月曜日はどうして・・・・
Side悠我―
ジュエルシード巡るこの『PT事件』も山場を迎えようとしている
この時の庭園に管理局の部隊も突入してきている事から見ても、こちらはチェック状態に限りなく近い、少なくとも俺はそう感じている
俺が兄さんとなのはとの対決からのんびりと戻ってくると事は既に終わっていて「大嫌いだったのよ」とプレシアがフェイトの心をボッキリと折る一言と共に通信を切ったところだった
まぁ娘にああ言う事をきっぱりと言えるプレシアはすごいと思う
「お疲れ様っす」
「戻ってきてたの、てっきりフェイトと一緒に向こうに行ったと思ったわ」
「いやいや貴方にジュエルシードを届けなきゃと思ったから戻って来たのですよ、それにアルハザードってところに俺もいてみたいんで一種の興味本意ですよ」
「そう」
プレシアにジュエルシードを渡しながら、ある意味本音の一部を言ってしまった
確かこの後は、原作キャラがほぼ全員で攻めてくるんだよね、つまりは兄さん達も入れて計10人以上で攻め入って来るわけか、楽しみだな
「じゃ行きましょうかプレシアさん」
アリシアの遺体が収められているカプセルのロックを外し魔法か科学の力で浮かせて、ジュエルシードと共にこの施設の最奥部に向けて移動を始め、俺も彼女の後ろについていく
「ねぇ貴方の計画だとこの後の事が詳しく教えられていないのだけど」
「この後の事はプレシアさんにも内緒です、でもかなり驚く事が立て続けに起きるかもしれませんが臨機応変に体操してください、まぁ悪いようににはしませんよ大丈夫きちんとハッピーエンドにルートを矯正しますから」
「期待はしないでおくわ」
俺を見ずにただ前を見続けたままだし言葉も冷たかったが声は少し弾んでいるように感じた、もしかしてツンデレなのこの人?
と思っていたら、この施設が少し揺れた、少ししてまた揺れた
「随分派手にやってるみたいだな、自分の家を荒らされるってどんな気分?」
「別にどうってことないわね」
どうってことない、なんてわけがないでしょうに
俺たちが最奥部に到着してから少しして兄さん達が別々の方向から入って来た、それぞれが別行動していて別々に来るのはわかっていたが、人数が多いと包囲されるって事を考えていなかった、おかげで俺とプレシアを円で囲むように包囲されている
「あらら、包囲されちゃったか」
「おとなしく投降しろ」
クロノが言うが、ここまでやった人間に投降しろと言うのは犬に飛べっていている様なものじゃないか?
「私はジュエルシードを使ってアルハザードへ行く」
「そんなものが本当にあると思っているのか」
確かにそうですよね信じませんよね、クロノが言うのも最もらしいのだが逆にいえば無いという証拠もない、案外『王の財宝』の中を捜せば鍵か何か見つかるのではないかと考えてしまう
まるでラ○ュタだよね、ジュエルシードが飛○石的な
冗談はさておき
「だが確かにあるのだよ、執務官殿」
突然篭ったような姿なき何者かの声が響く
俺も含め全員が辺りを見渡す、そしてジュエルシードの上に幽霊のように不気味に現れる
黒いフード付きローブに身を包みフードは深々と被り顔も仮面をつけて表情がまるで見えない、声からして男なのだろうがはっきりと性別はわからない
見るから怪しい人がそこにいた
「何者だ!」
「答える気はない」
爺ちゃんの問いに答えずにふわふわと浮いている仮面の男
そしてこの仮面の男こそが俺の仕掛けた計画の、最後の一手
正体こそ身に付けたローブの宝具で隠されているが、その実中身は『俺』だ、『ヴィシュヌ』第七の化身『ラーマ』それがカラクリだ、この化身の効果は『分身』で『ラーマーヤマ』の中に「ダシャラ王と妃の間に生まれたラーマそして彼の異母兄弟三人はいずれも、ラーヴァナを倒すために生まれたヴィヴュヌの四分身である」とある、つまりはそこから来てこの能力になったのだと思う、そして現状では最大分身可能数が四体でこの数が限界なのか掌握が進めば増えるのかそれはわからない
この分身を使い、いるはずのない第三者を作り出して分身に罪を丸被りさせようと言うのが俺の計画だ
「プレシア・テスタロッサ貴方はよくやった、私のためにジュエルシードを全て集めてくれた」
「どういう・・・事よ」
パチンと指を鳴らしそれと同時にプレシアが崩れ落ちる
「母さん!」
フェイトが倒れたプレシアに駆け寄る
今ので精神操作や記憶改竄等の魔法を幾つか同時にかけた、そのため相当の負荷がプレシアにかかったため気絶した
「アルハザードは私の物だ!誰かと共の物ではない!」
「こいつ!」
ジュエルシードを宙で弄びながら、おかしなことを言う俺の分身くん、それに引き気味の声を出すクロノ
「ふむ、正直周りにいられると落ち着かないな、少し片づけるとするか」
左手で空を払う、その動きに合わせてこの場にいる全員が飛ばされる、当然だが俺は動かない、これも一種の魔法でここで動いたら逆にワザとらしく怪しまれる可能性がある
「みんな!大丈夫か!」
「あぁ何とか」
「そう言えば君は魔法が効かなかったな、なかなか厄介だな」
「テメーよくも」
恥ずかしさで顔が真っ赤になりそうなのを必死に堪え且棒読みにならない様に声を出さなければならない、俺役者の才能ある?
