超高校級の暗殺教室   作:宗谷

1 / 10
今回の作品に関して、原作ダンガンロンパシリーズにおける日向をベースに、そこから多少改変、追加設定をしています。
大前提として
「胸を張れる自分になりたい」
「少なくとも家の収入は一般以上」
と考えています。
また、クラス名簿が
原作20番 原
     日向
原作21番 不破
なので、不破以降の出席番号が1下がります。




暗殺の時間

…廊下から音が聞こえる。『奴』の足音だ。

クラスに緊張が走るのが分かる。俺だってそうだ。

 

「HRを始めます。日直の人は号令を!」

『奴』が来た。大丈夫、今日こそ……殺す!

 

「…起立!」

一斉に銃を構える。

クラス全員、総勢27人での一斉射撃だ。

 

「気をつけ!」

狙いを合わせる。……よし!

 

 

 

 

「礼!」

合図とともに全員の銃から弾丸が飛ぶ。

だが、『奴』は分身ができるほどの速度で回避する。

 

「おはようございます。発砲したままで結構ですので、出欠を取ります。磯貝君」

「…!」

「すいませんが、銃声の中なので、もっと大きな声で」

「はい!!」

俺達は……殺し屋。

 

 

 

「…日向君」

「……はい!!」

 

 

 

標的(ターゲット)は……先生。

 

「今日も命中ゼロですねぇ」

「クラス全員での一斉射撃でもダメなのかよ!」

「数に頼ってはいけません。視線、銃口、一人一人が単調です。もっと工夫しないと、最高時速『マッハ20』の先生は殺せませんよ?」

 

結局、今回もダメだった。

残像が見えるほどの高速移動で、弾を全部避けたのだから。

 

「クソっ!」

「殺せるといいですねぇ……卒業までに」

 

椚ヶ丘中学3-Eは『暗殺教室』。

やることは…『卒業までに担任を殺すこと』。

始業のベルが、今日も鳴る。

 

 

 

3月の始め、俺たちは、2つの事件に出会った。

一つは、月が突然7割ほど消滅して、永遠の三日月になったこと。

もう一つは……

 

「初めまして、私が月の事件の犯人です。来年には地球も爆破する予定です。皆さんの担任になりましたので、どうぞよろしく」

「「「「「…………は?」」」」」」

 

月の事件の犯人…黄色いタコみたいなのが担任の教師になったことだ。

その後、防衛省の烏間という人から説明があった。

曰く、月を破壊した犯人である。

曰く、来年三月には地球も破壊する。

なので、こいつを殺してほしい。

成功報酬は……100億円。

 

 

 

「さて、この場合、仲間外れはどれでしょうか、日向君?」

「えっと……青?」

「正解!青の例文のWhoだけが関係詞になります」

 

ところがこの担任、普通にやって殺すのはほぼ不可能だ。

マッハで動くし、不意打ちでも無理。

そんな奴、どうやって殺せばいいんだ…?

 

キーン、コーン

「おや、もう時間ですか。では、午前の授業はここまで、先生はちょっと四川省まで、麻婆豆腐を食べに行ってきます」

 

そういって、先生は窓から飛び出していった。

とんでもない奴だ。銃弾はよけるし、教えるのもうまい。

きっと……才能に恵まれているんだろう。

 

「ええっと、マッハ20だから……?」

「四川省まで10分くらい…」

 

昼休みになり、クラスメイトはそれぞれ自由に行動し始めた。

おれも、弁当と取り出すと、クラスメイトの一人、『千葉龍之介』が話しかけてきた。

 

「日向、飯にしないか?」

「あ、ああ。」

 

……正直、殺せる気がしない。

だって、俺は『殺し屋の才能』はないんだから……。

 

 

国語の時間……

 

 

「では今回は、お題に沿って短歌を作ってみましょう。ラスト七文字を『触手なりけり』で締めてください。」

触手なりけりって……。

 

「かけた人は先生のところに持ってきなさい。チャックする点は文法の正しさ、触手を美しく表現できたかどうかの二点です。例えば『花さそふ 嵐の庭の 雪ならで はえゆくものは 触手なりけり』です。できた者から今日は帰ってよし!」

「先生、しつもーん」

「? なんですか? 茅野さん」

「今さらなんだけど、先生の名前って何て言うの? 他の先生と区別するのに不便だし」

 

…別にその必要はない。

椚ヶ丘中学校3年E組。通称、『エンドのE組』。

成績、生活態度などが悪いと判断されると、基本的にここに落とされる。

校舎は離れた山の中だし、本校舎からは差別の対象だ。

『E組のようにはなりたくない』。『E組と違って自分たちは優れている』。

そんな危機感や優越感を抱かせるための、言ってしまえばみせしめだ。

教師も、基本的に一人だけだ。

落ちこぼれにかける価値はないてことなんだろう。

先生は言う。

 

