sword art onlineー黒と灰ー   作:戒斗

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今話で回想編終了となります。




第最終刀:鋼の刃

罪の意識は消えねぇ。

それは人間が持つ倫理やら道徳から来るもんだ。人間が人間である限り、犯した罪は一生背負って生きていかきゃならねぇ。

苦しむのは当然だ。

人間が持つ良識から来る罪悪感だからな。それでも前を向いて歩かなきゃならねぇ。後ろを振り向いてもいい。だが足は止めるな。生きるっつーのは、向き合うことだ。現実とテメェ(自分)自身にな。

 

 

 

 

「ーーんで、七十五層でキリトと戦って負けたが、色々あってどういうわけか生き残れたって訳だな」

 

「「「「「ふ~ん」」」」」

 

「むぅ」

 

「へぇ」

 

意味深に笑う和人、明日奈、里香、圭子、エギル。

不満げに頬を膨らませる木綿季に冷ややかな微笑を浮かべる朝田。

 

「んだよ」

 

「青春してるなと思ってな。まさかアルゴとはな。人生何があるかわからないものだな」

 

「見た目通り、老けてるな」

 

「お前だけ料金倍な」

 

理不尽な。

 

「それでぇ~?ツンデレ颯真はアルゴとどこまでいったの~?」

 

「ツンデレ言うんじゃねぇ。何もしてねぇし、何もなかった。そもそもロリは恋愛対象にはならねぇ」

 

「ガーン!!」

 

「木綿季!?しっかりして!傷は浅いわ!」

 

「詩乃さん……ボク、精一杯生きたよ……」

 

「木綿季!?」

 

「なに茶番してんだ」

 

つか、いつの間に下の名前で呼び合う仲になってんだか。

 

「日も暮れ始めたな。そろそろお開きにするか」

 

「と言いつつ、次はALOで落ち合うけどな」

 

「ほんと、ゲーム廃人よねぇ。あたしら」

 

「共通の趣味があるのはいいことですよ」

 

「私は行けないかな。ちょっとお母さんの実家に行かないといけないからその準備があるの。長くても三が日までは戻ってこれないかも」

 

家の用事なら仕方ないわな。

年末年始は回線も重くなるだろうし、年明けは各々自宅でって形になるか。

 

GGOのキャッシュを換金して、食いもん買い貯めして……あぁ、まだ読んでねぇ本もあったな。最近はダイブしっぱなしだったし、年末年始はゆったり過ごすか。

 

「兄ちゃん、帰ろ」

 

「颯真、送ってくれない?」

 

「人を足代わりに使うんじゃねぇ。朝田はサイドカーに乗って木綿季を膝に乗せろ……メットが足りねぇな。そういや表にもう1台バイクあったな。あれ使うか」

 

「それ俺の!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家に戻り木綿季とALOにダイブしたんだがーー

 

「ヨ!久しぶりだナ!アル坊」

 

「何でお前がここにいんだ」

 

猫妖精(ケットシー)ではあるが、見慣れた髭を書いた女プレイヤーで聞き慣れたイントネーションとくれば該当するのは1人しかいない。

 

「久しぶりだなアルゴ。SAOとは違うっつーのによく判ったな」

 

「オレっちの情報網を甘く見るなヨ。それに短剣と大剣の二刀流のプレイヤーなんて目立つに決まってるだロ」

 

ごもっとも。

 

「兄ちゃん、この人は?」

 

「アルゴだ」

 

「この人が~。ボクはユウキ。よろしくね」

 

「よろしク。ユウキだからユーちゃんだナ」

 

「おいアルゴ、なんでまたこの時期にALOに来た」

 

「まぁまぁその話は、全員が集まってからにしようじゃないカ。オイラも久しぶりにキー坊とかアーちゃんに会いたいしナ」

 

そのアスナは今日来れねぇけどな。

 

「アル坊はオネーサンに会えて嬉しいカ?」

 

「あと十年経ってから出直せ」

 

蹴るんじゃねぇ。

 

 

 

「ーーと言うわけデ、久し振りだナ。初めての人ハ、情報屋【鼠】のアルゴをご贔屓に頼むゾ」

 

「人格はともかく情報屋としての腕は確かだ。保証する」

 

「人格はともかくっテ、どういう意味かナ~?」

 

事実だろうが。

 

「貴女がアルゴね。私はシノン。よろしく」

 

「よろしくな、シノのん」

 

「し、シノのん?」

 

「諦めろ。変な呼び名を付けんのがこいつの癖だ」

 

「分りやすいだロ?」

 

キリトのログハウスをいつも通り、たまり場に選び駄弁ってる訳だが、どういうわけかリズもシリカも来ねぇ。来れないなんて言ってねぇし、連絡も来てねぇからなにかトラブルか?

