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邪魔者
「ねぇ?アルト。私たち組んでから半年も経つけど、お互いのこと余り知らないわよね?」
「んだよシノン。知るも知らねぇもネトゲのアバターだろ?なら上辺だけの付き合いでいいんだよ」
この鈍感は……!
「ほら、お互いのことをよく知ってれば、連携も今以上に上手くなるかもしれないでしょ」
「取って付けたような理由だな」
うっ……!
「で、でもーー」
「こんなところにいました!さぁ!早くなじってください!」
「うるせぇ!ドMが!」
「もっとです!!あぁ!逃げないでください!」
銃士Xから逃げるために遠ざかっていく背中を止めることができなかった。
邪魔者 その2
「親睦を深めるべきだと思うのよ」
「またその話か」
そんなに嫌そうにしなくてもいいじゃない。
「人には踏み込んでいい領域とそうじゃねぇ部分があんだ。あまり強要するもんじゃねぇよ」
「相棒のことを知りたいと思うのは、そんなに悪いことかしら?」
「…………」
あと一押し。
「それに、その腰にぶら下げてる物を買うのに協力したのは誰だったかしら?」
「……何が知りてぇんだ?」
「そうね……まずはひやぁ!!」
何がどうなったかと言うと突然抱き寄せられ、岩影に連れ込まれた。
嫌じゃないけど。こ、こういうのはもっと親しくなってからーー
「切り替えろ。敵だ」
……あぁもう!
やるせない思いを八つ当たり気味に相手にぶつけた。
影
「アルトは友達いるの?」
「開口一番、失礼なこと言うのな」
正直に言えば、居たとしても片手で足りそうだし。
「……キリトにアスナとユイ、リズ、シリカ、エギル、クライン、リーファ……あとはアルゴか」
9人で止まったんだけど………え?本当に少ない?
「んだよその目は。重要なのは数じゃなくて繋がりの強さだろうが」
「それはまぁ、そうだけど……」
5人も女性の名前があった。誰かと恋仲だったり……。
「いや、アルゴの奴はなにかと甘味をたかるし、弱味を掴んで揺すってくるし、友人って言えんのか?」
言わないと思う。
「ロリの癖に年上振るし、色仕掛けなんざ10年早ぇっつーの」
……ふーん。
「おい、聞いておいて不機嫌になるんじゃねぇっつの」
「別に」
親しそうな異性がいたからって不機嫌になんてなるわけないじゃない。
「女心と秋の空ってか?」
「ってことがあったんだが理由分かるか?」
「……それはアル坊が悪いナ。女の子の前で他の女の子の名前をだすものじゃないヨ」
んだよそれ。
「デザート追加デ」
「おい待てコラ。
「女の子はみんな、甘味は別腹なんだヨ」
限度があんだろうが!
逃亡
「いやぁぁぁぁ!!!」
「口閉じてろシノン!舌ぁ噛むぞ!」
《ヘカート》を手に入れ、ダンジョンからの脱出をアルトに任せた私がバカだった。
《グロック18C》以外の装備をストレージに仕舞った私を背負い、ダンジョン内を爆走するという暴挙に出た。
背負われた時ドキリとした私を殴りたい。
「ちょっと!変なトコ触らないでよ!」
「そんな余裕なんざねぇよ!落ちたくねぇならしっかり掴まってろ!」
モンスターを避けれない時には壁を走り、挙げ句の果てには天井も使って走って逃げる。
下手なジェットコースターよりも命の危険を感じる。
「いやぁぁぁぁ!死ぬ!死んじゃう!!」
「うるせぇ!耳元で騒ぐな!」
いやぁぁぁぁ!!!
言葉の刃
「ーーってことがあったんだよ!兄ちゃんらしいよね!」
「ユーちゃんのブラコン振りには流石のオネーサンも脱帽だヨ」
ALOにダイブして冒険をするわけでもなく、
離れた椅子には変態とアルト、クラインにエギルさんが楽しそうに談笑してる。
「ユウキはアルトのこと好きなの?」
「おーシノのん、随分踏み込んだ質問だナ」
「ボクもだけど姉ちゃんもそうだよ。結婚もしたいな!親戚なら結婚できるからね!」
「ブーーー!」
「汚ねぇ!!」
アルトが飲んでいたコーヒーを変態に吹き出してたけど、こっちはそれどころじゃない。この子は何て言った?
「ユウキ!何言ってやがる!」
「クライン!エギル!アルトを取り押さえるぞ!」
「「おうよ!」」
「離せテメェら!ユウキを止めねぇと俺が死ぬ!」
後ろが騒がしいけど気にする余裕はない。
「た、確かに親戚なら4親等から6親等になるから、日本の法律上は問題ないけど……」
アルゴさん口調が素に戻ってる。
「おい!アルトのHPが減ってるぞ!」
「「なんでだ!?」」
「でもねユウキ?近い血縁同士の結婚は世間の目が厳しいわよ?」
「愛さえあれば問題ないよね!」
「……アル坊がここまで
「アルトのHPがゼロになった!」
「「戻って来い!アルト!」」
番外編は基本ギャグ回ですが、大体ここら辺の時系列かな?と思っていただければ