Fallout:Stray Ranger   作:文月蛇

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書き溜めてたのを一気に放出です


次は六月投稿予定となっています。


十八話 Caesar's conspiracy

 

 

 

 

 

「頭を撃たれて記憶がないだってぇ!嘘だろおい!」

 

 

「いや嘘じゃない!これが証拠だよ」

 

 

運び屋は頭に巻いた包帯が取れない様、プリムの脱獄囚が被っていたNCRCFに支給されたヘルメットを被っていたので、それを脱ぐ。すると、頭は包帯でグルグル巻きとなっていて、銃弾が頭に命中したことを物語っていた。

 

 

 

 

「はぁ~、本当に記憶が無いとは……。いやはや、軍で頭を撃たれて記憶を失ったって事例を聞いてことがあるが、実際見たのは初めてだよ」

 

 

 

標準的な運び屋の服装、チェック柄のシャツにオーバーホールという服装はNCR領内でもお馴染みの運び屋ユニフォームだ。逆に運び屋の服装でない彼はある意味、重武装過ぎてプラチナチップを持っていると言っているようなものかもしれないが、ベガスのような三つ巴の戦争状態であれば重武装になっていて当然であった。ただ、NCRCFの暴動がなければ、ベガス南部はNCRの影響が色濃くあるために、比較的安全に通行できていた。もし、二人に声を掛けてきた男がプリムに居たならば、確実に死んでいたであろう。

 

 

 

「いや~、ナッシュ支店長がNCR軍との連絡係として俺を送ってくれたおかげで脱獄犯と巡り合わずにすんだからよかったよほんと!」

 

 

 

「ソウダネ」

 

 

 

運び屋は殆ど一人でしゃべる同業の男にプリムでの一件を思い出されたため、半ば棒読みな形で返事をする。その横にはウリエルがNCR製の車載用バッテリーから電源を得ており、「ヒンナヒンナ」と皆には分からないアイヌ語で喜んでいたため、最早カオスの領域に踏み出していた。

 

 

 

 

運び屋に話しかける男、ダニエル・ワイアンドは運び屋と同じくMr.ベガスに荷物を届ける六人のうちの一人であった。彼の荷物はダミーであったが、それを知ったのは支店についてからで、それまでは本命の荷物であったと思っていたらしく、支店でナッシュから聞かされた時は憤っていたらしい。だが、連絡係の任務に預かってからは、モハビの砂に塗れることなくウィスキーを片手にだらだらと惰性に前線基地で寝泊まりしていたのであった。

 

 

 

ダニエルは不愛想なバーテンダーからウィスキーを注ぎ、運び屋に渡すものの、運び屋は「ケガに触るから」と飲まず、彼は「じゃあ代わりにヌカコーラやるよ。……ウィスキーは俺が飲む」と赤らめた顔を更に赤くする。

 

 

 

「にしても、記憶が全部抜け落ちてるとはな」

 

 

 

 

「いや、抜けてるのは自分自身の記憶だけで、NCRのハブや国内の事を良く覚えてるんだがな」

 

 

 

「脳にはエピソード野や知識野と言った部位があって、運び屋さんの場合はそのエピソードの部分が欠落しているようですね」

 

 

 

ーもし、あたりどころが悪ければ一生植物人間か某研究所の実験体みたいなゾンビになってたかも・・・・・・・・・・・・・・。

 

と背中に悪寒を走らせるようなことを呟くウリエルに両運び屋は揃って渋い顔をする。

 

 

 

「こいつの言う通りだ。身体は何故か覚えているのか、銃の扱いは上手かったりするし、NCR陸軍の格闘術とか思い出そうとすれば出てくるからな」

 

 

「成程な、あんたは前に軍で色々やってたと言ってたが、詳しくはいってくれなかった」

 

 

「その時のことを思えば言うべきだったと思うよ」

 

 

 