 

「ん、シリカからメールだ。……今日は行けなくなったってさ」

 

「俺もリズから来たな。ドタキャンでごめん、だとよ。」

 

「と言うことは、私、アルト、ユウキ、アルゴ、変態の5人になるのね」

 

「シノンさん変態はやめてください」

 

「特ダネの匂いだナ。詳しく聞かせてくれるカ?」

 

憐れキリト。お前は犠牲になる。弄るネタの、その犠牲にな。

と、ネタは置いといてあの画像はあっちから(GGO)からこっち(ALO)に移してたよな?

 

「なんてことはないわ。確認しなかった私も悪かったけど、私がGGOでの変態のアバターを見て女の子だって勘違いしたの。勘違いしてるってわかってた癖に更衣室で私が着替え始めたときに男だって言い出したのよ!その挙げ句!私の下着姿まで!」

 

「……うわぁ」

 

アルゴ、素に戻ってる。

つかキリト、ある程度は察してたが流石にそれはない。

 

「戒めが必要だな。アルゴ、これがその時の画像なんだがーー」

 

「やめろぉぉおお!!」

 

 

 

取っ組み合いになった二人を無視して、私とユウキはアルゴの言葉に耳を傾けた。

 

「あの二人ってSAOでもああだったの?」

 

「毎回、って訳じゃないのないけどナ。どういうわけか、お互いに気に入らないらしいゾ?その癖、アイコンタクトもなしで連係できるほどお互いを知ってるシ、理解してル。女の子の(好意を持ってる)立場からしてみれバ、ヤキモチ妬くナ」

 

「兄ちゃんもキリトも仲が良さそうだよね?でもお互いが気に入らないの?」

 

「ン~、ユーちゃんにはまだ早いかもダ。気に入らないからこそ負けたくなイ。理解してるからこそ譲りたくなイ。追い付きたいから自分を認めさせたイ。お互いが自分より強いって考えてるかラ、相手より自分の方が強いってことを証明したいのサ」

 

「強さ?」

 

「アル坊は何事にも折れない鋼の心。けド、1度折れれば元には戻らなイ。キー坊は心が何度折れても立ち上がれる不屈の心。背中を押している人がいる限リ、何度でも立ち上がれル。お互いにない強さを持ってるかラ、お互いを認めたくないのサ」

 

いい話っぽくなってるけど、後ろの方でポリゴンが砕ける音がしてるんだけど……。

 

「マ、要する二、お互いが越える敵であリ、背中を預けられる友であるってとこだナ。そんな関係性がSAOの一部の女性プレイヤー(腐女子および貴腐人)に大好評だったゾ?」

 

最後はいらないわね。変な意味が含まれてそうだし。

 

「キリトくん?アルトくん?何をしてるのかな?」

 

「「げぇ!アスナ!」」

 

「二人とも正座」

 

「「いや、でも……」」

 

「正座」

 

「「……はい」」

 

「今じゃすっかり尻に敷かれてるナ。攻略組トッププレイヤーだった頃の面影は何処へやラ」

 

攻略組……何回かアルトの話の中にも出てきたわね。

百層全てをクリアするために文字通り命を懸けて攻略してきた人達。

その中でも抜きん出た実力者が笑顔のまま怒るアスナと正座して背中を丸くした馬鹿二人(変態とアルト)

 

「【閃光】のアーちゃんに【黒の剣士】キー坊、【狼剣士】、【双刃】、極め付きは【狂剣士(バーサーカー)】アル坊。なかなか壮観だナ」

 

……?ちょっと待って。

 

「【狂剣士】?」

 

「ン?アル坊は言ってなかったカ?狂った剣士と書いて【狂剣士】。狂犬とも掛けた二つ名なんだけド、『喧嘩も遊びも命懸けの方がおもしれぇ』って発言と戦ってる最中でも笑ってたことから付いた名前だナ。本人曰ク『狂ってるも何も、俺は今この瞬間を楽しんでるだけだ。知りもしねぇ奴にとやかく言われる筋合いはねぇな』だってサ。オレっちも流石二、産まれてきた時代間違えてるんじゃないかと思ったヨ」