「そうですね、名乗るような名前はありませんね? 皆さんが自由につけてください。でも、今は授業に集中してください」

 

少しして、一人が立ち上がる。

『潮田渚』だ。

 

 

 

「おや、もうできましたか、渚君」

 

ゆっくりと先生に近づいていく。短歌用の紙には対先生ナイフが隠してあった。

 

「…………ッ!」

 

潮田がナイフを振り抜く。

でも、先生は余裕で回避した。

 

「……言ったでしょう?もっと工夫しなさいと…」

 

さらに潮田は先生に抱き着く。

その時、俺は尋常じゃない寒気がして、とっさに叫んでいた。

 

 

 

 

「全員伏せろっっ!!」

次の瞬間、

 

 

 

 

 

 

先生と潮田が爆発した。

 

「ッしゃあ、やったぜ!」

「百億いただきィ!!」

 

俺の右、寺坂がはしゃぐ。

間違いない、この暗殺方法に関係している!

 

「寺坂、お前何したんだ!」

「渚に何持たせたのよ!」

「オモチャの手榴弾だよ。火薬使って威力上げてるけどな」

「なっ!?」

「人間が死ぬ威力じゃねえよ。治療費くらいは払って……」

 

寺坂の様子がおかしい。

見ると、潮田に何か薄い膜の様なものが被さっていた。

 

 

 

 

「実は先生…月に一度ほど脱皮をします。脱いだ皮を爆弾に被せて威力を殺した。」

どこからか声が響く。

「ど、どこから!?」

「っ!上だ!」

 

真上を見ると先生が天上に張り付いていた。

 

「月一で使える奥の手です………寺坂…吉田…村松…首謀者は君たちだな?」

 

先生は気分や行動で色が変わる。例えば、問題に正解したら明るい朱色、間違っていたら暗い紫。

そして今は……黒。誰が見てもわかる。怒っていると。

そして、先生は一瞬消える。

数秒後に戻ってきたとき、その手には

 

 

『寺坂』『吉田』『村松』

 

 

三人の家の表札が握られていた。ほかにも表札らしきものを複数握っている。

クラス全員の家の表札を取って回ったと言うことだろう。たぶん、俺のも……。

「政府との契約ですから、先生は君たちには手を出さない。だがまた今と同じ手で殺しに来たら、君たち以外には何をするかわかりませんよ?」

 

この時、俺は、俺達は改めて理解した。この怪物から逃げることは、不可能だと。

自由になるには、殺すしかないのだと。

 

「なんなんだよ!地球破壊とか、暗殺とか!

 

迷惑なんだよ!迷惑な奴を迷惑な方法で殺してなにが悪いんだよ!」

 

「迷惑? とんでもない、君たちのアイデアは実に素晴らしい。特に渚君、君の肉薄までの自然な体運びは百点です。」

 

確かに、潮田は今回、先生をかなり追い詰めていた。

脱皮がなかったら、もしかしたら殺していたかもしれない。

 

「そして、危険性を判断してとっさに支持をした日向君もいい行動です。下手をしたら目に当たって失明していた可能性もゼロではありませんからね」

 

褒められた。でも、俺は喜ぶことはできなかった。だって…俺には、そんな才能は……。

 

「でも、寺坂君は渚君を、渚君は自分自身を大切にしなかった。そんな生徒に暗殺をする資格はありません」

「笑顔で胸を張れる暗殺をしましょう。君たちはそれをなせる力を秘めている。さて渚君、先生は殺される気など毛頭ない。来年の三月まで君たちとエンジョイして地球を破壊します。どうしますか?」

「先生を……殺します。卒業までに」

 

潮田は、笑顔でそう言った。

 

「ヌフフフフ、そう来なくては……では、今日はみんな殺せ次第帰ってよし!」

「「「「「ええっ!?」」」」」」

 

無理だ!どうやっても殺せるとは思えない。

 

「殺せない・・・先生、あっ!名前『殺せんせー』は?」

 

茅野のその発言がきっかけで、今日から先生の名前は『殺せんせー』になった。

 

 

 

 

 

…ちなみに、結局誰も殺せず、夜の8時まで暗殺は続いた。




生徒名簿 日向 創
出席番号 21番
コードネーム:未定
誕生日:1月1日
身長:179cm
体重:67kg
血液型:A型
好きな教科:国語・数学
嫌いな教科:理科・英語
趣味・特技:???(未定です。結構思いつくかも?)
所属部活(過去):剣道部
宝物:入学時に買ってもらった剣道用具一式
好きな食べ物:草餅
弁当派or買い食い派:自炊お弁当
選挙ポスター:その言葉、斬らせてもらう!

ヒロインは、一応アンケートを設置します。
活動報告で行っています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。