飛ばされた方はほぼ気絶しているがクロノや兄さん父さん母さん爺ちゃんは起きたままだ、今ので全員気絶してくれれば楽だったんだが、流石にこの五人は無理か
一応これも計算ないだ
《分身!作戦変更だ!》
《了解だ本体!》
当然だが分身とは念話は可能なので作戦を変更する
今までの作戦は出来るだけ穏便に、だが変更しド派手にする
具体的には・・・
「どうやら君たちを相手にするのは骨が折れそうだ、なれば!」
分身が再び指を鳴らす、今度はこの空間の至るところで爆発点々と起き、一番大きい爆発が俺達と分身の間に起こり、間に大きい穴が出来る
爆発によって生じた穴に落ちればそのまま虚数空間にGOなので全員がその場に固まる
「ハハハ!これでは私のところにはこれまい」
「クロノくん諦めてアースラに戻ろう」
「しかし!」
「クロノここは爺ちゃんの言うとおりにした方がいいぞ!」
予想外だったのが引き上げの提案を爺ちゃんがした事だ、クロノが反論しかけるが俺が爺ちゃんに賛同すると、フードを除いた全員の足元とアリシアの入ったカプセルの下に魔法陣が描けれる、恐らくアースラの方でも同じ判断をしたのだろう、揺れも激しくなってきている正直俺もそろそろ引き上げたい、タイミングとしてはベストだろう
陣が輝き転送され・・・・ない!俺だけ
「あっ!」
「なんだ、君だけ置いてけぼりか、魔法の効かない体質と言うのも考え物だな」
「うるせ!テメーもとっととアルハザードに行くなら行きやがれ!」
「あぁそうさせてもらう、さらば!」
ジュエルシードを輝かせこの場から姿を消す
一応これも計画通りで、もし無事にアルハザードに着いたら『ど○でも○ア』でつなげてくれ言ってある、仮に到達出来なかったとしても、分身なのでどうでもいい
《相棒、この場に留まっていて良いのか》
「良くない!」
全力ダッシュで時の庭園を抜け出した
途中いくつも穴が有り2、3度落ちかけたが無事にアースラに飛び乗れた
アースラに収容されたと同時に、分身の権能の使用作用なのか走り疲れただけかなのか、眠気が襲ってきて、そのままに任せた
「おはよう」
「・・・・っち!」
目覚めると艦内の医務室と思わしき場所のベットで寝ていて、周りにはリンディや気付いたらしいプレシアも含め全員がいた
「おいおいいきなり舌打ちとは随分だな、愚弟」
「俺は兄さんよりは頭は良いはずって言うか世界で頭が良いはずなんだが」
「悪ふざけをする様な弟はこれで十分だよ、な皆」
「「「「うん」」」」
「はぁ」
まぁいいそれより最後だし一度やってみたかった事をやってみるか
カンピオーネの権能を持っても可能か分からないが、やってみたい『アリシアの蘇生』だ
「プレシアさん1ついい?」
「なにかしら」
「アリシア・テスタロッサはどこにいる?」
皆が一斉に黙りこみ、何故?って顔をしている
そうなりますよね・・・ハハハ
霊安室にいると言われたのでやって来た、部屋には俺とフェンリルとアリシアの遺体のみ
「じゃぁ始めるか!」
〈具体的に何を始める?大方なにを始めるか予想は出来るが出来れば違っていてほしいな〉
「死者蘇生!」
〈やはりか、だが主殿どういった方法で行うつもりだ?〉
「もちろん権能でだ」
使えそうな権能はある『アザトース』だ
この神(?)の権能は世界の法則やらを改変する事が出来る能力で、「この世界はアザトースの見ている夢」から来ており簡単にいえば、人が寝ている時に見る非現実的な夢(空を歩いたり死んだ人が生き返る等)を現実に無理やり反映させられ、その内容も自由に選べる当然ある程度の制限は存在するし使用後一時的に盲目になる反動がある
その辺をフェンリルに説明し実行に移る
「無限に棲み夢幻を見る、始まりは我が想像による創造らか、我は全てを統べし王、故にこの世は我が見る夢に過ぎない」
そっと目を閉じ彼女が再び呼吸し動く姿をイメージする具体的ではなく大雑把に、具体的な夢なんてないし夢なんて全てが適当だ、しかしアリシアが生き返る事だけは明確に
頭に一瞬の痛みが走った後眠気が襲いかかり意識が一度切れた
「発動すると一度完全に寝るんだなこの権能」
《具合はどうだ?》
「あぁ物の見事に目は開けてる感じはあるのに何にも見えない」
アザトースの権能を使った事により目が一時的に失明状態になってしまった
目が見えなくなったという事は間違いなく力は発揮されたはず、成功したかは確認できない
「フェンリルどうだ成功しているか?」
〈しているみたいだ、呼吸している〉
そうか、と安心したと同じくしてぼんやりと視界が明るく見えてきた
きっと副作用が収まって来たのだろう
完全に回復してから自分の目で改めてちゃんと蘇生出来ているかを確認する
「ふー成功」
〈こんなフザケタこと主殿にしか出来まい〉
「まぁでも幾つか弊害があると思うよ、いくら神様(?)の力でも限界は絶対あるし」
その後、目を覚ましたアリシアと共に皆のところに戻ったが、当然みんな驚いた顔をしていた
プレシアは感動で大泣きしそれ以外は俺に質問攻め、「どうやった!?」とか「なんで!」とか色々効かれたが適当にはぐらかした
さて、ひとまずこれで『無印』が終わったわけだ
俺が両手を上げて伸びていると、クロノがニコやかに俺の肩をたたきて
ん?と言う表情をしていると、上げていた両手を掴み下に下げられ、朝礼とかで行う前倣えをさせられ
カシャ
と鉄製の2個の輪を腕にはめられた
クロノの口から
「君は逮捕だ」
ニコやかなまま告げられた
誤字脱字感想アドバイス等ありましたらお願いたします
私個人としてはクトゥルフも神話としていけるのでは?と思い『アザトース』を出しています