シンデレラ達とのストーリー   作:テリアキ

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友達とキャッチボールしている時に、この作品の展開どーしよーかなーと考えていたら、ボール(硬球)が顔面にクリーンヒットしました。ありがとうございました。


5話

俺の自己紹介の後、先生から幾つかの連絡事項が伝えられ朝のHRが終了した。10分後から授業開始だが凛に話しかけるために席を立とうとすると、クラスの皆に包囲された。

 

 

「浅村君って中学どこー!?」

 

「彼女いるの!?」

 

「部活は何か入るの!?」

 

「いい身体してんなぁ…。レスリングをヤらないか?」

 

 

等と質問攻めだ。転校生じゃないからね?…いや転校生みたいなもんか。あと最後のやつ、今すぐ殺ってやんよ。

でも俺なんかに興味を持ってくれたのは素直に嬉しいし、学校生活に出遅れはしたがこれはかなりいいスタートを切れるのでは?と思い、一人一人の質問に答えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「凛〜?さっきから浅村君のこと見すぎじゃない?」

 

凛「…………女の子にはデレデレしちゃって。だらしないんじゃない?」

 

「ちょっと凛〜?聞いてます〜?」

 

凛「ニヤニヤしてて気持ち悪いよ。…私と話す時はあんな顔しないくせに…!」

 

「りーーん!!聞けー!!」

 

凛「なっ、何?どうしたの?」

 

「はぁ〜…。やっと気付いた…。」

 

 

私が質問攻めにあっている毅を見ていると、前の席に座ってる友達が話しかけてきた。

この子は入学式の日に席が前後ろだったので、一番最初に話して一番仲良くなった友達。…なんでちょっと疲れてるの?

 

「まぁいいや…とりあえず単刀直入に聞くね?隠し事は無しだからね?」

 

凛「私が大切な友達に隠し事なんてしないよ。何?」

 

「あんた浅村君と付き合ってるの?」

 

凛「………………は?」

 

いきなり何を言い出すんだろうこの子は。

 

凛「私が毅と?…ないない。ただの友達だよ。」

 

「さっきチラッと聞こえたけど、浅村君って最近こっちに引っ越して来たんでしょ?そんな人といつの間に一緒に登校する仲になったのさ?」

 

凛「あー…、まぁ色々あったんだ。色々と。」

 

「さっそく隠してんじゃん…。」

 

 

だって、毅との出会いを話すのはなんか恥ずかしいし…。

ん?恥ずかしい?なんで?多少は運命的なものを感じるかもしれないが、別に恥ずかしがるような話ではないよね?

…もうっ。分かんない。

私が仏頂面で考えていると、また質問された。

 

「それに、凛があんなに仲良くしてる男子って浅村君だけでしょ?凛が男子を名前で呼んでるの見た事なかったし。」

 

凛「それは…まぁ…そうなのかな?」

 

「朝も学校の前でイチャイチャしてたしね♪」

 

凛「してないっ!」

 

イチャイチャだなんて人聞きの悪い。普通に友達と話してただけなんだけどな。

 

凛「とにかく、私と毅はそんな関係じゃないから。ただの友達。」

 

「…結局詳しい事聞けてないんだけど?」

 

とそこで始業のチャイムが鳴り、1限目の先生が入ってきた。毅に質問していた人達もそれに合わせて自分の席に着く。ギリギリまで質問されてたんだ…と毅の方を見ると、毅と目が合った。顔の前で手を合わせ、申し訳無さそうに

 

 

毅(す・ま・ん!)

 

と口パクで言ってきた。

 

…ふんっ。知らないっ。

私は窓の方にそっぽを向いた。横目で毅の方をチラッと見ると、机の上でうなだれていた。…授業始まってるよ。怒られちゃえ。

 

可哀想なので帰りに何か奢ってくれたら許してあげよう。

今日は甘いケーキが食べたいな…♪

 

 

 

 

 

 

 

帰りのHRが終わって、皆んなそれぞれ動き出す。

部活に急ぐ者、友達と帰りにどこ行くか駄弁っている者、早々と帰っている者など。

俺はというと、凛と一緒に帰ろうと下駄箱の前で待っている。凛は掃除当番らしい。

 

スマホを弄っていると、凛が早足で歩いて来た。

凛「あっ、ここにいたんだ。もう帰ったかと思った。」

 

毅「同じクラスなのに、わざわざラ◯ンで放課後下駄箱の前で待っててって送ってきたのはそっちじゃねぇか。」

 

凛「あとでねって言ったのに、今日一日私の所に来なかったから嫌われちゃったのかなーって思ったんだ。ごめんね?人気者の毅くん?」

 

毅「うぐっ……すんません。」

 

そう、俺の質問攻めは最後の休み時間まで続き、結局凛と教室で話せなかった。教室に残ってたらまた誰かに捕まると思い、HRが終わると下駄箱に直行したのである。

…だって仕方ないじゃん?皆んないっぱい質問してきたら、疲れるけど嬉しかったし、無下にできなかった。

 

凛「今日一日、私の心は傷付きました。あぁ悲しいなぁー。」

 

毅「大根役者すぎやしません?」

 

凛「あ?」

 

毅「さーせんっした!!」

 

凛が真顔でキレるとすげえ怖いのな。でもやっぱ綺麗だけど。

 

 

凛「でも駅前のケーキバイキングを食べると、今なら何でも許せるかもー。」

 

毅「よし行くぞ。すぐ行くぞ。」

 

凛「え、でも私今あんまりお金無いんだ…。」

 

毅「水臭え事言いなさんな。ここは私が!」

 

ちくしょう!抗えねぇ!

まぁ今日は俺が悪かったしな。今日くらいはいいか。

隣でやった♪と笑う凛。その顔は先程とは打って変わって幾分か上機嫌だ。…この顔を見れただけでも良しとするか。

 

凛「ほらっ、早く行こう。置いてっちゃうよ?」

 

お前しか場所知らねーんだぞ?帰っちゃうぞ?

と冗談を言い合いながら、凛の隣を歩く。

 

 

やっぱ渋谷凛には逆らえないな。

 

 




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