以前、運び屋はダニエルに軍人であったことを話していたらしいが、色々やっていたとしか言っていなかった。当然のことながら、本名すら名乗っていなかったとあって、ダニエルからその答えを引き出すことは出来ない。更に、基地へ入った後に、受付に居たナイト少佐に照会してみたところ、「運び屋の身分証明が出来ない」と言い、モハビエクスプレスの運送業者は基本的に通行証明書のみ確認するだけで、NCR政府発行の身分証明書は確認していなかった。基本的に確認するのは、入国だけであり、現在NCR国民でなければNCR領内の立ち入りは出来なくなっている。既にレギオンの諜報員やBOSのテロ攻撃も相まって、入国審査は非常に厳しくなっているのだ。

 

 

軍人なのか照会を求めたが、軍人の名前や出身は基本的に部外秘である為、本国ではない以上非常に時間が掛かるらしかった。

 

 

 

ナイト少佐は運び屋の事情を聞き、軍とモハビエクスプレス本社へ連絡を入れてみると言い、何とか運び屋はNCR国民である仮身分を手に入れた。身元保証人は勿論、ダニエルを介したモハビエクスプレスであり、名前などの素性が明らかになるまでキャリアシックス(六番目の運び屋)と名乗るしかない。

 

 

 

「で、これからはシックスと名乗るべきなのか」

 

 

「まあ、俺はそう呼んでたし違和感はないな」

 

 

 

「私も違和感ないですね、それに運び屋さんって呼ぶと他の方々も該当しちゃいますから、こちらとしては大いに助かります」

 

 

「機械だもんな」

 

 

 

と酔っぱらった調子でウリエルと肩を組み「イェーイ!」と叫んでいる感じ、気楽でいいなと運び屋改め、シックスはその様子を微笑していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

 

 

 

 

 

 

 

新カリフォルニア共和国 首都シェイディ・サンズ

 

 

 

二代目大統領の名前が愛称として定着いる現在、首都名がNCRであることは専ら改名すべきであるという議論が持ち上がっている。Vaultシティーと比べると、まだまだ都市建設は始まったばかりに思えるが、政府中枢の建造物は殆ど建設されてから間もなく、ペンキの色も真新しい。

 

 

 

その内の一つ、新カリフォルニア共和国最高裁判所もその一つである。旧アメリカ合衆国の最高裁判所を模した最高裁判所であるが、近くには裁判終了後にすぐ絞首刑や銃殺刑ができるよう、処刑場も設置されているのは核戦争後の習わしと言えるだろう。嘗て、統一政府が無い頃は「犯罪」=「死」に直結するものであり、NCR建国当時も保安官が判事と処刑人を兼ねている場所があったほどだ。その名残であり、未だに刑務所が十分設置されているわけでもなく、大規模な組織犯罪や重大犯罪は多くの場合、絞首刑か銃殺刑が言い渡される。ただ「重労働」に耐える被告人であれば、重労働が課せられる重刑務所やNCRCFなどの戦線に近い場所へ移送される。

 

 

 

そして、最高裁判所の中でも一番大きい裁判室には司法長官を最高裁判長とする他、各州の州裁判官が集まる重大事件を扱う裁判が行われていた。本来ならば、多忙な司法長官や各州の裁判官が集まるなど、ほとんど見られない事だ。だが、この裁判が取り扱う事件はNCR内でも非常にデリケート且つ今後の経済を左右する案件でもあった。

 

 

 

 

こうした大法廷はNCR建国以来、史上7度目であり、その多くは政府中枢の誰かが汚職や叛逆容疑、若しくは重大犯罪、大規模テロ事件の容疑者を捌くために召集される。マスコミにとっては注目度を集める、世間に注目される大裁判とあってか多くの報道陣が集まるもので、既に裁判所の外では多くのマスコミ関係者が詰め掛けていた。

 

 

 

傍聴席は満杯であり、近くには司法省の軽装備保安官ではなく、暴徒鎮圧(ライオットレンジャー)のスペシャリストが完全武装で警備に当たる。厳戒態勢で挑むそれは政治的問題や犯罪組織の関与が疑われる被告人を守るためでもあった。そんな状況下に苛立ちを隠せない人物が一人傍聴席に座っていた。

