超高校級の暗殺教室   作:宗谷

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通信簿、奥田さん一回目です。
……正直、5回×28人とか結構なやむんですよね・・・・・


ツウシンボ オクダ マナミ 1

放課後……

 

「失礼します」

 

俺は、職員室を訪れていた。

 

「おや、日向君。どうしましたか?」

「この問題なんですけど……」

 

今日の授業で返却された、前回の小テスト。もう一度解きなおしてみたのだが、何度やっても数学のとある1問が解らず、先生に聞きに来た

 

「ヌルフフフ、やっぱり聞きに来ましたか。君は基礎に関しては非常にしっかりとしているが、応用になると途端にミスが多くなる。この問題もそうです。」

 

応用か…。

確かに、俺は応用問題があまり得意ではない。

ほとんどテスト中には解らず、後で解きなおして後悔する。

 

「まずは、問題の要点を分解することから始めましょう。まず…」

「暗殺ですよね。じゃ、死んでください」

「ニュヤッ!?」

 

物は試しと袖口に隠していた対先生ナイフで切りつけるが、超反応で回避された。

 

「ヌルフフ……。日向君も本格的に不意打ちを狙ってきましたね。今までは真正面からくることが多かったのですが…」

 

結構焦ったのか、顔には汗か粘液かわからないが、液体が浮かんでいた。

俺の暗殺方法は、基本的には奇襲からナイフに持ち込もうとする。

…まあ、毎回毎回ヌルリとよけられるのだが…。

 

「さて、それじゃあ、改めて解き方を教えましょう。まず、問題のこの文ですが……」

 

再び、殺せんせーは俺のテストプリントに目を落とす。

さすがに警戒されてしまっただろう。おとなしく授業を受けることにした。

 

 

「……となりますから、答えはx=√a+7ということになります」

「なるほど……」

 

数十分後、ようやく解法が判明し、正解にたどり着くことができた。

不思議なことに、小テスト中では何が何だかさっぱりだった問題が、スラスラと分解して考えることができた。

 

「応用問題と聞けば難しいように感じられますが、細かく分解してしまえば基礎の組み合わせです。日向君が今までしっかりと積み上げてきた基礎力ならば、慌てずに考えれば問題無く解けますよ」

 

そういう殺せんせーは、顔に〇を浮かべながら言った。

 

「そういえば日向君。どうやら、烏間先生に何やら面白いものを注文したようですねぇ」

 

「なっ!?」

 

俺が対先生素材の刀を頼んだことは、俺と烏間先生、赤羽くらいしか知らないはずだ。

どこで知ったんだこのタコ……。

 

「確か日向君は元剣道部だそうですね。生徒のプロフィールは簡易的ですが伝えられています」

 

「…………」

 

 

「以前のナイフ訓練での君の様子。中村さんとの会話。それに朝の素振り。そこから推測すれば、そこまで難しいものでもありませんよ。ヌルフフフフ……」

 

殺せんせーは緑の縞模様……嘗めているときの顔になって笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……よし、殺そう

 

「っそうっ!ですっ!かっ!」

 

両手にナイフを持って休む暇なく切りかかる。

回避され続けているが、いつかは疲れて動きが鈍るはず!!

 

「甘いですねぇ。」

「なっ!?」

 

いつの間にか、どこから取り出したかわからない紙にナイフが挟まれ、先生の手元に。

一方の俺の手には、これまたどこから持ってきたかわからない花の球根があった。

 

「以前植えなおしたものの残りです。殺せるといいですねぇ、来年にその球根が咲くためにも」

 

こちらを煽るような、でもどこか憎めないような顔で殺せんせーは笑う。

だったら、俺の言う言葉も一つだ。

 

「きっと…殺しますよ。それじゃあまた明日、殺せんせー」

 

「ええ、また明日。ああ、そうそう。明日の理科の実験用にお菓子を持って来てくださいね」

 

職員室を出る。

まさか、個人で頼んだものまで把握してるなんて……。

そう考えながら理科室の前を通った時、

 

「あれ?」

 

理科室に人影があった。

時間はもう授業が終わってからそこそこ経っている。

そんな時間の理科室に……誰かいる?

 

「だれか……いるのか?」

 

恐る恐る扉を開ける。

そこにいたのは………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……奥田?」

「ひゃあっ!?ひ、日向君……」

 

俺の前の席の女子『奥田愛美』だった。

 

「何してるんだ?」

 

「あ…その、暗殺のために毒を作ろうかと思って……」

「毒殺か…」

 

毒。確かに、銃弾をやすやす回避する殺せんせーには有効かもしれない。

飲ませられれば……の話だが。

それにしても、自力で毒薬を作れるなんて…

 

 

「好きなのか?理科」

「っ!はい!大好きです!」

 

急に言葉が強くなり、食いつかんばかりの速度で奥田は答えた。

いつものややおどおどした雰囲気と違う、とても生き生きとした話し方だった。

 

「あっ!?ご、ごごごごめんなさい!!」

「い、いや。ちょっと驚いただけだ」

 

正気に戻った瞬間に慌て始める。

あまり、人付き合いが得意なタイプではみたいだな。

 

「私、あまり不意打ちとか得意じゃないし…。でも、化学だけなら私、得意なんです!」

「確かに…奥田って理科が得意ってよく聞いたな。去年の定期試験とか」

 

そうだ。たしか、学年順位の上位のほうに奥田の名前があった。

A組にも匹敵するんじゃないか?

 

「でも…それ以外がさっぱりで……特に…国語が」

「国語か…」

「言葉の良し悪しとか、感情表現とか…何が正解かわからなくて」 

 

確かに…。

国語はそこそこ得意だと思っている俺でも、悩むことは多い。

前に聞いた話では、国語には、単純な知識だけではなく読解力、文章の背後を読むことを必要としているとか。

 

「でも、それで構いません」

「数学や化学式は絶対に正解が決まってる。私には気の利いた言葉遊びも、細かい心情を考えることも必要ないんです」

 

そういう奥田には、どこか諦めたような、それでいて納得しているような、そんな感じがした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なあ、奥田。一体どんな毒を作ったんだ?」

 

ふと、気になったので尋ねる。

毒薬といえば、動物、植物が持つものや、有名どころだと青酸カリくらいしか知らない。

まあ、それも別のクラスメイトに借りた漫画で知ったのだが……。

 

「あ…えっと、これが水酸化ナトリウム、こっちが酢酸タリウムで、今作ったのが王水です」

「おっ……王水!?」

 

王水って、確か劇薬じゃなかったか!?

 

「はっ、はい!」

 

笑顔で答える奥田。

いや、笑顔で劇物作る中学生女子っておい……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツウシンボが更新されました

 

オクダ マナミ 1

1:非常に豊富な化学知識知識を持ち、劇薬すらも作成してしまう。自己の主張が少なく、「化学式が友達」というほど。

自分には相手の気持ちを考えたり、表現することは不要だというが……

 




と、いうわけで毒の時間前日のようなものでした。
感想、ヒロイン調査も、お気軽にお願いします。
一応、個人的にも書きやすいのは中村さんですかね…。
持ちろん、他のヒロインでも大丈夫です。
さすがに原や狭間は難易度高いですが……。
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