ハリーの兄貴で魔力がない   作:厄丸

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前回のあらすじ

宿に泊まりました

何すんだテメェ当たり屋か?

顔面燃えてんぞ



ホグワーツ・エクスプレス内部

シュゴーシュゴーと列車の音がする、いろんな列車の音が重なり合い大きな音を生み出すここはキングズ・クロス駅と呼ばれるロンドンの代表的な駅の1つだ

 

「よーし着いたな、たしかここの・・・あれ、なんだっけ、3分の4の8番線だっけ」

 

「違うよ兄さん、9と4分の3番線だよ」

 

「それだ」

 

早速中に入ってホームを探すが見つからない、正確には9番線は見つかった、しかし見つからないため駅員にも聞いたがバカを見るような目で見られてしまった

 

「んー、見つかんねぇなぁ」

 

「そうだね・・・ん?兄さん、あそこの人たちが持ってる荷物って僕たちが持ってる荷物に似てない?」

 

「どれどれ・・・」

 

目を細めてハリーが指した場所を見る、そこには確かにストリット達と同じように荷物をカートに乗せて楽しげに話している赤毛の家族がいた

 

「さぁロン、貴方も今日からホグワーツに行くのよ」

 

「うん・・・」

 

「おいおいどうしたロン」

 

「もしかしてこの壁に走んのが怖いのか?www」

 

「「ん?()()()()?」」

 

ハリーとストリットが疑問を浮かべているとロンと呼ばれた男の子を馬鹿にしていた双子、2人が壁に向かって走り出すではないか

 

「は?ちょ!ぶつかるぞあんたらッ!!!」

 

ストリットは双子に注意をするがその声は届いてはいないだろう、何故ならその双子は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「え・・・あぁ、そういうことか、どうりで見つかんない訳だぜ」

 

「え?どういうことなの兄さん?」

 

「9と4分の3番線はホグワーツ、つまり魔法学校に行くために使う列車だろ?それをマグル、つまり普通の人間に見られるわけにはいかないからああやって魔法を使ってカモフラージュしてんのさ」

 

ストリットの説明にハリーは納得する、行き方が分かればあとはそこに向かうだけだ、取り敢えずまだ信じられないということでまずはストリットが壁に向かって走っていった

 

「んッ・・・ん?へぇ!これがホグワーツに向かう列車か!」

 

壁をすり抜けたその先には沢山いる人、全員が子供のところを見ればこの全てが生徒だと分かるだろう

 

「あ〜・・・ちょっと気持ち悪い・・・」

 

「ハリー大丈夫か?酔い止め用の飴持ってるから取り敢えず舐めときな」

 

「おーいお前さんらー!!!どうやら無事に着いたようだなー!!!」

 

列車の先っぽからハグリットが顔を出してこっちに叫んでくる、しかし時間を見ればもう出発する時間なので軽く挨拶をして列車の中に乗った

 

「おぉ、こりゃいい内装してるな・・・おっと、見惚れてる暇はねぇ、さっさと座れる場所を探さねぇとな」

 

「こっちにいい席あったよ兄さん」

 

ハリーはもう見つけていたらしく素早くそこに座ることができた、ある程度時間が経ったあたりからコンコンッと廊下のドアを叩く音がする、そちらを方を見れば先ほど見た赤毛のロンと呼ばれていた少年が少し焦ったような顔をしていた

 

「ねぇ君達ゴメン、ここ座らせてもらってもいいかな?他がもうどこも空いてなくて・・・」

 

「ああいいぜ、君はさっき駅で双子のやつと話していた子だね」

 

「君よく見てたね・・・!凄いよ!」

 

3人で軽く自己紹介をして席に座る、ロンは何かに気がついたのかわなわなと震えて、しかし期待を込めたような眼差しでハリーとストリットを見ている

 

「も、もしかして・・・は、ハリー・・・ポッター??!!!」

 

「え・・・そ、そうだけど・・・」

 

「凄い!凄いよ!も、もしよければ・・・ひたいの傷を見せてもらっても・・・いいかな・・・?」

 

オドオドしながらロンはハリーに言う、見せるだけならタダなのでハリーはひたいの傷を見せることにした

 

「うん、ほら」

 

「わぁ・・・すっげぇ・・・!」

 

ロンは感動してるがストリットは1つ思うところがあるようだ

 

(この子さっきからすげぇしか言ってねぇな・・・)

 

しばらく話しているとロンの懐からチュウチュウと鳴き声が聞こえる、懐から飛び出た動物は少し大きめのネズミだった

 

「あ、こらスキャバーズ!」

 

「へぇ、君が持ってるのはネズミか・・・ん?」

 

「可愛いんだね、名前はスキャバーズっていうの?」

 

ハリーはスキャバーズと呼ばれたネズミを可愛がるがストリットは少し顔をしかめる、見た目は普通のネズミなのに何が違うのだ、例えていうなら、()()()姿()()()()()()()()()()()()()