 

今この瞬間を楽しむ……。

 

「二十層位までは一部のプレイヤーに【狂剣士】って呼ばれてたけド、シフを連れるようになってから【狼剣士】、最後に特双大剣《ファラン》を使うようになって【双刃】。最初の頃はあまり知名度もなかったから【双刃】の方が有名になったんダ」

 

「はい!質問!」

 

「なにかナ?」

 

「兄ちゃんとはどこで知り合ったんですか?」

 

教師と生徒みたいなやりとりをしたあとユウキの質問に私も自分で気付けないほど身を乗り出していた。

 

「最初に会ったのハ、キー坊の紹介だっタ。前々から気になる情報はあったシ、オイラも後ろ盾が必要だったからキー坊の紹介を受けたんダ」

 

「?後ろ盾?」

 

「情報屋の職業柄、誰かの恨みを買ウ。それにビーターなんて悪名を背負ったキー坊と居れバ、情報を独占してると思われル。だかラ、βテスターじゃない実力の伴った一般プレイヤーを後ろ盾にする必要があったんダ。オレっちに手を出せバ、ただじゃ済まないって事を知らしめる抑止力みたいなものだナ」

 

「それで実力が伴ったアルトを紹介されたって訳ね」

 

「まあナ。第一印象は最悪だったけド」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十層 転移門広場

 

「アルト、ちょっといいか?」

 

「なんだ?金なら貸さねぇぞ」

 

「お前は俺をどういう風に見てるんだ!……んん!紹介したい奴がいるんだ」

 

「ヨ!【狂剣士】さン。オイラは情報屋【鼠】のアルゴ。よろしくナ」

 

ふーん。ソロの両手剣使いって情報は間違ってなかったんだ。

灰の混じった黒髪につり上がった三白眼、女顔のキー坊と違って男らしい鋭い顔付き。纏ってる雰囲気も合間って刃物のような鋭さを持っている印象でーー

 

「パーティーの勧誘ならお断りだ。女の武器を使って他所の男にあたれ。……そのナリじゃ一部の特異な男しか反応しないだろうけどな」

 

……コイツ、ナンテイッタ?

 

「アルト……悪いなアルゴ。口は悪いけど実力は確かだ。俺が保証する」

 

「で?【鼠】がなんだって?」

 

「後ろ盾になってくれるプレイヤーを探してル。なにかと恨みを買うことも多いからナ」

 

「報復による抑止か。だがそれは人の理性に依るものが大きい。理性っつータガが外れた人間()には効果が薄いと思うが?」

 

へぇ随分頭が回るんだ。

 

「その時ハ、情報屋に喧嘩を売ったことを後悔するだけだヨ」

 

「情報操作か。えげつねぇな」

 

剣を振るうだけが戦いじゃない。

情報を集め、相手を制するのも戦い。時と場合によっては剣よりも強力な武器になる。

たかが情報されど情報、だ。

 

「Give and takeだ。優遇はされるんだろうな?」

 

「先立つものがあればナ。地獄の沙汰もなんとやらダ」

 

ニヤリ、と悪人笑い。

これが時代劇なら悪代官と越後屋の構図。

 

「交渉成立だナ。必要なことがあれバ、メッセージを飛ばしてくレ。こったも調べて欲しいことがあれバ、メッセージを飛ばすヨ。勿論、報酬は出すゾ?」

 

 

 

 

 

 

 

「ホント、初対面だって言うのに失礼だよナ」

 

「兄ちゃんがごめんなさい」

 

「ユーちゃんが謝ることじゃないヨ」

 

初対面から失礼だったのはその頃から……いいえ、生まれつきだったのかな?

 

ふとアルゴの頬が赤くなってることに気付いた。

 

「それからアルトに惚れたのね?」

 

「な!ななな、何を言ってるのかな!?私があんなデリカシーゼロ男をす、好きになるなんてあり得ないし!」

 

それじゃ白状してるようなものよ。

 

「そ、そりゃぶっきらぼうな癖に偶に優しいし、デリカシーの欠片もないけど気遣ってくれるときもあったし……」

 

「むぅ~」

 

「ユウキ、アルトの言葉を借りれば『好意は理性の外側にある感情』らしいから本人の意思じゃどうしようもないのよ」

 

「クールに決めてるシノのんだっテ、生中継されてるGGO本選でアル坊にキスしてたじゃないカ」

 

「!!!」

 

「あ、あれは違うのよ!リアルとGGOのアルトが同じ人だって判ったら、その……なんて言うか、感情が爆発したと言うか……」

 

「ホウホウ、シノのんは大胆だナ」

 

なんでそうなるのよ!

