魔法少女リリカルなのは〜転生してきた魔王〜   作:蒼天の天国

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どうも蒼天の天国です

書く時間が取れず、チビチビ書き続け書き続け1ヶ月ようやく投稿できました





20話 温泉です

Side悠我―

 

「なあフェンリル、お前って人間に変身とかできないのか?」

〈無理だ、俺にそんな能力はない〉

 

リュックに1泊分の着替え荷物を詰めながら、近くに寝転がっている大浪の使い魔にそんな事を聞いてみた

明日、フェイトとアルフを含めた計4名で近くの温泉に行くことになった、行く温泉は無論あの温泉だ

旅館的にペットはOKなのだが、流石にここまで大きい狼となると話は変わるため、てっとりばやく人間に化けてもらったほうが助かるのだが、うまくいかないものだな(仔犬状態は、は絶対に嫌らしい)

 

仕方ない、ほかの方法で人間になってもらうか

 

「悠我は準備はできた?」

「勿論、万事OKだ」

 

玄関からフェイトの催促してきた、心なしか嬉しそうな感じの声だな、やっぱり楽しみなのかな?

 

「アレ?悠我・・・だよね、それ後ろの人は?」

「どうかな、変な感じにはなってないよな?」

〈へーあんたそんな事も出来たのかい〉

 

今俺の姿は青年そのものだ、旅館に行けば兄さん達と鉢合わせする可能性があるからな、夜の戦闘時ならば関係ないのだが、そんなわけでヤハウェの権能で成長し白銀髪を黒に染、黄金の瞳にも黒いカラーコンタクトを入れ完全に俺だとは判らない見た目になっているはず、権能の無駄遣いもいいところだね!

もうひとりは、以前王の財宝を調べていたときに見つけた変身薬を飲ませ人間の姿となったフェンリル、赤い目に黒いボサボサした髪と神獣だけあって欧州風のイケメンなワイルドガイになった

と、ここまでフェイトに説明すると

 

「じゃ、後で変身するアルフがお母さん役でフェンリルがお父さん役、悠我がお兄さん役だね♪」

 

と、嬉しそうに言う

それからバスに乗って旅館に向かった

 

 

 

 

 

 

 

旅館

 

「おお!なんという広々大浴場!」

「静かにしたらどうだ、他の人に迷惑がかかるだろ」

「わかったよ『お父さん』」

 

俺がフェンリルにふざけた返しをすると、苦笑いしながら頬を掻いている

旅館に到着し、宿泊する畳10畳程の広い和室に荷物を置いてから浴衣に着替えてから風呂場に直行した

 

「ふー、いい湯だね」

「・・・こういう形で風呂につかるのも、悪くはないものだな」

「だろー」

《ところで確認したいことがあるんだが》

《なーにー?》

 

髪の毛を洗ったりやらなんやらした後、ゆっくり湯に浸かっていると

ここ最近、全くと言っていほど使用していなかった念話でフェンリルが話しかけてきた

 

《主殿の拘束制御術式というのは魔力の出力を制御するもの、であっているな》

《そーだよー、それがどうかした?》

《ふと気になって確認しただけだ》

 

『拘束制御術式』カンピオーネである俺のバカみたいな量の呪力もとい魔力の出力を押さえ込むためにヴェーダが付けた術式である、そしてこれだけの魔力を内包しているため、制御術式をかけていようが大抵の魔法は無力化できる

まぁ、ぶっちゃけ遊び半分でやってみました(テヘッ

 

そんな事をどうして今更確認してくるのだろう?

俺が少し疑問に感じたが、この大浴場の入口から入って来た人達を見て、疑問を捨てた

 

《主殿!》

《ああ、わかっている、そんな身構えるな》

 

兄さん達だ、その後ろから父さん爺ちゃん、士郎さんに恭也さんが続く

俺は出来るだけ平常を装い寛いでいる様にする

 

「おお!なんという広々大浴場!」

「静かにしたらどうだ、他の人に迷惑がかかるだろ」

「わかったよお父さん」

 

俺はズッコケそうになった、殆ど同じような事を兄さんが言ったからである、父さんもフェンリルが言ったセリフをそっくりそのまま返した

隣にいるフェンリルは頭に乗せたタオルを顔に当てて笑いを堪えているが、肩が小刻みに震えているのがわかる

やっぱり兄弟なんだなと思ってしまう

 

「いい湯ですな」

「・・・そうですね」

 

