シンデレラ達とのストーリー   作:テリアキ

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8話

 

 

 

 

凛母「いやー、あの凛が男の子の友達を連れて来たからびっくりしちゃった!ごめんなさいね?」

 

毅「い、いえ!浅村毅と申します!凛さんには、いつもお世話になっております!」

 

 

凛の母さんが正気に戻った後、俺の面接?が始まった。

友達の親とはいえ、少し緊張すんなぁ…。

目の前の凛の母さんはなんだか上機嫌だ。凛と俺を交互に見ながら、ニヤニヤとした表情を浮かべている。

それに対して隣に座っている凛は、少し俯いているが時々俺の方をチラチラ見てくる。…気になるからやめてくれません?

 

 

 

凛母「いえいえ、こちらこそいつも凛がお世話になってます♪この子無愛想なとこあるからいろいろ大変でしょ?」

 

毅「………そんなことないっすよ?」

 

凛「……ふんっ!」ゲシ

 

毅「いってぇ!何でスネ蹴るんだよ!?」

 

凛「…今間があったから。」

 

毅「ちゃんと否定したのに理不尽過ぎやしませんか…?」

 

女の子がそんな事しちゃいけません!

俺らのやり取りを見ている凛の母さんは、クスクス笑っている。

今はあなたの娘さんの暴力を叱るとこだと思いますよ?何笑ってんの?

 

 

凛母「あなた達とっても仲が良いのね!いつから付き合ってるのかしら?」

 

凛・毅「付き合ってない!(ません!)」

 

凛母「息ピッタリじゃない♪」

 

 

どこをどう見てそんな考えになるんだ?もし付き合ってたとしても、これはただのDVだ。今の蹴りに愛もクソもないだろ。

 

凛「ハァ……私着替えるから部屋戻るね。何か手伝う事あったら呼んで。」

 

凛母「じゃあ着替えたらすぐ降りて来てちょうだい。毅くんに仕事内容教えてあげてね。」

 

凛「りょーかい。」

 

返事をすると、凛は店の奥に入って行く。

ってか俺受かったの?自己紹介くらいしかしてないよ?

 

凛母「毅くん、凛の着替え覗いちゃダメよ?」

 

毅「いえ、まだ死にたくないです。」

 

凛「…どーいう意味?」

 

キッ…!と凛が睨んできた。

そんな事したらお前絶対俺の目潰した後、息の根止めてくるだろ?

 

凛母「ちなみに今日の凛の下着の色はみずいr…」

 

凛「お母さんッ!!///」

 

凛母「はいはい。さっさと着替えてらっしゃい。」

 

顔を真っ赤にした凛が階段を登って行った。

…それにしても、みずいr……いかんいかん。考えるな。凛をそんな目で見ちゃいけない。

 

 

頭の中に沸いた雑念を消そうと、凛の母さんにお願いした。

 

毅「あの、少し店の花見させてもらっていいですか?」

 

凛母「ええ、構わないわよ。好きなだけ見てちょうだい♪」

 

店内の花達に目を向ける。…花はいい。俺の心を浄化してくれるようだ。花の種類とか全然分からんがな。

こんなんで花屋の店員が務まるのか…?

 

 

不安に思っていると、凛の母さんが真面目な顔で話しかけてきた。

 

凛母「毅くん…凛と友達になってくれてありがとう。」

 

毅「え…?急にどうしました?」

 

凛の母さんに背を向けて花を見ていたが、声の方に振り向く。

 

 

凛母「あの子は昔から手のかからない子でね…。店の事も嫌な顔せず

手伝ってくれたりよく出来た娘なんだけど、親の私にもあまり弱い所を見せないのよ。」

 

毅「あー…なんとなく想像できますね。」

 

凛母「学校での事とかもあまり詳しくは知らないのよ。いじめに遭っているとかは無いと思うけど…、最初に言った通り愛想がいい方ではないでしょう?だから、親としては少し心配だったの…。」

 

 

最初の方こそ凛をからかってはいたが、やはり親としては色々心配しているとこもあるんだな。

凛がしっかりしているのも凛の母さん、父さんが愛情を注いだ賜物だろう。

……俺にとっては少し羨ましい。

 

凛母「だから毅くんみたいに、頼りがいのある男の子の友達がいて安心したわ♪これからも凛のことお願いね?」

 

 

 

…そんな事、言われるまでもない。

 

毅「俺も、凛には助けられてばかりですし…。もし凛に何かあったら絶対に守ってやるし力になろうと思ってます。それは約束します。」

 

うわ今のすげえクサイ台詞だったわ…。なんか恥ずかしくなってきた…。

 

凛母「うふふ♪今の言葉、凛が聞いたらきっと喜ぶわね…あら?」

 

