魔法少女リリカルなのは〜転生してきた魔王〜   作:蒼天の天国

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2話連投





28話 本格スタート、日常篇

【P・T事件概要レポート関係人簡易調査書より抜粋】

 

管理外世界『地球』で発生した今事件における同世界出身の重要参考人兼容疑者である神叢悠我について

 

神叢悠我は普通とは言えない力を持った少年である

その齢で想像が付かない程の魔力を有し魔法を一切受け付けない体質を有する、また彼は『権能』と呼ばれる我々の知るレアスキルにも似た特殊な力を多数所持する

 

人物像は謎の一言につき、早熟的少年の一面と支離滅裂で意味不明の言動を繰り返す事もしばしば見受けられる(彼の家族談)、しかし年相応の常識は持ち合わせている模様

 

彼の実力を量るため、今事件担当の執務官クロノ・ハラオウンとの艦内で模擬戦を行った結果、神叢悠我の戦闘技術はもはや達人の域に到達しておりクロノ・ハラオウンは一方的に攻撃を撃たれただけに終わった

 

以上の事が今事件の重要参考人:神叢悠我の我々が知り得た数少ない情報である

もし彼を管理局に引き入れる事が出来るのであれば我々は強力な戦力を有する事が可能だろう

 

 

【P・T事件後に神叢悠我により書かれた自身の権能について書かれたレポートより抜粋】

 

現在、私こと神叢悠我の持つ権能は10個である

事件最中は6つであったが事件後『生と死の境界』で一部の特典の性能を下げる事により4つ再度得た

ここではその権能の名称と簒奪した神及び大まかな効果そして命名者を記す

 

『黄金郷の勝者(ブレイズ・オブ・チャンピオン)』

ゾロアスターのウルスラグナより簒奪

黄金の剣を多数作りだし力を削ぐ

命名者:クロノ・ハラオウンと神叢宗信

 

『知らぬもの無き回答者(パーフェクト・レスポンデント)』

ギリシアの知恵と戦の神アテナより簒奪

如何なる問にも完璧な答えを知ることが出来る

命名者:神叢悠我

 

『神の位へと至る者(プロモーション・ゴッド)』

旧約聖書の唯一神ヤハウェより簒奪

状況に合わせた神挌を得る

命名者:神叢悠我

 

『無限(ジ・インフェイニティ)』

ギリシヤの起源神カオスより簒奪

自身の無限化

命名者:神叢悠我

 

『三神一体(トリムールティ)』

インドの破壊神シヴァより簒奪

『破壊の左腕(ディストラクション・レフト・アーム)』

左手で振れた物を破壊

『化身(アヴァターラ)』

十の化身を象徴する力を発揮

『創造の右腕(クリエーション・ライト・アーム)』

右手で振れた物に命を与える

命名者:神叢悠我

 

『現実は夢の中に(リライズ・ヒス・ドリーム)』

クトゥルフのアザトースより簒奪

夢を現実に反映させる

命名者:神叢悠我

 

『紅炎奏者(スカイ・ライト・プロミネンス)』

古事記の天照より簒奪

自身を人型の太陽とし、太陽による現象の全て再現出来る

命名者:グリニッジ賢人議会

 

『天王の気紛れ(ウェザー・ルーラー・ライジング)』

ギリシアのゼウスより簒奪

気象の支配と雷を支配し攻撃

命名者:グリニッジ賢人議会

 

『隻眼の魔法使い(ルーン・ウィザード)』

北欧のオーディンより簒奪

魔法特化の権能

命名者:グリニッジ賢人議会

 

『反転する世界(リバーサル・ザ・ワールド)』

アステカのオメテオトルより簒奪

物質と概念、全てを反転させることが可能

命名者:旧友

 

以上が神叢悠我が使用可能である、今後権能が増えることが有ればその都度書き足すとする

 

なお、これはあくまで個人レポートのため公開はしないが、管理局には権能の名前のみ開示する

 

 

 

 

 

 

Side悠我―

 

アースラ艦内の留置生活も早三日、当然立場上艦内を自由に出歩くことが出来ないため、暇で暇で仕方がない、よって書いてしまったのが俺の権能についてのレポートみたいなものを書いちまったぜ!