いつの間にか隣に爺ちゃんが浸かっていた、気配を殺して近づいてくるのやめてくれ、話しかけきたからバレたと思ったじゃないか

 

「家族旅行ですか?」

「そうです、ここに本当はもう1人、孫がいるんですが、今回は来れなくなってしまい仕方なく」

「それは残念ですね」

「ちょうど貴方によく似た顔立ちの孫でしてね」

「そ、そうなんですか、ハハハハ」

 

この狂信者風の爺ちゃん、絶対に俺が俺だって気づいて話しかけてきているよね!確信犯だよねきっと!さらに言えば地上最強の生物的な風貌の父さんも、チラリラこっち見てるもん!まさかホントにバレた?

 

《恐くだが、変身にヤハウェの力を使ったからじゃないか?》

《何故そう思う?》

《だってその権能、状況に合わせた神性を得る力なのだろ?だとすれば、その手の経験がある人間ならば神力を体から放っている主殿を放って置く方が難しいと思うのだが?》

 

・・・・なるほどね、神様の力を無駄遣いしたからきっと神罰が下ったんだ

フェンリルの言うとおり、今は旅行中だからきっと旅の神か温泉の神の神性を得ているのだろう、そんなの関係無しに神性を得ていればどちらにしろ、神の気配が体から出てしまう、だから、怪しがって話しかけてきたって理由ね

納得しました、自業自得だって事が

 

「さて、そろそろ上がりますか」

「おやおや、もっとお話していたかったのに、残念です」

 

終始、敬語だった爺ちゃんを背にフェンリルと共に入口の方に歩いていく

爺ちゃんが敬語だったのはきっと神の気配がするものに対して礼を尽くしたといった所だろう、後になって俺だとわかったら結構気まずくなるかも

あっちも深入りしてこないことを祈って浴場を後にした

 

 

 

 

部屋に戻るとフェイトもアルフも誰もいなかった

 

「どこに行った?」

「アルフは風呂にフェイトは外に出ているんどろうよ」

 

原作通りならそうなっているはずだ、その通りならこの後フェイトとなのはのジュエルシードをかけた戦いが起こるはず

部屋に置いてあった湯呑に茶を淹れて、一口飲む、熱いお茶が胃に落ちていくのがわかる、温泉に浸かって体温が上がってもその感覚はいつもどおり来る

 

「お茶はいいね和むよ、転生前の世界ではやたらジジくさいと言われてきたけど、今となってはいい思い出だな」

「主殿、外へ出てくる」

「うーい、怪しまれないようにね」

 

浴衣の上に袢纏を羽織ってから外に出ていった

ポツンと部屋に残された俺、一杯飲み終えた後そのまま後ろに体を倒し寝転がる

 

「こうしてゴロゴロするのも悪くないよな」

《家出して学校にも行かず女の家に転がり込んだ、魔王様の言う言葉です》

「いいじゃんそれでも、人間は怠惰を求めて努力する生物だぞ」

《俺の発言に対し余り突っ込みのもなっていない上に、矛盾しているぞ》

「気にしなーい」

《ダメだコイツ完全にアレだ》

 

その後、夕方に出ていた3人が戻って来るまで、ゴロゴロしたまま寝てしまい帰ってきてフェイトに起こされるまでずっと寝ていた、それから部屋に運ばれてきた夕食を食べ、再び寝た

 

 

 

 

 

「あれ?部屋が暗い、そして再び独り」

 

無理な体勢で寝ていたのか、体のビクッとなるあれで目が覚めた、ジャーキングって名前だっけ

周りを見渡す、やはり部屋は暗く俺1人だけのようだ

 

「行っている場所はわかっているんだ、行ってやろうじゃないか」

 

ヤハウェの権能を終了させ、本来元の姿へ戻る

 

Side Out―

 

 

******

 

 

Side第三―

 

フェイトは今自分が置かれている状況に対して少しだけ危機感を感じていた

ジュエルシードを回収したまではいい、だが回収した後すぐに来た8人からすんなり撤退出来るのかどうかが危険だった

前回彼らに出会ったとき白服の事1対1で戦ったが意外と苦戦してしまった記憶がある、あの時は悠我の空気の読めない登場でなし崩し的で済んだが、今夜はそれを望めないだろうと

 

