいのに
手に入れてからじっくりと、なんてそんなんじゃ
物足りない
私はこれからだと思ってる
あなたはどこか安心しきって
もっとドキドキさせたいのに
もっとドキドキしたいのに』
歌っていて1人でドキドキしている。きっと顔も赤くなっている。
元々この歌は大好きなおばあちゃんから教わったものだ。当時まだ子どもだった自分には歌の意味が分からなかった。
必死に覚えて家族の前で歌っていた自分を今でも時折思い出して悶える事がある。
「(ふふっ。5歳の子どもに教える歌じゃないわよね………)」
けれどこの歌は気に入っている。だからこうして今でも歌っている。
そして、
歌い終えると同時に拍手が聞こえてきた。
驚きその方向を見ると……
「………………」
無言で拍手を繰り返す2人目の男性IS操縦者が居た。
no side
IS学園にある通称"迷いの森"。
そのとある場所に一組の男女が居た。
男の方は顔が完全に隠れる黒髪に黒眼、190cmはあろう長身。
女の方は水色の髪に透き通る様な緋色の眼をしている(ついでに巨乳……)。
言わずもがな2人目の男性IS操縦者七神龍也と生徒会長更識楯無である。
「…七神、龍也くんだったかしら?こんな所で何やってるのかしら?もうすぐ寮の門限の時間だけど」
最初に話したのは楯無であった。
その顔は若干赤いが既に楯無としての顔になっていた。
同時に龍也のについての情報を頭の中で整理していた。
「("七神龍也、17歳。実家は古武術の道場。幼少より古武術を始めている。S県H市立D少・中学卒業。その後調理専門学校に入学。調理師免許を取得し去年卒業。アルバイトをしながら就職先を探していたが1人目の男性IS操縦者織斑一夏発見により世界で行われた男性IS操縦者適性検査で2人目の男性IS操縦者として発見、保護。今に至る。
成績は上の上。全国統一模試は満点で一位。身体能力も古武術の影響か高く、陸上競技で全国優勝もしている"
外見に反してかなり高スペック。
………………にしても、普通に大きいわね。首が痛いわ)」
楯無は身長167cmと女性の中では高めだ。それでも龍也との身長差は実に約30cmある。近くで話せば楯無が見上げるのは(龍也も見下ろすのだが)当然で首が痛くなるのは必然であった。
「………………寮に、向かってたら………道に、迷いまし…た」
「(み、道に迷ったって……此処、寮からも校舎からも離れてるわよ!?天然だとしたら…………)そうなの。なら案内するわね。ついて来て」
「…………………ありがとう」
心の中では驚くもそれを表情に出さず対応する楯無。龍也は一言礼を言って着いて行く。
こうして龍也は何個目かのフラグを建築するのであった。
龍也side
今は寮に向かってウォークなう。
いやー、助かった助かった。本当に一時は如何なるか事かと思ってたぜぃ。
でこの水色女神ちゃんはえーっと………………ミステリアス・ノシルドだ!!!どーだ。今回は合ってるだ………ろ………違うの?
「自己紹介まだだったわね。私は更識楯無、二年生で生徒会長もやってるわ。よろしくね」
「………………七神龍也……………」
「うん。よろしくね七神くん♪」
「…………こちら、こそ」
そうだ、皿式縦梨さんだったな。
うん。覚えたぞ。今回は忘れない。
「………………皿式、先輩?」
「なんだか間違ってる気がするんだけど……って、同い年なんだし呼び捨てでイイわよ。楯無、もしくはたっちゃんって呼んでちょうだい。寧ろたっちゃんて呼んで♪」
「……………………縦n「たっちゃん♪」………縦n「たっちゃん♪」…………………縦n「たっちゃん♪」……(略………………たっちゃん」
「はぁい♪何かしら?」
グワッと音がしそうなくらいの勢いで近づいて来た。しかも凄く近い。身体に柔らかいモノが当たってる気がする。
「………………何、言いたいか……忘れた」
少し離れて言う。本当に何なんだ。
この縦梨は俺に如何してもたっちゃんと呼ばせたいらしく、しつこく何分も粘ったのだ。略されてるが全て書いていれば恐らく一万字を超えているであろう。
……………意地を張った俺も悪いのか?
「うん。じゃあ君はこれからたっくんだ!よろしくね、たっくん♪」
「……………ちょ、えっ?……………何言t「あっ。寮着いたね。じゃっ、バイバーイ!!」
そんな遣り取りをしていたらいつの間にか寮に着いていた。
しかもあの…………たっちゃんは俺の事をたっくんとか呼んでたぞ……………
さっきが初の対面&会話なのにニックネーム呼び早ない?
アレ?これってまさか……………
「思いっきりフラグじゃね?」
時刻は既に21:00。食堂はとっくに閉まっている。如何やら夕食は抜きのようだ。
楯無side
わ、私はさっき何をやっていたのだろう……………
初対面の男の子にいきなりたっちゃんなんてニックネームで呼ぶ事を何分も粘って強制させた。
そして、彼に『たっちゃん』って呼ばれた時何と云うか、その………胸が"キュンキュン"というか"ドキドキ"したというか……………///
「(ううぅ〜〜〜〜〜////////
あ、あの時の私顔真っ赤になって無かったわよね?
そ、そういえばむむむむむむむむ胸もあ、当てててててててたよよよよ様な……………/////////)」
ボフンッ!
(現在脳内修復中につき暫くお待ちください)
ふぅ、なんとか復活。ルームメイトに『何を顔赤くして悶えてるの?』と怪しまれた。
……………興奮し過ぎて汗をかいたので部屋に備え付けのシャワーに向かう。
「(あっ。そういえば、近づいた時の彼の匂い、少し汗の匂いが混ざってたけどとっても気分が落ち着く匂いだった。それに髪の隙間から少し見えた素顔もカッコ良かった………汗の匂いも………………って、私は匂いフェチじゃないし顔で男の人は選ばないわ!!!//////)」
また思い出してしまいシャワー室でジタバタと悶える。
…………ルームメイトに怒られて正気に戻る。ゴメンナサイ。
今日はもうダメだ。早くシャワーを浴びて寝よう。
しかし、夢に彼が前髪を全部上げて出て来て彼が知らないハズの私の本名"刀奈"と甘い声で呼ばれて夢の中で……………(そこからは思い出すと///////)
朝起きた時ベットが酷い事になっていた。ルームメイトにどんな対応されたかはご想像にお任せしたい。
た、楯無さんが楯無さんじゃない!!!??
ご都合主義過ぎんだろーが!!!!って今更ながら叫びたい。
けど、今から書き直す気にもなれない……………
まあ、
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