唯一の楽しみと言えばこの留置部屋の窓から見える次元の海の同じ模様が一度としてないマーブル模様を眺める事だけだ、こんな暇潰しをする小学生聞いたことがないよ

 

「悠我、食事の時間だ」

「うーい」

 

扉の向こうからクロノの声が聞こえたので応える

普通ならば食事はトレーに乗せられ部屋まで運ばれるのだが、留置初日に俺が土下座でせめて食事時ぐらい食堂でと、本泣きで懇願したら受理してくれた

 

「いやークロノさん、ついででアレだがこの手錠も外してくれると嬉しいのだが・・・・ダメ?」

「流石にそれは無理だ、それと『さん』付けはやめろ気持ち悪い」

「酷い!」

「お前、ここ数日で雰囲気が変わったな」

「そうか?」

 

権能を取り戻したのが原因だろうが、別に言う事でもないので流す

 

食堂に到着しクロノが俺の分の食事も運んでくれた、食堂だけあってやはりモブの管理局員さんどもが多くいる

その中にテスタロッサ家の3人と1匹がいたのでクロノに言って2人で彼女達の元へと向かった

 

「やぁフェイト、君らは家族で食事か」

「悠我もそうなの?」

「あぁ、でも俺の場合は鎖と監視のオマケつきだがな」

「仕方ないだろ、立場を考えろ」

「ヘイヘイ」

 

俺の分の食事を持っているためか少し遅れてきたクロノを見ながら言った愚痴をまじめに返された

テスタロッサ家の隣に食事の乗ったお盆を置いてもらいそこに座る

 

「アリシア、どこか具合が良くないところとか有るか?有れば言って貰いたいのだが」

「大丈夫だよ!」

「そうか」

 

仮にも死人だったアリシアを半ば無理やり蘇生させたのだ、変な所に異常がないかそれなりに気にかけてしまう

 

「あぁそれとプレシアさんも大丈夫?」

「心配は無用よ」

 

それは何よりで

さて食べよう、と思ったが

 

「クロノやはり食事時だけでもいいから、これ外してくれよ」

「だから無理だと言っているだろ」

「悠我、よければ私が食べさせようか?」

「ほう」

 

フェイトがまさかの大胆発言!本人は自覚していないようだが、同い年の男の子に「あーん」をするという事がどう言った事なのか、理解していないのか?

俺としてもフェイト程の髪金美少女に「あーん」をしてもらえるのは男冥利に尽きるが、これは後々艦内で噂が立ってしまうのでは?それは俺の考えすぎか

首をかわいらしく傾げこちらの反応を待っているフェイトを見ながらそんな事を考える

 

「嫌・・・かな?」

「いえ、是非ともお願いたします!」

「じゃぁ行くよ、あーん」

「あーん」

 

ほうほう、普段の味気ない艦内食が三つ星シェフが作った様な味わいに・・・・ならないがそう感じてしまう

それを見ていたアリシアが

 

「私もやる!」

「なに!本当ですかアリシアさん!」

「はい、あーん!」

 

俺の隣に回り込みフェイトと同じように俺の口元までスプーンを使って運んでくる

これは、何とも言えぬ背徳感!

全く小学生は最k・・・・いかんいかん

 

「面白そうだな、僕も混ぜてくれ」

「おホモだちはごめんだよ!」

 

まじめな奴の冗談は冗談に聞こえないから、性質が悪い

 

《お前の冗談も冗談に聞こえなな》

 

ああああああ、聞こえない!

 

 

 

 

 

楽しかった食事も終わりクロノがまじめな顔をしながら

 

「さて、もう数時間後に到着するが、再度今後の動きを確認しようか、まずはテスタロッサ家の三人と一匹は一週間ほどの裁判となる、これは形式的な物で速めに済むだろう、が手続き等で半年かかるかもしれない、そして悠我だがハッキリいってどれくらいかかるか分からない、一日で終わるかもしれないし、一年以上続くかもしれないしこればかりは何とも言えない」

 

クロノから言われ再度自分のことを確認しため息をつく

一年は嫌だな闇の書に関われない、それは我が人生最大の後悔になってしまう可能性が大きすぎる

艦内に到着を知らせるアナンスが流れ、周りでくつろいでいたモブの局員が一斉に慌ただしく動き始める

テスタロッサ家もやって来たモブさんに連れられて行った

 

「僕らも行こうか」

「へーい」

 

席から立ち上がりクロノの背中についていく

本聴取は地上本部近くの施設で行われるらしく、そこまで車で移動らしい

 

「この世界の車って地球と大差ないんだな」

「それはそうさ、結局のところ行きつく形は同じモノだ」

 

クロノとはここで別れ俺だけが車に乗せられ両脇にゴツイオッサン2人に挟まれる

こんなオッサンが挟まなくても逃げたりしないよ、一応子供なのよ俺、厳しくない?