《どうしようアルフ》

《逃げるのがベストだよ、数的にもこっちが不利なんだ、それに後ろの大人3人は明らかやばそうな感じしかしないしね》

《まぁ、主殿が来てくれれば、そんなこと考えなくとも簡単に逃げおおせるが、生憎寝てしまってきていないのが頭の痛いところだがな》

《あんたのご主人様は、役に立たないね》

 

アルフがここにいない悠我に文句を言う

悠我は以前から「困った時は俺が何とかするから、大船に乗ったきでいてくれ」と言っているが今のとこと有言実行はされていない

 

「あのー、君この前の子だよね、ジュエルシードをこっちに渡してくれると嬉しんだけど・・・無理だよね」

「はい」

 

今みたいな状況で一番最初に発言するのは悠希だ、その次におっかなビックリしながらも沙紀も続く、この5人の中では神叢姉弟がリーダー格だ

 

「やっぱり?・・・なら悪者っぽくて嫌だけど力ずくで行くよ」

〈フェイト嬢にアルフよ、数分間逃げ回れるか?〉

「〈え?〉」

 

フェンリルのいきなりの言葉に理解が出来ない2人、聞き返そうにも悠希達5人はフェイトに問答無用で向かってくる、仕方ないく逃げるため後ろへ後退する

 

 

 

 

〈はじめましてになるのかな?我が主の縁者よ、〉

 

フェンリルは大人3人、神叢勇次郎と神叢可憐、神叢宗信と対峙していた

勇次郎は暗い色のカンフー服、可憐は喪服を連想させる衣装、宗信は神父服にコートそれから両手に銃剣(バヨネット)を1本づつ

 

「ほー、ウチの息子に狼の使い魔がいたとは驚いたな」

〈正確には使い魔では無いのだがな〉

「それでお前の主は、悠我はどこにいる?隠れているのか」

〈もうすぐで来るさ〉

 

おそらくな。とフェンリルは思う

 

そう思った瞬間、いきなり結界がキレイに破られた

 

〈来たか〉

「なんとも派手な登場だな、おい」

 

満天の星空と青白い月光の夜空から、まるで流れ星の如く一筋の線を描きながら光球がこちら側に降りてくる

その場にいる全てがその光景を黙って見つめる

 

〈待ちかねたぞ、我が主よ!〉

「そう言うなら起こしてくれよ、お前も薄情だな」

 

全員が唖然沈黙する中、フェンリルだけが口を開く、そのフェンリルの言葉を返しながら光球は、地面に近づくに連れて徐々に降下速度を緩めながら、橋の真ん中あたりに着地する、光球の正体はやはり悠我だった

白中心のデザインのバリアジャケットに身を包みあたりを見渡す

 

「こらこら兄さん、よってたかって一人の女の子を追いかけて弱いものイジメだよ、まぁ彼女そんなに弱くはねぇけど、それと父さんたちも出てきていたんだ、当然だよね、争奪戦みたいなものになってきているんだから、万が一のことがあったらまずいもんね」

 

悠我は面白そうに口をしながら語る

 

「じゃまぁ、始めよっか、何を?、戦闘を!」

 

独り問答をしてから、急に悠希、沙紀の方へデバイスで斬りかかってきた

が、悠希がその一撃を防いだ、他の4人の方は全く反応できていなかった

 

「お前意外と、危ない奴だな」

「元からだよ、それよりよく反応できたね」

「そいつは、ありがとう!」

 

ありがとうのの最後を気合にし、鍔迫り合い状態だった悠我を思いっきり反対側に振り飛ばす

後ろの彼女らはどうしていいのかわからず固まったままだ

飛ばされた悠我は、楽しそうな笑顔のままだ

 

「フェイト!お前はなのは・・・白服の子を狙え!アルフはあそこにいるフェレットもどきを!フェンリルは兄さんを抜かしたその他全員を殺さない程度に!・・・分担作業?でいくぞ!」

「う、うん」

〈なんでアンタが命令してるのさ!〉

〈心得た〉

 

悠我の指示にフェイトは戸惑いながら、アルフは反論、フェンリルは快く、返してくれた

アルフも何だかんだ言いながら、ユーノのもとへ向かっていった

 

「あの女の子、フェイトって名前なのか?」

「ああ、今度直接聞いて友達にでもなってくれ」

「へ?」

「『彼女は友達がいない』まぁさくっと殺ろうぜ、兄さん♪」

「いま変な事言ってなかったか?あと字をもう少しオブラートに!」

 

デバイス2つを銃形態に換えて、悠我は悠希の方へ銃口を向ける

悠希も同じように構える

 