凛の母さんが俺の後ろに目をやると、そこには着替え終わった凛が立っていた。やべっ、今の聞かれたか?だとしたら凛の顔を直視できないわ…。

 

凛「お待たせ。話終わった?」

 

凛母「ええ、じゃあ毅くんは凛に色々教えてもらってね?」

 

毅「わ、分かりました!」

 

 

良かった…聞かれてはいないようだ。

ホッと安心していると、凛が近づいて来て耳元でボソッと呟いた。

 

凛「恥ずかしがるならあんなクサイ台詞言わない方がいいよ?」

 

 

…聞いてたんかい!恥ずかし過ぎだろコンチクショウ!!さっそく帰りたい!いや死にたい!

顔に熱を帯び、心臓の音が大きくなったのが自分でも分かる。

 

俺の側を通り過ぎた凛は、こっちを向いて片目を閉じ舌を出した。

 

 

 

凛のあっかんべーに、さらに鼓動が速くなったが…凛、君はツメが甘いぞ。

 

 

凛の後ろ姿からは真っ赤になった可愛らしい耳が見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

凛「…仕事内容はこんな感じかな。何か分からないとこある?」

 

毅「んー…とりあえずやってみたいかな。分からないとこあったらその時に教えて欲しい。」

 

凛「そうだね。…じゃあちょうど花のラッピングが1件入ってるからやってみよっか。」

 

凛から仕事内容を一通り聞いた後、俺達は花のラッピング作業を開始した。色のバランス、大きさや贈る目的によって使用する花を決めなければいけない。意外に難しいな…。

 

 

凛と作業をしているとそれまでレジに立っていた凛の母さんが、凛にレジを変わって欲しいと頼んできた。ご近所さんに頼まれていた花を届けてくるとの事。

 

凛「じゃあ私レジの方に行くけど、一人で大丈夫?」

 

毅「お、おおう。だ、大丈夫だ。問題ない…。」

 

凛「ホントかな…。」

 

ふん、俺の美的センスなめんな。芸術作品を作ってみせるぜ…!

まぁちゃんとマニュアルがあるんだけどな。

店の隅にあるテーブルで作業をしているが、レジからはそんなに遠くないからすぐ凛を呼べるし。大丈夫だろ。

 

 

俺が作業に戻り、凛がレジに立つとちょうど店のドアが開いた。

 

 

未央「こんちわー!しぶりんいる〜?」

 

卯月「み、未央ちゃんっ!ちゃんと挨拶しないとダメですよ!こっ、こんにちは〜!」

 

凛「………げっ」

 

 

ドアの方を見ると、女の子二人が入って来た。

というか凛、客に向かって「げっ」はないだろ…。

 

そういや俺も一応バイトの身だから挨拶しないとな。

なるべく笑顔を心がけて二人に挨拶をする。

 

毅「いらっしゃいませ!どうぞどうぞ!」

 

…完璧な挨拶だな。女の子二人もキョトンとしている。…あれ?なんで?

 

未央「…おやおや?しぶりんのお店に男のバイトさんっていたっけ?」

 

卯月「は、初めて見る人ですっ…!ここ、こんにちは!」

 

俺の方を訝しげに見た子、少し怯えながら挨拶をしてくれた子がこっちを見てくる。常連さんか?一応自己紹介しとくか。

 

…てかしぶりんって?

 

 

毅「あ、今日からこの店でバイトさせていただく事になった浅村です。よろしくお願いします。」

 

未央「そうなんだ!初めまして!本田未央ですっ♪」

 

卯月「しっ島村卯月ですっ…!よ、よろしくお願いします…!」

 

未央「さっそくですが…お兄さんはしぶりんとどんな関係ですかな〜?」

 

凛「ちょっと未央、変なこと聞かないで。」

 

毅「あぁ、凛のこと?凛とはクラスメイトっすね。」

 

未央「しぶりんの同級生!?それも男の子!?……ほうほうほう♪」

 

 

本田さんがニヤニヤしながら凛の方を見る。

後ろの島村さんは俺と目が合ってもサッと視線を逸らし、またしばらくすると遠慮がちにこっちを見てくる。…なんだろう、なんかこう…すごく意地悪したい衝動に駆られる。決してそんなことしないけどな。…でも初対面なのに嫌われてるの?俺?

 

 

未央「しぶりんも隅に置けないね〜?アイドル渋谷凛に熱愛発覚!スクープだよ〜♪」

 

凛「あっ…!」

 

毅「俺と凛はそんなんじゃないっすよ。………ん?アイドル?」

 

凛「ハァ……。」





先輩の結婚式の余興でtulipを踊るのはダメですかね?
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