シンデレラ達とのストーリー   作:テリアキ

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この話からオリ主視点になります。


3話

ジリリリリリリリ!

 

「………朝か。」

 

鳴り響く目覚ましを止め、ふぁっと背伸びをする。今日は月曜日。学校への初登校の日だ。

俺、浅村毅は理由あって一人暮らしをしている。高校生が住むには十分過ぎるくらいのマンションに。正直慣れる気がしないんだが。

洗面所に向かい、顔を洗ってからジャージに着替える。中学の時から毎朝ランニングを欠かした事はない。新しい土地でもやらないと気持ち悪いくらいになっている。

 

「昨日はまさかあんな事になるなんてなぁ…。」

 

 

 

−昨日の朝–

 

昨日の朝にもランニングに向かった。新しい風景を見ながら走ったら道も覚えるし、いつもより速く感じるだろうと思い、家を出たが、初めての一人暮らし。この後買い出しに出かける予定だったが、何を買えばいいんんだ?食材はどのくらい買うべき?必需品は何があるんだ?等と考えているうちに、見知らぬ公園に着いた。

 

 

ヤバいな……

 

 

 

 

道覚えてねええええええぇぇえ!!!

 

え?ここどこ?どの道通ってここに来たんだ?引っ越して早々に迷子?笑えませんなぁ〜!16歳になるってのに見知らぬ土地で迷子?

あれ?なんか泣きそうなんだが…どうやって帰んの?教えてくれそこの犬!

………犬?

 

ふと前を見ると、小さな犬が凄まじいスピードで俺目掛けて走ってくる。尻尾を千切れんばかりにブンブンさせてやがる。発情期か?

 

昔から犬や猫、兎に鳥等に異様に懐かれる。友達の家に行ったらそいつのペットからもご主人以上に懐かれたこともあった。野良犬とかも噛まれたりはしたことがない。むしろ擦り寄ってくるレベル。

まぁ動物は好きなので気にしたことないが。

 

目の前の犬が俺の足に頭をすり寄せていたので、そいつを抱っこしてやった。ふむ…中々可愛いじゃねぇか。首輪着いてなかったら危なかったぞ。

 

犬を抱き抱え頭を撫でようとしたら、今度は犬じゃなく、女の子が走って来た。ついに動物じゃなく女の子にも懐かれたか?等とふざけた事を考えていると、女の子が走りながら、

 

「すみません!うちの犬なんです!…お怪我はありませんか?」

 

ですよね。

これが渋谷凛との出会いだった。

 

 

 

 

 

「今日はちゃんと道覚えて走ってやる」

 

昨日の出来事を思い出した後、俺はそう呟いた。

もうこの歳で迷子はごめんだ。そう決意し、エレベーターを降りロビーを抜けると、見知った女の子がリードに繋がれた犬と立っていた。

 

 

 

 

 

 

凛「おはよう。いい天気だね。」

 

ハナコ「ワンッ!」

 

 

…いやなんでいるの?

 

 

 

 

 

 

 

 

毅「朝来るんなら言ってくれりゃよかったのに。結構待ったんじゃねえか?」

 

凛「連絡先聞いてなかったから、ちょっと早く出て毅のマンションの前で待ってようと思って。それに、毅が降りてくる10分前に着いたから大丈夫。」

 

毅「いや大丈夫。っていうのもおかしいけどな?…んで、何か用か?」

 

凛「せっかく迷子にならないよう一緒に走ってあげようと思ったのに、そんな態度なんだ?ふーん。」

 

毅「今日は昨日みてーにヘマしねーよ!子供か!」

 

凛「まぁハナコも喜ぶし、一緒に行こう?私も誰かと話しながら散歩するの楽しかったしさ。」

 

毅「んじゃ、今日は俺も歩くわ。ルートは凛に任せる。」

 

凛「走って大丈夫だよ?私も体力つけなきゃって思ってたし。」

 

毅「あぁ、部活か何かか?確かにスポーツは体力つけるのが大事だからな。」

 

凛「うん、まぁ…そんなとこ。それより早く行こ!学校もあるんだしさ!」

 

毅「あいよ。ペースは凛に合わせるわ。会話ができるくらいでいいからな?」

 

凛「そんなに私とおしゃべりしたかったの?」

 

毅「じゃあな。」

 

凛「あ!待ってよ!行くよハナコ!」

 

ハナコ「ワンッ!」

 

 

慌てる凛を置いて俺は走り出した。上目遣いでからかってきた凛に少し可愛いと思ったとか不覚だわ。

 

 

 

 

 

 

30分くらいで凛とマンションの前に帰ってきた。ランニング中もといハナコの散歩中はたわいも無い話をしていたから30分があっというまに過ぎた。

 

 

凛に道案内を兼ねてもらっていたので、だいたいの道は覚えたと思う。実を言うと、道に迷ってから、若干トラウマになり買い出しも行けず、昨日は一日中家にいた。

 

いやもう迷子になりたくねーし?泣きそうになるくらいなら部屋でゲームしたりした方がマシだし?と思い引き込もった。

必要最低限の日用品はあったし、食事は2日目にしてカップ麺という出だしになったが後悔はしていない。

 

凛「やっぱり話ながらだと早く感じるね。楽しかったよ。」

 

凛もそう思ったか。まぁ実際一人で走るより誰かと一緒に走った方が体感早く感じるし、楽しい。

 

毅「俺も。凛のおかげで道覚えれたしな。サンキュ。」

 

凛「…本当に覚えたの?」

 

毅「疑ってんじゃねーよ。物覚えは良い方だってじいちゃんにも言われてたから。」

 

凛「まぁ分からなかったら電話してね。…警察に。」

 

毅「間違いなくめんどくせーことになるじゃねーか。そこは私にって言っとけよ。」

 

クスクスと凛が笑っている。こいつ会って二日目で容赦ねーな。

いや昨日もからかわれたっけか?まぁいいか。

 

 

 

 

凛「…そういえば、毅は学校の道は知ってるの?」

 

毅「……あっ。」

 

 

学校も一緒に行きました。




今更ですが、この物語では視点がコロコロ変わります。読み辛いかもしれませんが、よろしくお願いします。
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