ハリーの兄貴で魔力がない   作:厄丸

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前回のあらすじ

魔力がない?上等だこら

マルフォイのハーゲハーゲ

え、何この卵


宿でのバトル

チュンチュンと鳥の鳴き声が辺りに響く、朝の日差しは1日のエネルギーとばかりに体を上に伸ばす、伸ばしている本人は早着替えとばかりの速度で着替える

 

「よしよし、準備はオッケー!ほら、起きろハリー、朝だぞ〜」

 

「んっん〜・・・にい・・・さん・・・?」

 

目を覚ますのはメガネを外したハリー、机の上に置いてあったメガネを目をこすりながらかける

 

「ほれほれ、取り敢えずそのヨダレが垂れている顔を洗ってきな」

 

「え?!うそ?!」

 

洗面台の鏡で確認をすると髪はぐしゃぐしゃ、顔はヨダレが乾いて白く乾燥している

 

「準備自体は昨日終わらせて宿に預けているからゆっくりな、今はダーズリーが居ないんだから」

 

「あ、そっか・・・」

 

ダーズリー家がいない、これだけで2人の兄弟、いや、1人の弟が落ち着くには十分な事実だ

 

「さて、俺は布団でもたたもーっと」

 

顔を洗い髪を整えたハリー、布団をたたみ終えたストリットは朝の朝食を取るべく下へと降りる、荷物を預けたといったがストリットはアルマ・クリコン製の防具は服の下に隠して腕と足につけている

 

「おはようございます女将さん、いい寝心地でした」

 

「いいんだよ寝心地なんて、あんたらは今日出発だろ?朝ご飯を食べて駅に向かいな、じゃないと遅れちまうよ?」ニヤッ

 

ニヤニヤしながら優しそうにストリット達を見るのは泊まった宿の女将だ、人柄がよくいい性格をしているのがこの宿の人気の一つだろう

 

「そうさせてもらいますよ、ハリー行くぞー、美味しい美味しい朝ご飯が俺たちを待ってるからなー」

 

「あ、待ってよにいさーん!!!」

 

少し早足で食堂へと向かう、ついたその場所は人で賑わっており席が少しばかり残っていた

 

「そうだなぁ、俺が朝食を持ってくるからハリーは席で待っててくれないかな?」

 

「いや、ここは僕が持ってくるよ、兄さんは席で座ってて」

 

「そう?んじゃ頼むわ」

 

ハリーが朝食を取りに行きストリットが席に座ろうとする、しかし座った瞬間横から衝撃がきて倒れ込んでしまう

 

「いって・・・」

 

「おいおい何座ってんのきみぃ?ここは俺達が先に目をつけてた場所だよぉ?」

 

ストリットが顔を上げるとそこには嫌らしい目をしている男が3人、明らかに喧嘩を売っている顔だ

 

「・・・喧嘩なら買うぜ?」

 

「はぁ?喧嘩だぁ?坊主テメェ調子乗っちゃってんの〜???」

 

後ろにいた男がさらに煽ってくる

 

「ふーん、周りにもそうやって当たり屋みたいなことすりゃいいのに俺たちにしてくる辺り嫌がらせだよな?いやすまないな、お前達が『弱い』からこうやって俺が座っていた場所を狙ったんだろ?」

 

ストリットは弱いを強調して言い放つ、それを聞いた3人は顔を真っ赤にするが周りからは爆笑が生まれる

 

『ガーッハッハッハッハーッ!!!いいぞ坊主ゥ!もっと言ってやれぇ!』

 

『お前達もみみっちいやつだなぁ!そんな子供相手にムキになってやんの!大人として恥ずかしくねぇのかぁー!www』

 

「て、てんめぇッ!!!」

 

「言ったろ?喧嘩は買うって、御託はいいからかかってきな、『心が狭い人生の先輩さん』よぉ!」

 

この一言で堪忍袋の尾が切れたのか後ろの2人が同時にこっちへと突進してくる、それをストリットは笑いながらいなす、いなされた2人はストリットの後ろによろめきながら倒れる

 

「おいおいこんな中坊にパンチ一発当てられねぇの?心だけじゃなくて視界も頭も狭いのか?」

 

『ハァー!!!こりゃ傑作だぜ!大の大人が子供に舐められてやんの!!!』

 

『いいぞガキィ!もっとやれやれー!!!』

 

周りからの声援で更に男達の顔は赤くなる、座っていた男が立ち上がりこちらへと大振りのパンチを放ってくる

 

「甘い甘い、そんな大振りじゃかわしてくださいって言ってるようなもんだぜ?」

 

「クソがァッ!!!ガキが大人を舐めるなぁ!!!」

 

椅子に座っていた男が懐から杖を取りだす、周りもまさか杖を取りだすとは思わなかったのか焦り出す

 

「インセンディオ!!!」

 

「兄さん危ないッ!!!」

 

杖から出たのは初めて見る魔法弾、効果は当たった相手が燃える呪文だ、《当たればの話だが》

 

「ハリー忘れたか?俺にはこれがあるんだッよッ!!!」

 

放たれた魔法はストリットの拳により弾かれてしまう、まさか弾かれるとは思っていなかったのか男は自分の放った魔法を避けられずに自分の顔に当たって燃えてしまう

 

「ン“ン“ン”ン“ン”ン“ア“ヅイ”ィイイイイイイイ!!!!!??!!」

 

「弾くとこうなるのか、お前らツレの男が燃えてるんだぞ?助けなくていいのか?」

 

ストリットに言われて男2人は顔に水をかける、そしてまるでザコのような捨てゼリフを吐いてどこかへ行ってしまう

 

「お、覚えていやがれガキ!」

 

「あっれぇ?あんた達誰?俺頭悪いから誰か分かんないなぁ???www」

 

最後までストリットにしてやられてしまい音を立てながら宿を出てしまう

 

「ふぅ、やっと終わった、ハリーこっちだぞー」

 

「う、うん・・・」

 

あたりには沈黙と冷たい空気が流れる、しかし数秒たった辺りからいきなりプッと音がしてドット笑いが辺りを包む

 

『アーッハッハッハッハッ!!!』

 

『よくやったぞ坊主ゥ!』

 

『こりゃ夜はいい酒が飲めそうだ!サンキューな坊主!!!』

 

笑いに包まれた食堂を見ながらストリットは朝食を食べ続ける、今日は待ちに待ったホグワーツの登校日、ホグワーツには何がまた受けるのか、鬼が出るか蛇が出るか、それを知るすべは全てホグワーツに・・・


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