元人間のスライムがドラクエの世界で必死に生き抜くそうです 作:スライムのカケラ
スライム、大地に立つ
速くここから出よう、そう思って思いっきり走った。
思いっきり走ったハズなのに結構遅い……恐らく素早さのパラメータが足りてないのだろう。
そう考えているうちに宿屋の外に出れた。
すごく走ったわけでもないのに俺は息切れしていた。
「ハアッ……ハアッ……ハアッ」
少しその場で休もうかと思ったが、勇者が来る事を考えたらそんな事をしている暇はない。
俺は取り敢えず北の城へ行くことにした、勿論城の中に入るわけではない。
そんな事をしたらお城の兵士に槍で突かれて死んでしまう。
俺は城の周りに他のモンスターもいると考えたから城の周りに行くことにを決めたのだ。
今度は息切れしないように軽ーく走って行く。
走っている間にこんな事を考えた。
速く走るには「レベル」を上げて素早さを上げなければならない。
でも「レベル」を上げるには経験値を貯めなければならない。
しかし経験値を貯めるにはモンスターや勇者を倒すことが必須だ。
だからいずれは俺も勇者やモンスターと戦うしかない。
そんな事を考えながら走っていたらいつのまにか城の周りに着いていた。
「新入りか?」背後から突然肩を叩かれた。
「は…はぃぃ…」情けない返事をしてしまった。
「新入りはトロルに鍛えてもらうよう言ったハズだったが……まぁいい」
隊長みたいな人は俺の頭をつかんだ。
スライムだからかあまり痛くない。
「あの~隊長の名前って……」俺はそう言った。
「オークのマッドだ」隊長みたいな人はそう答えた。
よくいる外国人っぽい名前だな、そう思った。
「どこに行くつもりなんです?」一番聞きたかった事を聞いた。
「あれだよ、洞窟。新入りに宝箱を全部取ったら帰って来いと言ったハズなんだがな」
そこ絶対やばいやつだ。
冒険に行った奴が帰ってこない……大体こう言うのは強敵に食われたりして死んでる。
そんなとこに行けと言うのかこいつは。
「いや、俺レベル1のスライムですし……」そう言った。
「いやレベル1だから行くんだよ、レベル1の仕事は特攻か荷物運び、だろ?」マッドは笑いながら答えた。
マジかよ。
いやでも宝箱が取れるところに行けるんだから強くなれるチャンスだな。
武器を装備すればパラメータも上がるし。
ポジティブに考えないと。
そんな事を考えていると洞窟に着いた。
「宝箱全部取って来るんだぞ」マッドはそう言い洞窟の奥に俺を投げた」
そのまま俺は転がっていき洞窟の奥に行ってしまった……
「いてて………何処だよ此処………」
周りは水晶のようなもので囲まれており、上には俺が転がって来た道がある。
--俺、生きて帰れるのかな……?
そう、思った。