体調を崩してしまいまして長い間投稿出来ませんでした。
まだ読んでくださっている方がいるかは分かりませんが、申し訳ございませんでした。
まだ完治とは言えない状態なので、また間が空くかもしれませんがなるべく早く投稿できるようにします!
1ヶ月が過ぎ、ライブ当日を迎えた。
夏本番となりドームの外は茹だるような暑さとなっている。
蝉の鳴き声と開場までまだ2時間以上あるのだが、今か今かと待っているファンの人達の会話が聞こえていた。
アイドルのライブってこんなにたくさんの人が集まるんだな。
皆んな暑い中活気に満ち溢れてる。開場したらどうなるんだ?
俺は今、ライブ会場の設営のお手伝いを一通り終えてドームの外にある非常階段で一息ついている。
いやマジで疲れた…。朝からずっと作業し続けたがかなり重労働だ。
まぁバイト代とタダでアイドルのライブが見られるんだからかなり好条件だわ。これも全部武内さんや凛のおかげだけど。
ドームの中は今、アイドル達が最終のリハーサルを行っている。
武内さんに見ても構わないと言われたが、初めてのライブだ。楽しみはとっておきたい。
そういえば今日はまだ凛の姿を見ていない。
ライブが始まると凛達も忙しくなると思うから、今のうちに頑張れよと一声かけておこうと思ったが、邪魔しちゃ悪いと思いここに来た。
……別に寂しくなんかないからな?な?
我ながら気持ち悪い一人言に呆れながら、そろそろリハも終わった頃だろうと会場の中に向かおうとした。
すると、階段の先にある扉が開いた。
唯「あっ!タケちゃん発見〜♪こんなとこにいたんだ!」
仁奈「毅おにーさん何してやがるんですか?仁奈たちすげー探したんでごぜーますよ!」
扉から唯と仁奈が飛び出して来た。
毅「おう、2人ともどした?てかリハは終わったのか?」
俺の足に抱きついている仁奈を撫でながら問いかける。
くすぐってーですよー♪って言いながら笑う仁奈はマジ天使。
唯「唯と仁奈チャンのリハは終わったよー!だからタケちゃんと遊ぼうと思ったのに、タケちゃんどこにもいないんだもん!」
毅「いや俺が言うのも何だが…本番前って集中したり気持ち入れたりするもんじゃないの?緊張って言葉知ってる?」
ライブなんて経験も無いのでなんとなくのイメージだけど。
でも本番前に遊ぶのはちょっと違う気がする。
違うよな?
唯と仁奈と話していると、また扉が開いた。
次から次へと誰だよ。
ありす「唯さん!仁奈さん!全体リハが終わってもう皆さん衣装に着替えてますよ!何してるんですか!」
唯「げっ!ありすちゃん!」
ありす「早く戻りますよ!それと橘です!」
ぷんぷん怒りながらありすが2人を連れ戻しに来た。
小さい手で唯と仁奈の手を取り一生懸命連れて行くありす超かわいい。
あ、やっぱ俺ロ◯コンかもしれない。
そんな3人を側から見ていたが、ついでに声かけておこうと呼び止めた。
毅「唯!ありす!仁奈!ライブ、頑張れよ!ちゃんと応援するからな!」
唯「まっかせてー!唯のカッチョいい姿に惚れちゃうかもよー?」
ありす「橘です!言われなくても完璧なライブにしてみせます!…だからちゃんと見ててくださいね?」
仁奈「精一杯頑張るでごぜーますよ!」
そう言って3人は階段を後にした。あれなら大丈夫だろう。
俺もそろそろ中入るか。
結局凛と話せないままライブが始まろうとしていた。
ーーーー
未央「しっぶりーん!リハ完璧だったね!」
凛「うん、この調子で本番も頑張ろうね。」
卯月「ふ、二人とも緊張してないんですか?私もう心臓がバクバク鳴ってますよぉ……。」
凛「卯月は緊張し過ぎ。リハも大丈夫だったし、心配ないよ。」
私達は今リハが終わり、楽屋で衣装に着替えている。
リハと言っても最終確認みたいなもので、比較的スムーズに進んでいった。
しかし、本番になると気持ちが高ぶって色々アドリブ入れる人もいるけどね。
未央とか未央とか未央とか。
いつも私と卯月が大変なんだからね。
ニュージェネにとって初めてのドームでのライブ。絶対成功させたい。
プロデューサーやスタッフやファンの為にも。
あと、私の好きな人にも。
一番輝いている私を見せたいんだ。
そんなことを考えていると、不意に未央が尋ねてきた。
未央「そーだしぶりん!タケっちにはもう会った?」
凛「え?毅?……会ってないけど。」
未央ってたまにエスパーって思う時があるんだよね。
あ、裕子がキョロキョロしてる。
声に出てたかな?