「こうして一度、兄さんと戦ってみたかったんだよね」

「そう言えば、僕ら兄弟喧嘩したことないな」

 

両方転生者であるため、見た目は子供でも中身は精神年齢はいい大人であるため、子供じみた喧嘩はやらなかった

 

「ならコレが初めての兄さんとの兄弟喧嘩だ」

 

先に動いたのは悠我だ、出力は低いが魔力が溢れて垂れ流す程あるため、バスター級の砲撃をずかずか乱射する、放たれた砲弾が近くに生えている木々を破砕していく

悠希は空を飛びながら乱射される魔砲を回避しながら魔砲を連射し返すが、悠我に攻撃が当たるとあっさり無力化されてしまう

 

「なんで魔法が無効化されるんだよ!」

「そういう体質ですからね〜」

「なんて卑怯な体質、なら接近戦で!」

 

悠希が剣と銃一体型のデバイスで斬りかかる

 

「魔法が効かないだから近接戦、そんな子供でも思いつく発想で勝てるわけねーだろ」

「僕は今、子供ですが!」

 

悠我は2本とも銃形態から剣形態にデバイスを切り替え、内1本で悠希の攻撃を受け、もう1本で空いている隙間に突き刺す様に攻撃、悠希はそれを魔法陣が描かれたシードで受けとめる

 

「悠我、お前は魔法だけを無効化するのか?」

「そうだ」

「なら、物理攻撃は有効ってことか」

 

悠我を挟み込む形で、王の財宝の金色の波紋が2つ現れそこから宗信が愛用する銃剣、使ったのは悠我ではなく悠希

自分の左右に出てきた物を一瞬で理解した悠我は後ろに飛び退く、直後に銃剣が放たれたが銃剣は目標に突き刺さることなく飛んでいった

 

「驚いたよ、まさか兄さんが王の財宝を使えるとは」

「知ってるのか?」

「勿の論、俺も使えるからね」

「嘘だろ」

「本当さ、まさか自分の力が他に無いなんて思ってたりする?なら見せてやるよ、王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)!」

 

悠我の声の後、無数の波紋が水たまりに雨が降ったかの様に彼の背に広がっていき、そこから様々な武器が姿を見せ、そのどれも一つとして同じ形は無い

 

「なんだよ、この数と種類」

「どうよすごいもんだろ、勘だが、兄さんのやつはただの物入れだろ?しかも開ける門の数は2門が現界くらい、違うか?」

「・・・・その通りだよ」

 

悠我の言葉に悠希は苦しい顔を浮かべる、自分の切り札の一つが簡単に当てられてしまった上に悠我は自分の遥か上を行っていることに

 

「さて、どうする?諦めて帰るか、それとも諦めずかかってくるか?」

「後者だ、ただ諦めて終わるのは嫌なんでね」

「なら、かかってこい!」

 

悠我に向け突進する、王の財宝の砲撃の雨を避けながら、或いは叩き落としながら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「当然こうなるよな」

「・・・・」

 

勝ったのは悠我、気絶し仰向けに倒れている悠希を見下ろす

 

「取り敢えず担いで戻るか」

 

悠我は気を失っている悠希を背負い、少し離れたとことで戦闘をしていたフェイト達の元に戻る、どうやらこちらも終了していた様だった

フェイトはなのはに何とか勝てた状態、アルフも同じような感じで、その他を相手していたフェンリルは流石の神獣そんなことなかった

 

〈主殿も問題なく、終わったようだな〉

「当たり前だ、そっちは案外苦戦したみたいだな」

「思っていたより、あの子が強かった」

「ふーん、まぁいいや、帰ろうか」

 

ボロボロで倒れている彼らを後にフェイトと共に旅館に帰る

このまま放置するのは、人としてどうかとも思うが、いきなり目覚めて捕まってしまっては不味いと判断しそうすることにしたらしい

 

「ジュエルシードはちゃんと持ってる?」

「勿論、ほら・・・・アレ?」

〈どうしたんだい?〉

「どうしよう悠我、どこかに落としたみたい」

「・・・・しょうがない探して見つけてから帰ろう」

「ごめんなさい」

 

結局、フェイトがうっかり落としたジュエルシードを見つけたのが、日が昇り始めた頃だった

 

アレ?フェイトってこんな、うっかり屋だっけ?と思う悠我だった




誤字脱字感想アドバイスその他もろもろがありましたらお願いいたします


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