温泉回です
本編には関係ありません
アルゴの情報で五十五層の火山地帯を抜けた先に温泉があるかもしれないというと情報に、女性陣の意味不明な行動力が発揮され俺、キリト、アスナ、リズ、シリカの五人で火山地帯を抜けることになった。
「「あっち~」」
「ほら男共!シャキッとする!」
リズの奴、本当アグレッシブっつーか。
「あとどれぐらい掛かるんですか?」
「え、と。アルゴさんの情報だとこの洞窟を抜ければすぐらしいけど……」
ズンズン進んでいく女性陣を尻目に俺たち男二人組のテンションは駄々下がりだった。
「なぁキリトよぉ」
「言わんで良い」
ここで俺たちだけ引き返そうと言いたかったが、そのあとが怖い。
出てくるモンスターは女性陣が蹴散らし、男組はただ後ろを着いていくだけのなんとも言えない行軍の果てにようやく洞窟を抜け外に出れば、硫黄の匂いと湯気が立ち昇っていた。
数メートル先には男女に分かれた脱衣場が見える。
明らかにプレイヤーが来ることを予想して作られたもんだな。
「「「温泉だ~!!」」」
「「ハァ……」」
テンションが天元突破した女性陣を見送り、キリトと顔を見合わせ同時にため息をついた。
「あ゛~~」
「たまにはこういう息抜きもいいもんだな」
来るまでは不満タラタラだったが、いざ入ってみればこう言うのも悪くないと思える。
「ひっろ~い!」
「ちょっとリズさん!ちゃんと体を洗ってから入ってください!」
「絶景ね。来てよかった~」
女性陣の姦しい声が聞こえる。
「キリトたちも入ってる~?」
「ちょっ!リズさん!」
うるせぇな。風呂ぐらい黙って入れ。
「なぁアルト。杓が置いてあるけど、あれなんだ?」
「飲泉って奴だな。温泉に入るだけじゃなくて飲んで体内に取り込むことで効能の効果を高めるらしい。本当に高くなるのかどうかは分からねぇがな」
「へぇ。RPGで温泉って言えばHPの回復の定番だから、SAOでもそうなのか?」
さぁな。ここに来るまでは女性陣がハッスルしてたし、効果を確かめれるとしたら女性陣だろ。
杓で岩の窪みに溜まったお湯を掬い口に含む。
「いい景色だナ。オイラも情報提供して良かったヨ」
「ブーーー!」
「
口に入れたお湯を全部キリトに吹き掛けちまったが、それどころじゃねぇ!
アルゴ!?嫌な予感しかしねぇ!
い、いや!あいつも情報屋としての矜持があるはずだ!
「情報を確かめてくれたお礼としテ、なにか1つ何でも聞いてくれてもいいヨ。例えバ、アル坊の恥ずかしい話しとカ。キー坊のでもいいヨ」
アァァァルゴォォォ!
あのヤロウ!人が
「それじゃキリトさんの話がいいです」
「私も私も~!」
「キリトくんのをお願いしようかな?」
助かったんだろうが納得いかねぇ……!
「アル坊は不人気だナ。キー坊のついでにアル坊も話そうカ」
「キリト!風呂桶持ってこい!ありったけだ!」
「あいさ!」
「死に晒せアルゴォ!」
柵の向こうにいるであろうアルゴに向け、キリトが調達した風呂桶をSTR型のパワー全開で投擲する。
「はぅ!痛いですよ!アルトさん!」
「恨むならアルゴを恨め!」
「痛ッ!何すんのよ!この脳筋!」
「黙れ!脳金がぁ!」
「ニャハハハ!」
「……不毛だ」
女湯からの反撃でキリトが早々に脱落。湯船に浮いてるがそれは無視。疲れをとる場所で何で疲れなきゃならねぇんだ。
「あっちからの攻撃が大人しくなったわね」
「さすがにやり過ぎかな?」
「キリトさんとアルトさん、大丈夫でしょうか?」
「大丈夫ダ。二人とも暇潰しのように戦ってるからナ」
好き勝手言ってんじゃねぇよ。
「それで?アルゴはアルトみたいなのがタイプなの?」
「ニャ!?そ、そんなわけないだロ!な、なんで私があんなデリカシーゼロ男のこと!」
「あはは!しゃべり方が素に戻ってるよ~?これは図星かな~?」
「~~ッ!リーちゃんなんて嫌いダ!」
「怒らないでください、アルゴさん。リズさんも!誰を好きになるかは人それぞれなんですから!」
「シリカちゃんフォローになってないよ」
女子ってホント恋ばなが好きだよな。
「なぁキリト。お前、今日来た3人の中で誰が一番好みだ?」
バシャバシャと音を立て柵の前で止まった。
ふーん、そこまで気になるか。当の本人は気絶したままだけどな。
「出歯亀は感心しねぇぞ。ちなみにキリトはお前たちの攻撃で気絶してる」
「「「アルト(くん/さん)のバカぁ!!」」」
聞こえねぇな。
「いや~さっぱりした~」
「本当ですね。もう一度来たいです」
「その時はまたみんなで来よう?」
「なぁ俺、途中からの記憶がないんだけど」
「知らねぇな。てか、温泉で汗流したのにまた洞窟通るんじゃ、また汗かくんじゃね?」
「それは野暮ってヤツだヨ、アル坊」
補足ですが
脳筋は脳ミソまで筋肉で出来てる
脳金は脳ミソまで金が詰まってる
自分で読み直して何が書きたかったんだろうと思いました