未央「もーっ!そんなんじゃいかんよしぶりーん!せっかくライブ見に来てくれてるんだから!会って闘魂注入してもらいなさいな♪」
凛「何言ってるの。それにビンタされるのはヤダよ。」
未央「元気があれば何でも!って違うよ!」
ノリツッコミが雑だなあ。
卯月はクスクス笑ってるけど。
凛「毅にはこれから会いに行くつもり。……だったんだけど、どこにいるか分からないから探さなきゃ。」
卯月「ええー!?もうすぐ全員集合しなきゃいけないんですよ?」
未央「そうそう!どうすんのさー!?」
そう言われても、さっきから毅の姿が見当たらないんだからしょうがないじゃん。
ていうか毅も毅だよ。普通「頑張れよ」って声くらいかけてくれてもいいのに。
心の中で毅に八つ当たりしていると、楽屋の扉が開いた。
ありすに連れられて唯と仁奈が入ってきた。
メイクさん達に謝りながら衣装に着替えてメイクをしている。
すると、唯がこっちを見て近づいてきた。
そして私の耳にボソッと呟いた。
唯「タケちゃんならさっき非常階段にいたよ。今はもう中に入ってるんじゃないかな?」
そう呟いて私に手を振りメイクさんの所に戻り衣装に着替え始めた。
唯、ありがとう!
凛「私ちょっとトイレ!」
そう言い残して私は楽屋を出ていった。
卯月「あっ、凛ちゃん!」
未央「しまむー、しぶりんならすぐ戻ってくるからさ、それまで待ってあげよ?」
卯月「は、はい…。」
楽屋を出た私は唯の言っていた非常階段に向かった。
扉を開けようとドアノブに手をかけると、勝手に扉が開いた。
毅「あれ?凛?何やってんだこんなとこで。」
凛「それはこっちのセリフだよ。」
キョトンとした顔の私の想い人がそこにいた。
変な顔。でも…すっごく安心する。
凛「ねぇ、なんで私に会いに来なかったの?」
毅「いや邪魔になるかなーって思ってな。……もしかして寂しかったか?」
ニヤニヤしながら毅が揶揄ってきた。
そんなの効かないよ。
凛「うん、寂しかった。」
毅「…ッ!」
照れてる照れてる。赤くなっちゃって。可愛いなあもう。
残念でした。私はもう、あなたのことが大好きなんだから。
ずっと毅と話していたいが、もうすぐ時間だ。
楽屋に戻らないといけないので毅と別れなきゃならない。
凛「じゃあ、私もう行くね。ライブ、ちゃんと見ててね?」
毅「あぁ、ちゃんと見てるから頑張れよ?」
そう言いながら、毅が私の頭を撫でてくる。
私は咄嗟に手を払ってしまった。
毅「わ、悪りぃ!嫌だったか?」
凛「ち、違うの!急だったから、恥ずかしくなって……。」
私の声が段々と小声になってしまう。
顔が真っ赤になっているのも分かる。耳が熱い。
不意打ちは卑怯だよ!
毅「……じゃあ急じゃなけりゃいいんだな?」
凛「えっ?」
すると、毅がまた私の頭を撫でながら言った。
毅「ライブ、頑張れよ。凛のカッコいいところ見せてくれ。」
撫でる手、かけてくれる声がとても優しい。
ずるいなぁ。こんなの、頑張るに決まってるじゃん。
凛「うん…!一番輝いてる私を見せてあげる!」
私のハートは夏の暑さにも負けないくらい燃え上がった。
読んでくださった方、ありがとうございます。
次回からライブ回です。(不安しかない)