 

オッサン2人に挟まれながら移動する車、窓から見える異世界都市の街並み

近未来的なデザインの物ばかりなためかで正直全く見ていて飽きない

ゆったり出来ない観光をしていたら、到着した

 

オッサン2人に連れられ、窓一つなく部屋の真ん中に長方形のテーブルと挟み形で置かれた丸椅子二つ裸電球が天上から吊るされただけの密室空間に連れられて来た

ここでしばらく待っていろと言われたので、イスに腰掛けて待つ

 

《暇だな》

《そうだな、てっきり来てすぐ裁判かと思っていたよ、そしたらこんな居心地の悪い部屋に連れてこられて全く、しかも持ちモノ検査も無かったし大丈夫か?この組織》

《いいんじゃないか、どう転がろうが厄介事になるのは決まっている》

《最悪、辺り一面焼き尽くして逃げればいいし》

 

そうフザケタ算段をヴェーダとしていると、部屋のドアから管理局の制服を着た黒髪眼鏡の20代くらいの男が1人入って来た

 

「君が神叢悠我くんだね」

「そうです」

 

見た目の年齢の割にしゃがれた声で話しかけられて驚いたが、どうでもいいか

 

男は持ち込んだ書類に目を通しながら

 

「このまま行けば君は実刑判決が付くだろうな、当然年齢が幼いからそれほど重くはないが」

「俺の世界ではこの年の子供に実刑判決なんて付きませんがね」

「そうらしいね、がこの世界は君の歳で既に働いている子供もいる、故に子供だろうが罪には問われる」

「俺、この世界の人間じゃないんですけど」

 

先ほどからヤル気無さそうに淡々と語る男に対して、出来るだけ子供らしい顔で受け答えする

 

「だとしても、他世界を崩壊させるかもしれない事件に関わったんだ、それらの事件を管理する我々に取り締まる義務がある、君がどの世界出身で誰の子供だろうと関係はない」

「そうですか」

 

一体いつの不平等条約の領事裁判権の行使だよ

そんな物を結んでるとは思わないけど

 

「そこでだ、取引をしないか」

「はぁ?」

 

取引?つまり司法取引的なものか?

 

「内容はどう言った物で?」

「内容は君が受けるか受けないかによる、少なくても免罪になるだろう」

 

契約内容を明かさず契約を持ちかけるか、しかも受けなければ実刑で受ければ免罪、選択するなら後者だろうが選べば一生この組織に借りを作る事になる、あるいは一生使われる

 

「こん部屋だ、少しとはいえ座り続けるのは疲れるだろう、ここでいったく休憩にしよう、私は少し部屋を出る、戻ってくるまでに返事を考えておいてくれ」

 

男が席を立ち部屋から出て行く

 

《どうする?受けるか?》

《今、『知らぬもの無き回答者』で調べたのだが契約内容は、管理局が擁護するとある研究施設で研究していた実験生物が暴走したためそれの駆除、らしい》

《アテナの権能か》

 

『知らぬもの無き回答者』の能力は俺がするあらゆる質問に対して完全回答を教えてくれる、人生攻略本の様な権能だ

その権能を使って調べた契約の内容がヴェーダに言った物だ

 

《ついでに言えば、自分たちの失敗の尻拭いと俺の戦闘能力を生で見たい、と言う一石二鳥を企む奴がいて、俺の力を見たいのは俺の事をこっちに引き込みたい奴が居て実際に俺が使い物になるかと言うのを調べるつもりらしい》

《ほう、そこまでわかるのか》

《完全回答だからな》

 

そこまで知って遂に俺がキレた、正確には呆れたというか

子供に取引を持ちかける彼らの気が知れない

 

《ならどうする?》

《知れた事を、王である俺を利用する力を図ろうとする奴らには、徹底的に我が力の程を見せつけてやらねばなるまい》

《口調がアレだが、つまりは徹底的にやってやる、と言う事でいいのか?》

《ああ》

 

 

 

 

数分後、、部屋に戻って来た男が再び俺の前に座る

先ほどと変わらずヤル気の無さそうな顔のまま

 

「答えは決まったかい?」

 

と、聞いてきたので

満面の、いいや危険性を孕んだ危ない笑顔で

 

「ああ、契約してやってもいいぞ」

 

もの凄く上から言ってやった

 

 

 

 




誤字脱字感想等が有れば宜しくお願いいたします


半ばノリで考えてしまった権能の名前
ネーミングセンスはない!きっとそうだ!そうに違いない!

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