 

「ア、アルゴはなんでアルトを好きになったの?切っ掛けがあったはずじゃない?」

 

「予想外の切り返しデ、オイラは困惑してるゾ?切っ掛けハ、そうだナーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十六層のフィールドを感情に任せてズンズン歩いていく。

 

ホッントに失礼な奴!女の子の身体的欠点を弄るのはご法度でしょ!私はこれでも16だ。同年代の中でも女性的な起伏が乏しいのは自分でも自覚してる。

 

あの大馬鹿野郎は、あろうことかその欠点を突いてくる。勿論、からかい混じりなのは理解しているけど腹が立たないかと聞かれれば答えは否だ。

 

その時、右のふくらはぎに違和感を感じて視線を下げてみれば投擲用であろう小振りのナイフが刃の根元までズブリと刺さっていた。

 

それを確認した途端、体が痺れ力が抜けていく。

 

麻痺毒……!そんなのをプレイヤーに使うのは……!

 

「大当たり~!」

 

「なわけないだろ。見ろよ。脚に刺さってる。良くて小当たりってとこだろ」

 

林の影から二人のプレイヤーが現れた。

カーソルはオレンジ。その中でもPKを好むレッドプレイヤーだろう。

 

ナイフを引き抜こうと手を伸ばすけど、体が言うことを聞いてくれない。あと数センチなのに……!

 

「おい見ろよ。こいつ【鼠】じゃねぇか?」

 

「顔の髭みたいなペイント……間違いないな」

 

「ならさ、ちょびっと遊ばね?」

 

「……お前も物好きだな。あんな男かも女かも判らない体型の奴に」

 

「それがそそるんだよ」

 

「勝手にしろ。PoHさんにどやされても知らないからな」

 

こいつら……!

 

「念のためもう一本いっとくか」

 

麻痺毒が塗られてるであろう投げナイフを引き抜いてゆっくりと私に近付いてくる。

 

「おイ」

 

「あ?」

 

「知らないのカ、オイラには用心棒がーー」

 

「それがどうしたってんだ、よ!」

 

「くぅ……!」

 

麻痺毒でうつ伏せに倒れた私の背中にナイフが突き立てられる。VRじゃ痛みは感じないけど、体に異物が入ってくる不快感に声が漏れる。

 

「お?なかなかイイ声で鳴くじゃん?」

 

突き刺したナイフを引き抜き、左の太ももを刺される。

 

「んぅ……」

 

「ハハ!おい!おまえもやってみるか!?」

 

「遠慮しとく」

 

使われてるのが投げナイフだから然程ダメージはないけど、このまま続けられれば間違いなく死ぬ。

 

右の二の腕、左肩、両手の甲。

私の反応を楽しむようにジワジワと刺すこともあれば、全体重を乗せるように一気に刺すこともあった。

 

「愉しそうだな。俺にもやらせろよ」

 

「あ?グェッ!」

 

聞き慣れた声が聞こえ、私の背中に馬乗りになった男の重圧が無くなる。なんとか首を動かして振り返ってみれば、馬乗りになっていた男が左手で首を掴まれ持ち上げられていて、もう一人の方は地面に転がってる。

 

「よう、無事……って訳でもなさそうだな」

 

私の腰とふくらはぎに刺さったままのナイフを見て、何をされていたのか察したのか首を掴んだ男を地面に叩きつけるように投げ捨て、刺さってるナイフを引き抜いた。

 

「レベル2の麻痺毒か。この階層じゃレア物だな」

 

《鑑定》のスキルで解析したあとそのナイフを私を襲った男たちに突き刺す。

 

「てめぇ、こんなことしてタダで済むと思ってンのか!」

 

「俺たちはPoHさんのーー」

 

「テメェらがどこの誰かなんて知るかよ。俺のクライアントに手を出したんだ。なら相応の報復は覚悟して貰わねぇとな」

 

「両手剣のソロプレイヤー?まさかこいつ、【狂剣士】!?」

 

「あり得ない!なんでそんな奴が!」

 

「じゃあな。運が良ければ生き残れんだろ。オレンジを助ける物好きがいれば、だがな」

 