 

 

 

何時もならカウガールの風貌でキャラバンショットガンを携えて傭兵と共に行商人として活動する妙齢の美女、ローズ・オブ・シャロン・キャシディーであったが、今着ているのは紺の女性用スーツを身に纏い、キャシディー・キャラバンの専属弁護士と共に傍聴席に座る。彼女の目には理屈と感情が混ざり合い、被告人のいる席へ憎悪の視線を送る。もし、ここにショットガンがあれば即座にぶっ放し、20番ゲージの散弾がまき散らされることだろう。ただ、その前に近くにいるベテランレンジャーになます切りにされると思うが、どちらにせよ彼女の愛用ショットガンや拳銃は裁判所の入口に預けてあり、今は丸腰だ。

 

 

「キャス、落ち着けよ」

 

 

「ジョン、言っておくけど……貴方が止めなければこの裁判は無かった。どの道、彼女は私が血の風呂(ブラッドバス)に叩きこむつもりだったし………、こんな裁判茶番よ」

 

 

― 死刑に決まってる。

 

 

キャスは付き添いの弁護士のジョンに聞こえるような小さい声で物騒なことを言う。それに対してジョンはわずかに口角を引き攣らせ、眉間を摘まんでストレス性頭痛を和らげる。それなりに業績を上げている中堅行商「キャシディー・キャラバン」。NCRでの運輸業機械化により、国内でも私財を叩いて高価な核搭載トラックを運用した中堅企業として名を馳せていた。NCR外でも、モハビではバラモン行商を中心に危険地域への行商も行っており、軍や各コミュニティーでも名の知れる存在だった。

 

 

キャスも後十数年で半世紀生きることになると考えた彼女はウェイストランドを行商人として生きることを辞めた。NCRのオフィスビルに本社を構え、隣の専属弁護士のジョンと婚姻し、彼女のお腹には新たな生命を宿していた。そして、業績も良く順風満帆の生活を送ろうとしていた。

 

 

 

だが、第一次フーバーダムの戦い直後、モハビ地域での業績が悪化する。それは度々レイダーと思しき一団に奇襲攻撃を受けたためだった。従業員を失ったことにより、NCR政府や軍の伝を利用し、襲撃事件の捜査を行うよう依頼した。最初はフーバーダム、ボルダーシティーでの損失やレギオン残党の掃討戦。BOSへの対テロ監視など、軍のやることは多岐に及ぶために最初はあまり捜査が進まなかったものの、モハビでの中小キャラバンの衰退と大手キャラバンの躍進に不信感を抱いたNCR軍部と連邦保安局は、マフィアなどの犯罪組織とキャラバン企業の共謀容疑を疑い、捜査を再開した。そして、目撃証言や遺留品からモハビ各地で光学兵器の不法売買を行うヴァン・グラフファミリーとNCR国内でも大手のクリムゾンキャラバンが捜査対象として上げられた。

 

 

 

ヴァン・グラフファミリーはエンクレイヴ製の鹵獲兵器を製造販売する武器商人であり、元エンクレイヴ構成員子孫が犯罪組織を統括。グロリア・ヴァン・グラフを頭目としたファミリーがモハビの光学兵器売買を牛耳っていたのだ。NCRモハビ方面軍司令部は直ちに強襲作戦を決行。パワーアーマーを主とする機甲部隊と航空部隊によって攻撃を行い、ヴァン・グラフ・ファミリーは壊滅。光学兵器は一部を除き接収された。そして、その攻撃によって発見したのが、ヴァン・グラフファミリーとクリムゾンキャラバンの共謀犯罪。ファミリーはNCRと敵対する部族や組織に武器を供給していることを掴み、クリムゾンキャラバンもそれに関わっていたことが明らかとなり、NCR世論は沸いた。NCR国内の流通シェアは7割を超え、一大流通企業として名を馳せていたことから衝撃は凄まじく、後援としていた政治家も汚職容疑が掛けられ、NCR国内での贈収賄関連の汚職が明らかとなった。

