魔法少女リリカルなのは〜転生してきた魔王〜   作:蒼天の天国

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どうも蒼天の天国です

今回は短めです





31話 裁判

Side悠我―

 

さて俺、神叢悠我は考える

なぜ人は大勢の人間の前に立つあるいは注目されると緊張してしまうのか、心理学もしくは哲学の偉人の言葉を用いれば簡単に説明できるだろう、がしかし生憎と俺はそう言った本を読む趣味は持ち合わせていないため言葉では説明する事は難しい、だから俺の持論を述べるならば「人前に立つ自分に自信が持てないからだ」と俺は思っている

 

どうしてこの様な話から入ったかと言えば今俺の立たされている状況がそうだからだ

広い空間、薄い桃色の大理石の柱と壁それと黒塗りの木床に高い天井にはシャンデリアが吊るされこの部屋を照らす

俺はこの部屋の大凡中心に立ち、目の前には黒服のインテリ系の見た目も大人たちが13人いて俺より高い位置に座っていて左右には各3人ずつ同じ様に座っている、後は5段の階段席になっておりざっと見て70人近くの老若男女が座っている、彼らは全員俺の事をただじっと見つめている

まぁ簡単にこの場所を言い現わせば「裁判所」それもミッドチルダ最高の裁判所である

 

形式的であるためか傍観座っているのは管理局の局員ばかり、それともこう言った司法システムなのか、そこはどうでもいい

肝心なのは開廷してから1時間近く「誰も何も喋らない」事が問題なのだ、何かを待っているのかは知らないが、周りが何も言わない当たりそう言う方式なのか申し合わせ事項なのか、解らない

 

しかし何もしないまま無為に時を過ごす事は有意義ではない、人一人の人生など限られているのだから

 

「いい加減始めませんか?・・・・おーい、もしもし?あれまさか立体映像とか精巧に作られたマネキン人形とかなのか?」

「被告人は静粛に」

 

裁判長らしい一番偉そうで中央に座る人てか絶対に裁判長だ、って人がガベルを2、3回叩く

ムスッとした表情で言われたため、少しだけほんの少しだけイラッとしたので、ふざけてやることにした

 

「異議あり!」

「お、おう」

「なぜ、裁判を始めないあなた方は座っているから良いかもしれないが、裁判長!俺は貴方が開廷を宣言してから1時間近く立ちっぱなしなわけですよ、いい加減足がプルプルしてきて正直きつい!虐待として訴えるよ!・・・・暴力に?」

 

某有名な裁判ゲームのセリフを言ってから不満を愚痴る、俺は決して弁護士ではないが一度は言ってみたいセリフである事は間違いないだろう

愚痴の後半は興奮して叫んでしまった上に、意味のわからない事を言ってしまっている

俺がフザケタ発言をしてしまったために、法廷内がざわつき始める、裁判長がもう一度ガベルを打ち静かにさせる

 

「いや、始められない理由がある」

「なに」

「既に判決が決まっているため、これは形式的な裁判だと言う事は知っているだろう、今はその決まった判決文が届くのを待っている」

「へー」

 

そんな面倒くさい事を待っているんだ

まぁそうでもいいけど

 

 

 

 

さらに2時間ほど待って、ようやくどこか部署員らしい人が封筒をもって入ってきてそれを裁判長に渡し、裁判長が封筒の中身を一通りみてから座っていた席から立ち上がり、この場にいる全員に聞かせるように読む

 

「主文。被告人は無罪とする」

 

あぁやっぱり?無罪ですよね

裁判長の閉廷の宣言と共に傍観席にいた人間が列を作り法廷から出て行く

俺も強面の巨漢2人に連れられここから出て行く

俺はあの十文字程度の文章を聞くために三時間近く立ち続けていたのか、後で憂さ晴らしでもするか

 

 

 

 

 

その後やたら手順の多い手続きを済ませ晴れて自由民となった俺は裁判所のロビーで待っていたらしいクロノと一緒に首都クラナガンへ暇潰しに行くことにした

ヒマつぶしの途中に以前俺が管理局に要求した「この世界での俺の身分」を叶えるため管理局はこの世界での俺の戸籍を作った、そのための手続きも地上本部で作ってから再度暇潰しに出かけた、この世界での名は「ユウガ・カミムラ」そのままだ

 

 

 

 

クロノの「ちょうど昼時だ、どこかで昼食を取らないか?」と提案されたため、地上本部からから一番近い飲食店に入り、昼食を取る事にした

 

「なぁ、お前のその服装何とかならないか?」

「?これ、どこか変か?」

「ああ」

 

ため息を吐かれた

クロノくん、俺に対しやたらとため息を吐かないか?

でも、白地のジャージは確かに普段着と言われれば些か問題のある服装なのかもしれないな、クロノも流石に街に出るときはあの黒いバリアジャケットではなく年相応の彼らしい服装だ

しかし服を何とかしろと言われても、代えの服がないのもまた事実で有り、あのクラーケン討伐の報酬が入ったとはいえいくらなのかまだ確認していない

 

「仕方がないな、今度これとは別の服を買いに行くとしよう」

「その時は誰かを同伴させろ、君のセンスを疑っているわけではないが結局同じような服しか買わないそうだからな」

 

そう話していると注文した料理が運ばれてきた、クロノはパンやサラダと言った比較的朝食に選ばれる様なメニューを注文したが、俺は肉中心つまりハンバーグやステーキと言ったガッツリ系を幾つも頼んだ、俺の釈放祝いと全額クロノが負担してくれると言ったのでこのメニューを注文させてもらった、もしかしたらクロノがそのメニューにしたのも財布にかかる負担を減らすためか

だが俺は奢ってくれると言われた以上、遠慮する気は全くないため感謝しつつもありがたく、御馳走になる

 

 

 

食事中幾つか追加注文し結果的にフードファイターでも泣くレベルの量を難なく食べ終え、オッサン臭く爪楊枝を口に加えて外を眺めている、クロノは先程から財布と睨めっこ中

 

「さて、食べ終わった事だし行きますか」

「あーちょっと待て」

 

財布と睨めっこしていたクロノが出ようとする俺を引きとめる

 

「まぁ座れ」

「?」

 

クロノの言うとおり席に座り直す

なんだ?まさか第二ラウンド開始とか言わないだろうな!?流石に俺でも無理がある、と予想していたが、返って来たのは

 

「食後すぐに動くのもアレだ、少し話しでもしないか?」

「別にいけど」

 

急ぐ用事はなし、おしゃべりと言うのも悪くはないか

 

「君は転生者といったな」

「言った」

「なら折角だし君の前世について色々聞かせてもらえないか?具体的に言えば君が神殺しになった時の事を、ああ言っておくがこれはあくまで個人的興味だから他意はない安心してくれ」

「それくらいは別に構わないけど、そんな面白い話じゃないぞ?」

「いいさ、単純に聞いてみたいだけだから」

 

さて、神殺しになった時の話か、どっから話せばいいか、何しろ600年・・・6世紀近く生きてきたのだ、昔の事など殆ど忘れてしまっている、がアレは俺の人生の分岐点ともいてい思い出だ寧ろ忘れる方が難しい

 

 

 

 




誤字脱字感想アドバイス等が有りましたらお願いたします

次回から数話だけ過去篇になります


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