超高校級の暗殺教室   作:宗谷

8 / 10
難産でした……。
というわけで、中村一回目です。


ツウシンボ ナカムラ リオ 1

そろそろ4月も終わり。

殺せんせーの暗殺期限まで…あと11ヶ月。

一向に暗殺成功の糸口は見つからないが、今は冷静になろう。

大丈夫だ、あと半年以上ある。

今はしっかりとベースを作って…必ず殺す。

 

「それでは、今日の授業はここまで。また明日」

 

殺せんせーはいつものように教室を出ていく。

俺も荷物をまとめて帰る準備をしていた時、

 

「ぃよっ、ひ~なたっ!!」

「うわっ!?ってなんだ、中村か」

「ちょっと、なんだって何さ」

 

はたから見れば外国人とも思えるほどの容姿。

鮮やかな金髪と碧眼。

『中村莉桜』。

以前、俺に刀の注文を提案してきた女子が、そこには立っていた。

 

「で、何か用か?」

「日向この後暇?ちょっち付き合ってほしいんだけど」

 

この後…。特に予定はない。

暗殺を試そうかとも考えたが、今はまだ研究を続けてもいいだろう。

 

「何かあったのか?」

「殺せんせー殺すために作戦でも立てようかと思ってさ。学校だと、聞かれるかもしんないし、別のところで……ね」

 

なるほど。そういうことか。

 

「ああ、それなら構わないぞ」

「んじゃ、よろしく!」

 

中村は暗殺では何でもこなす。

奇襲、戦略、射撃にナイフ。

多分、器用さではクラストップクラスだろう。

そんな中村の作戦……今度こそ殺せんせーに届くのだろうか……。

 

 

 

 

放課後……

 

「なあ、中村……」

「ん?どーしたん?このお店、合わない?」

 

中村に案内さえるがままに来たのは、駅近くの喫茶店。

席について早々に注文をして、目の前にはグラスが2つ。

作戦会議とはいったい……。

 

「いや、結構おしゃれだし、いいと思うけど……」

 

周りに本校舎の生徒の姿は見えないが、どこから聞かれているとも限らないんじゃ……

 

「なら、いーじゃん」

 

そんなことを話していると、店員さんが何やらデザートを出してきた。

頼んでなかったはずだが……?

 

「アハハハ、実はここ、今日男女のペアで入るとスペシャルデザートついてくるんだよね~」

 

「おまえ、まさかこのために……」

「それもそーだけど、作戦も本当」

 

そう言って中村は、カバンの中から紙束を出す。

内容は、中村が考えたであろう暗殺計画がいくつかまとめてあった。

 

「うちらで唯一特殊なカードの日向は、使いどころも重要だからね。まず、この作戦なんだけど……」

 

その後しばらく、中村と暗殺計画について議論した……。

 

 

 

 

 

 

 

「そういや、日向」

「なんだよ」

 

計画もあらかたまとめ終え、そろそろ解散しようかという話になってきた頃、突如中村が訪ねてきた。

 

「『それ』。どんな感じ?」

 

そう言って、俺の竹刀袋を指さす。

 

「ん?ああ、これか」

 

竹刀袋を持ち上げ、軽く振る。

さすがにこんな場所でとりだすわけにはいかない。

 

「結構馴染んでるよ。ナイフよりもなんかしっくりくるし」

「にしし、あたしの意見は間違ってなかったってことだよね~」

 

本当に、中村には感謝だな。

中村と話をしなければ、『刀』なんて発想は生まれなかった。

 

「前に岡野とナイフ訓練したんだけど、その時にこれ使ったらナイフよりもやりやすかったな」

「へぇ~。そうだ、岡野ちゃんって結構ナイフうまいでしょ?」

「あ、ああ…」

「あの子、元々体操部でさ、どっちかっていうとああいう、近寄ってどうこうってのが性に合ってるんだって」

 

…正直、意外だ。

結構お茶らけているところがあるし、そこまで真面目に人を見ているとは…。

 

「中村だって、女子の中では結構体力あるだろ?」

「まあね~。でもさ、積極的に仕掛ける奴って、作戦とかあんまり立てないっしょ?」

「だから、あたしは前衛指揮官!自分も前に出るし、日向のこともこき使ったげる!」

 

口調は軽く、どこか生意気なようにも聞こえるが、中村がそういうやつではないはよく知っている。

 

「殺せんせーもさ、多分、コロコロ状況変えれば、動揺くらいはするだろうし、いっそ大きく状況を変えるとかね。そういうのは、最前線でしっかり判断しなきゃ」

 

「中村って、結構真面目なんだな」

 

「あたしはもともとクソ真面目よ。賞金も作戦も、ビッグに行かなきゃね!」

 

いつもの軽い口調で中村は笑う。

結構適当なイメージがあったけど、今回の件で中村の意外な一面が知れた気がした。

結構、真面目な女子なんだな……

 

 

 

 

 

 

 

「でも、どうせなら別のものも大きく……」

「おい!?」

「にしししし。冗談冗談」

女子……だよな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツウシンボが更新されました。

ナカムラ リオ 1

 

E組のムードメーカー。気さくな性格で、男子とも積極的に関わってくる。

ギャルのような見た目だが、クラスメイトのこともしっかり見ているようだ。

時折見せる男子顔負けの下ネタなど、若干おやじ臭いところも……。

 




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