 

 

 

 

もはや、クリムゾンキャラバンの株価は大暴落しており、売りが殺到していた。倒産は可能性としては低いが、業績を立て直すには当分先か、シェアをMr.ハウスのグループ企業であるモハビエクスプレスに奪われるのは必須である。そして、世の注目を集めた大裁判の判決が発表されようとしていたのだ。

 

 

 

 

 

「裁判官の入廷!」

 

 

警吏の声が法廷に響き渡り、検察官及び弁護士、そして被告人と傍聴席の人々は起立して裁判官が入廷するのを見届ける。各州の裁判長が入廷し、司法長官が中央に着席して起立していた人々は同時に着席する。

 

 

 

 

大法廷内は着席した椅子の音が響き渡り、すぐさま判決を言い渡されるのかと視線が裁判官達に集中する。先程まで行われていた最終弁論にて終始、被告人は無言で何も話さなかった。被告人質問や証人喚問など行われていたが、被告人は全て無言を貫き、裁判官達の心証を悪化させてもどうともしないと思っているかのような、勝ち誇った表情を見せていた。法廷画家はどの様に書いているのか定かではない。だが、傍聴席に座る記者はその様子を不審に思い、「疑惑の法廷」「不審な被告人」など様々な憶測が飛び交うことだろう。

 

 

「これより判決文を読み上げる」

 

 

 

 

司法長官が判決文を読み上げると宣言し、法廷は先ほどよりも増して静まり返った。長官の宣言から一拍、二拍と時間を置くが、慣れていない傍聴人などは非常に長い間隔だと思ったに違いない。

 

 

 

 

「主文……被告人アリス・マクラファティを有罪とし、禁銅2年に処する」

 

 

 

 

 

「なんだってぇ!?」

 

キャスの怒号が法廷に響き渡る。それを皮切りに傍聴席のあちらこちらから怒りの声が上がる。「静粛に!」裁判官が叫ぶものの一向にそれはやむことなかった。確実に実刑として死刑か射殺と思っていたのにも関わらず、なぜかそこに持っていたのは禁固2年という軽い処罰たった。

 

 

傍聴席の人々は死刑を望んでいたとあって不満は裁判官の方へ向かった「なんで殺さないんだ」「しっかりと裁判しろ」と叫ばれ、近くにいたレンジャーや刑吏は厳戒態勢で傍聴席の荒れように驚き、直ぐに裁判官や弁護士などを守るように陣形を整える。

 

「静粛に!」

 

 

 

裁判官は木槌を打ち付けるが止むことは無い。

 

 

「一時休廷!傍聴席の市民はすぐに退席!」

 

 

 

被告人の安全を守るべく、レンジャーと警吏は壁となり、手に持っていたポンプアクション式ショットガンのフォアエンドを引き、マガジンチューブの12ゲージ散弾を機構に装填する。威嚇するかのように行われた動作は傍聴席にいた怒り狂う民衆を押さえ、警吏は出入り口を開放して強制的に傍聴席の市民を立ち行かせていく。キャスらも最前列に居たためか、直ぐに法廷の退出を求められ、彼女は腹を立てながら、外へと出ていく。

 

 

 

 

 

「在り得ないわ、あの婆が禁固だなんて……」

 

 

 

 

「もしかしたら、証人保護を受けるんだろう」

 

 

 

法律に詳しいジョンは苦々しい表情を浮かべる。

 

 

 

 

戦前のアメリカのように、犯罪者の証拠を密告する人物は保護される。これは戦後の新カリフォルニア共和国でも言えることであり、重要な証拠を握っていれば、刑務所に送らずにどこかへ監禁するのが一番なのだ。

 

 

今回の被告人であるアリス・マクラファティは権謀術数の魔性の女であり、クリムゾン・キャラバンモハビ支店長でありながら、会社の半分を実質支配下に置く女である。自社の利益、自分の利益になることであれば、どんな犯罪を犯してもお構いなく、犯罪組織とは幾らでも関わるような悪人であった。