 

 

 

「その……ありがとう

 

「クライアントを守んのも仕事だからな、気にすんな」

 

極力私に触らないようにか《クレイモア》を解除して、間に合わせの槍を装備、その柄に座らせるようにして私をおぶりながら主街区への帰路を進んでいた。

 

「どうして場所が分かったんダ?」

 

アルトは《追跡》のスキルを修得してなかったはず。

 

「ほとんどの奴は気付いてねぇだろうけど、地面が砂とか土だとうっすらだが足跡が残る。本来ならナイフとかで足跡をなぞって足の大きさだったり深さから体重を予想したりすんだが、あとを追い掛けるだけなら足跡さえあればどうとでもなる」

 

スカウトってヤツだなって付け加えてるけど、システムに頼らないシステム外スキルかな?どういう生活してればそんなこと出来るようになるんだか。

変に多芸なんだから。

 

「……口が悪ぃのは許してくれとは言わねぇが、多目に見てくれると助かる。何分(なにぶん)、中学まで本の虫でな。他人との距離感が、その……いや、言い訳だな」

 

……そっか。ただ単に不器用なんだ。面倒臭いなぁ。

 

「ん、許してあげる」

 

肩に乗せてた手を離し、アルトの首に腕を回す。

 

「バっ!抱き付くんじゃねぇ!」

 

「ン~?なにか言ったかナ?オネーサンにドキドキしちゃウ?」

 

「外周区から突き落とすぞテメェ……!」

 

「やらない癖二~」

 

「だー!引っ付くな!」

 

「ニャハハハ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「最初は理解だったけド、気が付けば引き返せない所にいたってところかナ?」

 

やっぱりツンデレよね。アルトって。

口は悪いけど面倒見は良いし、バッサリ切り捨てることもあれば、空気を読んで相手を立てることもある。

 

「むぅ」

 

「ニャハハ!ユーちゃんはヤキモチかナ?」

 

「え?ううん。ボクはね、兄ちゃんを理解してくれる人が出来て嬉しいんだよ?でもーー」

 

「胸がモヤモヤする感じ?」

 

「うん」

 

「それがヤキモチだヨ」

 

多分、この娘もアルトのこと好きなんだろうな。

 

「アスナ……そろそろ」

 

「まだ駄目」

 

「「……はい」」

 

まだ正座させられてたのね。

 

「本当に面倒臭い男に引っ掛かっちゃったナ」

 

「でも、そこが良かったりするのよね」

 

「まぁナ~」

 

「兄~ちゃん!」

 

「ごぶっ!」

 

正座させられてるアルトの背中にユウキが飛び付く。床に頭からいったけど大丈夫よね。

 

ライバルはいるけど負けるつもりはない。油断したら狙い打つから。覚悟しておいてね。

 

 

 

 

 

おまけ

 

「大体、アル坊はオレっちのことロ、ロリとか言うけド、18だからな!」

 

「は?同い年?」

 

「え?」

 

「あ~、なんか、ホント悪かったな」

 

「同情なんていらない!」

 

「ぐぇっ!く、首!首絞めんな!」

 




と言うことでアルゴによるアルトの補足と簡単な紹介でした。

スカウトとは斥候や偵察なんて意味もありますが、他にもファンタジー系統ではサバイバル術や狩猟術のことも言いますね。引き抜きする人をスカウトマンと呼びますが。

ダクソ1、2のリメイクと3が同梱するトリオロジーパックが発売決定!



投稿遅れてすいません。
これもモンハンワールドが悪いんだ。
無印が小学に出て、中学ではポータブルが出て自宅を溜まり場に四人で狩りに行ってましたね~
全てが懐かしい。








次章予告


年明けを控え各々が新たな一年を迎える準備を整えるなか、ALOの中で新たな波乱が起ころうとしていた。

「《エクスキャリバー》?カリバーの間違いじゃないか?」

「ALOが消滅!?」

クエストの失敗はALOの消滅に繋がる。

「お久しぶりでございます」

「テメェは殺す!俺が!この手でな!」

「行き着く先は殺生院。天上解脱、なさいませ」

かつての影がアルトの前に現れ、未だ嘗てない危機が訪れる。

「パパ!このままアバターが崩壊すれば、現実でも廃人になってしまう可能性があります!」

「戻って来い!アルトォ!」

次章 エクスキャリバー編 地の底
自らの命を犠牲にする覚悟はあるか
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