 

(・・・まぁ、気のせいか)

 

「兄さんどうしたの?」

 

「いんや、何でもないよ」

 

「そうだ!僕フレッドから魔法を教えてもらったんだ!見たい?」

 

(え、別に見なくてもいいんだけど)

 

「見たい!!!」

 

ストリットは乗り気ではなかったがハリーは興味津々に見ている、ハリーの反応に気を良くしたのかロンは早速杖を出して魔法をスキャバーズにかけようとする

 

「ちょちょちょ待て待て、まさか魔法ってのはそのペットにかけるつもりか?」

 

「え?そうだけど・・・だって教えてもらったのは色を黄色に変える魔法だし・・・」

 

(えぇ・・・ペットに魔法って平気なのか・・・?)

 

ストリットは少し呆れているがハリーは早く見たいようだ、早速かけようとするといきなりドアが開かれて女の子が顔を出してくる

 

「ねぇ、ヒキガエル見なかった?ネビルのが逃げたの」

 

「いや、こっちにはきてないぜ」

 

「あら?魔法をかけるの?やってみせて」

 

(うん、この子は話を聞かないタイプの人間だな)

 

いきなり出てきた女の子のマシンガントークでロンとハリーはタジタジである、ロンは取り敢えず魔法をかけようと呪文の名前を唱える、しかしロンはその後にムッとしたのか魔力を強めに込めてしまう

 

「お日様ひなぎくとろけたバター!このドブネズミを黄色に変えよッ!!!」

 

杖から出たのはバレーボール並みの大きな火球、突然出た火球にハリーとロンと女の子は驚いたがストリットはなんとその火球をキャッチした

 

「おいおい危ねえな、列車が燃えたら大変だろ」

 

「え?な、なんで?なんで魔法を触れてるの?!」

 

「あ、そっか、俺の事情を知らないのか、てか自己紹介しようぜ」

 

火球をお手玉のようにクルクル回しながらストリットは話を続ける、ハリーはもう見慣れたがロンと女の子は口をあんぐり開けたままだ

 

「僕はハリー、ハリー・ポッターだよ」

 

「僕はロン、ロン・ウィーズリー」

 

「私はハーマイオニー、ハーマイオニー・グレンジャーよ」

 

「俺はストリット、ストリット・ポッターだ」

 

ストリットは最後に名前を名乗る、最後のポッターに驚いたのかロンとハーマイオニーはストリットの方を見る

 

「え?!ポッター?!」

 

「え、そうだけど、俺はハリーと血の繋がった兄弟だぜ、俺は兄の方だ」

 

「え?!あなた歳上だったの??!!!」

 

「そうだよ、君たちの一個上だぜ、あぁ、今年入学するのは少し事情があってな、そこは察してくれ」

 

お手玉の速度を上げながらストリットカラカラと笑いながら話す、ハリーは笑っているがロンとハーマイオニーは少し疲れたような顔をしている、そこでまたドアが開く音がした

 

「おやぁ?マルフォイ君じゃないか!!!」

 

「んげッ・・・」

 

「え?ストリットは知ってるの?」

 

「あぁ知ってる、俺のことをマグル扱いした知ったか野郎だね、後から聞いたら俺はスクイブらしい、いやぁ恥ずかしいなぁマルフォイ君?」

 

出会い頭からいきなり馬鹿にされたマルフォイはついに杖を取り出した

 

「貴様!今度は店じゃないから魔法でこらしめてやる!!!」

 

「させねぇよ」

 

お手玉にしていた火球を少し千切って杖に向けて殴り飛ばす、まさか火球を飛ばすとは思っていなかったのかマルフォイは杖を落としてしまう

 

「んな?!」

 

「まったくよぉ、列車で暴れんな、君のお父様はよほど教育が下手くそらしいな、さっさとどっかいけよ、火球はまだ余ってるぜ?」

 

「ふん!言われなくてももう行くさ!行くぞお前ら!! !」

 

マルフォイに付いていた腰巾着のような2人は顔を困らせながら去っていった、そこでアナウンスのような声が聞こえる、声の主はハグリットだろう

 

『そろそろホグワーツに着く頃だ、お前さんらローブを着ておくんだぞ!』

 

「おっと、そろそろ着くみたいだな」

 

火球をいきなり上に弾く、弾かれた火球はゆっくりと重力に従いながら落ちてくる、それをストリットは手と手を合わせて合掌するようにパチンッ!と火球をもみ消した

 

「よっしゃ、準備しようぜ」

 

「え?この空気で?ストリットこの空気でなの?」

 

「す、凄い先輩ね・・・」

 

「ハハハ・・・なんか2人ともゴメンね・・・?」

 

ストリットは平常運転だがロンとハーマイオニーは呆れつつも凄い先輩だと尊敬の念を抱いていた

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