 

 

既に証拠として挙げられたのは、ヴァングラフの他にグレートカーンズ、陸軍の横流し軍人などである。だが、もし公表されていない証拠があり、公に出来ないものであればどうだろう。それが国家を揺るがす様な証拠であれば大問題である。

 

 

 

2人が会話している内に被告人のマクラファティと護衛の兵士達が現れ、緊張によって空気が張り詰める。その時を狙ったかのようにマスコミが乱入してきた。

 

 

 

「おい!どこのどいつだ!マスコミを入れた馬鹿は!」

 

 

「マクラファティさん!今の心境を!」

 

 

「ニューリノのファミリーを告訴するのは本当ですか!?」

 

 

 

 

「軍部の腐敗に対して証言するとの事ですが、減刑されたのはそのためですか!」

 

 

今にも襲い掛かりそうなマスコミの猛攻に壁となるレンジャー隊員のショットガンは武器とならず、威圧も効かないマスコミの対応に苦慮しつつ、出来るだけ離れるよう怒鳴るものの収まる事はしらず、発射炎の代わりにカメラのフラッシュが焚かれる様は戦場を思わせる熱気に包まれていた。

 

 

 

 

「大法廷前廊下でマスコミの妨害!至急応援を!」

 

 

 

次々と増えていくマスコミの数に圧倒された精鋭のレンジャーは護衛対象を守れないと感じたのか、応援を要請する。あまり強引に退けても、レンジャーによる暴行沙汰に発展しかねない。だが、手加減していれば被告人への護衛が出来なくなる危険性もあった。

 

 

 

 

「第一小隊!急いでマスコミ連中をどけろ!」

 

 

「ほら!下がって!下がって!」

 

 

 

後衛として準備していた第一歩兵師団から出向してきたと思しきMPがマスコミの壁を掻き割るようにして割り込み、散らせるように押し出した。

 

指揮官らしき男は被告人に目を合わせると、ふと口を開いた。

 

 

「マクラファティさん、大丈夫ですか?」

 

 

 

「ええ、早くあいつらを追い出してちょうだい!」

 

 

 

「それは出来ません」

 

 

 

 

 

「どういうこと!?」

 

 

NCRの軍服を身に纏い、憲兵少尉の階級章を付ける将校は否定する。マクラファティは理解できず、ヒステリックのように叫ぶものの、将校はまるであざ笑うかのような表情で言葉を紡ぐ。

 

 

 

「貴方は我々との契約を守って下さるつもりがないようですので、ここで契約は満了という形になります。シーザーの盟約は絶対です、では」

 

 

 

キャスが気づいたときにはもう遅かった。第一歩兵師団出向のMP指揮官はレギオン軍が鋳造する短剣で彼女の胸を突き刺したのだ。

 

 

 

「キャアアアアアアァアア!!」

 

 

「何している!コイツを押さえろ!」

 

 

「離せ!シーザーに栄光あれ!」

 

 

周りの兵士が乱心した指揮官を取り押さえようとするが、それに抵抗し指揮官の男は手に持っていた金属の球体のピンを引き、安全レバーを外した。

 

 

「グ、グレネーェド!!!」

 

 

 

叫んだつかの間、爆発によってマクラファティや周囲のMPとレンジャーが巻き込まれる殺戮場になり果てた。キャスはその様子を遠くの柱の遮蔽物から見守っていたが、一連の動きは全て耳にしていた。

 

 

「ジョン、あの婆はもしかして……」

 

 

 

「ああ、キャス。奴はレギオンに味方した売国奴さ」

 

 

 

 

 

 

 

そして、この事件はレギオンの殺し屋が国の中枢で暗殺を行ったとして報道され、敵のスパイがNCR国内に紛れ込んでいるということが世間に晒された。

 

 

 

 




キャスは良い歳なので人妻にしました。


多分、色々な犯罪をしていたキャラクターは駆逐されますw


感想頂きますと、涙腺崩壊して執筆速度が上がります。

今後もよろしくお願いします。

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